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2024年04月30日

【2024年春 遠征記その1】芸備線汽車旅

【2024年春 遠征記その1】芸備線汽車旅 4月29日~30日と、春の遠征に行ったお話を、これからしばらく綴っていきます。

いくつかある机上検討のコースから、迷いながらもいろいろと組み合わせ、今回は西方面へ。
「乗り鉄」だけでなく、鉄道以外の交通手段も多めの行程となり、しかも、本来ならあまり組み合わせないだろう、というコースを2日間で走り抜けます。
予定している交通手段の1つでも予定通りにいかないとたどり着けない、という、絶妙…というか微妙な行程。はたしてどうなることやら…というのが出発前の印象です。

4月30日朝5時過ぎに出発。
0430-0010
今回は岐阜羽島駅から。1番列車の「ひかり」で向かいます。

西方面に行くときは米原まで在来線が多いのですが、それだとこの「ひかり」に間に合いません。ですので、岐阜羽島から乗ることにした次第。

0430-0020
久しぶりの岐阜羽島駅、乗客の数も少なく、静かなホーム。やってきた「ひかり」に乗り込みます。

座席に落ち着き、車窓を眺めながらこの先の運行情報をチェック。

すると、これから乗る予定の芸備線に遅延情報が…何でも前日の雨により、始発から徐行運転、1時間近くの遅れが発生するとのこと。
確かに昨夜は雨でしたが、この辺りはそこまで激しく降っていたとは…1時間も遅れるとこの先の行程は翌日まで全部見直しどころか、向かう場所自体を変更しないといけなくなります。

路頭に迷うことだけは避けられるよう、別のプランや、一部変更するオプションプランも一応用意してはいますが、どこで切り替えるかは判断のしどころ。まずは運行情報を注視します。

新大阪を過ぎるあたりからは、窓側座席はすべて埋まるくらいの乗車率に。
9時過ぎに広島駅に到着。ここで下車。

久しぶりの広島駅。乗り換え時間が少しあるので、駅前をちょっと散策後、はやくもお土産のもみじまんじゅうなどを買い求めて過ごします。

0430-0030
ここからは芸備線の乗り場へ。まずは予定通り芸備線に乗車することに。

芸備線は、広島駅を出ると三次、庄原と北部へ向かい、中国山地の山あいを通って岡山県の新見に至る路線です。

列車を待っていると、1人のおじさんがやってきて、すぐ横に並んでいた若い男性に色々と話しかけてきました。いわゆる身の上話や世間話ですが、相手をする若い男性の彼は若干引いている様子。私に話しかけてくれたらもう少しは相手してあげられるのに、などと思ううちに、列車が到着。

0430-0040
2両編成の列車から、多くの乗客が降り立っていきました。折り返し、三次行きになります。
タラコ色のキハ47、そして車内は昔ながらのボックスシートという汽車旅にぴったりのたたずまいです。

先ほどのおじさんと若い男性はそれぞれ別のボックスに座りました。若い男性の彼は解放(?)されて良かったです(笑)

定刻、列車はディーゼル音を震わせて発車。しばらくは広島市内の住宅地を走ります。
単線ですので、途中駅で対向列車とすれ違います。こちらはボックスが1人、2人で埋まるくらいの乗車率ですが、対向の列車は立ち客もいるくらいの混雑。車窓からはマンションなども多く、都市の近郊エリアといった感じです。
この区間は乗客も多いのでしょう。列車の本数もこの区間は1時間に2~3本ほどは走っています。

そんな光景が続くのも下深川駅あたりまで。ここで折り返す列車も多く、この先は本数が減ります。

気になっている運行情報ですが、その頃からは遅延情報が消えて「平常運転」に。これで一安心。ゆっくりと車窓を楽しむことができます。

太田川の支流、三篠川に沿って行きます。くねくねと曲がる三篠川の流れに忠実に従うかのように線路も続き、トンネルは短いものが時折あるだけです。

途中の駅から、4人組のご婦人方が乗り込んできました。先ほどのおじさんがその前の駅で降りていき、丁度空いていたボックス席に陣取ります。
4人集まると、やはりお喋りに話が咲くのか、車内が一気に賑やかになります。

志和口駅に到着。この辺りでは比較的規模の大きい駅で、私も名は知っている駅ですが、他にも何かで有名になったような…考えていると、ご婦人グループの1人が「この駅、ネコが駅長なのよ」と話しているのが聞こえてきて思い出しました。5年ほど前の初代のネコ駅長は亡くなりましたが、ついこの前、2代目の「ネコ駅長」が誕生した、とのことです。

次々駅、向原駅では10分ほど停車。ホームへ降り立ち屈伸体操。

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ホームは少し狭めですが、跨線橋から続く、お店や地域の施設が入居している、という駅舎は立派です。

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対向列車とすれ違い。ホーム屋根の方向案内板が良い味を出しています。

このあたりは安芸高田市。名将、毛利元就の本拠地です。このあたりの車窓にも、三本の矢にちなんだ広告や看板をちらほら見かけます。

ずっと一緒だった三篠川は向原駅の手前で別れ、吉田口駅を出るころから車窓左手に別の川が蛇行しながら寄り添ってきました。こちらは江の川。
有名な川ですが、主に島根県を流れると思っていましたので、まさかこの辺りを通るとは思っていませんでした。中国地方最長の川ですが、かなり蛇行して流れているのですね。

そんな江の川に沿ったまま、終点の三次駅に到着します。

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三次駅。降り立つのは初めてです。

時刻は丁度お昼時。次の列車まで1時間半ほどありますので、ここで昼食にします。

駅の案内所で市街地図をいただき、食事処を探して数軒のお店をチェック。歩いていくとそのうちの1軒が目に入りました。こちらで食事をすることに決定。

遠征で知らない街に来た時には、極力、全国チェーン展開していないお店で食事するようにしています。
入ると、個人でやっている小さな食堂で、まさにうってつけ。
メニューも、丼物から定食、ラーメンやうどんまで揃っているという、まさに「大衆食堂」という佇まい。

何にしようか…貼られたたくさんのメニューを見ると「唐麺やきそば」が目に入りました。
唐麺とは、唐辛子を麺に練りこんだもので、三次市のご当地グルメです。見た瞬間、こちらに決定。

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唐麺やきそば。

少し色がついているのは練りこんだ唐辛子でしょうか。口に運ぶと、食べてしばらくして口の中にピリリと辛味が広がります。
味付けはソース味、それも「オタフクソース」…そう、ここは広島県、ソースといえばオタフクソースですね! 程よい酸味と旨味のあるソースは私も好きです。
追加できるよう、チューブ入りのソースも添えられているので、途中でかけてみたり、と美味しくいただきました。この唐麺、また食べたくなる味です。

雰囲気のいい食堂と美味しいご当地グルメで大満足、お店を出てからは発車時間まで街を少し散策。

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交通の要衝として、そして城下町として栄えた三次の街は、古くからの街並みも残っているそうですが、今回は残念ながらそのあたりまで歩くことができません。またいつか訪れること願いつつ、駅に戻ります。

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次の列車は、13時発。

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まもなく入線の放送があります。見るとアイドリング中の1両のレールバスが側線に停まっていました。このレールバスかな?と思っていると、いったん逆方向へ動き出し、すぐにホームに滑り込んできました。

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備後落合行き列車。芸備線をさらに進みます。

さきほどの列車でも見かけた乗客がちらほら乗り込んできます。
座席に座って発車を待っていると、賑やかな話し声と共に、さきほどのご婦人4人組も乗り込んできました。
どこで手に入れたのか、みな折詰のお弁当を手にしています。座るとそのままお喋りしながら弁当を広げてお食事タイム。
それにしてもこのご婦人方、何をしにどこまで行くのでしょう?会話はそこまでしっかり聞いていないので内容からはわかりませんし、ハイキングという出で立ちでもなく、泊りがけの旅行に行くほど荷物も多くもなさそうですし…これでこの先、どうやって戻るのか、ちょっと不思議です。まあ、他の人から見たら私もどう見られているのか…ですけど(笑)

お弁当のほのかな香りが車内に漂う中、定刻に列車は発車。

車窓は、三次駅の前からずっと集落と田園が続き、そして耕作されていない田地や畑地も目立ちます。田植え直前の田んぼは水が満たされ、雲の間から少しだけ出ている陽の光にキラキラ輝いていました。また、山すそには、この時期ならではのヤマフジの紫色が良いアクセントになっています。

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塩町駅に到着。福山へ向かう福塩線の分岐駅です。
分岐駅ですが1面2線の小さな駅。発車するとすぐに、福塩線が右方向へ分かれていきました。

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備後庄原駅に到着。この辺りでは最も大きな街です。
ホームの屋根が旧いながらも立派で、つい車窓からも写真に収めたくなってしまいます。

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春の小川、上を走る道路の高架。以前、岡山県の津山を訪れたときにも感じましたが、中国地方の中央に点在する各都市と広島、岡山、関西方面を結ぶ交通はバス路線が主流になっているのですね。

備後庄原を出るとさらに山あいに分け入ります。路盤の関係による、制限速度25㎞/hの規制標識が頻繁に現れ、そのたびにゆっくりと走行、制限解除標識が出てもまたすぐに25㎞/h規制があるので、そこまで速度を上げることなくのんびりと走行していきます。

14時過ぎ、終点の備後落合駅に到着(トップ写真)。構内には使われなくなったターンテーブルが見えました。

これから、ここの駅を少しだけ探検(?)です。

ということで、その2 に続きます。

ブログ一覧 | 鉄道旅 | 日記
Posted at 2024/05/02 23:20:25

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この記事へのコメント

2024年5月3日 10:30
長閑な旅ですね〜

半世紀前、親戚のある浜田の手前にある村に行く際、夜行列車で行って、広島からバスで、越木と言うバス停で降りた覚えがあります。
今は、高速を走っている様ですが、当時は結構な山道を走っていました。
遠足以外で、長距離バスに乗ることがなかったので、すごい印象に残っています。

で、翌日には太平洋を望んでいるのですよね!
ワープしました?(笑)
コメントへの返答
2024年5月4日 1:38
まさに! 本当に長閑な鉄旅でした。

越木、というバス停は浜田市にありますね。
中国地方の中央~北部の各都市からのアクセスは、今は確実にバスの方が便利ですね。仰る通り当時は山道が多く、鉄道が一番便利な移動手段だったのが、高速道路が発達して一気にバスで早く安く行けるようになりましたね。

はい、今回はちょっとばかり「ワープ」してみました(笑)
2024年5月3日 18:57
タラコ色のキハ47。。。つい一昨日も、横浜の知人が山陰本線で乗って喜んでいました。良いなぁ~

>鉄道以外の交通手段も多めの行程となり
ということで、三次から旧三江線をバスで。。。と期待していたところ、残念ながら芸備線 (^^ゞ
備後落合からは、今度こそ木次線を期待していますが。。。2日の旅程ですから、無理でしょうかね 笑
コメントへの返答
2024年5月4日 1:48
山陰本線などは今もキハ47は活躍していますが、線区によってはレールバスになっている所も多いですね。やはり、あのボックス席は、何ものにも代えがたい雰囲気だと思います。

机上プランを色々と考えていて、三江線が廃止になったのは正直痛かったです。山陽~山陰を結ぶ路線は木次線の神事を過ぎると次は山口線の益田まで行かないと無いですものね。
このあたりの移動の中で機会があれば、バスで辿ってみたいです。

鉄道以外の交通手段は、2日目に多くなります。

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ルーミーやハスラーで行く、ドライブラリーと下道ドライブ、1泊や日帰りの街歩き小旅行、更には日常生活で興味のあるお話などなど、ブログで細々と綴っていきます。 ...
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