あの日のこと？　忘れるわけないでしょ！

もう残り数時間ですが、今日で東日本大震災から9年です。

あの時の記憶は、忘れるわけがありません。

私は東京で勤務中で、震度５強の揺れでした。

倉庫で出庫業務をしており、棚と棚の間にいた私は、慌てて棚の外へ。

その瞬間、棚が将棋倒しに倒れ・・・、まさに間一髪でした。

テレビには、地元を襲う津波の映像。

絶句・・・。

津波が街を飲み込む映像を見て、いろいろと覚悟を決めましたね。

電話をかけるもつながらない。

毎日、ネットにアップされる亡くなった人達のリストを見ながら、とっても苦しい思いで過ごしてました。

それから数週間後、水戸に単身赴任中の父から電話が。

その数日後、母親から電話が入って安堵したのでした。

最後まで連絡が取れなかった大切な友人とは、３か月後にようやく連絡が取れて。

東京も、生活品の買占めが横行し、地元に物資を送ってあげたくても無理な状況。

唯一、レトルト商品なんか買ったけど、見知らぬおばさんとバトルしたり、奪い合ったり。

「こっちは地元が被災してんだ！少しでも物資送ってあげたいんじゃ！」

必死でした。

あの時バトルしたおばさんの冷静になった顔は、忘れられない。



ＧＷで実家へ帰省し、変わり果てた地元の姿に言葉がでなかったです。

津波の恐ろしさが・・・

私が通った自動車学校も、壊滅していました。
（その後、再建することなく廃校）



何もかも消えた・・・

同級生が働いていたんだけど、無事避難したのだろうか・・・



あちこちに車がゴロゴロ転がっており、人が亡くなった車両にはマークがあったり、とても恐ろしくて。。。

友人の一人が、人が亡くなった車両を生々しいのを見たらしく、しばらく精神的に不安定になったそうだ。

皆さんが想像する以上に、”地獄”

震災後は、工事現場内に現れる自転車に乗る少年、インターホンが勝手に鳴る、ただいまー！っと声がする、客を乗せたタクシーが目的地（海沿い）で降ろそうとしたら、乗せたはずのお客がいない、とか、作り話のようなことを今でも聞きます。

そりゃ、万単位の人が亡くなってるんだもの。そういうことがあっても不思議じゃない。

震災後は、常にガソリン満タン。風呂の水をためたままにしておく、など実践してます。

とにかく震災になったら大変なことは、食料の確保、水の確保です。
特にトイレの問題は深刻です。
飲み水はなんとでもなるんです。

母から聞いたことなので、実際に被災した人からの言葉は、強いです。

悪い言い方ですが、家が全壊したなら、避難所も入れるし食事もくれる。

家が無事だった人は、避難所に入れなければ食事も自力で確保しないといけない。毎朝スーパーに並ばないといけない。

家が無事だったとしても、そっちにはそっちの苦労があるんです。

だから、東京の人も、その他の地域の人も、他人事には思わないで、しっかりと災害について向き合ってほしい。

人間は忘れる生き物なので、私ですら当時の記憶は薄くなってきてますが、こうやって毎年書いて思い出してますし、日ごろから気を付けていることが多くあります。

復興はまだまだ続いています。

ぜんぜんですよ。

一度、三陸でしたり、旅行へ行ってみてください。

メディアで取り上げられるのは表向きだけで、裏行けばまだまだです。

今はコロナとかあるので、落ち着いたら、ぜひ東北へ足を運んでみてください。
実際見ると、考えが変わりますよ。


頑張れ！東北！


では。