東京と山梨の堺、雲取山のふもとにある
「三条の湯」という温泉に行ってきました。
徒歩3時間の軽登山でしか行けない温泉です。
奥多摩と丹波山の途中にあるお祭りという登山口から、ハスラーで
ぎゅんぎゅん登っていきます。
生活四駆だけど荒地じゃない未舗装道路くらいなら問題なく進みます。
ゲートがある突き当りにハスラーを置いてここからリュック背負って
登山します。
三条の湯(三条小屋)まで、山道を川沿いに10㎞、3時間ほどの登山開始。
虫も少ないし、風も涼しいし、季節的に非常に気持ちいいトレッキング日和。
真夏はもりもり生えてる深緑の木々の葉っぱも、まだ黄緑色で眺め良い。
特に岩場の階段を登るような場所はないのですが、こんな緩やかな上り坂が
延々と最初から最後まで続く道でした。割とうんざり。
思ったより距離が長い。汗だく。
テレワークでなまり切った体のリハビリには、けっこう辛かったです。
3時間半ほど歩きっぱなしで、やっとお目当ての山小屋、三条の湯に到着。
疲れ果てて早くお風呂に入りたいが、まずはテント場に拠点を作りまひょ。
あー疲れた。足は乳酸がたまり切ってます。
渓流の心地いい音を聞きながら汗が引いていきます。
残ってる行動食のナッツとドライマンゴーを食べて、それではメインイベントの
三条の湯に入りましょうか。
日差しは強いけど、風が涼しくて気持ちいい日です。
お!オオミズアオ発見!
超絶に美しい蛾だな!
三条の湯は昔から知ってましたが、単なる湧き水を加熱した普通の鉱泉、と
思っていたのだけど、
結果から言うと、これがほのかな硫黄臭も香るめちゃくちゃいい湯でした!
うっひょう、あまり期待してなかった泉質だったから、これはうれしい。
ぬるぬるしてアルカリ度が高く、やわらかい湯ですね。
かなり満足したお湯でした。
ただ、体を洗うことはできません。石鹸シャンプーはNG。
山小屋ですので、単に体を温めるだけの温泉です。
それでもとても気に入りました。
いい湯でした。
とりあえずセージ茶飲んで少しテントで横になってると、1時間ほど眠って
しまいました。ここ、スマホの電波はどのキャリアも全く入りません。
仮眠を取って夕方、再度温泉に入ります。
朝は湯船に温泉入れてないようですので、これが最後の入浴。
食堂は夕食の準備で煙突から煙がもうもう出ています。
この山小屋も、あまり有名ではないですが、とても感じの良い場所でした。
次来ることがあれば山小屋に一泊しよう。
あーいい気持ち。
薪で沸かしてる香りもいいし、この単純硫黄冷鉱泉は疲れが取れる。
窓からはカジカガエルの声が聞こえる。
眺め良くていいなあ、この温泉。
人がいないので30分くらい風呂の中でゆっくりしてました。
だんだん山小屋の日が暮れていきます。
なんか夕方、いい雰囲気ですね。
こんな山の中なのに生活臭があって好ましい。
さて、早いですが暗くなる前にこちらも夕食の準備をしなければなりませんね。
まああとは食うか寝るかくらいしかすることはないのですけど。
スマホもつながりませんし。
ご飯を炊いてる間にまずはオードブルにソーセージを焼く。
焼きながらパクパク食う。
ステーキも焼いて食います。
でもこれは24時間ストアで買った肉であんまりおいしい肉じゃなかった。
来るとき無料販売所で購入した野菜も焼いて食します。
残したら明日の朝に雑炊に入れて食べる予定。
腹いっぱいになったので、あとは睡眠をとるだけです。
ずっと歩いてて疲れたのか、20時くらいにテントに入ると秒で眠れました。
でも深夜に目が覚めて困りました。
肩が痛かったので鎮痛剤飲んだら、再度眠気が来てぐっすり朝まで眠れました。
朝6時。ううう、渓流沿いだからか、けっこう冷えるなぁ。
寒いので早く温かいご飯を作りましょ。
昨日残ってたソテーしてた野菜と、やっぱり昨日の残り物のご飯を合わせて
にら雑炊を作ります。
あー疲れた体ににらは効くねー。
もののけ姫のジコ坊もにら雑炊食ってたしな!
優しい味で美味しい。
朝風呂に入れればベストなのですが、残念ながらここは朝は入浴不可でした。
さっさと歩いて汗でもかいて体を温めましょう。
今日は午後から荒れる天気予報なので、さっさと下山しました。
アディオス!三条の湯。なかなか良い温泉だ。記憶しておくぜ!
行きより大幅時間短縮。
帰りは快調に歩き2時間ほどで車を停めている場所まで帰りました。
車で帰り道、腹が減ったので御嶽駅の隣にある玉川屋という蕎麦屋に入る。
草ぼうぼうのかやぶき屋根が時代劇っぽくて好ましい。
天せいろを注文して食べました。
蕎麦の味は普通ですが、てんぷらの火加減が絶妙に美味い蕎麦屋でした。
ごちそうさまです。