この記事は、シトロエンの日本戦略について書いています。
現在の日本のシトロエンの販売モデルは、C3・C4・C4ピカソ(グランド含む)と主に3つのモデル構成となっています。
2017年はフルモデルチェンジしたC3の日本発売が開始となり、躍進ぶりには目を見張るものがあります。
最新のシトロエン共通のフロントマスクやポップなカラーの取り合わせなど、どれ一つをとっても他の何にも似ない個性的な存在は多くの人に受け入れられたようですね。
今やC3は日本のシトロエン販売の主力モデルと言っても言いすぎではないでしょう。
≪C3≫
調べたわけではなく推測に過ぎませんが、おそらく半分くらいはC3が日本のシトロエンを支えているのではないかと思います。
さて、みん友さんのこまじろうさんが、今後の日本のシトロエンの販売戦略について、シトロエン本社マーケティング部長氏のインタビュー記事をブログに取り上げていらっしゃいました。
とても興味深い内容でしたので、トラックバックさせていただき、自分なりに思うことを考察として取り上げてみたいと思います。(こまじろうさん、勝手に引用させていただきました。)
Web記事(Nikkei Trendy Net)によると、インタビュワーとアルノー・ベローニ シトロエン社マーケティング部長との一問一答は次のとおり。一部読みやすいように変えています。
――日本市場をどう分析するか?
ベローニ部長:日本市場は最も洗練された市場だ。その理由は2つある。一つは「強固な基盤があり、専門性が高いこと。」もうひとつは、「輸入車にはあまり優しくない、閉じられた市場であることだ。」そのため、ユーザーの輸入車への要求は、国産車より厳しくなる傾向がある。われわれとしては、最上級のクルマを提供しないといけないと考えている。
(引用終了)
ベローニ部長によれば、日本は最も洗練された市場と評価する理由として、「輸入車にはあまり優しくない、閉じられた市場であること。」と挙げています。評価しているのか、評価していないのかハッキリとしないなぁ。
まぁ、日本市場は洗練された一方で、要求が厳しい市場でもあります。シトロエン社としては妥協を許さずに真摯に取り組んでいただきたいですね。
どうでも良いことですが、「閉じられた市場であることだ。」というのはどこかで聞いた言葉だなと思っているのですが、フォードが日本を撤退した際に本社の重役氏も言っていましたっけ。
インタビューは続きます。
――日本での戦略は?
ベローニ部長:2つ目は、商品ラインアップだ。(~中略~) さらなるプラスアルファを生み出すべく、来年には2台の新型車を投入予定で、日本への導入も検討している。コンパクトな「C3エアクロス」とシトロエンとしては大きめとなる「C5エアクロス」というモデルで、どちらも都市型SUVタイプで話題性は高いと思う。
≪C3エアクロス≫
≪C5エアクロス≫
日本を含めて世界的な傾向として、SUVは流行りを見せています。プジョーが2008のフェイスリフトを機にSUVへと舵を切ったことから3008や5008もクロスオーバーやミニバンからSUVへと変えてきましたね。
その流れがシトロエンにもついに来たわけです! C3ピカソはC3のフルモデルチェンジにあたって、C3エアクロスへと完全SUVへとシフトしました。
あれ? ということはミニバンのC4ピカソ(新ネーミング:C4スペースツアラー)も存在自体がSUVへとシフトする? まだまだミニバンの存在意義はあるはずです。でもどうなんでしょう。
――フォードなど販売台数が少ないブランドが撤退するケースがある。シトロエンの日本での販売シェアは少ないが、将来的に、縮小や撤退などの心配はないか?
ベローニ部長:まずは安心してほしい。シトロエンは非常に強固なブランドであり、世界で年間120万台以上を販売している。(~中略~) 日本でも、上半期だけで前年比33%増という好成績だ。指摘されたようなイメージを払しょくするには、とにかく新車を出し続けていくことに限ると思う。
また、販売店を増加させることもこれからの課題だ。今後も積極的に取り組んでいく方針で、東京モーターショーへの出展も続ける。日本から撤退するという考えは全くない。
(引用終了)
たぶんインタビューワーの質問は現シトロエンオーナーの誰しもが一番気に掛けていることかもしれませんね。
前年度比プラス33%というのは短期的に見て、日本でシトロエンが販売し続けていくための好材料かもしれません。
でも、SUV人気がいつまで続くかなんて誰も知ったことではないし、C3もいつまで好調かなんて知る由はないですし。
まぁ、そんなことを言ったってキリがありません。とにかくアルノー部長がコメントしている販売戦略を信じることにしましょう。
「とにかく新車を出し続ける。」というのはただ出せば良いというものではないはずで、日本の市場にマッチングした販売戦略としてほしいものです。
最後にこんなことも答えています。
――今後の商品展開について教えてほしい。
アルノー部長:既存のファンにも喜ばれるような「C5」や「C6」の後継にあたるモデルも2020年以降に発売する予定だ。もちろん、単にトラディショナルなスタイルではなく、今のモダンなスタイルを融合させた新モデルとなる。
(引用終了)
C6の生産終了を受け、その役を担っていたC5までもが生産を終了しました。フラッグシップモデルが現状では存在しない中、その役を担うモデルの導入が待たれます。
となると、フラッグシップモデルって・・・
・・・ってことはまずないでしょうね。だって、アチラの専用モデルなわけですし。
当然、C5エアクロスの元となる第三世代C5もデビューすることでしょう。でも、期待したいのはフラッグシップたるC6の後継モデル。
となると・・・
むしろ、コチラのコンセプトモデルの市販版となるのが実質的C6の後継モデルと言えるでしょう。
DS → CX → XM(Xm) → C6 の流れを汲むモデルに大いに期待したいところです。そして、発売した暁には日本にもぜひ導入してほしいですね。
最後にまとめとして、日本市場から縮小や撤退ということは必ずしもないとは言い切れないと思います。とにかく、そういったことがないように強く願いたいところです。今後の動向に注視しましょう。
プジョーとフォードは カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2024/05/20 22:49:36 |
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Avatar blue カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2024/04/22 20:58:34 |
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PSAのAH01ディーゼルエンジン年越せず終了か?? カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2023/11/21 20:54:57 |
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