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2015年11月12日

BNR32のアテーサE-TSとリアLSDの関係

BNR32のアテーサE-TSとリアLSDの関係 今年はサーキットにはほとんど行かず、週末に近場を軽く流す程度の付き合いとなっている我がBNR32ですが、思い立って今回はアテーサE-TSと機械式LSD(リアのみ)について書いてみたいと思います。

というのも、長らくゆうでんさんよりお借りしておりました、DoLuckのアテーサコントローラである、トルクマネージャ(以下DTM)をクルマからおろしました。

理由は、DTMが無い挙動にも、随分と習熟したということが大きいのですが、そのお蔭でアテーサE-TSと機械式LSD(リアのみ)の組合せについて、私なりの感想というか、思ったことを書いておこうと思ったからです。

BNR32に乗り始めたころ、「BNR32のアテーサETSをキャンセルしてみる」と題してその時感じたことを書きました。その後、このクルマでサーキットを繰り返し走るようになり、ついにはリアの純正機械式LSDからNISMOの強化機械式LSDに替えたところから、走りが大きく変わり、試行錯誤の結果今に至ります。

アテーサE-TSは4輪の回転センサ、Gセンサー、アクセル開度などからフロントトルク配分率が動的に変化するトルクスプリット4WDですが、このうち前後輪間の回転差による影響がとても大きいため、ノーマルのLSDから強化LSDに交換すると、走りのバランスが大きく変わります。

BNR32のノーマルLSDは、「効きを弱めている」と評されることもあるように、LSD構成パーツであるフリクションディスクとフリクションプレートの並びをロック率が下がる方向に組んでいるのは良く知られているところだと思いますが、これは前述の特性を持ったアテーサE-TSと組み合わせることを前提とした上でのことだと思っています。

どういうことかというと、効きが弱いリアLSDであれば、限界の低いところでリア内輪が空転することで、この段階からアテーサE-TSがフロントに駆動トルクを分配し、4WD化し始める、という事です。

この制御であれば、初期はリア内輪が空転するだけなのでパワーブレイクなどもせずに大きく姿勢を乱すことが無く、かつその空転の度合いによってフロントを駆動してやれば、アンダーステア傾向ではあるものの、4輪トータルのトラクションは増すことが出来ます。

これがノーマルで保たれているバランスです。

ここからリアLSDを強化するとどうなるか。限界の低いところではリア内輪が空転するこがなくなり、限界の高いところまでFRとしての走りが可能になります。そしてその限界を超え、リアがブレイクするとどうなるか。

ここが私が最初戸惑ったところ(今は慣れました)ですが、しばらくはFRのままです。しばらくと言っても何秒もかかる訳では無いですが、リアが滑ってカウンターをあてるまでよりは時間がかかります。カウンターをあてたあと、アテーサE-TSによりフロントトルクが立ち上がってきますので、この間は「待ち」を感じることになります。この間は、アクセルはONです(常に全開という訳では無く、踏み加減はあります)。

もし勢いよくリアをブレイクさせてしまうと、その時はFRの動きですから大きなスライドアングルがつき、アクセルも大きく戻さなければスピンモード一直線です。すなわち、遅い。

なのでリアを大きくブレイクするようなことはせず、限界付近かちょっと超えるくらいまでを意識して旋回し、立ち上がりでアクセル全開。この時にターボラグがあることを計算して、旋回Gのピークを過ぎた後にちょうどブーストが立ち上がるタイミングを見計らって、一気にアクセルを入れます。

その後の立ち上がりではスライドアングルは極力小さく、多少のふらつきはハンドルで対応して、アクセルは常にON(全開)。これだと遅くは無さそうです。

進入~ターンインはFRと同じですが、立ち上がりはFRよりも大きくアクセルを踏んでいく感じです。

ノーマルの時はアレコレ考えなくとも車側でうまくバランスをとってくれてましたが、リアLSDを強化すると色々と考えること、操作することが増えてしまいます。でも上手く操作すればノーマルより速く走れる要素はあるのではないでしょうか。

過去にノーマルLSDでベストラップ出した後にLSD強化しましたが、タイヤの劣化もあって過去の仕様との真っ向勝負は出来ませんが、今の仕様+自分の慣れで、過去より進歩していると信じたいです^^;

GT-Rであれば誰でも速く走れる・・・。

もう過去の話かもしれませんが、当時そういわれたのも、こういう側面があったからかもしれませんね。

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Posted at 2015/11/12 21:01:35

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この記事へのコメント

2015年11月12日 21:16
FR車両しか乗ったことないから、偉そうなことは言えませんが、GT-Rに限らずランエボやインプSTiなどメーカーチューンをノーマルとして販売してるから、どこでも誰にでも、速く乗りやすくしてますよね。
当然パワーや足まわり、駆動を弄ると、これらのトータルバランスはノーマルとは、かけ離れていくチューンになるんですかね。
それはそれで、試行錯誤は楽しい事だと思いますよ。

コメントへの返答
2015年11月12日 21:28
みん友さんの好意でエボやインプを運転させてもらったことがありましたが、全ての操作系、車の動きがとても軽く感じられ、反対に自分のクルマが良くも悪くも重く感じられました^^;

ノーマルは誰にでも運転しやすいように仕上げられてますので、乗り易いのは当然と言えば当然ですね。

万人の乗り易さ含めたトータルでの仕上がりはノーマル随一かもしれませんが、それを抑えることで引き出される、秘めた実力を感じれば、いろいろ試行錯誤してみるのも楽しいですね。
2015年11月12日 21:26
楽しいコーナリングを取るより、やはりタイムアタックなら、弱アンダーぐらいで
フロント旋回も活用するのが、タイヤの保ちもいいし、安定して周回できるセッティングなんでしょうかね〜。。。(⌒-⌒; )

わては、あまりグリップ走行した事がなかったので、限界が低い話になっちゃいますが。。。

フロントにキャンバーは、つけないのですか。。。(´・Д・)」
コメントへの返答
2015年11月12日 21:41
阿讃サーキットのベストラップ更新目的にバネ変えたりキャンバー変えたりしましたが、結局のところ何秒も変わるようなことは当然なく、正直何がベストなのかは、私レベルではわからない、ということがわかりました^^;

限界や速度が低くとも楽しい走りってありますよね。もちろん、サーキットでの人間&マシン揃って限界に挑戦する走りも大好きですけど♪

フロント3度付けて走っていたこともありましたが、そのアドバンテージと普段使いを天秤にかけ、今の仕様に落ち着きました^^

フロントキャンバー3度のころ。
http://minkara.carview.co.jp/userid/1374039/blog/32936968/
2015年11月12日 22:38
阿讃をメインに考えると、ホントに難しいと思います!

M字やコークスクリューの区間はホントにセッティングが悩ましいですね〜
コメントへの返答
2015年11月12日 23:59
タカタも一度だけ走りましたが、やっぱり阿讃メインで考えてます^^

指摘のポイントはどんな車種でもスピードが落ちる区間ですが、このクルマだと向きが変わるのに時間がかかってしまってます・・・。

上手くやればセッティングで何とかなるモノなのでしょうか・・・、ホント悩ましいです^^;
2015年11月12日 23:02
初めてのターボ車になる今の愛車に乗り始めて2年半なんですが、やっとターボラグに慣れられたかな… って感じています(^^;
そこに前輪駆動のラグが加わったりすると、私には異次元の世界かなぁ… って思います。
乗りこなしているRオーナーの皆さん、凄いと思います!
コメントへの返答
2015年11月13日 0:05
34Rのボールベアリングタービンに替え、バルタイ触ってROM弄って考えられる限り低速から使えるようにしていても、どうしてもターボラグはありますよね。

GDBはギア比もあって低速ピックアップがいいイメージで、出足の速さ、切り返しの素早さでは正直ついていけないです、多分^^;

もうかなりの旧式ですが、心底惚れた車体ですから、これからもコイツとボチボチやっていきたいです^^
2015年11月12日 23:24
自分のは純正アクティブLSDなんですが

速い人は、それも強化版じゃないと弱い

と言います。 走るサーキットに合わせ

ファイナル、足、タイヤその他トータルで

セッティングが決まらないとダメなんで

しょうね~(^_^;)

とにかくGTRでサーキットは速くないと

カッコ付かないっていう意識は皆さん

あるようです(自分も含め)
コメントへの返答
2015年11月13日 0:14
スピードレンジの高い領域での挙動の経験値はまだまだ少ないですが、マシンはどんどん不安定になっていくのでデフ効かせて安定方向に持って行くと、結果踏めるようになってタイムに繋がる、ということになるのかな、と考えています。

でもその「踏める」状態にするのが、難しい・・・。

GT-Rは速くないと!という思いは、やっぱりありますね^^
2015年11月13日 13:10
FR乗ってたら、ここでフロントタイヤに駆動力掛かればなぁ~って思う事が多々あります。

安直な考えですが、スロポジセンサーの数値と連動してフロントへのトルク配分を決定するってのはどうでしょうか?

安直すぎますかね?w
コメントへの返答
2015年11月13日 19:10
アクセルペダル連動も模索しましたが、なかなか一筋縄にはいかないみたいです^^;

というのも、アテーサE-TSはフロントへのトルク伝達を湿式多板クラッチが行いますが、その操作系をソレノイドと油圧で動かしております。

こういった伝達系統だからか、ここぞというピンポイントで思い通りにフロントトルクをコントロールするためには、ちょっと応答性が悪そうな感じです。

もしこのクラッチを第4のペダルでコントロールすれば・・・、って想像しましたが、それはそれで多分曲乗りになりますね^^;

ハンドルに4WDボタンくらいだったら対応できるかもしれません。まるでゲームのコントローラ見たいですねw
2015年11月14日 10:27
最近全くアテーサの恩恵を受けたことがありませんww

>ノーマルの時はアレコレ考えなくとも車側でバランス
これは僕もLSDを社外品に交換した時に感じました。
今までの感覚でアクセル踏むとリアが出る出る(笑)
アテコン入れるとずいぶん解消されましたが・・・
走り方を考え直して、全然速く走れてる気がしないのですが、タイムが上がったのでよい方向には行ってるのかなと思うようにしてますf(^^;

運転って難しい(笑)
コメントへの返答
2015年11月14日 11:56
アテコン使われてましたか。アテコン使えば挙動も安定してアクセル踏めるようになりますよね。

でもFRらしさが強く出る挙動も楽しく、またDTMは借り物だったこともありアテコンなしで行って見ます^^

とはいえアテコンも電子制御で効きももいろいろ帰られますし、いいアイテムでした^^

プロフィール

「ホース類を全て新品交換したWGNC34ステージア燃料タンク。BNR32への取り付けは、フューエルチェックバルブへのブリーザーホースを若干切り詰めただけで、その他は全てボルトオンでした。もちろん、タンクバンドにはワッシャー挟んでテンション下げして、タンク割れ対策済み。暑かった☀️」
何シテル?   08/03 10:54
【所有車歴】 S13→HCR32→S15→JZS171→BMW F10→ 走りのBNR32、上質さとゆとりを愉しむW212、更なる非日常を求めたCBR600...
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