羊狼...色々な場面で使われるだろうけど、ココでは型落ちのPCの筐体を利用して、最新や上位機種のマザーボードを組み込んで遊んでいる人達の事を指し、自分もその一人だった。
初めての作品?は、現在のPC/AT互換機の基礎である、IBM PC/XTだった。かつて、会社で試作品の検査冶具として使う為に中古を買ったらしいけれど、試作のまま終わりPCは放置され、気が付いたら壊れていて実験室の片隅で埃をかぶっていた物だ。
試作の予算で買って資産登録されていなかったので要廃棄だし、課長に交渉して中身の基板や40MB HDD(笑)、5.25インチFDDやCRTは廃棄、筐体とキーボードが貰えることになり、Baby-ATサイズのマザーボードを仮組してみた。
流石は元祖IBM PC。安物ケースとは違って寸法もキッチリ出ていて、若干の干渉部分をハンドニブラーでカットする程度でボルトオン状態。唯一電源のPG(PowerGood)端子がPC/XTでは存在していないようだったので、他のピンから分岐する改造を施しただけだった。
マザーは当時最新だった430HXチップセットの名板ASUS T2P4を使い、CPUも売出し中だったAMDのPentikum互換CPU、K5-100MHzを選択し、CDROMも付けてみた。まさに歴史的遺物と最新テクノロジーとの融合の瞬間だった。笑
ひょっとしたら歴史的には貴重な物なのかもしれないけれど、やはり道具は使ってナンボ。朽ち果てて廃棄されるならば、使ってあげた方が幾分マシだろうし。
'96年頃まで、メーカー製PCはLPX規格のマザーボードに、ライザーと呼ばれる拡張スロットを備えたボードをマザーに挿すタイプの物が多く、アフターマーケットでは需要が無い為に殆ど出回らないため、とある業者はFMVやAptiva専用のライザーとセットで、一台自作できるような価格設定で売られていた。
が、当然我々には手が出ないため、スポット的に出回る汎用の最新LPXマザーを使い、フォーラムのメンバーでライザーの回路を解析し、寸法も含めて○○のライザーは××と互換性があるだとか情報交換をしながら、寸法的な問題はケースを加工する等で解決していた。
外観は古いメーカー製PCのくせに、中身はムフフ状態。嫁さんが持参した96年製のFMVエントリーモデルも、多少の板金加工でマザーを数世代後のFMV用の物に換え、CPUはK6、メモリは最大の256MB、友達から貰ったATA133カードでHDD容量の壁も打ち破り使っていた。さすがに今となってはネットマシンとしても厳しいのだけれど、捨てるのも勿体無いので、Linux勉強用と称して保存してある。
メーカー製PCのマザー換装では、ノートブックやスリムタイプは汎用性が無く特殊な物が多いので、数世代後の機種の物を使うのが一般的だけれど、ATXやMicroATXのマザーボードが使われたタイプは楽勝。大抵の場合はマザー固定用のスタッドを移動したり、バックパネルの小加工やコネクタ類の配列を合わせる程度で、簡単にマザー載せ換えが行なえる。
古くなったPCは売っても二束三文、もしくは処分料を取られてしまうし、壊すつもりで遊ぶのも楽しいかもしれない。
続く...
Posted at 2006/10/18 20:04:39 | |
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PC | 日記