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イイね!
2018年05月29日

これはかなり激レア! シトロエンZXスペシャル ~FTP2018より~

この記事は、不定期連載 月刊レフトを振り返る 第十回について書いています。


先日のFTPに参加した折、ピクニックラリーに出場する車両を眺めていました。

今回のイベントは発売70周年記念の2CVが当然メイン。2CVの56台含めて、全100台が出走予定。

間もなく始まるラリーに備えて、アツい闘志を秘めて・・・かどうかはわかりませんが、それぞれが静かに佇んでいました。

そんな中、とある出走車両に目が留まりました。それがこの車両。
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一見すると、何の変哲のないルージュのシトロエンZX。ボンネットの色褪せ具合がたまりません^^;

日本では今から26年前の1992年5月に発売開始となった、Cセグメントシトロエン。現代シトロエンで言えば、C4のご先祖ということです。

さて、件のZX。至って普通のZXなのですが、私にはビビビッと直感的にオーラを感じたのです!

もしやこれは! ZXスペシャル!?

と言うことで、ダッシュボードに掲げてあった出走車両の解説を見てみると・・・
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“ZX 1.6 Special”

やっぱり! 思ったとおりでした。たぶん、ZXスペシャルは初めて見ました。それも間近で(^^)v

ZXスペシャルについて、以前みん友さんのやんぢさんにその存在を教えていただきました。詳しくはトラックバック先をご覧いただくとして。

やんぢさんのブログから引用をさせていただきます。(やんぢさん、勝手に引用スミマセン)

>注目はZXスペシャル。
>真っ黒バンパー、手回しウィンドウの廉価グレードですが、実は西武が廉価グレードを発注したわけではなく、フランスのシトロエン社が間違えて日本に送ってきてしまい急遽廉価グレードを仕立て上げたというのは、公然の秘密ですね。(笑)

(引用終了)

1992年5月の日本発売時、ZXには“CLUB(クラブ)”(1.6L)と“SUPER(シュペール)”(1.9L)の2グレード体系でした。搭載エンジンも違えば、装備も一部違うという仕様の2モデル。

やんぢさんによると、本国フランスのシトロエンが間違えて廉価グレードを送ってしまったという、嘘のような信じられない話があったそうです。

やんぢさんのブログから写真を引用させていただきます。
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  ≪画像は拝借しました。(やんぢさん、勝手に引用スミマセン)≫

やんぢさんのブログから拝借した写真記事(1993年10月号雑誌)によると、次のことがわかりました。

1.販売価格は、226.5万円のところ198万円
2.ボディカラーは、ベールメール・ブルーサファイア・ルージュフリオ の3色


1.販売価格について。
“CLUB(クラブ)”(1.6L)は241.5万円で、“SUPER(シュペール)”(1.9L)は287.5万円だったそうで、価格差は46万円と結構ありました。

急きょ販売することとなった廉価グレードの販売価格はどうする?・・・と、当時の西武自販上層部は悩んだことが何とな~く想像できます。

利益も上げなければ販売する意味はないので、同じ1.6Lの“CLUB(クラブ)”との価格差15万円安の226.5万円に決定。高すぎず安すぎず、絶妙な価格設定になったようですね。

あとは各販売店(地区代理店)の思惑かどうかわかりませんが、198万円となってのかもしれませんね(笑

2.ボディカラーについて。
この販売店の広告によると、ベール(緑)・ブルー(青)・ルージュ(赤)の3色の設定があったことがわかります。実際に間違って送りつけたカラーラインナップはわかりませんが、当時のカラーラインナップからすると、この3色だけだったのかもしれません。

と言うことで、もう一度件のラリー出走車両を見てみましょう!
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樹脂バンパーはスペシャルの証。スペシャルの存在を知らなければ絶対にスルーですよね(笑

ちなみにこちらは同じFTP会場の駐車場に停まっていたZX。
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こちらはカラードバンパー。ホイールから類推すると、上級グレードの“SUPER(シュペール)”かな。

件のラリー出走車両のZXスペシャルのダッシュボードに掲げられてあった説明によると・・・

「初回輸入50台のみと聞いている。カタログには載っていない希少車。快適電動装備なし。」

説明によると、スペシャルの輸入台数が50台のみとは極めて希少な車両なんですね。そもそもZXの初期型の販売から25~26年は経っているので、残念ながらZX自体が激減しています。
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それから考えてみても、スペシャルの現存車両は日本中でこの1台だけの可能性が限りなく高そうです。ベーシックグレードの存在意義を強く感じる仕様なので、未来永劫大切に乗り続けていただきたいものです。

来年のFTP2019にもぜひとも出走していただき、また元気な姿を見られたらなぁなんて強く願うのであります(^^)

※ZXについて、過去に取り上げたブログもご参照ください。↓
(参照: 西武自動車販売社の歴史をカタログから紐解いてみる・・・その15  )

ブログ一覧 | 珍しいシトロエン | 日記
Posted at 2018/05/29 21:46:34

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この記事へのコメント

2018年5月29日 23:10
ZXスペシャルのオーナーさんは、関西方面にお住まいのCCJ(日本シトロエンクラブ)の会員の方です。恐らく現存するスペシャルは仰せの通りこの1台だけでしょう。
駐車場に停まっているのはシュペールではなくクラブです。
シュペールはバンパーに黒い樹脂部分がなく、全てボディ同色となります。
また、クラブの方ですが、エンジンの排気量が1.6L→1.8Lになった後期モデルは、このアルミホイールが標準装備となります。
コメントへの返答
2018年5月30日 20:28
ZXスペシャルを愛車とされるとは、やはりコアなオーナーさんなのですね。25~26年は経つであろう車両は年月を感じさせるほどの塗装の具合ですが、今でも大切に愛用されることに敬服します。

おっしゃるように、年式や輸入台数からしても現存車両はこの1台だけでしょうね。資料的価値としても十分あるので末永く愛用していただきたいものです。

>駐車場に停まっているのはシュペールではなくクラブです。

過去ブログで確認してみると、たしかにクラブですね(^_^;) 

ご指摘、ご教示いただきありがとうございます。
2018年5月30日 5:10
こんにちは。今年のFTPは残念ながら地域の河川清掃のため行けませんでした。
それにしてもスペシアルとは!知ってはいましたが幻の存在でした。このグレードが出来た経緯がそんな事だったとは(^◇^;)。
赤のクラブは左ハンなので多分FTPの実行委員会スタッフの方のだと思います。ホイールは変わってますが1.6lですね。以前のFTPで同じ駐車場にこの方のと右ハンの赤い前期クラブが止まってるの見たことあります。
希少なZXが見られるのもこのイベントならではですね。
コメントへの返答
2018年5月30日 20:32
こんにちは^^; 時期的に地域や学校の行事と重なりやすいので致し方ないですね。

そもそも初期型ZXにはクラブとシュペールしか存在しないものだと思っていたのですが、スペシャルというカタログ外モデルが存在していたことは教えていただいて初めて知りました。このいきさつが広く知られていないのも、輸入台数が限られていたからなのでしょうね。

希少なスペシャルが見られるのは、さすがはFTPですよね!
2018年5月30日 16:03
ZX代車で乗ってました~

シングルワイパーとライトの暗さは大変でしたが、

良い車と思いました!

失礼いたしました。
コメントへの返答
2018年5月30日 20:36
私はZXには一度も触れたことがないのですが、今にして思えば、触れておきたかったというのが率直な思いです。

シングルワイパーはBXやAXといった当時の同時期兄弟たちにも採用されていましたね。また、後席リクライニングが採用されていたのはZXの特徴でしたね。

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