たまたま面白そうなページを見つけたので、ちょっとご紹介します。
以下はTokyo cartureさんの記事より。
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文字通り、お蔵入りになった悲哀の国産スポーツカー4選
クルマというものは、開発されれば必ず発売されるとは限りません。たとえその開発に成功
しても、販売が許される状況に無かったクルマは、やがて人々の記憶の片隅に残るだけと
なり、忘れ去られていきます。今回はそんなクルマの中から、4台のスポーツカーをご紹介。
国産初のスーパーカーを目指した、童夢 零
1960年代、日本のレース界が盛り上がりを見せる中で頭角を現したレーシングカーメーカー
「童夢」が打ち上げた、国産初のスーパーカー計画が「零」でした。
1970年代に開発され、1978年のジュネーブショーで初公開。
エンジンこそ145馬力の日産 L28ながら、全高わずか980mm。文字通り、地を這うような未来
的デザインのボディは世界のセレブを含むスーパーカーマニアから大絶賛を受けます。
零は展示しただけで価格もわからない状態なのに、20台近いオーダーを受けて順風満帆に
見えたました。しかし帰国していくらテストを繰り返しても運輸省(現在の国土交通省)は童夢を
自動車メーカーとして認めず、書類1枚さえ受け取ってもらえませんでした。
結局、米国での生産に切り替えて準備を進めたものの、他のレーシングカープロジェクトで
多忙になる中、零はそのまま自然消滅してしまったのです。
当時の役所が悪いと言うのは簡単ですが、それを乗り越えるだけの情熱を持つ事がどれだけ
大変だったか。それが、零の運命を決めました。
2代目NSXになるはずだった、HSV-010
2016年に新型NSXをデビューさせたホンダですが、その型式名はNC1。初代NSXがNA1および
NA2でしたから、「NB」はどこへ?という疑問が出ます。
その答えが、2010年デビューを目指して開発が進められていたHSV-010でした。
本来なら2代目NSXとしてそしてホンダの高級車部門アキュラの日本展開の目玉としてデビュー
するはずで開発も順調に進んでいましたが、2008年のリーマンショックに端を発する世界恐慌で
スーパーカーどころではなくなり、計画は頓挫。
結局SUPER GT用のレーシングカーとしてはNSX後継になれましたが、市販されずに終わりました。
レース用のHSV-010GTは規則の都合で3.4リッターV8エンジンを搭載したFR車でしたが、市販
モデルはV10エンジンとSH-AWDを組み合わせた、後輪駆動ベースの4WDスーパーカーになる
はずだったのです。
試乗会まで行われた日産 MID4
3リッターV6DOHCのVG30DEをリアミッドシップに搭載するスーパーカーとして開発、WRCにも
投入される予定でした。
1987年にはターボ化したMID4-Ⅱも発表され、メディアによる試乗まで行われて、その完成度の
高さから市販間違い無しと言われていたのです。
しかし、当時の日産ではとてもスーパーカーに経営資源を集中して全力で完成、生産、そして
宣伝と生産を行うような力は無く、いざ量産前提の試作車まで進もうとしたところで、すっかり腰
砕けになってしまいました。
MID4で培われた技術やデザインは、その後の日産の様々なクルマ作りに役立っていきましたが、
結局日産がスーパーカーを市販するには、2007年のR35 GT-Rを待つ事になります。
1.6リッターV8の衝撃、スズキ C2
1997年の東京モーターショーで突然、スズキは衝撃的なスポーツカー、C2を発表しました。
当時は1998年の軽自動車規格改訂を控えて、軽オープンスポーツのカプチーノがモデル末期。
そして「C2」の名称からも、これが事実上のカプチーノ2、あるいは上位以降モデルと考えられて
いたのです。
しかしその現実味がやや曖昧だったのは、搭載されていた1.6リッターV8エンジン。実現すれば
大したものではありますが、カプチーノ後継としてふさわしいエンジンなのか?スズキの真意を
図りかねる声も多く、期待と困惑が渦巻く中で、そのままC2はお蔵入りになりました。
カプチーノそのものが、市販予定が無い中でモーターショーに展示、その場の反響で市販を
決めてしまった経緯があったので、あえて市販できなさそうなコンセプトカーを作ったのかもしれ
ません。
軽自動車に執着せず、小型車にシフトしつつある今のスズキなら、何らかの形でC2を活かせ
ないかと思うのですが。
デザインは今でも通用しそうなだけに、20年越しで復活してほしい1台です。
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ちょっと私選になりますが、↑にて紹介されていた車種以外でお蔵入りして
しまったスポーツカーを(´∀`∩)↑age↑てみますと・・・
①ダイハツ X-021
’91年の東京モーターショーでコンセプトカーとして出展されていた一台に
なりますが・・・
とあるHPで調べると上述の童夢零(及び童夢P-2)を世に問うた童夢と共同
開発し、エンジンはロッキーに搭載されていたSOHCながらボディを軽量化
して、インボードブレーキやレーシングカー並みのサスペンションをおごる
など、ユーノスロードスター以上に本格的なオープンスポーツカーに仕立て
られて市販されるか?と思いきや販売中止に・・・(´;ω;`)
先般開発中止が決まってしまったトヨタのS-FRでも言えますが、完成度が
高かっただろうに実に勿体無い話ですね。
②ホンダ HSC
’03年の東京モーターショーでコンセプトカーとして出展され、NSXの後継
モデル?と目された一台ですが・・・
上述のHSV-010(これも市販されませんでした)の
開発が発表されたため、こちらも残念ながらお蔵
入りになりました・・・。゚(゚´Д`゚)゚。
おまえは何をバカなことを言っているんだ?とお思いになるでしょうが、
もしもこのHSCをベースにして、パワーユニットも当時のF1由来のV10
あるいはスーパーGTやフォーミュラ・ニッポン由来のV8を搭載した上で
次期NSXとして世に出していたら・・・
恐らくフェラーリやランボルギーニなどスーパー
カーメーカーは相当泡を食ったでしょうね。
今のNSXもミッドシップレイアウトに3モーターハイブリッド+4WDと
機構の面では相当なものがありますし、スペック的にもV8フェラーリや
ベビーランボと張り合えるんでしょうが、スーパーカーに求められる女性
的な美しさが欠片ほども見当たらないスタイルなので、なおのことそんな
おバカな妄想をしてしまうので有安・・・(;´Д`)
それはともかくとして、興味深く記事を読ませていただきました^^
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Posted at
2017/11/21 21:21:10