14年/7月の試写鑑賞

7月もあまり余裕が無くて……。

急な大シゴトが入ったり、
実家の義理母ケアで行き来が多く、
東京に出ること自体が少なかった。
それでも、けっこう良作を4本鑑賞。


いままで同様「今日何シテタ？」から拾って、
5点満点の採点と、
簡単なコメントで各作品の評価を。


2014/07/03 19:50

『リアリティのダンス』 （7/12より公開中）★★★★★
→軍事政権下のチリを舞台に、自分の少年時代と家族の風景を自伝的に（しかし魔術的に）描く。
　とにかく残酷なまでに美しく衝撃的な映像に満ちていながら感動的な、詩情溢れる名品！　溜息。


2014/07/09 01:03

『トム・アット・ザ・ファーム』 （10/25より公開）★★★★1/2
→とにかく全作品が衝撃的な若き天才ドラン（当時25歳）の、監督・主演サイコサスペンス。
　交通事故死した元同僚で同性の恋人の葬儀のため、向かった先の実家で兄から暴力を……。
　なぜ狂気的な兄から逃げられないのか、など疑問符だらけの、またも問題作。でも、凄い。


2014/07/29 20:06

『FRANK／フランク』 （10/4より公開）★★★★
→大きな張りぼてのマスクをけして取らないカリスマ歌手のバンドに、平凡な英国人主人公が加入。
　しかしそれを期に、バンドメンバーの均衡は崩れ、やがて悲劇的な分裂状態に……。
　居場所のない人間の抱える悲壮感／喪失感が重くのしかかる、笑えるのに後味の悪い一作。


2014/07/30 19:35

『Nas／タイム・イズ・イルマティック』 （9/13より公開）★★★1/2
→西海岸ヒップホップの全盛期に発表された、名人ナズによるイーストコースト名盤『Illmatic』。
　この、94年のクラシック誕生の裏側を、本人や関係者のコメント、貴重な映像フッテージで描く。
　NYはクイーンズ地区の当時の過酷なストリート事情や、その街への愛が、いま明かされる……。