
4月28日(土)四国・坂出港で開催された練習艦「せとゆき」一般公開のブログ続きです。
見学順路は艦橋内を出て再び外の甲板へ。
艦艇後方に配備される短SAMランチャーです。

正式名称:ミサイル発射装置3型A (GMLS3-A)
最大装填数:8発(セル内)、旋回範囲:無制限、俯仰範囲:約-5°~約80°、総重量:6850kg
短SAMランチャーは、シースパローミサイルとその発射機で短SAMを構成するサブシステムの一つです。 シースパローミサイルを格納し、射撃指揮装置からの制御にもとずき、旋回俯仰及びミサイル発射シーケンス制御を行い、ミサイルの発射をすることが出来ます。

「短SAM」は、短射程のSurface Air Missile(艦対空ミサイル)の意味で、敵航空機やミサイルの迎撃が任務です。
シースパローミサイル RIM-7M (短距離艦対空誘導弾)

ミサイル全長:約3m60cm、重量:約250kg、誘導方式:セミアクティブ・ホーミング方式、用途:敵航空機・ミサイル迎撃用(個艦防御用)、速度と射程距離については内緒の秘密とのことでした。
発射後はウイングが展開しミサイルを制御目標からの反射波を追尾し目標に向かいます。
なお、艦艇後方には一段上がったところにヘリコプター甲板がありますがそこの見学は無しでした。
練習艦「せとゆき」は、格納庫内に講堂設置のためヘリコプター搭載はされていないとのことです。
瀬戸内海にタグボート2隻がウロウロ。 手前のタグボートはHAYAKUNIとの船名が見える。

瀬戸内海を見る機会があまり無いので、行き交う船も珍しくて見てしまいます。
練習艦「せとゆき」の後方に停泊してた貨物船が出港していきました。

「BW MALACCA」という名のLPGガス運搬船です。(全長:226m、総トン数:48,542トン)
続いては、艦艇前方の甲板に移動してきて74式アスロックランチャーです。

目的:対潜水艦攻撃用、発射筒数:8(装填数)、発射旋回範囲:約左右100度、発射角度:45度、ミサイル弾頭:音響ホーミング
「ようこそせとゆき」

この他、レーダーマストには国際信号旗で「I LOVE 坂出」と表現されてました。(画像無し)
また、レーダーマスト天辺から艦艇の前後に伸びるように電飾の電線、そして艦艇の甲板を囲む手摺りにも電飾が施され、夜はイルミネーションをされていたそうです。(画像無し)
最後に艦艇最前方の武装は、62口径76mm速射砲です。
この62口径76mm速射砲は、弾薬を自動で装填し1分間に80発以上の弾丸を発射できます。

軽量、小型、全自動及び遠隔操作が可能で、イタリアのオットーメララ社製を国産化したものです。
重量:8,250kg(8,5トン)、最大射程:16,300m(16km)、発射速度:1分間に80発以上

砲旋回角(左右):いくらでも回ります、俯仰角(上下):-15度から85度(それ以上仰角をかけると自分の艦に当たります)、砲身長:4.7m
62口径76mm速射砲を搭載する艦艇は多くて、現時点で海上自衛隊に最も多く搭載されている故障が少なく?命中率が高い?大砲である。 (?マークは現地説明板のまま)
62口径76mm速射砲から艦艇前方、艦首を望む。

以上で、練習艦「せとゆき」1巡目の見学は終わりです。
この後、いったん下艦してから再び乗艦し2巡目の見学をしました。 内容は同じなので割愛します。
岸壁上では陸上自衛隊の装備品展示もありました。
高機動車(メガクルーザー)

全長:4910mm、全幅:2220mm、全高:2350m、重量:2700kg、最高速度:125km/h、乗員:10人、エンジン:4サイクル水冷ディーゼル、製造:トヨタ自動車
一般道路の高速走行性能に加え、高い最低地上高および空気圧調整装置により、優れた路外機動性能も有する。 またランフラットタイヤの採用により、被弾時の走行性能を向上している。
軽装甲機動車

全長:4.4m、全幅:2.04m、全高:1.85m、重量:4.5t、最低地上高:0.41m、最高速度:100km/h、乗員:4人、行動距離:約500km、開発:防衛省技術研究部、製造:小松製作所
主として普通科部隊などに装備し、戦略機動および戦場機動などに使用される。
固有の搭載火器は無いが、普通科部隊なとが搭載する5.56mm機関銃の車載射撃および軽対戦車の誘導弾の車上射撃が可能である。
ここに謎のベールに隠された車両がありました。 もしかして新兵器の発表か?
その正体はお馴染みの73式小型トラック(1/2tトラック)でした。(愛称:パジェロ)

全長:4.14m、全幅:1.76m、全高:1.97m、重量:1.9t、最高速度:135km/h、乗員:6人、エンジン:4サイクル4気筒ディーゼル、武装:12.7mm重機関銃,対戦車ミサイル等、製造:三菱自動車工業
「73式」となっているが、製造コスト削減・部品の共通化・民生品の活用の一環から2003年度以降に「制式化」対象から除外され、以降の名称については「1/2tトラック」に変更された。
近年、無線機が小型化され(広帯域多目的無線)右側リアホイールハウス上面の範囲で搭載できるようになった為、無線機を搭載しても6人乗車可能である。
最後に自衛隊の見慣れない荷台を持つトラックが現れました。
陸上自衛隊に所属する第14音楽隊のトラックです。 楽器や音響機材を積んでいるのかな?

午後1時半から野外演奏会があるためでした。
ですが、練習艦「せとゆき」一般公開は2巡もして見学して十分堪能したし、音楽演奏会のある午後まで待つことなくこの場から撤収することにしました。

ありがとうございました。
今回の戦利品です。

練習艦「せとゆき」のパンフレットとペーパークラフト、それにクリアファイルやポケットティッシュなど。
同じものを繰り返し貰ってます。(笑)
練習艦「せとゆき」一般公開の見学を終え、四国・坂出を訪れた目的は達成しました。
しかし、まだ午前中で時間が余ったので、もう少し坂出をぶらぶらします。
四国・坂出日帰り遠征のブログは続きます・・。<(_ _)>