先週半ば、観光&サマースクール参加のため妻とともに息子は出国しました。
帰国までの約2週間、久々の独身生活となります(笑)
おそらく彼のキッズカート生活も折り返し地点を過ぎた頃。
良いタイミングですので、ちょっとキッズカート生活のおさらいをしておこうと思います。
・キッズカートを始めたきっかけ。。。
まず殆どの方は車好きの私が始めさせたと思っていることでしょう(笑)
でも違うんです。
全くと言っていいほどクルマに興味のない妻が、キッズカートの動画を拾ってきて、
「これをやらせてみたい」と言ってきたのがきっかけでした。
幼い頃遊園地のゴーカートに乗りたかったにもかかわらず、厳格なお父様が危ないからという理由で乗せてもらえず、ある種ゴーカートに対する憧れをずっと持っていたようなのです。
息子も乗り気でしたので、「キッズカート 体験」と検索し、中井インターサーキットの存在を知るところとなりました。
息子がちょうど5歳になった頃の話です。
今思えば最初に見せられたキッズカートの動画は中井のものでした。
・デビューからマイカート購入まで。。。
最初はカートのレッスンを受けて、サーキットでフリー走行できるライセンスを取得します。
その後は月1回、ないしは2ヶ月に1回程度の頻度で中井インターサーキットでレンタル走行をしてました。
週末ともなると超初心者の息子とベテランキッズが多数混走することになり、見ていて危なっかしく、また息子も怖がっていた時期がありましたので、けっこう有給休暇を消費して平日に走行していました(当然息子は幼稚園をサボって...)。
途中から、今ではホームコースとなったサーキット秋ヶ瀬にも行くようになりました。
秋ヶ瀬ではキッズカートはおいてありませんが、レーシングチームがサーキットを訪れる際にチームからレンタルして初心者枠で走行ができました。
なんだかんだでスローペースのまま1年が経過、息子のカート熱は冷めることなかったので、意を決してマイカート購入となったわけです。
・気になる費用は。。。
正直に話せば、キッズカートとは言えどもモータースポーツはそれなりに費用はかかります。
レンタル時代は1回行くと(15分x3走行くらい)5000-8000円くらいでした。
そしてマイカートになると、まずマシンの購入代金が中古で15万円。
月々の支払いを計算すると、まずサーキットの1日走行券が5000-6000円で、週1として約20000円強。
レース参加費がおよそ月1で8000円。ガソリン代は微々たるもので1日で300-400円。
練習とレースに必要なベース価格で月々トータル約30000円となります。
あとは主にマシンのパーツ代となってきますが、私の場合は主にチームショップ経由で購入してますので、上の写真の様に請求書の価格が月々のパーツ代と考えてよいです。月によってバラツキが大きいですが、少ないときで1万円弱、タイヤやエンジンなど大物を買えば10万円近くなることも。
かなりザックリと試算すると、概ね月平均5万円程度の出費となってます。
私の小遣いから出すのはもちろんのこと、足りないときは深夜労働を追加してます(笑)
・キッズカートの世界に入って良かったなと思うところ。。。
色々ありますが、このスポーツにおいて最も特徴的で、かつ大切なのは親子の協調性ですね。
どんなスポーツでも小さな子供であれば親の協力は大切ですが、そもそもキッズカートの場合は親の協力なしには成り立たないですから。裏を返せば、参加する親もそれなりの覚悟が必要になってくるということです。
基本的に我が家では父子行動ですが、日曜日にみっちりと父子でコミュニケーションをとる大切さを感じています。息子の性格についてよく分かるようになってきましたし、適切なマシンセッティングを施すためにも、常に息子の様子を細かく観察するようになってきました。
壁にぶち当たれば父子で問題を共有して考え、それぞれができることで解決する。
決して良いことばかりではありませんが、全てが親子の思い出として残っていきます。
幼稚園から小学校低学年という時期にこのような時間を過ごせるのはとても貴重なことなのではないかと、そう思って続けているわけです。
・みんカラブログでの記録。。。
かれこれ90話になってしまいましたが(笑)
スタートは単なる日記として書いていただけです。一応"クルマ"ネタですし...
キッズカート仲間の方の多くは主にFacebookで記録を綴っていますが、みんカラはカテゴリー分けできるので、活用しやすいんですよね。
そのうち皆さんからの"イイね"も増えてきて応援のコメントもたくさん頂けるようになってきました。
その中で現在一緒にキッズカート活動させて頂いているみん友さんに出会い、現役/退役カーターの方、子供が小さい頃キッズカートやってましたよという方々との交流が生まれました。
また、実際にサーキットまで足を運んで応援して下さったみん友さんもおられ、今ではみんカラ交流は私のカート活動の原動力となってきています。
現在まで、全くの素人だった息子がレースでエキスパートに挑戦するまでの様子を、テクニカルな部分を含めてほぼその全てを綴ってきています。
車好きが集まるみんカラでは、御自身でレンタルカートを嗜む方も多いと思いますので、その参考になれば良いなという気持ちもあります(時に間違ったことも書いてあるかもしれませんが、ご容赦下さい(笑))。
この活動記録がどこで終わるかまだ分かりませんが、1人の親としてはこのブログが将来息子の宝物になってくれることを願ってやみません。息子にとってこれからたくさんの困難に直面する場面があると思いますが、親子で悩み、考え、試行錯誤して一つ一つの壁を越えていく過程を描いたこのブログは、そんな場面で必ず息子を勇気づけるものになってくれると思います。輝かしいものはなくとも、真剣に物事に取り組めば必ず応援してくれる人がいる。そんなことも気付かせてくれるはずです。
なので、ずっと残しておいてくださいね。みんカラ運営さん! (笑)
・親子の挑戦。。。
マイカートを購入して子供を走らせている周りの方達は、みなガチ勢です(笑)
息子に言われるがままにカートを買ってガチ勢の仲間入りしたのはいいものの、カートはおろかクルマやバイク弄りの知識、経験もない、頻繁に練習に来られるほどの時間もない、おまけにインドア派で体力もない私です。息子にしたって運動神経が特別いいわけでもない、あと大きな声では言えないですが、最近ではカートに対してかつてほどの情熱もないときた(笑)
こんな取り柄のない親子がどうしてこの世界で生き残っていけましょうや...
正直、辛くて辞めたいと思うことも何回かありました。
でも最近は気を張らずにカートに向き合うことにしました。
「取り柄のない我々だからこそライバル達に果敢に挑む意義は大きい」と。
パッとしないようで毎回の練習で確実にタイムは上級キッズ達に近づいていますし、レースにおいても堅実な走りでミスをした先輩を上回ったこともあります。
たとえ今後表彰台に登れるような機会が来なくても、1回1回の走行に全力を注ぎ、些細な成長に喜びを父子で分かち合えればそれで良いとさえ思っています。息子もそんな感じです。
もちろん、勝つことを投げ出した訳ではありません。
勝つことを目標とするのではなく、自分たちの一つ一つの成長を目標とし、それを積み重ねていけるとこまでいけば良いというスタンスです。
このブログを書いていて、息子より自分の方が色んな意味で成長させられたような気がしてきました。
もう少し親子で挑戦し続けますよ、キッズカートに。
うーん、走らせたくなったぞ。
早く帰ってこい!!