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イイね!
2016年05月09日

レンジローバー・スポーツとフルサイズの違いを確かめるべく...

乗ってきました.レンジローバー・スポーツ(以下RRS).グレードはSEで19インチ.


乗車してまず気になったのは前方視界.フルサイズとは異なり、ボンネットの左前端キャッスルコーナーが確認しにくい.それにおそらくダミー?のボンネット上エアダクトの出っ張りが、正直視界を遮っている気もする.

フロントガラスも寝気味で、シート下げ気味の方が収まりが良い.前はガラスが少し迫る感覚があった.横方向は絞り込みがあるも、幅があるので圧迫感までは感じず.


シートはやはり硬めで少し座面長が短く感じ、膝裏にすこし圧迫感を感じたのが気になった.ボルボやフルサイズで感じた、「あぁぁ~~」っていうリラックス系のため息はもれず(なんだそれ).

アクセル調節が結構微妙で、初期応答は穏やかだけど2000〜3000rpmにかけて勢いよく加速しては緩める微調節を繰り返す感じで、足首が意外に疲れた.試乗車のATがヘンな学習だったのかもしれないけど、どうなんだろう? パワー不足は特に感じず.

乗り心地は確かにフルサイズと比べて揺れもなく、X5に近い気もしたけど、それよりどっしりして落ち着きがある.細かい振動はほぼ皆無で、段差は丸めるけどクルマの固そうな感じ、バネ下の重みは伝わるというか.19インチだったけど大きめの段差では「ドッ!」という衝撃が伝わってきたのがフルサイズとの目立った違い.

ハンドリングはスムーズだと思う.ただ曲がる時にはやっぱり大きさや重さを感じる気はした.フルサイズとの相違点としてはハンドルの重さがスポーツではより重く、またおそらく握りの部分も違う(やや太い、というかはっきりした三角でない)のでは?と思われた.

感覚的には街乗りの低速は苦手っぽくて、高速巡航かカントリーロードをそれなりのスピードで流すのが気持ち良く乗れそうな感じか.

RRSに乗った感想は、「う~ん…」というもので、勝手に自分が求めている「レンジらしさ」はやはりフルサイズレンジなんだろうな、と.「家族も自分も落ち着いた気持ちでゆったり移動する」という、ファミリー用車両に自分が求める方向性とはRRSは微妙に違いそう、というのが今の印象.

「スポーツ」の名前通り、操作も繊細さが求められ、V6SCの加速時の排気音もF-type V6と同系統で、車内でもそれが分かるくらい.そういうちょっとスポーツカー的な味つけがこのクルマの個性で、それをSUVという形で欲しい人向けのクルマかなと.自分がその対象でなさそうというのはよく分かった.


今回その乗り味について意外に思ったことが1つ.

昨今のプレミアム系メーカーのクルマは操作系を軽くして楽に乗らせる方向だと思います.例えばBMW X5だと、とにかく全部操作が軽くて動きも機敏で、クルマのサイズ感や重量感を消すような操作感、挙動の味つけ.

フルサイズレンジの場合も操作系は相当に軽く、5リッターSCだとさらに機敏なのだけど、エアサスのためか動く時に挙動に起承転結があって、わずかな「間」というかステップ、温度感を伴う感じがBMWとは違う部分.3リッターSC仕様だとその傾向が強くなる.マス感は残ってる感じ

このRRSは操作系はそれよりも重みがあって、コーナリングなどの直線以外では安定はしているが、そのサイズ感だけでなく重量感も感じる動き(ボディが少し持って行かれるような雰囲気)があった.

操作系はとても滑らかだけど、各操作に「クルマとの対話」が求められる感じ.どんな速度で、どう車体や荷重が動いて、で、どうしたい?どうする?みたいな部分.より運転にドライバーの関与が求められるクルマ.「面倒くさいことなしでサクッと動け」的な全体の流れとはある意味対極な感じ.たぶんこういうクルマに乗る方が、運転うまくなるような気もする.

実際には機敏に動いているし、すごく安定しているのですが、操作しながら「いやぁ…こんなに重くてデカイの、ムリに飛ばしちゃヤバいでしょう…」というサインを自分は感じた.これが沢村慎太朗氏のいう「機械の心」、SUVスポーツという自然の摂理に反するモノへのJLR開発陣の思想なのかもしれません.

とりあえずRRSというラインは、消えた感じです.

英国車、その雰囲気を掴むのがBMWと違い、それなりの時間と注意深さが必要な気がします.
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Posted at 2016/05/09 17:11:18

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この記事へのコメント

2016年5月9日 18:34
こんばんは^^

ご試乗されたのですね^^ 私なんかのブログと違い、とても細かいところまで見られていてさすがでございます。
RRS、軽々と動くの錯覚しがちですが、車幅もそうですがとても巨大なんですよね。。。^^;
おっしゃるとおり、X5に比べ操作の「間」は感じました。。。そのせいなのか、どことなく運転していて「不安」を感じたのを記憶しております。

あと私が試乗したグレードが低かったせいか、ダッシュボードなどにレザーが使われていないタイプで、妙にガッカリな雰囲気が漂っていたのを記憶しております。。。どうしても個人的にはイヴォークとレンジの間にグレードを作りました。みたいな印象もございました^^;
コメントへの返答
2016年5月9日 20:18
こんばんは.

いえいえ、正直簡単に買えないのに偉そうに書いてばかりで恐縮です.

乗った感覚としてもX5より相当大きく重く感じますよね.X5は非常に乗りやすいですが、逆に簡単すぎで味気ないともいえます.

RRSはちゃんと乗れてる自信みたいなのを感じにくいというか、クルマと波長を合わせるのに時間がかかりそうな印象でした.X5ほどスッキリでもなく、フルサイズほどゆったりしてない.そこがイマイチ分かりにくかったです.
RRSの乗り方をマスターすると、「重くてデカイクルマをキチンと操作する」作法が身につく気がして、これはこれで悪くない気もします.

私が乗ったのもSEでしたが、メータもイヴォークやディスコ・スポーツと似た印象でしたし、確かに感動ものではなかったです.

RRS、市場の要求に対応したドイツ勢SUV対策、ただしJLRの開発陣の主張は確かにある、という印象でした.やはりレンジの魂はフルサイズにこそ、という個人的な結論ですね.
2016年5月10日 0:00
///Ivanさん、こんばんは。

砂漠のロールスロイスと称されるレンジローバーの位置付けというのは重要だと思います。
そこにこそ、レンジローバーの存在意義があるといってしまうと販売台数を大きく伸ばすことはできないのでしょうが、ブランド価値を多様化して強みを失って欲しくはないですね。
おそらく、コアなお客さんはフルサイズを求めることになるのではないかなあと。

エントリーモデルを作ってステップアップさせる販売方法もありますが、インプレッションを読む限りはそういう狙いでもないみたいですね。
むしろ、RRSはX5のようなSUVからの顧客の囲い込みが狙いなのでしょうか。

先日、X5Mに試乗しましたが、思いのほかブレーキが利かなくて少し怖かったです。
車重に負けてズルズルズルと。
加速性能はV10M6を凌ぐ素晴らしいものがあるだけにちょっと残念。

Mモデルなんて乗るとクルマに求める要求レベルが上がって良いことないのかなあ、なんて。
もう、フルサイズで迷うところなしですね。
残るは色目だけでしょうか。
コメントへの返答
2016年5月10日 8:37
ラガーあきさん、おはようございます.

一言でいってしまうと、確実な固定客がいるかいないか、なんでしょうね.フルサイズレンジには相当数の安定購買層がいて、その嗜好を軸に現代化を図った方が確実.

しかもその客層が非常に良識あるというか、クルマ意識が高いために、世の流行からも一歩引いてコアバリューを保っているみたいな感じで..

BMWやMBのような安定したメーカーだと哲学が全車で表現されますが、波瀾万丈があったLRのような会社だと、むしろターゲット層向けに各モデルをデザインし、LRの哲学としてはオフの走破性に限定、という感じなのかもしれません.

かつてフロントガラスの角度まで決めていたMBももうそれは捨ててますし、LRでもコマンドポジションの全モデル維持は困難でしょう.

やはり「売れないと生き残れない」ので、何でもスポーツ走行、みたいな世の流れに逆らえない...のが正直なところかもしれませんね.

ヴィッツや軽、ミニバン意外ならある意味どれも嗜好品ですから、もう味で選ばないと意味ないですし、味を覚えてしまいましたから、もう戻れません(笑).

でも味で選ぶとむしろ中古が...というのは、予算が厳しい派にはありがたい展開ではあります(笑).
2016年5月10日 11:25
これ、なんなんだろう、と思う事が良くありました。

レンジローバーの、スポーツ?と。先代はレンジローバーベースでなくてディスコ3がベースでしたし、毎度立ち位置が解りにくい車です。OP付けて内装を豪華にしても結局はヴォーグには追い付かないし、じゃぁ質素なままでいいか、と思うとこれが意外と質感が良くなくて、それでも価格は高い。走ってみると確かにヴォーグよりは締まった雰囲気がするけど、スポーツというイメージと少し違うような・・・SVRなら話は別なのでしょうか。

じゃぁ嫌いか?と言われるとこれがそうでもなくて、現行のヴォーグがまるでリムジンのごとく雰囲気を変えて来たので、何となくスポーツのスペシャリティ感ある形は割と好きです。ようは、X7があるとしたときのX6みたいな感じなんでしょうか?BMWで例えると。
コメントへの返答
2016年5月10日 17:44
自分も未だにRRSの位置づけ、その乗り味や仕立てをどう解釈するか、考えている感じです.(レンジ+イヴォーク)÷2=どっちでもなくて、一体何だろうこのクルマ?みたいな感じで.

多分SEなどの下位グレードより、V8SCのような全部乗せグレードでその真価を見せる車種な気がします.電制フル装備でガンガン走れる仕様が本来の姿かもしれません.SVRはさすがにやり過ぎかもしれませんが...

なんとなくX5のMスポーツ的なイメージでいましたが、おっしゃる通りX6辺りのノリかもしれませんね.小さいレンジというより、でっかいイヴォーク、でも走りはどちらとも違う、う〜ん...ですね.
2016年5月12日 14:06
ダミーモノがある時点で却下です。
工業デザインは、機能=カタチでなければ却下ですw
コメントへの返答
2016年5月12日 16:04
ミニのクーパーSと一緒でした.

なんでこんな所にダミーエアダクト???
レンジの一族なのに?

とは、思いますね.

プロフィール

Ian*です. BMWから走りの良さを学び、そのスポーツ性の究極として直6NA&MTのBMW Z4Mクーペへ。同時に、その佇まいと世界観に惚れてレンジロー...
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