年内に間に合ったー( ;`Д´)
サンタクロースカラーのザクです(違)。
実は今回は、別にザクを作りたかったわけではなく、
いわゆる
“汚し” のテクニック、中でも
“塗装剥がし” の練習をしようと思ってテキトーな素材を探していて、丁度良いやとチョイスしたのでした。
数在る “ザクⅡ” のキットの中でも新しい&リアルなORIGIN版。
HGながらパーツの細かさはRGに近い。
練習用とは言え、どーせ作るならリアル系の方が良いやんw
~ ~ ~
汚しと言っても色々ありまして、
・ウォッシング
・チッピング
・ダメージ表現
・エイジング
等々、なんのこっちゃ、ってなもんですがw
“塗装剥がし” は、この中の
チッピング の手法の一つ。
つまり…
これ(笑)。
飛び石傷w
チッピングを表現する手法もいくつかありまして。
お手軽なのは
“剥げたように見える塗装をする” 。
剥げるのに塗るとは此れ如何に…( ゚д゚)
目の粗いスポンジなんかで銀や黒や焦げ茶の塗料をポンポン叩くように乗せていくとソレっぽく見えるという技。
なんですが、
剥げるのに塗るとは此れ如何に…( ゚д゚)
ダイジナコトヤカラ 2カイイウタデ
なんか納得いかんじゃないですかw(-ω-)
剥げてるならちゃんと剥がしたいw
→ → →
相応の手間が掛かりますが、
ちゃんとそういう手法が有るんです。スゲー
先に下地(剥げたときに見える色。地金や錆)を塗り、
その上にコーティング層を作り、
本塗装して、部分的に剥がす。
という。
このコーティング層。一昔前までは
整髪スプレーの「ケープ」を使う方法だったんですが、
(水溶性のケープでコーティングし、塩をまぶし、水性塗料で本塗装し、ぬるま湯で揉んで溶かして剥がす)
水性塗料を一つも持ってないワタクシには敷居が高いというか面倒臭いというか初期経費が掛かるというか(笑)。
ところが、どうも数年前から新たな手法が確立されたようで、
シリコンバリアーという物を使います。
本来の用途とはちょっと違うんですが、れっきとした模型用品。
(ただ、そーとー品揃えがディープな店でないと店頭販売はしてないと思われ。素直に通販でポチりましょう)
これならラッカー下地にラッカー本塗装を重ねられる。
①元の成形色が赤い(発色が強い)のでしっかり隠蔽するためにまずはサフを。
まぁ…成形色が何だろうとやっぱりサフはした方が良いですけどねw
元々グレーな武器を黒く塗るならともかく。
②剥げたときに見える地の装甲色を塗る。
シャアザクは宇宙仕様=ほぼ真空環境なので(母艦の艦内ドックは酸素あるだろうけど)、
錆びは発生しないという前提?設定?で「黒鉄色」をチョイス。
重力下仕様の機体なら錆びの茶色を塗ると良し。
③剥げた下がツヤツヤだとおかしいので、艶消しを噴き、
④その上に例のシリコンバリアーを、筆塗りで気持ち厚めに塗る。なんなら乾いてから重ね塗り。
シリコンが薄いと綺麗に剥げない。
…が、塗れば塗るほど本塗装の乗りが悪くなるというジレンマ。
例えると、サフは親水、シリコンは撥水。
塗装ムラになりやすくなりますが、…汚し前提だから多少ムラになってるほうが味が出て結果オーライ(笑)。
(ちなみに、シリコンバリアーを塗った後の筆は、水洗いでOKらしい。シリコン専用筆にするならティッシュで拭き取るだけでも可)
⑤
で、本塗装。
乗りが悪いので、フツーに塗装する場合より消費が多い感じ…
⑥今までのパターンだと、デカール貼りは最後の仕上げだったんですが…
塗装剥がし&汚しを行う場合はここからが本番。
貼ったデカールごと削ったり、デカールの上から汚すので、デカールが先です。
⑦いよいよ塗装剥がし。
パーツのエッジ部分をメインに、デザインナイフの腹でカリカリ削ります。
爪で擦ったり、硬いブラシで叩いたり、指で揉んだり、色々なやり方でやればそれぞれ違った演出ができます。
デカールを貼るときに使うマークセッターも僅かにラッカー塗料を溶かすので、そこを綿棒で擦っても剥げます。
⑧剥がしが済んだら、クリアを噴いて保護。
クリアしないと意図しないところまで剥げてしまいます。
…というのがだいたいの流れ。
この後、更にウェザリングを施して更にクリア噴き、と続きます。
ふつーーーに綺麗仕上げで作る場合より、
塗装が一回、クリアが数回多い。
そのぶん、“塗るチッピング” より圧倒的リアル。
なんてったって “本当に剥げてる” もの(笑)。
ただ、逆に言えば、
“塗るチッピング” なら、一度綺麗仕上げで完成させた物を後から汚す事が可能。
“塗装剥がし” は最初からその気でやる必要。
で、こんな感じに。
削り方=傷の付け方のパターンをもっと勉強せねば。(・´ω`・)
でもま、初めてにしては上出来じゃないかね。(ノ・∀・)ノ
あと、簡単なウェザリングも初めてやりまして、
この対艦ライフルの銃口炎で焼けた煤っぽい感じとか。
脇の下や、腰アーマーの油汚れ感とか。
ソンナコンナデ、完成♪(・∀・)
(うーん… ボディと手足の配色、逆の方が良かったな… どっちも初めて使う色だからどんな発色するかわからんかった…)
動力パイプ3ヶ所は、設定ではボディ同色なんですが、
「そんな所色塗るかぁ?( ゚д゚)」というリアリズムポリシーにより黒鉄色+ウェザリングで。
ただ、ここは “剥がしてない” のでちょっと詰めが甘かった。
あくまで
“実戦で使っている現役機” なので、剥がしすぎ&汚しすぎないようにはしました。
打ち捨てられた不動廃墟系ならもっと激しくやったらいいんやろうけど。
ウェザリングというか、こういうダメージ表現系って、
すごーくハードル高いと思ってたけど、
やってみたら
ちょー楽しい(・∀・)
一度やりだすとどんどん調子乗りそう。
これ、カーモデルに応用しても面白いよね。
さー…
次どうしよw
Posted at 2021/12/11 10:00:18 | |
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