今日の午前中、関東北部で震度4の地震が発生しました。今日は朝から沖縄、東北でもマグニチュード4以上の地震が起きていて、3回続けてマグニチュード4以上の地震が続いたことや、今週からNHKが「体感首都直下地震ウイーク」と題して特集番組を組んでいることもあり、大きい地震の前触れかとネット上がざわつきました。煽るわけではありませんが、先週の11月28日にはYahoo!が新たに強震モニタのサービスも開始しました。確かにストーリーとしての準備は整った感はありますが、杞憂であればいいのですが・・・。
今日は地震が話題になっていたので、タイトルに地震が入った回を紹介します。地震がタイトルに入れられているのは数あるストーリーの中でもウルトラセブンの第20話「地震源Xを倒せ」しかありません。何だか意外な感じもしますが、昭和から令和まで一通りチェックしてもこの1話のみです。地震を起こす地底の怪獣なら他にもいたので、もう少しあるかなとも思いましたが、この1つのみということで、今日は「地震源Xを倒せ」を紹介します。1968年2月18日に放送されたこの話は、地球に潜伏していたシャプレー星人が地球の中心核に存在するウルトニウムを採掘することで地震が頻発、ウルトラ警備隊の調査によって正体が発覚してギラドラスとともに撃退されるというストーリーです。シャプレー星人が化けていたサカキ助手を演じていたのは日活第一期のニューフェイス北原隆で、同期には宍戸錠がいます。ウルトラセブンに登場した俳優陣の中でもなかなかの二枚目俳優ではないかと思います。シャプレー星人に変身する際のポーズは今見てもなかなか秀逸だと思います。それではストーリー紹介に移ります。
ソガ隊員とダンはヤマオカ長官からの指令で国際核研究センターのイワムラ博士を迎えにいくことになった。しかしイワムラ博士の元に行った2人は一喝され門前払いを食らってしまう。
ソガ隊員とダンは仕方なく基地へと帰ると、キリヤマ隊長はそのことを予測していたかのように笑い飛ばした。キリヤマ隊長もイワムラ博士がどんな人物かをよく知っていた。イワムラ博士は頑固者ではあるものの、地球内部の核の研究者としては世界有数の学者だった。キリヤマ隊長は頻発する局圧性地震について専門家でもあるイワムラ博士の意見を聞きたいと考えていた。同じ頃、アオサワ山岳地帯ではラリー大会が開かれていた。その大会に参加していた女子学生のリツコとレイコは途中で道に迷ってしまいさらに脱輪までしてしまう。タイヤの様子を確認するため外へと出た2人は足元に奇妙な赤い石が落ちているのを発見する。レイコがその石を拾い上げた直後、マグニチュード6.5の大きな地震が発生する。
その地震はウルトラ警備隊でも観測された。地震の大きさから再度データを検討した方がいいと考えたキリヤマ隊長はソガ隊員とダンにもう一度イワムラ博士のところへ行くよう指示するが、ソガ隊員は堪忍してほしいとキリヤマ隊長に愚痴をこぼし、フルハシ隊員の方が適任だとフルハシ隊員にその役目を押しつけようとする。しかしフルハシ隊員もそれを拒む。するとソガ隊員はアンヌ隊員に目を付け、アンヌ隊員に代わりに行ってくれるよう頼み込む。アンヌ隊員はそれを了承し、ダンとアンヌ隊員はイワムラ博士のいる国際核研究センターへと向かった。
国際核研究センターについたダンとアンヌ隊員はイワムラ博士の部屋へと入ろうとするが、そこでサカキ助手と鉢合わせする。サカキ助手によるとイワムラ博士は機材を持って既にアオサワ山岳地帯に出発していて、サカキ助手もすぐに出発するということだった。
ダンとアンヌ隊員は基地へ戻ってそのことをキリヤマ隊長に報告すると、キリヤマ隊長は地震源の調査とイワムラ博士の警護にダン、アンヌ隊員、フルハシ隊員の3人を出動させた。現地についた3人は乗り捨てられたラリー車を発見する。
そして近くの草むらにリツコとレイコが隠れているのを見つけた。リツコとレイコはものすごい大きなうなり声がすると怯えながらダンたちに話した。フルハシ隊員はリツコとレイコに一緒に着いてくるように言って、アオサワ山岳地帯の奥へと入って行く。すると山の中で一軒の家を発見する。フルハシ隊員が入口の扉をノックするが、反応が無く、再度強く扉を叩くと中から怒鳴り声とともにイワムラ博士が出てきた。イワムラ博士に怒られながらダンたちは家の中へと入って行く。
リツコとレイコも部屋へと入るが、イワムラ博士はレイコが赤い奇妙な石を手にしていることに気付き、それを手に取るとサカキ助手にその石を見せた。イワムラ博士はその赤い石がウルトニウムという石で、地球の核の一部であると説明した。イワムラ博士は地球深くの核部分に存在するウルトニウムが地上に転がっているわけがなく、誰かが地下深くから運び出したのではないかと推測した。
一方、作戦室に残っていたソガ隊員とアマギ隊員もアオサワ山岳地帯の地底調査のため出動することとなった。アマギ隊員とそこに合流したダン、フルハシ隊員の3人はマグマライザーで地底へと突入した。
地底へと入るとアマギ隊員が何か音が聞こえると異変を訴える。それはリツコとレイコが聞いた謎のうなり声だった。フルハシ隊員は作戦室へ連絡を試みるも通信不能に陥り、マグマライザーは孤立してしまう。そこに追い打ちをかけるかのようにマグマライザーの操縦室内の温度がどんどん上昇しはじめる。アンヌ隊員もマグマライザーにいるダンに連絡を取ろうとするが、通信ができなくなっていた。それを見たイワムラ博士はアンヌ隊員のビデオシーバーを横取りしダンに呼びかけるが何も反応はなかった。すると隣にいたサカキ助手がマグマの中に突っ込んで溶けてしまったのではないかと告げる。
イワムラ博士は心配そうに窓の外を眺める。その時イワムラ博士の陰が怪物の形の陰へと変化する。それに気付いたサカキ助手はアンヌ隊員にそれを報告すると、イワムラ博士に気付かれないようこっそりとアンヌ隊員とともに外へと飛び出した。
しかし急いで飛び出したサカキ助手はポケットから金属片を落としてしまう。そこにラリー車の様子を見に行っていたリツコとレイコがちょうど戻ってきて、サカキ助手が金属片を落とした場面を目撃する。リツコとレイコはその奇妙な金属片を不審に思い、それをイワムラ博士に届けた。その頃家を飛び出し山中を歩いていたサカキ助手はイワムラ博士は宇宙人だとアンヌ隊員に話すと、隊員たちは罠に落ちていると警告した。そこに金属片を持ったイワムラ博士が追いかけてきた。イワムラ博士が宇宙人だと思い込んだアンヌ隊員はウルトラガンを向けるが、イワムラ博士は地球外の金属でできた金属片をどうして持っていたのかとサカキ助手に問いただす。
サカキ助手が知らないふりをすると、それならばとイワムラ博士は金属片を投げ捨てようとする。するとサカキ助手は力尽くで金属片を奪い取り、暗黒星人シャプレー星人へと変身した。シャプレー星人はアンヌ隊員を催眠術にかけ、イワムラ博士を宇宙人だと思い込ませていたのだった。アンヌ隊員とイワムラ博士の危機にソガ隊員が駆けつけると、シャプレー星人はソガ隊員とアンヌ隊員のウルトラガンで倒された。
しかしシャプレー星人の断末魔の叫びによって地底から核怪獣ギラドラスが出現してしまう。ギラドラス出現の煽りを受け、地底にいたマグマライザーはさらに深い地底の窪みへと落下してしまう。そのすぐ横にはマグマが流れていて、マグマライザーの室内はさらに上昇、50℃へと到達しようとしていた。冷却装置も効かず、アマギ隊員、フルハシ隊員は倒れてしまう。ダンも暑さに苦しみながら何とかウルトラアイを手に取るとウルトラセブンへと変身する。
ウルトラセブンはマグマライザーとともに地上に出ると、ギラドラスに挑む。ギラドラスは天候を操り猛吹雪を発生させると、有利に戦いを進めるが、アンヌ隊員の声に奮起したウルトラセブンのアイスラッガーでギラドラスは倒された。
その後、アンヌ隊員の通信によって基地のキリヤマ隊長に事件解決の報告が伝えられ、マグマライザーも無事であることが確認された。安堵をみせるキリヤマ隊長は隊員たちに帰還するよう伝えた、フルハシ隊員を除いて。フルハシ隊員はイワムラ博士のボディーガード兼助手として残れとキリヤマ隊長に言われてしまいガッカリしていた。
ちなみに今回登場した核怪獣ギラドラスの体重16万トンという設定で、これはウルトラセブンに登場した怪獣の中では宇宙竜ナースや軍艦ロボットアイアンロックスの15万トンを超え、ウルトラセブン登場怪獣の中で最も重い怪獣でした。
Posted at 2019/12/03 20:04:17 | |
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