
100321、川崎のラ チッタデッラへ。
「ダレン・シャン」を見て来ました。
『ダレン・シャン』大ヒット上映中!
「ダレン・シャン」は子ども向けダークファンタジー小説。原作は640万部の大ベストセラー。少年サンデーでコミカライズもされています。
内容は吸血鬼譚。人間の少年がのっぴきならぬ事情で半吸血鬼(ハーフ・バンパイア)になり、吸血鬼のコミュニティに参加してゆきます。やがて巨大な敵(バンパニーズ)との争いに巻き込まれ、最終的には宿命との対決、そして…というもの。
全12巻の大作。シリアスなテーマ、ダイナミックな急展開、壮大なラストへのストーリーは児童文学の枠を越えています。
個人的には、本書と共に児童向けファンタジーの双璧をなすと言われる、ハリーポッターよりも断然上だと思います。吸血鬼好きのダークファンタジー中毒患者としての偏見多分に加味されておりますけど。
さて、映画の感想を…ネタバレと言う程の事はないのですが、一応間を空けます。

映画の前にヴォッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシッコの09を。
バンパイアものなんですから、やっぱり赤でしょう(笑
一作目という事で、主人公が半吸血鬼になり、人間界の生活を捨て闇のサーカス(シルク・ド・フリーク)に姿を隠す、という展開になります。
今作で最も重要であろうシルク・ド・フリーク(奇形人間のサーカス)の描写はなかなか。ちょいグロ、ビザールな雰囲気に引き込まれます。なにより、サーカスの団長を演じる渡辺謙さんが抜群!導入部のサーカス公演シーンの朗々たるセリフ廻し。いい味出してます。
俳優と言えば、バンパイア将軍ガブナー役がウィレム・デフォーなんですよ。当方「ストリート・オブ・ファイヤー」の頃からの大ファン。レイベン格好良かったですよね~。実は今作を見ようと思ったのも、予告編で彼が出ていたから、ってのも有りました。
主人公のダレン・シャン演じるクリス・マッソグリアもクール。クレスプリーはもうちょっとシュッとしていていいような気もするのですけど、配役もわりと豪華です。
ただ、ちょっと全体的にライトな感じが気にもなるんですよね。
元が児童文学とはいえ、人もバンパイアもバンパニーズもフリークも、結構ざくざく傷つき死んでゆきます。そもそも主人公は、友人を救うためとは言え、人間を捨ててハーフ・バンパイアになるわけですし、もうちょっと濃い葛藤とかが有っても良かったような気もします。
ま、今作は長編の導入。「ダレン・シャン」はここからの展開がもんのすごいですしね。バンパイア・マウンテン以降はまさに怒濤。続編が俄然楽しみで…
と、思っていたのですが、どうも今作は本国では興行的に失敗だそうです。制作費も回収出来ず、続編も怪しいとか。
でもここで終わってしまうのはあまりにもったいない!とも思います。ストーリーのクオリティは折り紙付きですし、ホントここからが面白いのに…日本での営業が好調だったら、もしかしたら逆転続行もあるかもしれません。
<『ダレン・シャン』予告編(動画)>
youtubeさんで予告編も。謙さんいい味出してますでしょ~
お暇な方は是非。バンパイア好きの方、バンパイアになりたい方<マテ、はマストですぞ(笑
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Posted at
2010/03/23 22:07:21