明後日は冬至です。日の短いこの季節にありがたい機能といえばアダプティブハイビームです。夜間、オートでレバーをハイビーム状態にすると走行中の大半はハイビームになります。もちろん対向車には眩しくないように制御されています。慣れてくるとかなり細かな制御がされていることが運転席からでもわかります。アテンザもオートハイビーム機能はありましたが、前方に車がいたり対向車がいる時はロービームになるごくごく普通のオートハイビーム機能だったので、市街地では基本その恩恵を感じる場面はありませんでした。それに対し、今は夜間でも常に視界が開けています。この機能もだんだんと小さい車にも導入されていくんでしょうね。ちなみに先日最近のヘッドライトは眩しいというネットニュース記事が出ていましたが、少なくとも対向車のハリアーでそう感じたことは1度もありません。純正仕様で普通に使っている分には眩しいということは無い気がしますが。
さて、ヘッドライトといえば、エネルギーを消耗し動けなくなったウルトラマンティガに市民たちがヘッドライトで光のエネルギーを照射する描写が真っ先に浮かびます。そのシーンが登場するのが1997年2月2日放送のウルトラマンティガ第25話「悪魔の審判」です。この回に登場するキリエロイドⅡは第3話「悪魔の預言」に登場したキリエロイドの強化版で、圧倒的な能力でウルトラマンティガを追い込みますが、人間の声援と協力によってウルトラマンティガが復活、逆襲を受けたキリエロイドⅡは地獄の門もろとも大爆発しました。それではストーリー紹介に移ります。
メトロポリスでは天使を見たという目撃者が増加、テレビでもそのことが取り上げられていた。GUTS本部のモニターでもそのテレビの映像が流れていた。そしてテレビのリポーターが一人の老婆へとマイクを向けた。老婆は天使を見たと言い、天使は光輝いていたとレポーターに答えていた。それを見た瞬間イルマ隊長の表情が強ばった。その老婆はイルマ隊長の義母のヨリエだった。
そのことを知っていたダイゴはイルマ隊長に声を掛けるが、イルマ隊長は一人本部から出て行ってしまう。イルマ隊長は基地内の自分の部屋へと向かった。部屋のパソコンにはボイスメールが届いていて、イルマ隊長がそれを確認すると、息子トモキの声で「おばあちゃんを助けてください」というメッセージだった。その頃メトロポリス上空に謎の白い雲が出現、モニター越しでそれを見ていたムナカタ副隊長は付近をガッツウイングでパトロールしていたシンジョウ隊員に上空から確認するように指示を出すが、上空からは何も確認できず、シンジョウ隊員も突然の頭痛に襲われ一旦基地へと戻ることとなってしまう。一方イルマ隊長はシャーロックでトモキが預けられている義母の家へと訪れた。玄関まで行くと、義母のヨリエが現れ、イルマ隊長に天使がもうすぐ地に降り立ち楽にしてくれると告げた。
イルマ隊長は困惑しながらトモキの部屋へと入る。トモキは祖母であるヨリエの異常を伝えようとするが、その時部屋の入口にヨリエが現れ邪魔をする。
イルマ隊長は義母の家を後にしようとシャーロックに戻ろうとすると、そこにダイゴとレナ隊員が待ち伏せしていた。二人はムナカタ副隊長の指示でイルマ隊長の後を追っていた。するとそこにトモキが現れ、祖母だけでなく、周りの人たちもみんなおかしくなってしまったと話した。それを聞いたダイゴはGUTSがみんなを守っているから大丈夫と安心させた。
その後イルマ隊長とレナ隊員は河原へと足を運んだ。そこでレナ隊員はどうして息子のトモキと一緒に住まないのかとイルマ隊長に尋ねた。イルマ隊長は夫を実験事故で亡くしていた。しかし当時イルマ隊長はブラジルでの極秘任務のため日本へと帰ることができなかった。日本へと戻った後も仕事ばかりしてきたイルマ隊長は、息子トモキとどう接していいのかわからないとレナ隊員に語った。イルマ隊長はトモキを義母の元へと預けることにしたが、その際、義母にトモキとは二度と会わせないと告げられていた。しかし今日の義母は何か様子が違っていたとイルマ隊長は話した。イルマ隊長とレナ隊員の様子をダイゴは遠くから見ていた。その時ダイゴの背後に茶色い装束のキリエル人が現れ、「ティガ」と一言挑発の言葉を掛け去って行く。そのキリエル人は以前に現れたイタハシミツオの姿を借りたキリエルの預言者ではなく、オオヌマケイコという女性に憑依したキリエルの巫女だった。
ダイゴは慌てて後を追うが見失ってしまう。するとキリエルの巫女はダイゴの背後に出現、手から衝撃波を出しダイゴを攻撃する。その頃メトロポリスの上空に巨大な天使が出現、人々は歓喜に沸いていた。その中にイルマ隊長とレナ隊員もいたが、イルマ隊長は疑いの目で天使を見ていた。そしてレナ隊員はダイゴがいなくなっていることに気付く。その頃ダイゴはキリエルの巫女によってトンネル内に追い込まれていた。メトロポリスでは強力な磁場が発生、そして街頭モニターやGUTSのモニターにイタハシミツオの姿をしたキリエルの預言者が姿を現す。キリエルの預言者は電波をジャックし、本当の悪魔を倒さなければ人類は滅びてしまうと街の人たちを洗脳しはじめる。街の人たちは次第にウルトラマンティガこそ悪魔だと洗脳されていく。
その頃トンネル内ではキリエルの巫女がダイゴに思い上がるなと吐き捨て早くウルトラマンティガに変身しろとダイゴを痛めつけていた。
ダイゴを探しにイルマ隊長とレナ隊員がトンネルに駆けつけた時には既にキリエルの巫女の姿は無く、ダイゴだけが倒れていた。イルマ隊長とレナ隊員はダイゴを救出するが、その時メトロポリスの上空に暗雲が立ちこめ、巨大な地獄の門が出現する。
キリエルの預言者は街の人たちに門を開くよう洗脳していく。イルマ隊長はGUTSだけでなく、ウルトラマンティガでも敵わないかもしれないと不安を口にするが、ダイゴは人間がウルトラマンを信じなければ光となって戦うことなどできないと告げる。その時ムナカタ副隊長、ホリイ隊員、シンジョウ隊員がガッツウイングでメトロポリスへと到着、イルマ隊長はムナカタ副隊長に地獄の門を絶対に開けさせてはならないと指示を出す。レナ隊員は任務が終わったらデートしようとダイゴに一言残し、イルマ隊長とともにシャーロックで出撃する。
シャーロックが走り去ったのを見てダイゴはウルトラマンティガへと変身、上空に出現した地獄の門を塞ごうと門へと飛び乗る。しかし地上のキリエルの預言者と巫女に衝撃波を浴びせられ、地上へと落下してしまう。そしてキリエルの預言者と巫女は合体し、キリエロイドⅡへと変身する。
キリエロイドⅡは以前のキリエロイドよりもパワーアップしていて、ウルトラマンティガをも凌ぐ身体能力を持っていた。
苦戦するウルトラマンティガを援護するため、レナ隊員はシャーロックからスクロール砲を発射する。ウルトラマンティガはその隙にパワータイプへとタイプチェンジするが、それに合わせキリエロイドⅡもパワータイプ対応型へと姿を変える。力を増したキリエロイドⅡはパワータイプのウルトラマンティガをも寄せ付けず、両腕のカッターでウルトラマンティガを攻撃、ウルトラマンティガは何もできずピンチに陥ってしまう。不利になりカラータイマーの点滅するウルトラマンティガは一転、スカイタイプへとタイプチェンジするとキリエロイドⅡもスカイタイプ対応型へと姿を変え、空中戦へと突入した。しかしタイプチェンジをしてもキリエロイドⅡの優位性は変わらず、飛行速度でも勝ったキリエロイドⅡはウルトラマンティガに空中で体当たりを仕掛け、ウルトラマンティガを地上へと叩き落としてしまう。そしてキリエロイドⅡは地獄の門へと降り立ち、門をこじ開けはじめる。地面に叩きつけられたウルトラマンティガは倒れ動かなくなってしまう。その時ダイゴの言葉を思い出したイルマ隊長はウルトラマンティガに光を当てるようムナカタ副隊長に指示を出す。GUTSはガッツウイングでウルトラマンティガに光を当てるが光が全く足りなかった。レナ隊員もシャーロックを移動させヘッドライトで光を照射するが、それでもまだまだ光は足りなかった。するとイルマ隊長は自分のPDI端末をテレビ局の回線に繋げるよう指示をし、テレビ回線を使いキリエロイドⅡこそが悪魔だと街の人たちに呼びかけ、ウルトラマンティガに光を当てるよう訴えた。すると洗脳から目を覚ました人々が車や懐中電灯を使いウルトラマンティガに光を当てはじめる。そしてトモキもパソコンから電気回線を操作しメトロポリスの電圧を上げ、一気にメトロポリスの街に光が集まる。
それによって光のエネルギーを得たウルトラマンティガは復活、するとキリエロイドⅡも再度地上へと降り、ウルトラマンティガを倒しにかかる。ウルトラマンティガはマルチタイプへと戻り、キリエロイドⅡも最初の姿へと戻ると再び激闘が繰り広げられる。しかし光で満ちあふれたメトロポリスではキリエロイドⅡはウルトラマンティガの敵ではなかった。
再戦ではウルトラマンティガがキリエロイドⅡを圧倒し、地獄の門へとキリエロイドⅡを投げつけると、最後はゼペリオン光線で地獄の門ごとキリエロイドⅡを爆破した。
メトロポリスの街ではウルトラマンティガの勝利を人々が喜んでいた。街に平和が戻り、イルマ隊長はダイゴ、レナ隊員とともに義母ヨリエの家を訪れた。トモキは電気回線の不法侵入を母であるイルマ隊長に謝るが、そのおかげでみんなが助けられたとトモキに感謝すると、トモキも「ごめんなさい、ママ」と謝った。イルマ隊長はママと呼んでくれたトモキに感極まり、トモキを抱きしめた。ダイゴとレナ隊員はその様子を後ろから微笑ましく見ていた。
ウルトラマンティガにおいてキリエロイド(キリエル人)は初代ウルトラマンでいうバルタン星人的なポジションで、切っても切り離せない敵役です。この回もそんなキリエロイドに相応しい濃い内容のストーリーでした。
Posted at 2018/12/20 20:14:53 | |
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