
<墓地前にて 15秒、f2.8、28mm、ISO200、-1/3EV>
昨晩はふたご座流星群でした。
フットサル後、G12にレリーズ付けて三脚に乗せて外へ。携帯のワンセグでクラブワールドカップ見ながら1時間半ほど、長時間露光で120枚ほど頑張ったのですが。夜なお明るい川崎の空でも、大小10個ほど流れ星を目視できたものの、シャッターのタイミングと画角が合わず、G12ではうまく映すこと叶わず。南伊豆と言わず、せめて三浦か宮ヶ瀬かまで出向けば、あるいはなんとかなったのか…無念です。
一応数枚は、なんかそれっぽいのが写ってましたけど…これ多分飛行機ですよね。

<今朝の富士山広角タンでなくて広角端、晴天はG10が上かな 1/800秒、f4.8、28mm、ISO80、-1/3EV>
と言うことで、昨晩書いたCANON PowerShot G12というかGシリーズの個人的な絶対評価等を書き直します。
G10との相対評価はこちらで既に書いてございます。
御飯:1012 年忘れだよ!BDN@好好さん開催/G12初陣報告有 の事
カメラ:1012 今再びの黒いG/PowerShot G10→G12 の事
まずはGシリーズのいいところから順番に。
◎割とコンパクトなのにフルマニュアル操作ができる
(露出、シャッタースピード、絞り、ISOなど)
◎二段ダイヤル、前面ダイヤルでダイレクトに各種設定ができる
◎メーカー純正の水中ハウジングが用意されている、安価で本格派
(他社のフラグシップハイエンドコンパクト機は水中ハウジング設定無し)
◎電池がかなり長寿命
○コンデジの割には高画質(1040万画素等)
(綺麗に大きく撮れる)
○コンデジの割には高感度(最高ISO12800、常用800?)
(暗くても明るくノイズが出ずらい)
○コンデジの割には高機能
○コンデジの割にはレスポンス良好
○バリアングル液晶が便利
○コンデジの割にはまあまあのレンズ(28-140mm、F2.8-4.5)
△一応動画はHD(大きくて綺麗)
△機能の割にはそこそこ安い
△センサーサイズはコンデジの割には大きい(1/1.7inch)
×動画性能はG12でもイマイチ
×コンデジの割にはデカくて重い
×デカい割に5倍ズームはちと寂しい
×見た目がゴツい
そんな感じで、私がGシリーズを選んでいるのは、二重丸の各項目が個人的にささったからです。G10からの移行では、○の項目の充実が嬉しいところです。書き忘れましたけど、G12は撮影距離が通常でも5cmまで寄れるようになったのも朗報。G10は50cmでしたから、これは相当に違います。便利になりました。(マクロはどちらも最短1cm)
キヤノン:旧製品|PowerShot G10
キヤノン:PowerShot G12
つまり「シュノーケリングでそこそこ潜れて、そこそこいい水中画像が撮りたい人」「普段はスナップ撮影だけど、たまにはマニュアルで凝った事をしてみたい人」。そんな方にはむしろFAQというかQEDというか、これしかない、という選択かもしれません。特に安価な純正水中ハウジングを唯一設定しているってのはもう決定打でして。結構割と狭い範囲の方用のカメラなのかなぁと。
逆に、動画を重視されるのでしたら、むしろGシリーズはお避けになった方が良いくらいです。

<今朝の富士山望遠端。天気いいすね 1/800秒、f4.5、140mm、ISO80、-1/3EV>
続いて同じCANONのSX30isを。お店で触っただけですので、話半分のご参考まで。
◎このサイズで35倍ズーム(24-840mm、F2.7-5.8)は驚異的、つうか世界初
◎動画性能はデジカメトップクラス
○そこそこ高画質(1410万画素)
○バリアングル液晶が便利
△普通の高感度(最高ISO3200、常用400以下?)
×センサーサイズは、デジカメの中でももっとも小さいクラス(1/2.3inch)
×望遠では若干暗く、CCDも小さいので、高感度撮影には弱いかも
×望遠性能を思えばむしろ小さいけど、絶対的には大ぶり
こちらはとにもかくにも35倍ズーム。同じ性能のレンズは一眼でもほとんど存在しません。840mmの望遠レンズといったら、バズーカ位のサイズで、お値段も車買えるくらいで…このSX30の24-840mmレンズは魔法のようなもの、科学の勝利です(笑
実際これだけの倍率があれば、たぶんものすっごく面白いとは思うのですが、いかんせん中身がコンパクトデジタルカメラ。センサーサイズや高感度性能、レンズの明るさが若干不足なような気がします。ここは同門のG12と比べても、一世代前。性能はざっくり半分くらいかもしれません。
つまり、折角の望遠性能を活かすためには、超ピーカンの晴天下以外では、立派な三脚がなければ手ぶれや被写体ぶれが頻発してしまうのかなぁと。
※追記
日経トレンディでちょうど高倍率ズームデジカメの比較記事が載っていました。
4機種を比較して分かった! 高倍率デジカメの驚きのズーム性能
4機種を撮り比べて検証! 高倍率ズームデジカメの夜景&人物撮影の性能に迫る
一眼用800mmズームレンズとのサイズの比較が笑えます。φ163mm×461mm、4.5kg。まさにバズーカ砲。そしてお代が156万円!一方SX30isは望遠端でも200mいかないくらいで5万円ですから。
たしかに暗いところには弱いようですが、それにしてもこの望遠性能…デジタルズーム入れたら140倍の3360mmとかって一体…空前絶後ですわ。
G12のサブというかお出かけ用に一台欲しいかも…

<今朝の陸橋より広角端、逆光最高 1/1250秒、f4.0、28mm、ISO80、-1/3EV>
と言うことで、スナップ撮影メインで、「べつに潜らないし」と言う方や、「マニュアルなんてめんどくさ」と言う方には、むしろ二回り小さい兄弟機のS95や、IXYのいいやつなどの方が、幸せになれるかと思われます。特にS95は中身はG12と基本的に同じですし、レンズは広角でF2.0とG12より明るい位。グッとコンパクトで、質感も良いような。結構素敵だと思います。
また、スナップじゃなくてお子様の成長記録がメイン、と言うことでしたら、エントリークラスの一眼デジカメをお考えになった方が絶対幸せになれるかと。
CANONでしたら、EOS Kiss X3ならズームレンズが二本ついて6万円台、中古ならG12とあんまり変わらないと思います。レンズ性能も本体性能もコンデジとは桁違いですので、型落ちの中古でも充分ですし。

当方がこれまで、G12いいよ!と申していたのは、あくまでG10との対比でのお話しがメインでして。確かにいろいろとブラシュアップされていて、Gユーザーとしては、個人的に相当に良い感じになった、と思ってはいるものの、所詮はコンパクトデジタルカメラです。最小ではないとはいえ、センサーは小さな1/1.7inch。一眼レフのエントリーモデルであるKissでも、使うセンサーはAPS-C。左の画像をご覧頂きますと、そのサイズ差は比べるべくもありません。
センサーの大きさはどれだけ光を捉えて信号に換えられるか、というカメラの基本の基本の性能。そしてその光を取り入れるレンズも、ある意味口径こそが正義(違うか)。連射やオートフォーカスの精度早さなど、操作性もやはり一眼の圧勝。正直勝負になりません。

<陸橋より望遠端、奇しくも観音社が見えるのです 1/640秒、f4.5、140mm、ISO80、-1/3EV>
繰り返しになりますが、お子様の成長記録と言うことでしたら、やはり一眼レフ一択。お子様は動きがトリッキーでクイックですし、恐らく室内での撮影も多い事かと。暗くて動きが速い、と言うカメラにとって最も厳しいコンディションである、とも言えましょう。
昨今母親の方にも一眼デジカメが流行しているのは、その辺の機微があるような気もしております。価格がこなれて手に入れ易くなってもいますしね。
蛇足ながら、ここまで書いておきながら、当方自身が一眼に手を出さないのは、第一に入水性能。第二に携帯性と隠密性を重視しておるからです。
入水性能と携帯性は不可分で、もちろん一眼にも水中ハウジングはあるのですが、サイズでG12の2倍、価格で3倍以上になってしまいます。当方程度の潜水能力では、水中で重荷かなぁと。
隠密性は、別に盗撮をするわけではなく(ホントにホントです)、海辺や夜景が好きなだけに、そういうところで汚いオサーンがでっかい一眼ぶら下げてふらふらしていると、怖いおにいさん方に絡まれたり、国家権力の方に通報されないかなぁ、という懸念が常にありまして(笑。そんな時にはご家族連れ、お子様連れっていうのは強力な免罪符にもなりうるのでしょうけど…
あとは食べ物やさんで、出てくるメニューを記録したいほうなので、そういうシチュエーションでも、GシリーズぐらいがTPO的にギリギリの線かなぁと。
なんやかやと結論は、CANONならば、用途によってS95かEOS Kissあたり。一般の方にはオススメかなぁという感じであります。
つうかそれを最初に書けって話しですよね。長々と申し訳ありませんでした。
御飯:1012 年忘れだよ!BDN@好好さん開催/G12初陣報告有 の事
カメラ:1012 今再びの黒いG/PowerShot G10→G12 の事
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