
100910、ラゾーナ川崎の109シネマへ。
楽しみにしていた「ベスト・キッド<日本語吹替版>」を観覧してきました。
ベスト・キッド ー オフィシャルサイト
結論から。かなり面白かったです。
途中ではちょっとグッときて、ラストは大盛り上がり。エンドロールまで余韻たっぷりの良い映画でした。
ジャッキー世代の我々はもちろん、ご家族連れでもカップルでも、安心して楽しめる作品だと思います。
今作は1984年公開の名作、「ベスト・キッド」のリメイク版。舞台はアメリカから中国・北京、空手はカンフーに大きく変更。主人公の少年「ドレ」にウィル・スミスの息子ジェイデン・スミス、師匠の「ハン」に、我らがジャッキー・チェン。
物語は、母子家庭に育つ12歳のドレが、母親の転勤によりデトロイトから北京に転勤する所からスタート。引っ越し早々、友人が出来、気になる女の子も。しかし、その件で地元の少年達にからまれ、彼等のクンフーによって打ちのめされてしまう。学校でもいじめの標的となってしまい、鬱々とした日々を過ごす事に。その窮地を救ったのがマンションの管理人のハン。紆余曲折有り、いじめっ子と来る少年クンフー大会で決着をつける流れに。そしてハンの元でのドレの特訓が始まり…
設定はかなり変更されていますが、いじめられっ子が東洋の武術を学び、心身ともに成長し現状を打破する、というオリジナルの持つ王道的展開は踏襲されています。つまり青春スポ根修行物。安心して見られるお話しです。陳腐ですが、それだけに効果は高いという。
ちなみに、オリジナルで有名になった「ワックス・オフ、ワックス・オン」は「ジャケット・オフ、ジャケット・オン」に(笑

とは言え、ただのリメイクにとどまらず、現代の映画としての新しい仕掛けもたっぷり。
クライマックスの少年クンフー大会は、K1もかくやという盛り上がりぶり。まるで格ゲー。少年達が見せるアクションも、オリジナルを遥かに凌駕。ジェイデンくんのしなやかな動き、ライバルのチェン役のワン・ツェンウェイくんのパワフルさもグッド。
映像的にも見所沢山。まずは母子が移る現代の北京。オリンピック会場や高層ビル群、そして旧市街には雑多ならしさも残り、今の中国の活気あるカオスな雰囲気を感じます。
加えて、紫禁城、万里の長城、龍の泉のある絶壁の寺院、ダイナミックかつ風光明媚な美しい史跡群も存分に活写。万里の長上の頂上での修業シーンは、ロッキーのロッキー山脈でのそれに匹敵します。
そして、なんと言っても、主役の二人、ジェイデンとジャッキーが素晴しい!
ドレ役のジェイデン・スミスはまだまだ少年ながら、驚愕の身体能力を発揮。映画スタート時には黒人特有のしなやかさ、クイックな動きはあるものの、あまりの細さに大丈夫かいな?と。しかし、ハン(ジャッキー)の元での修業が始まると、メキメキと目を見張る成長を。いやそれは映画の演出ももちろんあるのでしょうけど、小柄ながら締まった肉体と、切れ味あるクンフーの動きには、フィクション以上のリアルを感じました。
正直、ジャパン・プレミアでのふんぞり返ったインタビューや、漏れ聞く生意気エピソードから、今作でもどうかなぁ、と危惧したりしていたのですが。この演技を見せられては文句もありません。彼は既にして天才子役。そして未来のアクションスター、ジャッキーの後継者候補となりうる逸材でもあります。是非順調に成長していただきたいものです。
そして我らがジャッキー。印象深い「ミヤギ」のポジションを、こちらも見事に演じきっています。生来の底抜けに陽気な一面をあえて抑え、人生の機微を嗅ぎ分けた深みのある演技。時に見せる、やや陰のある表情がまたカッコいい。
個人的にはちょっと残念なことに、ジャッキーの本気のアクションシーンはありません。しかし、ジェイデンとの修業で見せる鋭い動きは、これまたまさにリアル。逆に、その抑えた展開で、本物のカンフーを垣間見せることに成功しているのは、やはり彼なればこそ。流石です。
個人的には、師匠ハンの持つ陰の理由が明らかにされるシーン。そして、続く無言の修業シーン。破壊されたヘッドライトに映し出される、師弟のシルエットの厳しさ、美しさ…泣きました。
これはオリジナルにはなかった演出だと思うのですが、このワンカットによって、今作は原作を超えたのではないでしょうか。
<【映画】 ベスト・キッド (リメイク版) 予告編>
予告編等も。
いやー、見返してみてもいいですね。こりゃジェイデンくんもジャッキーも、なにかしら賞貰うんじゃないでしょうか。
私も最初は、ジャッキーYeah! クンフーYeah!と、ビール片手にすっかり能天気モードで109シネマズへ足を運んだのですが。いやいや、さにあらず。最後には劇中の言葉通り「どん底に落ちても、あきらめない」「己の心によって己に打ち克つ」そんなメッセージ、人間の尊厳の再生というテーマまで受け取ってしまいましたよ。いや素晴らしかった。さて、寝る前に筋トレしよ<影響受け易過ぎ
とにかく、若きジェイデンくんのポテンシャル、大人なジャッキーのダンディズム。ここは必見です。
ちなみに、今日は9/10、毎月10日は「109シネマズの日」と言うことで、お代は1000円だったのでした。まったく知らずにおりまして、窓口でえ?と聞き返す始末。ちょっと得した気分です。
と言うことで、中木病の海モードのせいでとんと映画から遠ざかっておりましたけど、そろそろまた月2〜3本ペースに戻ろうと思います。
次は、「アリエッティ」「BECK」「インセプション」「悪人」あたりですかね。BECKは原作読んでなくてもokなんでしょうか?
あ、明日じゃなくて今日(9/11)の夜にBDNやります。
アレでしたらご連絡を。
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Posted at
2010/09/11 00:22:07