1ヶ月ほど続いたハロウィンムードも今日で終わりです。もちろん仮装はしませんでしたが、ハロウィンムードはそこそこ楽しみました。ハロウィンが終わるときっとすぐに街はクリスマス一色になるんでしょうね。クリスマス、バレンタイン、ハロウィンと色々なイベントが日本に定着しましたが、おそらく次に来るのはイースターでしょうね。
さて、ハロウィンのトリを飾るのはもちろん1996年10月26日放送のウルトラマンティガ第8話「ハロウィンの夜に」です。
1996年、まだ20世紀の時代にハロウィン回を設定し、劇中で21世紀の日本ではハロウィンが定着していると当時としてはかなり踏み込んだ設定を盛り込んだストーリーです。お菓子を配る魔女の姿をした宇宙人、宇宙船はカボチャのデザイン、そして隊員たちも仮装するという、ハロウィンをこれでもかと入れ込んだものとなっています。それでいながらお遊び回のような展開では無く、特撮らしさ全開のシリアスな内容となっています。
そしてこの回の一番の見所は仮装というよりは明らかなコスプレのレナ隊員です。ダイゴのTシャツとハーフパンツという格好もジャニーズファンからするとある意味見所の一つかもしれません。それではストーリー紹介です。
10月31日、ハロウィンの夜。KM209地区に強力な磁場が発生した。レーダーでそれを感知したGUTSは現場へ出動することになる。しかしその日はハロウィンで、多くの人たちが行事を楽しんでいた。そこでイルマ隊長は街の人たちと楽しくふれ合いながら調査した方がいいと考え、隊員たちに仮装して出動するよう指示した。
デラムにはフランケンシュタインに仮装したノリ気のムナカタ副隊長と、吸血鬼のホリイ隊員、そして嫌々変装させられたシンジョウ隊員が乗り込み街に向かっていた。
一方ジャック・オー・ランタンに変装したダイゴは子供に紛れはしゃいでいて、レナ隊員に呆れられてしまう。そのレナ隊員も猫娘に変装して捜査をしていた。そこでダイゴは子どもたちがロリポップを手にしているのを見ると、自分も欲しくなり、子どもにどこで貰ったのかと尋ねる。
子どもからロリポップを貰える場所を聞き出したダイゴは呆れるレナ隊員を置いて、その場所へと走って行く。そこには手押し車に大量のロリポップを積んだ魔女がいた。魔女は「夢がある子は集まっておいで、夢をいっぱい持ってる子には褒美に美味しいキャンディをあげよう」と声を掛け、多くの子どもを呼び込んでいた。
ダイゴも子どもに紛れて自分にも1本わけてくれとせがむが、魔女に子供にしかあげないと言われてしまい、引き返そうとする。戻ろうとしたダイゴが、ふと魔女の方を振り向くと、近くにあった鏡に子供や手押し車が映っているにもかかわらず、魔女だけが映っていないことに気付く。ダイゴが不審そうに魔女を見ていると、それを察知した魔女は子供たちに今日は店じまいだと告げ、急いでその場を去って行く。
ダイゴのもとにレナ隊員も合流するが、危機を察知したダイゴはレナ隊員を置き去りにして1人で魔女を追いかけていってしまう。一方その場に残されたレナ隊員は子どもからロリポップを分けてもらっていた。
そしてレナ隊員はそのロリポップを食べ始める。
魔女は軽快に手押し車を押し、猛スピードでダイゴから逃げようとする。
ダイゴもそれを追いかけるが、いつしか誘い出されるように不気味な洋館の前まで来てしまう。
魔女がそこに逃げ込んだと思ったダイゴは1人その洋館の中へと入っていく。洋館の中では魔女の笑い声が響いていた。
ダイゴが2階の奥の方へと進んでいくと、奥の部屋の扉が勝手に開いた。引き込まれるようにダイゴはその部屋の中へと入っていく。しかしその中は異次元の公園が広がっていた。ダイゴが異次元の世界に足を踏み入れると、急に入口の扉が閉じる。ダイゴが慌ててその扉に駆け寄ろうとすると、扉は消えてしまい、異次元の世界に取り残されてしまう。それは魔女が仕込んだ巧妙な罠だった。ダイゴは異次元の公園で子どもたちを見かけ、声をかけるが、振り向いた子どもたちの顔色は血の気がなく、ダイゴの方を見ると逃げていってしまった。そしてダイゴが後ろを振り向くと巨大な怪獣が立ちはだかっていて、ダイゴは怪獣に吸い込まれてしまう。
その頃ムナカタ副隊長とシンジョウ隊員、ホリイ隊員も磁場の中心源を突き止め、周辺を調査していた。そこは洋館があった場所だったが、3人が到着した時には既に洋館は消えて無くなっていた。
基地ではヤズミ隊員がハロウィンの日に毎年世界で大量の子どもが蒸発しているというデータを発見する。それを聞いたイルマ隊長は、レナ隊員に子どもたちが無事に帰るまで警戒を怠らないよう伝えた。レナ隊員はPDIでダイゴに呼びかけるが反応はなかった。しかし突然、レナ隊員の前にジャック・オー・ランタンの格好をした人間が現れる。レナ隊員はそれをダイゴだと思い込み、一緒に警戒態勢に入ろうとするが、それはダイゴではなかった。
その頃ダイゴは魔女に捕らえられ、透明なカプセルの中に閉じ込められていた。ダイゴを吸い込んだ怪獣こそ魔女の本性である異次元人ギランボだった。ギランボは魔女の姿に化け、毎年地球のハロウィンに便乗し子供を誘拐、子供から夢を吸い取っていた。カプセルの中でダイゴが目を覚ますと、部屋には木馬に乗った子どもがいて、その近くにガッツハイパーと変身アイテムであるスパークレンスが置かれていた。そして子どもの前に魔女が現れると、魔女は子どもから夢を吸い取りはじめる。魔女は「子供に夢はいらない、どうせ大人になるまでに人形や玩具のように夢も捨ててしまうのさ」と吐き捨て、夢を吸い取り終わると子どもを消してしまう。そしてダイゴに「大人はいらない、大人の腐った欲望を吸っても腹を壊すだけだ」と言って、ダイゴを閉じ込めたカプセルの中に煙を充満させ、魔女はどこかへと消えていった。
その頃、夜の街では魔女のロリポップを食べた子供たちが突然催眠状態になり、引き寄せられるかのように外へと出て行き、街の外れへと歩き出す。基地にいたレナ隊員も子供と同じ夢遊病のような症状に襲われ、基地内を彷徨っているところをシンジョウ隊員に発見され気を失ってしまう。
その後目を覚ましたレナ隊員は、イルマ隊長に魔女からもらったロリポップを食べたことを報告する。そしてレナ隊員はダイゴと一緒に基地に戻ったと話すが、ダイゴと思い込んでいたジャック・オー・ランタンの人間は魔女が操っていた衣装だけで、衣装の中に人間は入っていなかった。シンジョウ隊員がダイゴの部屋を見に行くと、部屋にはその衣装だけが残されていた。そして磁場の中心源で、空間が突然ブラックホールのように歪みだした。GUTSはガッツウイング2号で現場へと急行する。催眠状態に陥った子供たちも磁場の中心源へと向かっていた。子供たちが磁場の中心源に来ると、地面から突如巨大なカボチャが出現、そのカボチャから魔女が現れ、子供たちに「さぁみんな、パンプキンに乗って夢の国へ行こう」と言ってカボチャの中に子供を誘い込みはじめた。
そこにムナカタ副隊長らが駆けつけ子供を必死に食い止める。そしてカボチャの上にいる魔女に気付いたレナ隊員があの魔女が元凶だとシンジョウ隊員に告げると、シンジョウ隊員は魔女を撃つ。すると子供たちの催眠は解けるが、カボチャは中に残った子供を道連れにして地中へと逃げ込もうと動き出す。カボチャの内部ではカプセルに閉じ込められていたダイゴがその反動でカプセルから脱出に成功、そしてカボチャが地中へと潜りかけた瞬間、ダイゴはウルトラマンティガに変身し脱出、地中からカボチャとともに地上へと現れる。すると魔女は空飛ぶホウキでカボチャから脱出、計画を邪魔され怒り狂った魔女は本性を現しギランボの姿へと変わり巨大化してウルトラマンティガに挑む。
ギランボは見かけによらず俊敏な動きと柔軟な体でウルトラマンティガと互角の戦いを展開する。そして瞬間移動でウルトラマンティガを翻弄し、次第に追い込み始める。
ギランボはさらに分身術でウルトラマンティガを惑わせ一気にピンチに陥れる。
カラータイマーが鳴り始め、劣勢になったウルトラマンティガはタイマーフラッシュで分身したギランボを再び1体に戻すと、形勢が逆転する。
ウルトラマンティガはギランボを空中へと投げ飛ばすと、ウルトラフィックスでギランボを空中に固定する。
そして動けなくなったギランボにゼペリオン光線を撃ち込み撃破した。
ギランボが倒されると、夜明けの空から光が降り注ぎ、カボチャは消滅、魔女が吸い取った夢も無事子供たちの元へと戻っていった。一件落着し、ホリイ隊員は基地に戻って夢を山ほど見ようかと笑って話すが、イルマ隊長に戻れば山ほど任務が待っているとクギを刺されてしまい、夢も見られないのかとホリイ隊員は落胆する。そんなホリイ隊員にムナカタ副隊長は「夢を実現するためには、まず現実にぶち当たらないとな」と励まされ、隊員たちに笑われていた。
ちなみにこの回が放送されたのは1996年。その4年前にはアメリカのルイジアナ州で日本人留学生が仮装してハロウィンパーティーに出掛け、間違って予定していた家とは違う家を訪れてしまい、不審者と勘違いされ射殺されてしまった事件が発生しました。この事件やその後ディズニーランドでハロウィンイベントが設定されるなどして日本におけるハロウィンの認知度も少しずつ高まっていきました。そしてここ数年のSNS普及に伴って一気にハロウィンが日本に定着しました。
とりあえず今年のハロウィン特集はこれにて終了です。
Posted at 2018/10/31 20:01:19 | |
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