東京モーターショーが近づいてきたということもあってか、ここ最近、急に新型車の情報の詳細が出てくるようになりました。トヨタではヴィッツやハリアー、ホンダではフィットは新たな電気自動車、さらには一昨日紹介したジューク、そしてマツダは以前から予定されていた電気自動車などです。そしてマツダは電気自動車e-TPVで先日、関係者向けに試乗会をおこなったそうです。形こそCX-30ですが、中身は電気自動車になっているようで、MAZDA3やCX-30で指摘されていたパワートレインとシャシーのバランスが随分と埋まっているという評価が出ているようです。また、マツダらしく電気自動車なのにエンジンのような音を聞かせるという“らしさ”もあるようで、電気自動車でも個性は注ぎ込んでいるようです。個人的には金太郎飴と揶揄されるデザインを、電気自動車のカテゴリにもそのまま使用するのか、それともロードスターのように魂動デザインを踏襲しつつも違いを打ち出してくるのか、統一感を出すのはいいですが、ここはカテゴリが全く違うので、後者のようなデザインになってくれるといいなと思います。もっともレンジエクステンダーでもない限り、現状発表されているバッテリー容量では自分の使用用途には合わないので検討するにまでは至らないとは思いますが・・・。
今日は給電して走る電気自動車ということで、電気を食べエネルギーとする怪獣エレドータスが登場する回を紹介します。エレドータスが登場するのは1971年7月9日に放送された帰ってきたウルトラマン第15話「怪獣少年の復讐」です。小田切史郎という少年が物語の鍵を握るストーリーで、史郎は怪獣に父を殺されてしまうが、誰も怪獣の存在を信じてくれず、人間不信に陥り嘘つき少年と化してしまいます。帰ってきたウルトラマンは全体を通して重いストーリーが多く、第33話の「怪獣使いと少年」が非常にメッセージ性の強い問題作として有名ですが、この15話もメッセージ性の強い作品となっています。そしてこの史郎を演じていたのが当時の子役だった髙野浩幸で、高野浩幸は他にもウルトラセブンの「円盤が来た」や、ウルトラマンティガのキリエルの預言者として「悪魔の預言」、「悪魔の審判」、最近ではウルトラマンタイガの「円盤が来ない」などにも出演しています。高野浩幸が出てくる作品はなぜか強い印象を残す作品が多く見られます。帰ってきたウルトラマンでは次郎の友人役などで計5回登場しています。それでは「怪獣少年の復讐」のストーリーを紹介していきます。
高圧線が通る場所に透明な怪獣が現れ電気を食い荒らしていた。その様子を草むらから進という少年が覗いていた。進は「エレドータスが帰ってきたんだ。」と意味深な言葉を残し去って行った。同じ頃、MATの基地内では電気がちらつき、郷が苛立っていた。
別の日、次郎は下校途中にアメリカンクラッカーを打ち鳴らす少年に出会う。その少年は進だった。そこに郷が通りかかる。次郎は帰ったら算数の宿題を教えてくれと郷にお願いするが、宿題は自分でやれと言われてしまう。すると進は次郎に算数のノートを差し出し、写せばいいと手渡す。そして3時に返しにくるようにと約束をした。
家に帰った次郎は進のノートを写していると、それにアキが気付き、次郎は叱られてしまう。郷は次郎の写していたノートを手に取り見てみると、図や数字が綺麗に書かれたノートで感心していた。そして誰のノートか気になった郷は名前を確認する。すると表紙には「加藤進」と書かれていた。それを見た郷は、進が加藤隊長の甥であることに気付いた。進は加藤隊長の甥であり、加藤隊長の兄の鉄道会社社長の息子でもあった。
郷は次郎を連れ、進の家にノートを返しに行った。しかし進はおらず、母親に返却することになった。しかし母親は進からノートを無くした聞いていて、2人がノートを返しに来たのを驚いていた。母親にノートを返し、帰ろうとすると、そこに進が現れる。すると進は約束の時間より早いと言って不満を露わにした。そして進は加藤隊長から停電について秘密を教えてもらったと言いふらす。しかし郷はそのことについて加藤隊長から何も知らされておらず、進にMATの隊員のくせに何も知らないと嫌みを言われてしまう。
基地へと戻った郷は加藤隊長に停電に関して何か秘密にしているのではと問いただす。しかし加藤隊長はそれを否定した。郷は真偽を確かめるため、再び進の家へと向かった。すると車庫の前でアメリカンクラッカーを鳴らす進がいた。郷が「君は進君だね。」と確認すると、不機嫌になった進はその場から立ち去っていった。その直後、車庫の中から助けを求める声が聞こえてきた。郷が慌てて車庫の中に入ると、車庫の中に口を塞がれ縛られた子どもがいた。郷はその子を助け、名前を聞くと、その子は進と答えた。郷が今まで進だと思っていた少年は進ではなかった。郷は騙されていたことに気付き、次郎を連れ嘘つき少年の行方を追った。
郷と次郎はアメリカンクラッカーの音を頼りに、ついに嘘つき少年の家を突き止める。郷と次郎はその家を訪れると、玄関から嘘つき少年の祖父が出てきた。嘘つき少年の本当の名は史郎で、史郎の父は進の父が社長を務める鉄道会社で電車の運転手をしていた。しかし、電車の運転ミスにより史郎の父は命を落とし、それ以来史郎は嘘をつくようになったと祖父は話した。そして史郎は電鉄会社の社長の息子、進の家の前で悪さをするようになっていった。郷と次郎が訪問してきたことに気付いた史郎は家を飛び出していった。
祖父から事情を聞き終えた郷と次郎は史郎を探す。すると空き地で一人遊ぶ史郎を発見する。史郎は郷に「覚えてろよ、今夜怪獣が出て電車なんかめちゃめちゃにしちゃうからな、鉄道なんてぶっ壊しちゃうからな。」と吐き捨てて立ち去っていった。基地へと戻った郷は、加藤隊長に事故のことを尋ねた。すると、加藤隊長は、その事故の際、史郎からの怪獣を目撃情報を聞きMATも捜査をしたが足跡一つ発見できず、結局史郎の父の運転ミスによる事故として処理されてしまった過去を話した。すると岸田隊員は史郎が父を庇って怪獣をでっちあげたのではと推測した。しかし納得のいかない郷は加藤隊長にパトロールに行かせてほしいと頼み込んだ。そしてその夜、郷はパトロールへと出動した。すると史郎の予言通り、列車の前に怪獣が現れ列車を襲った。その怪獣は吸電怪獣エレドータスだった。エレドータスは電車を襲うと、すぐに姿を消してしまった。
郷と南隊員が現場へ駆けつけると、運転手が怪獣を見たと証言した。そして、周囲を見渡すと、現場から逃げ出す史郎を発見した。MATは郷と南隊員の報告を元に原因を探った。岸田隊員は史郎によるレールの置き石ではないかと意見するが、郷は反論した。そして郷は再び史郎の元へと向かった。史郎は川にいた。史郎は逃げ出した亀を探していた。それを見た郷は自ら川へと入り、史郎の亀を捕獲し史郎に返した。史郎は郷にお礼を言った。郷は史郎に好きな怪獣と嫌いな怪獣はいるかと尋ねる。すると史郎は一番好きな怪獣はエレドータスで、一番嫌いな怪獣もエレドータスと答えた。郷がどっちも同じじゃないかと言うと、史郎は自分のことを疑っていると拗ねて、「MATの人なんか信用できないよ、今にMATも東京もめちゃくちゃになるからな。」と吐き捨てその場から立ち去ってしまう。
郷は史郎の家に行き、祖父から話しを聞いていた。郷はそこで怪獣の模型を発見する。その模型について史郎の祖父に尋ねると、それは史郎が作ったエレドータスという怪獣で、史郎はエレドータスが父の電車を襲ったと信じ込んでいると聞かされた。
そこに史郎が帰ってくる。史郎は「あの時本当に怪獣が出たんだ。」と郷に訴えるが、郷はそれを嘘だと決めつけ、史郎を殴ってしまう。その時基地の丘隊員から郷に変電所に怪獣が出現したとの一報が入る。MATは現場へと急行する。発電所ではエレドータスが電気を吸い、それによりどんどん電圧が下がっていた。岸田隊員と上野隊員は加藤隊長に指示でマットアローからエレドータスに攻撃を加える。他の隊員も地上からエレドータスを攻撃する。そこにマットビハイクルで郷も到着するが、郷はエレドータスに向かって走る史郎を発見する。
郷は加藤隊長に攻撃中止を求めると、史郎の元へと走って行く。史郎はエレドータスの前でアメリカンクラッカーを鳴らし、暴れろとはやし立てる。しかし史郎はエレドータスの吐く稲妻を受け吹き飛ばされてしまう。そこに郷が駆けつけ史郎を助け出す。しかし史郎は助けた郷に怒りをぶつける。史郎は郷にあの怪獣が父を殺したと怒る。ようやく史郎の言っていることが嘘ではなかったとわかった郷は史郎に謝る。郷は史郎に父の敵を必ずとると約束し、エレドータスに向かって走っていく。
しかし郷はエレドータスが吹き飛ばした貨車の下敷きになってしまう。絶体絶命の危機に郷はウルトラマンジャックへと変身した。
しかし15万ボルトもの放電攻撃を武器とするエレドータスにウルトラマンジャックは苦戦を強いられる。
史郎はMATにエレドータスの弱点は頭だと助言する。それを聞いた加藤隊長は岸田隊員にナパーム弾で頭を狙うよう指示する。岸田隊員のナパーム弾を頭に受けたエレドータスは弱り、ウルトラマンジャックのスペシウム光線で粉々に爆破された。
史郎はエレドータスに別れを告げた後、郷と再会し、隊員たちの元へと走って行った。
マツダ初の電気自動車として注目が集まるe-TPVですが、まだまだ中身は駆け出しのパワートレインということを考えると、個人的にはパワートレインよりもデザインが気になるところです。既存の車ではなく、わざわざ新しいデザインで出すということを言っているのでどんなデザインになるか注目です。
ちなみに帰ってきたウルトラマンの防衛チームMATにはマットビハイクルという車両を装備していますが、こちらはマツダの名車であるコスモスポーツが使われています。今見てもコスモスポーツのデザインは秀逸ですね。
Posted at 2019/09/15 18:49:55 | |
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