
7月21日~31日「森と湖に親しむ旬間」の取り組みとして、全国各地のダムで開催されるイベントのうち、広島県安芸高田市にある土師(はじ)ダムの見学イベントを訪れています。
続いては、スタンプラリー挑戦途中ではありましたが、乗船時間になりましたので先にダム湖巡視体験を楽しみます。
船庫からインクラインが敷かれた急斜面を降りて湖面上の船乗り場(桟橋)に向かいます。

注意しながら恐る恐る階段を降りる。
湖面上の船乗り場に立ち、土師ダムの堤体を眺める。

普段は見ることのない低いダム湖目線でのダム。
そして、この低さから見るダム湖も新鮮。

遠くから前の組を乗せた巡視船が戻ってきます。
巡視船あさぎりⅢ

前の組と乗船交代します。
ライフジャケットを着てから乗船です。
まずは早速、ダム堤体へと向かってアプローチ。
おおぉっ! 近接して下から見上げるダム堤体は大迫力です。

凸なところが利水放流設備(選択取水設備):
ダム湖では、水面近くに温かい水が、底の方に冷たい水がたまります。 深さによって水温の異なる水を、下流の環境(自然生態系・農作物など)によって適切に選び取り放流しています。
低位放流設備

土師ダム(1974年完成)に後付けで増設されました。(2008年完成)
実際のゲートは湖面のずっと下にあります。 低位放流設備については後ほど見学します。
この日の見学イベントのため、全開にしようとしてるクレストゲート。

クレストゲートは異常洪水時にダム天端からの越流を防ぐための非常用ゲートとして使用される。
クレストゲート3門のうち、左右2門と中央1門の2回に分け、30分かけて全開になります。

左右2門が全開になる途中で、中央のクレストゲートはまだ閉じたまま。
あと、オリフィスゲートや低位放流設備ゲートは湖面の下にあり、ダム湖側からは見えません。
巡視船は方向転換しましてダム湖の奥側に向かいます。

土師ダムのダム湖は八千代湖という。 ダム湖100選に選ばれている。
貯水率はちょうど100%であるとのことでした。
水(水温)を拡散するためブクブクと円状になってるところ。

アオコ発生防止になる。 この設備がダム湖内に8箇所あるとのことでした。
奥に向かって進む。

中国地方最大の河川である江の川にある土師ダムは、貯水湖の水を19kmもの分水トンネルによって太田川に送り、その水は広島市、呉市、東広島市、竹原市、瀬戸内海の島々などにおいて家庭や工場で使われています。
安芸高田市にある土師ダムの水が、遠く瀬戸内海の島々でも使われてるとは驚きました。
(離島へは海底?地中?の分水供給パイプを通って水が運ばれる)
鷺が飛んだのでパチリ。

ダム湖の巡視体験は長閑です。
分水取水塔

ここで取られた水は中国電力可部発電所に送られ電気を作っています。
上流からの流木やゴミを堰き止めるため張られている網。

巡視船はここでUターン。
巡視船の体験はちょっとしたアドベンチャー気分です。
クレストゲートは左右2門が全開となり、中央の1門が開き始めていた。
船乗り場に戻ってきました。 インクライン(急斜面に敷かれたレール)の上が船庫です。
ダム湖は水位が変化するため、巡視船はあのような設備により保管されます。

巡視船体験は約20分間でした。 楽しめましたね。 ありがとうございました♪
下流側の広場。

災害現場で大活躍する働く車の展示がされています。
排水ポンプ車

排水ポンプ車(30㎥/分)は1分間でお風呂150杯もの水を排水することができます。
車両と排水ポンプを一体化させ、高い機動力と排水能力を持ち、洪水時に堤防の居住地側に貯まった水を河川に排水し、浸水被害を軽減します。
照明車(ブーム式)

照明車は概ね100m先でも新聞の文字が読める程度の明かりを灯すことができます。
夜間作業を実施することで、被害の拡大防止や復旧工事を短縮することができます。
照明車の出動事例: 排水ポンプ作業、災害時の緊急復旧、水質事故、道路での交通事故
照明車と排水ポンプ車をバックにパチリ。 駐車した場所が良かった。
ここでまた都合により区切りまして「土師ダム見学イベント」のブログはパート③へと続きます・・。
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ボクスター | 日記
Posted at
2019/08/06 08:45:53