欠点はあれど、互いに輝く2トップ．Z4MC & RANGE ROVER

やっと2台同時撮影に成功（笑)．


現在週末には家族でレンジに乗り、1週間ごとに入れ替えて乗っている上の2台．

レンジも素晴らしくいいクルマですが、欠点があるとすればブレーキ．明らかに車重に負けてる、と個人的には思います．

少なくともBMWに慣れた者から見ると初期制動が全然足りず、その後に踏み込んでリニアに反応はするものの、制動力の絶対量が足りない印象です．｢ブレーキに触れるのは最後の方だけでいい｣と思わせてくれるBMWとは、ある意味真逆のタイプ．

なので時折、｢おーっとぉ！｣と思う状況になってしまい、しっかり踏むとちゃんと止まるのですが、その間｢パッドとローター、盛大に削ってまーす！！！｣というのがしっかり伝わるのは、気分的にはよろしくありません．

M＋Sタイヤなのも効きの甘さの一因で、サマータイヤにすれば改善するかもしれません．

さらにリヤからの盛大なブレーキ鳴き．どうも3rdのスーパーチャージの持病のようで、サン・カーズの店長さん曰く、｢自転車かっ！！っていうくらい鳴きます(笑)｣とのことらしく、実際にそうです(汗)．

これを避けるには、鳴く手前の領域で止まれるように繊細に踏むか、あるいはブレーキが十分暖まるのを待つか、という感じです．デカイSUVについてるだけで、｢ブレンボのスポーツブレーキ｣と捉えると、まあそれも仕方ないか、と思えなくもありません．

こんな性格のブレーキですから、｢今まで以上に先読み運転＆ジェントルで長めのブレーキ調節｣というスタイルに落ち着きつつあります．


当初ゆったり系のレンジに乗ることで、Z4MCの操作も大雑把になるかも、と思っていましたが、以前のブログでも書いた通り、レンジのその繊細な操作感がZ4MCの運転にも好影響を与えています．

Z4MCはその性格上リヤタイヤに負荷をかけるほどお尻センサーに情報が伝わるので、基本｢踏むほど良い｣クルマなのは変わりませんが、たおやか系のレンジの後だと、そのレスポンスの速さは以前にも増して印象的になっています．

Mだから、というのもあるかもしれませんが、微少な操作域からの反応の出方、リニアさは非常に気持ちよく、信頼できるもので、当然ここまでの反応速度はレンジには求められないもの．結果として前ほど踏まなくてもその刺激に満足できている自分がいます．

また運転中のシフトやハンドルなどへの微振動や指先への感覚が前よりも敏感になったのか、クルマのことを感じやすくなっている気も、しなくもありません．

そんなこんなで前だったら｢反応も速いんだから操作自体にも速さと正確さを！｣みたいだったのが、以前より操作系のいろんなことを感じながら、ゆったり丁寧に操作するようになってます．

お互いに被る部分がほぼない、正反対のリズム感の2台なのですが、隔週で乗りかえても特に戸惑うことなく、フツーにそれぞれのクルマのリズムで乗れていて、かつそれぞれの良さが引き立つ．

ジキルとハイド？自分の中の2面性を表している？のかもしれませんが、この2台、自分が求めていたバランスであり、今後もずっとあって欲しい組み合わせ、な気がします．