みなちん'74のブログ一覧

今週は糠平(ぬかびら)でお仕事でした。

糠平は国道273号線に貫かれた十勝の北端三国峠の手前の温泉街で、

北に向かえば層雲峡(そううんきょう)を抜けて旭川や北見に行けますが、

十勝から旭川や北見に行くのには他に近い道が有るので、

交通量は少ない方です。

それでもすぐそばには旧国鉄士幌(しほろ)線跡のタウシュベツ橋梁が有名で、

通る観光客の割合は多いです。

私の作業場所には涼しい風が吹いていて、

気持ち良く仕事をしていました。

国道はオートバイが多かったです。

数年前まで比較的高価な部類のバイクが、

北海道の夏を走っていましたが、

昨年あたりから訪れるバイクの価格帯は幅広くなり、

ライダーの数も増えているような気がします。

日本の景気や賃金が上がってきているのかもしれません。

休憩時間にJAFの会報誌を読んでいると、

小説家の片岡義男先生のエッセイが載っていました。

私も若いころ先生の小説をいくつか読みました。

再び目にした、

「夏は単なる季節ではない、それは心の状態である」

という一文。

10代や20代ではあまりピンとこなかった言葉ですが、

そのころよりも四十路を迎えた今はより理解できます。

例えば心が辛い、寒い、キツイ、苦しい夏はいくら暑くて日差しが強くても、

それはただ苦しい時期でしかなくて、

夏とは、

明るく開放されて自由な心の状態なんだと思います。

仕事に追われる日々には、

そういう心境ってなかなか持てないです。

まぁでも、

休日にふと、

夏だなぁと感じられる瞬間が有れば、

それだけでも良いような気はします。

カーライフで言うなら、

惚れたクルマに乗り続けたいというこころの状態もまた、

夏なのかもしれませんね。