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2021年01月31日

ボディカラーと視認性 ~190Eカタログから~

ボディカラーと視認性 ~190Eカタログから~ カタログを整理していた時のこと。ちょっと古いメルセデスベンツ190Eカタログが出てきました。(冒頭写真)

カタログと一緒に差し込まれていた価格表が1987年なので、おそらくその頃のもののはず。33年も前なのですね。

日本には1985年から1993年頃まで輸入販売していました。ということからしても、10年近くも日本で販売していたロングセラーモデルでもありました。

世はバブル景気前夜。「子ベンツ」と揶揄されましたっけ。いかにもセンスの悪いネーミングで呼ばれていましたね。

190Eの名誉のために言うならば、当時のミディアムクラス(現代のEクラス)のロアモデルとして世に送り出した傑作です。190Eに対してあまりに失礼なんじゃないかと思ったものでした。

それはさておき。190Eは言うまでもなく現代のCクラス(W205)の祖先にあたるモデルなので、歴史は連綿と受け継がれているわけですね。

ところで、カタログの内容については以前取り上げたことがあるので、そちらをご覧いただくとして。改めて眺めていて、これは興味深いと思ったことを今回取り上げます。
alt
ボディカラーによって違う、視認性。

当然のことながら、夜間や雨天時に視認性の高いボディカラーは常識的に考えてみても断然淡色系です。アークティクホワイトが断トツだそうです。

この項目は"Active Safety"「能動的安全性」として取り上げているもので、つまり、備えを万全にしておけば、危険は回避できるというもの。

白は定番カラーでもあり、また、流行に左右されることのないカラー。良くも悪くも、白を選んでおけば間違いはないってことです。

街中を走るメルセデスを見かける限りでは、少なくともメルセデスに乗る日本人は白を選ぶ傾向が高いように感じます。(事実に基づいた統計は当然なし)

W205やW213といった現代のメルセデスCクラスやEクラスのカタログを見る限りでは、上記のボディカラーと視認性に関する表記は一切見られません。

1980年代後半当時のカタログにある安全性の記載は、他にも興味を惹くものがありますが、いずれもシンプルで納得いくものが多いです。

さて、現代のメルセデスオーナーで白を選ばれる場合、視認性の高さを理由に選ぶケースはどれくらいあるのでしょうか。決してないとは言い切れないのでしょうけれど、ほとんどないかもしれませんね。

今やメルセデスと言ったら白はド定番です。やはり「らしい」という理由で選択されるのが案外多いのかもしれませんね。
ブログ一覧 | ドイツ車 | 日記
Posted at 2021/01/31 14:18:56

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この記事へのコメント

2021年1月31日 14:53
こんにちは。このボディカラーと視認性の相関についての記述、すごいですね。
その昔は、メルセデスの「こういう部分」を説教臭く感じたものです。その他にも、テールランプ表面の凹凸が荒天時の視認性を確保するためだとか・・いちいち理屈をこねられるのがいかにもドイツっぽいというか。
いまになってみれば、なんと良心的で真面目な姿勢であったことかと思いますね。当のメルセデス自身も、いまはボディカラーの意味を安全性の観点から説くなんてまず考えられません。

これから車の電動化が進み、特に夜間の車両近接時の視認性・識別性確保が重要になる中で、このような姿勢に今一度学ぶところは大いにありそうです。
コメントへの返答
2021年1月31日 18:18
こんにちは。
1980年代後半はまだ「最善か無か」の企業理念が色濃く残っていました。実際この190Eカタログにも記載が見られます。しかし、現代メルセデスのカタログには記載が見当たりません。

以前ブログでも取り上げていますが、凹凸テールレンズやスタッガード式シフト、シングルアームフロントワイパーなどはそれぞれ理由があって採用されているものです。これらは現代メルセデスでは採用されなくなりました。いずれも方針転換や課題解決によるものでしょうが、案外潔いものですね。

濃淡含めて豊富にあるボディカラーラインナップから選ぶことができます。ボディカラーと視認性の関係性はとても大事なものなので、当時このカタログを見た方で重要性の高さを知って、あえて白を選択されたオーナーはいたことでしょうね。

翻って、車の自動化により、特に夜間の視認性は車任せが進んでいる現在では、ボディカラー選びとして視認性の高さという理由はまずないでしょうね。おっしゃるように、メルセデスの安全に対する企業姿勢は素晴らしいと感じますね。
2021年1月31日 18:51
こんばんは。
塗色による視認性の差については、当時雑誌などにも掲載されていて、よく覚えています。メルセデスの安全性を突き詰めた車づくりやユーザーへの啓蒙などから、車に対する真摯な姿勢を感じていました。
そしてドイツなどのタクシーの塗色を見てきっとこのことを基に選択されているのだろうと思っていました。

私はスーパーホワイトのような真っ白よりも、少しアイボリーっぽい色が混じった白系の色か明るいアイボリー系の色が好きです。今そういった色はあまり見かけないですね。
コメントへの返答
2021年1月31日 20:58
こんにちは。
カタログでボディカラーと視認性の関係性にまで踏み込んで紹介しているとはさすがですね。メルセデスの安全性に対する企業理念がよく表れていますね。

ドイツのタクシーはアイボリーを採用していますが、視認性の高さとしてはトップの白に次ぐ第2位です。理由はおそらくこういったことなのでしょうね。

アイボリー系はたしかにあまり例はありませんが、ルノーではルーテシア4にイヴォワール(ivoire)やシトロエンDS3にクレームパルテノン(Creme Parthenon)というカラーが存在しました。これらは象牙のようなクリーム系カラーでしたね。

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