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2022年05月03日

406ブレークとエグザンティアブレークのパッケージングの違い

先日、プジョー406のセダン&ブレークのパッケージングについて取り上げたところです。
(参照;【406の日特別企画】プジョー406のセダンとブレークのパッケージングの違い】

セダンとブレークそれぞれの成り立ちに始まり、ブランドの考え方まで認識することができ改めて考えさせられました。

ところで、同じ当時のPSAグループにありながら、同じセグメントに属していた、同じ時代のシトロエン エグザンティアとは違いがあったのかということに興味を持ちました。

今回はブレーク(ステーションワゴン)を中心に両者のパッケージングの違いについて考えてみたいと思います。

■カタログ
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それぞれデビュー当初の専用カタログ。406ブレーク(プジョージャポン)は1997年5月発行で、エグザンティアブレーク(新西武自販)は1996年2月発行。

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『最大級の実用性をシックなスタイリングで包みました。ファンションの国のワゴンです。』

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『 FRENCH ELEGANCE Xantia BREAK 』

カタログによると、406ブレークは「実用性」という表現を用い、エグザンティアブレークは「エレガンス」という表現を用いています。これだけでも両者のブレークに対する考え方が現れていますよね。

■デザイン
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  ≪画像は拝借しました。(406ブレーク)≫
ルーフラインがリアハッチゲートまで下がることなく一直線に延びたデザインですね。さらに、リアオーバーハングも長いですね。

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  ≪画像は拝借しました。(エグザンティアブレーク)≫
ルーフラインがなだらかにリアハッチゲートまで下がったデザインですね。リアはハッチゲートが少々寝ています。リアオーバーハングは短めですね。

■ラゲッジルーム
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  ≪画像は拝借しました。(406ブレーク)≫
・高さ;890mm   ・最大幅;1,300mm   ・最小幅;980mm
・奥行(2名乗車時);1,810mm   ・奥行(5名乗車時);1,180mm
・荷室容量(2名乗車時);1,741L   ・荷室容量(5名乗車時);526L


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  ≪画像は拝借しました。(エグザンティアブレーク)≫
・高さ;876mm   ・最大幅;1,340mm   ・最小幅;1,120mm
・奥行(2名乗車時);1,630mm   ・奥行(5名乗車時);1,100mm
・荷室容量(2名乗車時);1,690L   ・荷室容量(5名乗車時);512L


ラゲッジルームの寸法はいずれもカタログから拾ったデータ。但し、荷室容量はカタログには載っていないため、サイトから手掛かりを探し判明しました。

荷室高さは406が140mm高い結果になりました。奥行きは2名乗車時が身長180cmの人でも余裕で寝られるのは車中泊の際にアドバンテージがありますね。5名乗車時は両者とも大差はありませんね。

逆に荷室幅はエグザンティアの方がゆったりしています。これはハイドラクティブⅡを採用した構造上によるものでしょう。

荷室容量は406の方が広いようですが、エグザンティアも406に近い容量であり、大きな差はないことがわかります。

余談ですが、406ブレークについて調べていたら、
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  ≪画像は拝借しました。≫
ラゲッジルームに3rdシート仕様があることがわかりました。日本仕様は未採用です。つまり、3rdシートを設置できるほど余裕の広さのラゲッジルームということなんですね。

■総括
406ブレークはカタログにあるとおり、機能性を優先したステーションワゴンで、エグザンティアブレークはエレガンスを意識したステーションワゴンと言えることができます。

両モデルとも甲乙つけ難い魅力を備えたモデルです。ディメンションから両モデルの考え方の違いが表れていて興味深いですね。

最後に。エグザンティアをこよなく愛したモータージャーナリストの故小林彰太郎氏はエグザンティアについて次のように語っています。

セダンかブレークかについては、私は迷うことなくセダンを選びます。セダンも後席が2段階に畳めるので、大きな荷物が楽に積めます。テールが30cmほども長いブレークは、頻繁に大物を積む機会があるのでない限り、実用上はあまり意味がないと思います。
(出典;二玄社 長期テスト シトロエンエグザンティアV-SXの全記録)

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  ≪画像は拝借しました。≫
ブレークを取り上げていながら纏まりなく閉めようとしていますが、エグザンティアはセダンでも余裕のある荷室容量なので、ハッチバックデザインが好みであれば、デザインで選ばれるでしょう。

406はノッチバックセダンがあり、ブレークもあります。同じグループ傘下でそれぞれの考え方がセダンもブレークもまったく異なっていてとても興味深いことです。ブランドが生き残っていく上でも重要なのでしょうね。
ブログ一覧 | PSAプジョー&シトロエン | 日記
Posted at 2022/05/03 23:43:32

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この記事へのコメント

2022年5月4日 4:05
私も一時エグザンティアブレーク購入を考えたことあります。
その際は友人が先に買ったのでクサラブレークにしましたが406も地味ながら魅力的な一台でしたね‼
コメントへの返答
2022年5月4日 17:46
こんにちは。
406とエグザンティアは同じ時代を駆け抜けた名モデルです。それぞれが独自性を打ち出していて、良し悪しを決めることはできませんよね。両者とも魅力のあるモデルであることは間違いありませんね。
2022年5月4日 9:49
おはようございます。
私はXantiaのセダン派でしたが、カタログのグリーンのブレイクを見ちゃうとくらっと行きそうです。
また、Xantia何それって感じで、406をしれっと乗るのもカッコイイです。
コメントへの返答
2022年5月4日 18:08
こんにちは。
個人的にエグザンティアの販売当時は流麗なデザインに惹かれ、ブレーク推しでした。20数年経た今となってはセダンのデザインがシトロエンらしいと感じ、また元来のデザインの系譜をたどっていると感じるようになりました。

ベールベガのブレークは当時結構見かけた記憶があります。デザインを巧く引き立てるカラーですね。

エグザンティアも406も十分に比較検討した上で、どちらかにたどり着いたというオーナーもいることでしょう。その上で、候補から外したモデルを羨望の眼差しで乗るのもきっとカッコ良いと思います(^^♪
2022年5月4日 15:51
エグザンを取り上げていただきありがとうございます。
以前406ブレークのオーナー様とお知り合いになり並べて停めたことがありますが、たしかに実用性は406ですね。以前エグザンにキャンプ道具や自転車やらを積み込んで、UVカットの透明フィルムに傷をつけてしまいました。とは言え、デザインでエグザンが勝っているとは思っていません。406ブレークも十分魅力的なデザインですし、1台目のエグザンを購入する際に406を諦めた過去もあります(後期型がでる直前で70万円引き!)。
コメントへの返答
2022年5月4日 18:16
こんにちは。大変ご無沙汰しています。現役エグザンティアブレークオーナー様のコメントありがとうございます!
実際に並べられたのですね。406ブレークはカタログにもあるとおり実用性重視ですね。しかし、両者の荷室容量は大きな差がないことが判明したことは意外に感じました。

ちなみに当時はプジョーにばかり目が行きがちでしたので、必然的に406セダンを選びました。シトロエンでは選ぶことができなかったM/Tというのも選択の理由の一つでした。当然のことながら、エグザンティアも魅力がありますよね。
2022年5月4日 21:57
当時のプジョーとシロトエンのリアハッチ、当たり前なのですがボディ幅ギリギリで垂直に降りていますよね。実はこれが珍しく、開口部を広く取ることで積載のしやすさがメリットでした。この当時、ボディ剛性を高める傾向でリアハッチは逆台形になるか、開口部を狭くするような流れでしたがフランス車だけは実用面を取っていましたね。
エグザンティア・セダンが欲しかったのですが、購入できず後継機のC5セダンになりましたが、積載量の多さは引き継がれていました。ロードバイクやママチャリが横倒しで載るセダンって後にも先にもこの車だけでした。
コメントへの返答
2022年5月4日 23:39
こんにちは。
開口部を広く取ることによって、積載性が高まることは大きなアドバンテージですね。その反面、そのことによってボディ剛性が低下することに繋がりますね。高い積載性か、ボディ剛性の確保か。それが課題となりますね。

ところで、当時の両ブランドの開口部を広く取っていることが特徴とは教えていただくまで気付きませんでした。フランス車は積載性を重視したのですね。

初代C5セダンはサイズがやや大型化されたもののコンセプトは引き継がれましたね。エグザンティアの後継モデルたる存在として一時代を築きました。余談ですが、ブレークのbyカールソンが発売された時はかなり驚いたものです。

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