先週16日に放送された「ホンマでっか!?TV」で人間の頭部移植についての話題が出ていました。どうやら術後の運動機能復元まではまだ難しいようですが、犬では胴体の制御まで成功したという事例があるようです。図はネットニュースの抜粋ですが、嬉しいような恐ろしいような手術が他にもあるようですね。ちなみに今年、ロシア人の難病患者に対して、治療として初の本格的な頭部移植手術がおこなわれる予定だそうです。
この話題に近いような話しがウルトラセブンの第44話にもありました。人間と猿の脳を交換し、猿人間を大量増殖させようとしたゴーロン星人です。この回は映画「猿の惑星」がモチーフになったとされています。この回もまた、突っ込み所満載で、かつ、監督の希望だったのかどうかはわかりませんが、アンヌ隊員がSM女王のような女にムチで打たれるというある意味見所の詰まった(?)回でもありました。さらには愛知県にある日本モンキーセンターとその近くの日本ライン川下りとのタイアップということで、それらが全面に出されていました。ただ、肝心なライン下りのシーンを撮影する日に、アンヌ隊員役の菱見百合子が40度近い高熱を出してしまい、撮影中もフラフラだったとか。それではストーリー紹介です。もちろんアンヌ隊員の貴重なシーンも載せますよ。
ある日の夜、パトロール中の警察官二人が鶏を持った怪しい大男を発見する。鶏を盗んできたと思った警察官は大男を呼び止め問い詰める。しかし大男は質問に答えなかったため、警察官が連行しようとすると暴れ、警棒をへし折ってしまう。警察官はやむなく大男の左腕に拳銃を発砲し手錠を掛けると、大男の風貌がだんだんと猿に変わっていき、手錠を引きちぎり警察官を撲殺してしまう。大男の正体は、ゴーロン星人によって猿の脳波を組み込まれてしまった猿人ゴリーだった。
その事件はウルトラ警備隊にも知らされることとなる。警察官の死因は頸骨骨折で、警棒が真っ二つに折られていることからも人間の仕業ではないと思われた。そしてゴリラのような姿の犯人を見たという目撃情報も寄せられていた。しかし犯人が警察官に撃たれた際に残していったと思われる血痕を調べると、それは人間のものだということも判明していた。
犯人がゴリラに似ているという情報から、ダンとアンヌ隊員は日本モンキーセンターを訪れることとなった。モンキーセンターの入口でポインターが到着するのを眺める白衣の女と大男。ポインターが到着すると、白衣の女は大男に早く仕事に行くよう命じる。
ダンとアンヌ隊員は白衣の女にモンキーセンターの中へと案内される。そこにはゴリラの剥製が展示されていた。ダンが白衣の女にゴリラについて尋ねると、モンキーセンターにいたゴリラは死んでしまい、現在はゴリラはいないことが判明する。その後アンヌ隊員はモンキーセンターで研究をしている真山博士を訪ねる。真山博士はゴリラがいなくて疑いを掛けられず済んで良かったと話す。そしてアンヌ隊員にモンキーアパートの猿たちを見てくるよう勧める。
その頃ダンは白衣の女に案内され、館内の猿を見物していた。そこにはゴールデン・ライオン・タマリンという種類の猿がいた。しかし、その猿を見たダンは本物の猿かどうか疑いの目で見ていた。
そこにアンヌ隊員が戻ってきて、ダンは一緒にモンキーアパートの方へと見学に行くこととなる。するとモンキーアパートでは大男が猿の檻の周りを清掃していた。ダンとアンヌ隊員が楽しそうに猿を眺めていると、近くにいた大男が猿に噛みつかれてしまう。それに気付いたアンヌ隊員はハンカチを取り出し、大男に応急処置を施す。
その後ダンとアンヌ隊員は別の檻の方へと移動し、猿を眺めていた。その様子を遠くの建物の影から白衣の女が見ていたが、ダンがその気配に気付く。ダンは大男や白衣の女の様子がおかしいとアンヌ隊員に告げる。ダンは一度帰るふりをして、その後再度偵察に来る作戦をアンヌ隊員に提案する。そしてダンとアンヌ隊員は真山博士と白衣の女に挨拶しに向かう。その間、大男は手当をしてくれたアンヌ隊員に好意を抱いてしまい、アンヌ隊員を帰らせないようにするため、ポインターのエンジンを破壊してしまう。ダンとアンヌ隊員が玄関で挨拶を終えポインターに戻ろうとすると、ポインターのボンネットが開けられていることにダンが気付く。慌ててポインターに駆け寄ると、エンジンが壊されていることに気付くダン。それを見た真山博士はモンキーセンターに泊まっていくようダンとアンヌ隊員に伝える。そして本部のキリヤマ隊長にそのことを報告し、モンキーセンターへと泊まることとなったダンとアンヌ隊員。大男は陰でその話の一部始終を聞いていた。そして夜になる。ダンがポインターの修理をしていると、背後から大男が襲いかかろうとする。それに気付いたダンは大男と組み合って殴りかかるが、逆に大男に殴打され失神してしまう。
すると突然大男の背後から白衣の女が現れ、大男にムチを打つ。大事な実験材料を殺したと怒る白衣の女。ダンの悲鳴を聞いたアンヌ隊員は館内を一人で捜索していた。そして地下へと降りると明かりのついた部屋から物音が聞こえ、それを覗こうとした瞬間、部屋から白衣の女が現れ、アンヌ隊員を部屋へと引きずり込み、ムチをふるう。
その室内には大男が拘束されていた。そして白衣の女は大男は猿人間で、元々モンキーセンターの職員だった人間を脳波交換装置によって猿の脳と交換したものだとアンヌ隊員に告げる。
そしてアンヌ隊員にお前の脳も猿のものと交換してやると宣告、そこに真山博士が来ると、アンヌ隊員は真山博士に助けを求めるが、真山博士も白衣の女に同調、アンヌ隊員を手術台に乗せるよう白衣の女に命じる。そしてアンヌ隊員は手術台に固定されてしまうが、それを見た大男が次第に猿のような姿へと変わっていき、猿人ゴリーになる。ゴリーとなった大男はその怪力で拘束されていた鎖を引きちぎると、手術台へと向かい、アンヌ隊員を固定していたベルトを引きちぎり白衣の女の首を絞めて気絶させる。
その隙にアンヌ隊員は逃げ、真山博士がその後を追う。その頃ウルトラ警備隊の本部ではダンとアンヌ隊員と連絡が取れないことを心配していた。真山博士を振り切り、館内に隠れたアンヌ隊員だったが、また近くまで真山博士が迫ってきていた。その時、真山博士の背後からゴリーが近づき、ゴリーは真山博士を殴打し気絶させる。そしてゴリーは隠れていたアンヌ隊員を発見、アンヌ隊員に迫る。ダンはアンヌ隊員の悲鳴で目を覚ますと、ゴリーに連れ去られるアンヌ隊員を目撃、ゴリーにウルトラガンを投げつけ、ひるんだ隙にアンヌ隊員はダンの元へと逃げ、ゴリーは姿をくらましてしまう。ポインターが使えず身動きが取れないダンはアンヌ隊員にライン下りを使い本部に戻るよう指示し、自分は再度モンキーセンター内を調査することにした。ダンは館内に入り、ゴールデン・ライオン・タマリンの獣舎に行くと、そこには何もいなかった。ゴールデン・ライオン・タマリンは宇宙猿人ゴーロン星人が化けたものだった。人間と猿の脳波を入れ替えてどうするつもりだとダンが問うと、ゴーロン星人は地球に猿人間を増やし、猿人間の支配する星にする計画だと高笑いし、計画を知ってしまったダンを殺すと宣告し、ダンに脳波攻撃を仕掛ける。
苦しみもがきながらも何とか外へと出たダンの目の前に巨大化したゴーロン星人が出現。ダンはウルトラセブンへと変身し、ゴーロン星人に立ち向かう。その頃アンヌ隊員は川へと辿り着き、ライン下りの観光船へと乗り込み川を下る。しかしその船には漕ぎ手に紛れ大男に扮したゴリーが乗り込んでいた。アンヌ隊員は別の漕ぎ手に船を岸に着けるようお願いする。そこにダンとアンヌ隊員を心配したキリヤマ隊長らが乗るウルトラホークが上空に現れ、フルハシ隊員が上空からアンヌ隊員を発見する。そしてウルトラホークを川の近くへと着陸させアンヌ隊員のところへ向かう。アンヌ隊員は船から降り岩場を逃げるが、ゴリーがその後を追う。アンヌ隊員は何とかキリヤマ隊長らと合流、助けを求めると、後ろから大男が追ってきた。そして大男はゴリーに姿を変えキリヤマ隊長らに向かって巨大な岩を投げつけようとしたところに、フルハシ隊員からウルトラガンでレーザーを撃たれ倒された。
ゴーロン星人と対峙していたウルトラセブンはゴーロン星人にアイスラッガーを投げつけようとするが、それを見たゴーロン星人は瞬間移動で姿を消してしまう。しかし透明になったところをウルトラセブンに見破られ、アイスラッガーを投げつけられると姿を現すが、目から脳波光線を発射、ウルトラセブンを一時的にダウンさせる。そしてウルトラセブンを引きずり回すが、復活したウルトラセブンはエメリウム光線を発射、その隙にゴーロン星人から放れるが、今度はゴーロン星人が怪力でウルトラセブンを締め上げ苦しめる。
しかし、それも何とか脱したウルトラセブンはゴーロン星人に手裏剣光線を連射、ゴーロン星人がひるんだところにすかさずエメリウム光線を放ち、ゴーロン星人はバラバラに砕け散った。
ゴーロン星人が倒されたことで、催眠に掛けられていた真山博士と白衣の女も元に戻り、モンキーセンターにはたくさんの子どもたちで賑わっていた。
ちなみに日本モンキーパークは現在でも愛知県で営業していますが、HPで調べたところ、ゴールデンライオンタマリンは今はもういないようで、ゴールデンライオンタマリンが日本で見られるのは静岡県にある浜松市動物園のみだそうです。
Posted at 2018/05/22 20:26:50 | |
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