
先月読んだものの備忘録など…の前にこのニュース。驚きました。
『NAVI』休刊へ、兄弟誌2誌も同時期に
“文科系自動車雑誌”の泰斗、NAVIが2月売りの4月号にて休刊に。学生の頃から、ずーっと読み続けてきた雑誌です。車雑誌の中では一番長いお付き合いでした。残念です。
今手元にある3月号には、「次号から誌面リニューアル、編集長も交代、心機一転がんばります」的な文言もあるのですが…昨今の自動車&出版不況のダメージが蓄積してしまったのでしょうか。
ちょっと顧みてみますと、二玄社からは、正統派自動車雑誌のCG、ちょっと柔らか文科系のNAVI、そんな感じで20年以上の長きに亘り、良いバランスで車情報が発信されていたと思います。
CGのように、工学的かつ歴史的な側面から自動車を扱う雑誌は元来多いのですが、社会的文化として自動車を扱っていたNAVIは、ある時期まで独自の地位を築いておりました。車5:ファッション2:風俗2:お笑い1。ざっくり申せばこんな案配でしょうか。昨今見られる、都市型ライフスタイル提案形男性ファッション雑誌の原型的存在でもあったと言えましょうか。
ただ、そんなスタンスも、双子のライバル誌ENGINEの誕生から、揺らぎ始めたような気もいたしております。カリスマ編集長とスタッフの一部が、大店(おおだな)の新潮社へと移籍。潤沢な資金を背景に、より先鋭的スノッブな方向へと進むENGINE。ある程度穏健な一般自動車雑誌へと振り子を戻したNAVI。当時の騒動は、一読者としましても、かなり衝撃を受けたものです。結局どちらも購入することになるのですが。
結果論としては、中庸をとったNAVIが出版不況のあおりを一番受けてしまった、と言うことでしょうか。DST(ダイナミック・セーフティ・テスト)など、見るべき記事も多々あっただけに、やはり休刊は残念です。
上述の勝手な分類を敷衍してみますと、車を芸術的機械として見るCG、生活の友として見るNAVI、アクセサリーとして見るENGINE。なんて側面もなきにしもあらず、でしょうか。
良き相棒としてのクルマが欲しかった当方といたしますと、やはりNAVIのスタンスは得難いものでした。実際に、フランス車を二台、オープンカーを三台乗り継ぎ、ビートを購入し現在に至るのは、NAVIの影響大であったのでした。
NAVIの皆さん、長らく本当にお世話になりました。ありがとうございました。
と言うことで、今後はENGINEとベストカーを中心に、自動車情報を得ることになると思います。ただ、ENGINEは、やはりちょーっと全体的に内容がお高いんですよね…広告も誌面も、半分以上服飾ブランド&高級時計だったりしますし。
までもビートさんに満足するようになってからは、最近のクルマや業界事情には、実はあんまり食指も興味も働かなくなっているんですよね。それよりも、美味しいものとか良い旅行先とかスノッブな生活とかを、垣間見る方が面白いのかな…と。もちろん非現実・バーチャルな世界のものとしてですけども。そんなお金もないわけですし。対岸の花火です。
ちょっと暗くなってしまいました。なんだかんだと、DTP World休刊の時よりもショックが大きいのです。
ま、そこはそれとして、気を取り直して備忘録。
携帯電話用データ(ハピレス無料名作)
・芥川龍之介「毛利先生」
・芥川龍之介「侏儒の言葉」
・芥川龍之介「狢」
・芥川龍之介「妙な話」
・芥川龍之介「長崎小品」
・芥川龍之介「南京の基督」
・芥川龍之介「葱」
・芥川龍之介「年末の一日」
・芥川龍之介「鼠小僧次郎吉」
・芥川龍之介「尼提」
・芥川龍之介「日光小品」
・芥川龍之介「庭」
・芥川龍之介「野呂松人形」
・芥川龍之介「沼地」
・芥川龍之介「女体」
・芥川龍之介「尾形了斎覚え書」
・芥川龍之介「おぎん」
・芥川龍之介「往生絵巻」
・芥川龍之介「老いたる素戔嗚尊」
・芥川龍之介「お時儀」
・芥川龍之介「女」
・芥川龍之介「温泉だより」
・芥川龍之介「或る日の大石内蔵助」
・芥川龍之介「大川の水」
・芥川龍之介「お律と子等と」
・芥川龍之介「おしの」
・芥川龍之介「お富の貞操」
・芥川龍之介「ピアノ」
・芥川龍之介「ポーの片影」
文庫
・ジョナサン・キャロル(浅羽莢子訳)「黒いカクテル」創元推理文庫
・江戸川乱歩「孤島の鬼」春陽堂書店
漫画
・宮崎陽介(H・P・ラヴクラフト 原作)「邪神伝説 クトゥルフの呼び声」クラシックCOMIC
・中村光「聖☆おにいさん4」モーニングKC
・丸尾末広(江戸川乱歩 原作)「パノラマ島綺譚」BEAM COMIX
・丸尾末広(江戸川乱歩 原作)「芋虫」BEAM COMIX
雑誌
・スピリッツ、イブニング、モーニング、ヤングジャンプ、ヤングマガジン 他
・Number、CG WORLD
・ベストカー、NAVI、ENGINE、CAR MAGAZINE
例によって芥川さんラッシュ。「侏儒の言葉」「狢」「南京の基督」あたりは、まー強烈です。シニカルの権化ですね。小品「ピアノ」も変にさわやかで面白かった。
あ、ちょっと気づいてしまったのですけど、芥川さんはどんなお話しでも、かならずひねった落ちをつけてしまうのですね。適当にぼかして余韻を残すのも良いのかな~などと愚考したりしてしまいます。
先月は久しぶりに漫画単行本も沢山買ってみました。「聖☆おにいさん」はもう四巻目。初見時の衝撃も薄れつつあるのですけど、それでも毎話一度は吹き出します。
そしてなにより、二冊の乱歩原作。奇才丸尾末広さんの描く、絢爛豪華耽美妖異、めくるめく乱歩世界。うつしよは夢、夜の夢こそまこと…
手塚治虫賞受賞の作品。いまさら私がオススメする必要もないでしょう。お好きな方は必携でございます。

ツーリング用に小さな笛吹ケトルが欲しくなり、楽天で購入してみました。なんか時計がついてきましたけど…
いえ、700円のケトルに送料700円はないよな~ということで、同じお店で時計も扱っておったのです。
いろいろ眺めていた所、特価品の中になんだかADVANモデルとかが。今のタイヤはネオバですし、文字盤も黄色いですし。いいかな、とついついポチっと。
スウォッチの黄色いダイバーズを、この夏、大荒れの芝崎海岸にて壊してしまったので、いいきっかけになりました。決して無駄遣いではございません(笑
p.s.
オートサロン行かれる方いらっしゃいます?
D
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Posted at
2010/01/08 14:11:04