せっかくなので
応募はがきを受け取った後、
スカイアクティブXエンジンがどんなものなのか試乗することに。
※イメージ図
(今回はソロ訪問だったので嫁りんこの撮影なし)
Be a driver.(運転手になりなさい)
香港で人気の英国ブランド『極度乾燥(しなさい)』のよう。。。
【スカイアクティブX】
試乗のポイントはフィーリングがガソリンに近いのか/ディーゼルなのか?
結論、静かなのであまり分からず。
平日ならバイパスを走らせてもくれるようでしたが、
休日だったこともあり、近場を1まわりしただけ。
少し窓を開けて耳を澄ませば、ほんのちょっとだけディーゼルのような
爆発音も聞こえるような気がする。
(よくできたディーゼルを100としても10くらい。つまりほぼガソリンのフィール。
爆発音というより直噴特有の高圧のインジェクターのノイズかも。)
ちなみに圧縮は海外向けと異なり国内仕様は15.0でした。
基本ディメンジョンは変わらないだろうからポート周りを再設計し、
型式承認に時間を要したらしい。
(しばらくの間、HPの諸元にも未定と書いてあった。)
ハイオク仕様ながら、日本でのレギュラー給油も想定し、
低回転から高回転への繋がりのバランスからあえて海外仕様から変更したらしい。
スーパーチャージャー改めエア・サプライの音は全く聞こえず。
VWのツインチャージャーでは横置きエンジンの前後どの位置だったか、
マツダ3では運転席バルクヘッド側にエア・サプライがいるそうな。
それでもよくできた遮音の関係もあってかミャーミャー音など皆無。
それはそれでさみしいかも。
始動前に猫バンバン、
始動後にも猫の鳴き声??
カップ焼きそばも湯切り後にはキャベバンバン!(をぃ
【マイルドハイブリッド】
アイドリングストップからのスタートは、トヨタ車にありがちな
『ウィーン(モーター音)→ブルル(エンジン始動)→シュー(走行音)』を
想像していたが感じられず。
マツダ独自のi-stopだからか?
市販はされなかったが、
SISS(スマートアイドリングストップシステム)という先行技術があり、
◆停止時に圧縮と膨張のストローク中間で止める。
◆止める位置は成り行きでなくオルタネータの発電抵抗でコントロール
(極短時間なので抵抗やバッテリへの充電電流増減で制御か?)
こういう発想がヲタっぽい。
◆再スタート時には圧縮中だった気筒に燃料噴射・点火し膨張(つまり逆回転)
◆膨張中だった気筒は逆に圧縮され、そこへ燃料噴射・点火して本格再始動!(驚
素人考えでは圧縮された気筒に噴射して点火すればよいと思うが、
そもそもアイドリングストップ中徐々に圧縮が抜け容積も少ないので爆発の効果薄く、
次の本格点火までの行程も長いので中間がベストなのか。。。
(下死点だと当然それ以上の膨張代はないし)
FIATツインエアや軽3気筒のスターターによる始動は聞いていてもしんどそうなので、
爆発点火だけでスタートするのは画期的です。
i-stopではもう少しコンベンショナルな仕組みだが、
気筒を中間位置で止める技術は共通。
正転方向へモーターで動かすと同時に膨張中(だった)気筒へ燃料噴射・点火する。
(同時なのでモーター感を感じなかったのでしょう)
ベースが低燃費で噴射は少量とはいえ、
なんだか停止直前の噴射でエンジン内が汚れそうと思ったら、
停止前にスロットルバルブを開けて残留ガスを一斉掃気して、さらに停止直前には不快な共振を防止するためバルブは閉じるという念の入れよう。
【G-ベクタリング】
できるだけ感じ取ろうと心掛けたが自然すぎ!!
各社実用化したスロットルやデフと連動したトルクベクタリングと混同していたが、
電子制御デフの4WD車では前後トルク配分、左右配分で曲がりやすくしたり、
似たような機構はランエボ時代からあった。(アクティブヨーコントロール)
他にも、今だとありえない故意に失火させるミスファイヤリングシステムとか、
ラリーで勝つための装備が市販車にも付いてました。(三菱以外は市販では機能させず)
マツダ3の4WDにもアクティブヨーに相当する機能もあるようなので、
正味のG-ベクタリング機能を評価のためあえて試乗車にはFFをチョイスした。
曲がり始めはほんの少しスロットルを緩め前輪に過重を移すというもの。
これって、サーキット走行の高速コーナーで操舵輪に過重を移すためやっていた手法。
(通称:ちょんブレーキ)
ただしこれが結構難しくて減速しすぎたことも度々。。。
切り戻し時には外輪だけにほんの僅か制動しセルフステア方向に自然に戻すらしい。
スマホみたいなものにもGセンサーがある時代、当然Gセンサー情報で制御すると思ったら、
センサーでは遅すぎてドライバビリティに違和感あるので、速度やステアリング舵角から予測制御するそうだ。またまたをヲタ好み。
試乗後半の交差点左折で、巻き込み確認をしっかりした後、
わざと少しだけオーバースピードでクイックに曲がってみた。
VW・Audi系のマグネティックダンパーのような粘りとも違い、
コシが強い訳でもないのに何故かロールが控えめ、
表現しにくいヌメっとした不思議な感触でした。
【総括】
とにかく自然!
それゆえ額面上は同じ、ガソリンエンジン2.0L(スカイアクティブG)から70万円近い価格の有意差をユーザが納得して買うかという点。
排気量が2000でなく3000だから、ターボが付いているから、ハイブリッドだから(燃費でペイできそう、優遇税制で差額が埋まる)という、
20世紀〜21世紀初頭のような目に見える効果がないのがセールス上のいちばんのハードルと感じる。
のぶ大寺世代ではソフトウェア製品は立派で綺麗な化粧箱に入っている、CDは綺麗なケースに歌詞カード・初回特典でステッカー付き、ラッキ♪というような価値観があったが、今のヤング世代はアプリや音楽はダウンロード。
見えない差に価値を見出す素地はあるのに、いかんせん車に興味のない人が多いというジレンマ。。。
メーカーでなくユーザーが試される商品・時代が到来したという印象を持った。
~おわり~