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イイね!
2011年08月27日

御酒:1108 Salon de Soleil 35th ワイン会参加/泡沫のテンプテーション の事

CANON PowerShot G12
<魅惑の泡>

 先週土曜は毎月恒例のワイン会「Salon de Soleil(サロン・ド・ソレイユ)」にお邪魔して来ました。
 場所は恵比寿のイタリアン「リストランテ デッラ コリーナ」さんにて。

 こちらはソムリエ・女優の竹本聡子さんが主催されるワインの会。
 1時間ほどのワインについての講義、講義内容に沿ったワイン各種、そしてワインに合わせたコースが楽しめます。


CANON PowerShot G12
<moremore!>

 今回はザ・泡特集。
 講義もワインもオール・スパークリングという、なんという贅沢空間…バブルのあの頃をちょっと思い出しました。


 flickr 1012- Salon de Soleil Wine Class
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 竹本聡子先生 公式ブログ



CANON PowerShot G12
<泡沫候補>

 饗されたワインのリストは以下の通り。すべてスパークリングワイン。

 ・ヘンケル・トロッケン ロゼ NV(ノンビンテージ)
  Henkell Trocken Rose NV
  ドイツ ゼクト(モーゼル) ヘンケル&カンパニー(Henkell & CO)造
  ガメイ、ピノ・ノワール シャルマ方式
  「淡いサーモンピンクのロゼ。チェリーな果実香、バランス良好。」

 ・マス・フィ・カヴァ・ブリュット NV
  Mas fi Cava Brut
  スペイン D.O、カヴァ(ペネデス) ジョセフ・マサックス(Josep Masachs)造
  チャレロ40%、マカベオ35%、パレリャーダ25% トラディショナル方式
  「熟成長め、きめ細やかな泡、辛口爽やか。コスパ高し。」

 ・ルミエール・ペティヤン 2009
  Lumiere Petillant 2009
  日本 山梨 ルミエール(Lumiere)造
  甲州100% メトード・アンセストラル方式
  「日本を代表する老舗。ルミュアージュ・デゴルジュマンも手作業の丁寧な造り。09年は甲州種由来の薄スミレ色が美しい。そして美味しい。」

 ・ギブソン・スパークリング・メルロー NV
  Gibson Sparkling Merlot
  オーストラリア 南オーストラリア(バロッサ・ヴァレー)
  メルロー87%、シラーズ11%、ムールヴェードル2% トラディショナル方式
  「珍しい赤のスパークリング。柔らかい口当たり、程よいタンニンの余韻。引き締まった印象。」

 ・クリスタル 2004
  Cristal 2004
  フランス AOC(シャンパーニュ) ルイ・ロデレール(Luis Roederer)
  ピノ・ノワール55%、シャルドネ45% トラディショナル方式
  「言わずと知れた露帝アレクサンドル2世専用シャンパーニュ。全てに格別。透明感が段違い。ロマノフの薫り。」


CANON PowerShot G12
<なんとなく>

 毎度ながらすんばらしかったです。いやー夏はスパークリングですよ。
 黄金のそして淡いピンクの土台に、細く糸引くように立ちのぼる細かい泡…まず美しさがMAX。
 口当たりはもちろんしゅわっと最強。べたつく甘さのものは一本とてなく、ロゼにブリュットに甲州に赤と味わいのバリエーションも豊富。ナイスなセレクション。
 うん、これは癖になります。危険です危険。主にお財布的に…(笑


CANON PowerShot G12
<クリスタル>

 そして、今回の目玉は何と言ってもルイ・ロデレールのクリスタル。
 かのロマノフ王朝アレクサンドル2世専用オーダーメイド、そしてかのフレディ・マーキュリーも愛用したってすげぇ品だ(ft. 僕の宗教へようこそ by Kingshow)

 ルイ・ロデレール社は1819年発足。家族経営を崩さず、190haの自社畑でブドウ必要量の八割をまかなう、シャンパーニュハウスとしては希有な老舗。
 そのロデレール社のプレスティージュ・シャンパンがこのクリスタル。1876年、元来ロマノフ王家に生産量の三割を納めていたロデレール社に、時のツァーリー・アレクサンドル2世が、オレ様専用のシャンパンを造れとオーダー。
 伝聞では、テーブルに並べた時に、それとすぐ分かるようなボトルで、というもの。そこで生まれたのが、品名の元でもあるクリスタル製の透明ボトル。テーブル上ではナフキンに巻かれて並ぶので、ボトルそのものに特徴を付けた、と。見た目もゴージャスきわまりないです。

 
CANON PowerShot G12
<フラットボトム>

 一説には、暗殺を恐れた皇帝の意向もあったとか。
 まずクリスタルは透明。毒物の混入による色の変化を見抜ける。一般のシャンパン用ガラスボトルは、澱をため内圧に耐えるため、ボトル底に深い窪みがあるもの。強度のあるクリスタル製にすることで、底をフラットにでき、爆発物や毒物の持ち込みを防止できる。等々。
 現在ではクリスタルではなく、強化ガラス製になっていますが、透明の伝統は受け継いでいます。透明故の日光による劣化を防ぐため、イエローのセロファンに包まれ箱詰めされているのもまたオサレ。

 なんて、蘊蓄をつらつら連ねたくなるような、そんな由緒正しき由縁の深き逸品だったのでした。
 もちろん実力も格別。正調ゴールドな酒色に細かく繊細な泡が長く細くたちのぼり、一口含めば、ふくよかな舌触りに滑らかなのどごし。味わいはかなり骨太コッテリ。柑橘系の口当たりに濃い果実味。ほんのりとハニー&ナッツな後味…それでいて透明感が半端無いという。よくわかりませんがとにかく凄いとしか。

 ゲスな話で申し訳ないのですが、お代はネットで安くて20〜30K。聞くところによると、銀座でお願いすると85Kだったり…まー、私の人生ではこの先またお逢いすることもないでしょうけども(笑
 それだけに素晴らしい体験でした。そしてそんなすんばらしいものを、なぜか私の所だけおかわりが4回も来て頂いてしまって…なんでだろ?つうか有り難すぎます。


CANON PowerShot G12

CANON PowerShot G12
<デ・ラ!>

 お食事も抜群。そこは定評のあるデ・ラ・コリーナさん。
 アンティパストはタスマニアサーモンのカルパッチョにイタリアンハム盛り合わせ、カプレーゼ。お皿が素敵。
 プリモはペスカトーレ・ビアンコ。贅沢アカザエビの甘味が横溢。


CANON PowerShot G12

CANON PowerShot G12
<コリーナ!>

 セコンドはミラノ風チキンソテー。皮がぱりぱりでジューシィ極まります。ドルチェのバナナティラミスまで美事。

 毎度素晴らしいイタリアン。そしてサービスも最高。店員さんが必要以上にイケメン揃いで。そちらの御用向きにもピッタリでありましょう。コストパフォーマンスも抜群で、特にランチのお得さは特筆だとか。オススメのお店です。


 ということで、次回は9月10日(土)。
 近年のニューメインストリーム・カリフォルニアワイン特集。場所は愛宕のJ.H.V.さん。
 カリフォルニアもいいですよね…ってどこでもイイって言っているような気もしますが、ホントにイイと思います。最近では完全にブランド化してますし。興味深い&美味しいと思いますですよ。


 flickr 1012- Salon de Soleil Wine Class
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 竹本聡子先生 公式ブログ



CANON PowerShot G12
<ボーノー>

 最後にちょこっとスパークリングワインについての覚書を。

 スパークリングワインとは、発泡性、ワイン内に二酸化炭素が溶けこんだワイン。一般に20°で3気圧以上のガス圧を持つもの。

 起源は17世紀半ば。フランス・シャンパーニュ地方ベネディクト派僧院の出納係、ドン・ペリニョン司祭による発見。
 寒冷なシャンパーニュ地方ではスティル(通常)ワインの製造中、発酵が途中で止まってしまうことが多かった。その状態で瓶詰めをしてしまい、季節が暖かくなると瓶内の未発酵成分が発酵を再開、二酸化炭素が発生。内圧に負けた瓶が割れる事例が多発。残ったワインをなめてみると、発泡している&割と美味しい…シャンパンのはじまりはじまり、と言う。
 ちなみにモ・エ・シャンドン社のドンペリは、このドン・ペリニョンさんの名前です。ちなみにちなみに、「シャンパン」はスパークリングワイン内の一形態で、フランス・シャンパーニュ地方産の一定の厳しい基準に準拠したものを指します。

 各国でのスパークリングの呼び名は、フランスではヴァン・ムスー(シャンパーニュ(特)、クレマン(特)、ペティヤン(微))。イタリア、スプマンテ(スプマンテ・クラシコ(特)、フリザンテ(微))。スペイン、エスプモーソ(カヴァ(特))、ドイツ、シャウムヴァイン(ゼクト(特)、ペルルヴァイン(微))。
 (特)は特定の地方製法に規定のある高級スパークリング。(微)はガス圧低めの微発泡です。

 製法としては5つ。
 トラディショナル方式。瓶内二次発酵製法、スティルワインを瓶に詰め、糖分と酵母を加えて密閉、瓶内で発酵させ二酸化炭素の泡を得るもの。発酵後も熟成澱引きが必要。手間がかかるが風味も増す、シャンパーニュなど高級品の製法
 シャルマ方式。瓶内二次発酵の工程を大きな密閉耐圧タンクで代替するもの。コスト低下、大量生産が可能。ガス圧などはトラディショナルに劣る。
 トランスファー方式。瓶内二次発酵後の行程を加圧式タンクで代替。トラディショナルより簡便、シャルマ方式より高品質。
 メトード・アンセストラル方式。アルコール発酵が終わっていないワインを冷却し発酵を止め瓶詰め。瓶内で発酵を再開するもの。二次発酵無しの瓶内発酵。ドン・ペリニョンさんの見つけたアレと同じ、古典的製法。弱発泡でムラが出やすい。
 炭酸ガス注入方式。スティルワインに炭酸ガスを注入。安い。
 

CANON PowerShot G12
<蜂蜜色の誘惑>

 そして世界の高級スパークリング。フランスは言わずと知れたシャンパーニュ。「収穫(ヴァンダンジュ)」も手摘み、「圧搾(プレスラージュ)」も丁寧かつ少量(4tのブドウから2.55klのみ搾汁)。「調合(アッサンブラージュ)」で原酒をブレンドし各メゾンの特色を作成。「ティラージュ(蔗糖と酵母添加)」し瓶詰め。
 「瓶内二次発酵」後は熟成期間最低15ヶ月(ノン・ヴィンテージ)もしくは36ヶ月(ヴィンテージ)が必要。発酵中も「動瓶(ルミュアージュ)」、5〜6週間に渡り、瓶を静かに揺らしながら回転、ピュピトル(滓下げ台)に口を下に並べ、滓を瓶口に集める作業が必要。発酵終了後は「滓抜き(デゴルジュマン)」。滓のたまった瓶口をマイナス20℃に凍らせ、開栓。内圧で滓を含んだ凍ったワインの一部が噴出、滓を取り除く。
 その後もリキュール(糖分)を添加し「味の調整(ドサージュ)」をし、「打栓(ブシャージュ)」、「ラベル貼り(アビアージュ)」してようやく出荷ができるように。この間最低3年。この手間を考えれば、シャンパンのあの値段にも頷けようと言うものですな。大吟醸の製法を知った時の割安感を思い出します。
 
 シャンパンにも「ノン・ヴィンテージ(複数年アッサンブラージュ)」、「ヴィンテージ(好出来年単年長熟)」、「プレステージ(特製メゾン最高級ブランド)」が。順番に高いです。つうか倍々です。
 プレステージには、今回のルイ・ロデレールのクリスタルの他、モ・エ・シャンドンのドン・ペリニョン、テタンジェのコント・ド・シャンパーニュ、ペリエ・ジュエのベル・エポック、クリュッグのクロ・デュ・メニルなど。当方はまだドンペリとクリスタルしか経験してません。あ、ベルエポはバブルの頃にレセプションでいただいたかな…でもあれはノーカン。だれかベルエポとコント、クロを呑ませてください。
 ちなみに、シャンパンが一番美味しいのは「マグナムボトル(2本分1500ml)」のやつだそうです。

 イタリアのフランチャコルタ、スペインのカヴァは、基本的にこのシャンパーニュ製法を踏襲した製品です。
 同等の質でかつお安い。貧乏人にはこちらですね。特にカヴァにはお世話になっています。体感的にシャンパンの半額以下で行けますよ。


 まざっとこんなところです。
 そして終了後には別店で反省会まであったりして…
 朧気な記憶に寄りますと、議題は「ウホッ!いい男」。短髪ゲーヒーマッチョはゲイに違いない。いやむしろ須らくゲイであるべしッッ!という結論が出ていた気がします。なるほど、嬉しい事言ってくれるじゃないの。男は度胸!なんでもためしてみるのさ…と言うことのなのでしょうか。

 無論、私個人とはなんの関係もない議題であることは、言うまでもないでしょう。


ブログ一覧 | 御酒 | グルメ/料理
Posted at 2011/08/27 14:44:32

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この記事へのコメント

2011年8月27日 17:26
ハイソサエティすぎる
コメントへの返答
2011年8月29日 9:45
ありがとうございます。

やつを追う前に言っておくッ! おれは今、おハイソをほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりは全く理解を超えていたのだが… あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!
『ワイン会でちょー高いワインを飲んでいたと思ったら、二次会でみんなに責め立てられていた。』
な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

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「('A`) <対酒当歌 人生幾何 譬如朝露 去日苦多 慨当以慷 幽思難忘 何以解憂 唯有杜康」
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