手元にあるホンダ製、
1983年発売の発電機 EB1500X。(中古)
>1983年03月10日 新設計OHV〈オーバーヘッドバルブ〉エンジン搭載 低騒音・低燃費で高出力のホンダ発電機「1200X/1500 X/2000X」3機種5タイプを発売
>
https://www.honda.co.jp/news/1983/p830310.html
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諸元表の数値を捏ね繰り回して、
単位電力あたり(1kVA・h (≒ 1kWh))の
CO2排出量を求めます。
エンジン型式 GX140 (排気量 144cc)
連続定格出力(馬力) 3.8PS/3,600rpm
燃料タンク容量(ガソリン) 7.4L
質量 40kgくらい
連続定格出力(電力) 1.3 / 1.5KVA (50/60Hz)
連続運転時間 9.2 / 8.0h (50/60Hz)
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50Hz、60Hz、それぞれの周波数で発電させて
ガソリン 7.4L を使った場合の発電量。
11.96 kVA・h(50Hz) (≒ 11.96 kWh)
12.00 kVA・h(60Hz) (≒ 12.00 kWh)
ちなみに、ガソリン 1L あたりの発電量。
1.616 kVA・h/L(50Hz)(≒ 1.616 kWh/L)
1.622 kVA・h/L(60Hz)(≒ 1.622 kWh/L)
発電量 1kVA・h(≒ 1kWh) あたりのガソリン消費量。
0.6188 L/kVA・h(50Hz)(≒ 0.6188 L/kWh)
0.6165 L/kVA・h(60Hz)(≒ 0.6165 L/kWh)
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ガソリン ___ L × (係数)2.32 = (CO2排出量)___ kg
1Lのガソリンを燃焼させると、2.32 kgの CO2 を排出。
7.4Lのガソリンを燃焼させると、17.168 kgの CO2 を排出。
10Lのガソリンを燃焼させると、23.2 kgの CO2 を排出。
100Lのガソリンを燃焼させると、232 kgの CO2 を排出。
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1kVA・h(≒ 1kWh) の電力量を
フルパワー(1.3kVA@50Hz時、1.5kVA@60Hz時)で発電した時に、
新品の ホンダ・EB1500X が排出する二酸化炭素の重さは、
0.6188 [L] × 2.32 = 約1.43 kg
0.6165 [L] × 2.32 = 約1.43 kg
1.43 kg(CO2)
1.43 kg-CO2/kWh
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一方、中部電力管内で
1kWh の電気(電力量)を使った場合に排出されているであろう
二酸化炭素の重さは、
(2015年度 : 0.482 kg/kWh)
0.482 kg-CO2/kWh
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比較
1.43 ÷ 0.482 ≒ 3.0
∴ 電力会社の電気を使うよりも、
発電機(EB1500X)の電気のほうが
二酸化炭素を 約3倍 多く排出する。
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・蛇足1
二酸化炭素排出量(係数)の変遷。
0.43 kg/kWh (2009年前期頃・東京電力)
0.33 kg/kWh (2009年後期頃~2010年前期頃・東京電力)
0.482 kg/kWh (2015年度・中部電力)
0.480 kg/kWh (2016年度・中部電力)
0.472 kg/kWh (2017年度・中部電力)
0.452 kg/kWh (2018年度・中部電力)
0.426 kg/kWh (2019年度・中部電力)
未定 (2020年度・中部電力)
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・蛇足2
最新型のホンダ製
EU18i(インバーター方式)では、どうか。
(この発電機の利点は、インバーター方式の為に本体重量が軽く、また
無負荷~低負荷時には(負荷率にあわせて)エンジン回転数が下げられる状況では
エンジン振動・騒音・燃料消費率が低く抑えられることです。)
※全負荷時(定格100%出力時)の燃費がより低くできる、という訳ではありません。
エンジン型式 GXR120T (排気量 121 cm3)
乾燥質量 21.1kg
燃料タンク容量 3.6L
定格負荷 1.8kVA 約3.0h
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ガソリン 3.6L を使った場合の発電量。
5.4 kVA・h (≒ 5.4 kWh)
ちなみに、ガソリン 1L あたりの発電量。
1.5 kVA・h/L(≒ 1.5 kWh/L)
発電量 1kVA・h(≒ 1kWh) あたりのガソリン消費量。
0.6667 L/kVA・h(≒ 0.6667 L/kWh)
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1kVA・h(≒ 1kWh) の電力量を
フルパワー(1.8kVA)で発電した時に、
新品の ホンダ・EU18i が排出する二酸化炭素の重さは、
0.6667 [L] × 2.32 = 約1.546 kg
1.55 kg(CO2)
1.55 kg-CO2/kWh
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比較
1.55 ÷ 0.482 ≒ 3.2
∴ 電力会社の電気を使うよりも、
発電機(EU18i)の電気のほうが
二酸化炭素を 約3.2倍 多く排出する。
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・蛇足3
EU55is
燃料タンク容量 18.0L
定格負荷 5.5kVA 約6.1h
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ガソリン 18.0L を使った場合の発電量。
33.55 kVA・h (≒ 33.55 kWh)
ちなみに、ガソリン 1L あたりの発電量。
1.8638 kVA・h/L(≒ 1.8638 kWh/L)
発電量 1kVA・h(≒ 1kWh) あたりのガソリン消費量。
0.5365 L/kVA・h(≒ 0.5365 L/kWh)
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1kVA・h(≒ 1kWh) の電力量を
フルパワー(5.5kVA)で発電した時に、
新品の ホンダ・EU55is が排出する二酸化炭素の重さは、
0.5365 [L] × 2.32 = 約1.2447 kg
1.2447 kg(CO2)
1.2447 kg-CO2/kWh
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比較
1.2447 ÷ 0.482 ≒ 2.58
∴ 電力会社の電気を使うよりも、
発電機(EU55is)の電気のほうが
二酸化炭素を 約2.6倍 多く排出する。
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・蛇足4
スズキ・SX650R
エンジン型式 強制空冷 2サイクル
総排気量 70 cc
連続定格出力 1.5 PS@3,000 rpm / 1.8 PS@3,600 rpm
騒音レベル 56 / 59 dB(A)/7m
使用燃料 混合ガソリン(50:1)
燃料タンク容量 2.8 L
連続運転時間 約5.6 / 約4.8 時間
乾燥重量 20.6 kg
定格負荷 550VA / 650VA(50/60Hz)
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ガソリン 2.8L を使った場合の発電量。
3.08 kVA・h(50Hz仕様) (≒ 3.08 kWh)
3.12 kVA・h(60Hz仕様) (≒ 3.12 kWh)
ちなみに、ガソリン 1L あたりの発電量。
1.100 kVA・h/L(50Hz仕様)(≒ 1.100 kWh/L)
1.114 kVA・h/L(60Hz仕様)(≒ 1.114 kWh/L)
発電量 1kVA・h(≒ 1kWh) あたりのガソリン消費量。
0.90909 L/kVA・h(50Hz仕様)(≒ 0.90909 L/kWh)
0.89766 L/kVA・h(60Hz仕様)(≒ 0.89766 L/kWh)
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1kVA・h(≒ 1kWh) の電力量を
フルパワー(550VAもしくは650VA)で発電した時に、
新品の スズキ・SX650R が排出する二酸化炭素の重さは、
0.90909 [L] × 2.32 ≒ 約2.109 kg
0.89766 [L] × 2.32 ≒ 約2.082 kg
2.1 kg(CO2)
2.1 kg-CO2/kWh
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比較
2.1 ÷ 0.482 ≒ 4.35
∴ 電力会社の電気を使うよりも、
発電機(SX650R)の電気のほうが
二酸化炭素を 約4.4倍 多く排出し、
白煙やHC(炭化水素)を桁違いに多く排出する。
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