
前編の続きの後編です。
5月の水防月間に日野川河川敷で行われた「鳥取県水防訓練」を見学に行っています。
台風の接近により水害や土砂災害が発生するという想定のもと、タイムライン(予め時間軸に沿って定められた防災行動計画)に基づき、鳥取県、県西部の市町村及び水防団、地域住民が連携して水防に関する各種訓練を行います。
また、国土交通省、自衛隊、警察、消防、日赤等の防災機関が、ヘリコプターや特殊車両を使った訓練を行います。
訓練の続きから・・
広い訓練会場でいくつかの訓練が同時並行で行われます。 (見逃してる場面も多々あります)
会場内にサイレンが鳴り響く。 日本赤十字社による救護箇所設置訓練の開始です。
日赤トラックの中に救護所(エアーテント)などが積まれています。
何も無かったところに見る見るうちに救護所が開設された。 (途中過程は割愛)

災害が発生し多数の傷病者が発生したときは、災害時緊急医療救護所を開設し主に軽症者の治療を行います。 また、病院等への転送の要否及び転送順位の決定(トリアージ)なども行います。
陸上自衛隊および赤十字奉仕団による炊き出し訓練(炊飯訓練)です。

災害派遣の現場で野外炊具1号と1t給水タンク車が活躍する。
お母さんたち(赤十字奉仕団?)の手により、塩おにぎりが次々と作られています。
河川は避難判断水位に達しました。 避難勧告情報の伝達訓練が行われる。
訓練会場外の住民避難訓練の様子が中継され大型スクリーンに映し出される。 (画像無し)
土砂災害で埋没した家屋や車両からの救助訓練です。

消防のレスキュー車が出動。
消防レスキューは、埋没家屋からの救助訓練を担当しています。
警察の広域救急援助隊車両。

警察は自衛隊とともに埋没車両からの救助を担当されていました。
自衛隊の災害派遣。

軽装甲機動車と高機動車が行く。
埋没車両からの救助を行い、救護者を日赤救護所に搬送します。
救護者が搬送された救護所ではトリアージ訓練がなされました。 (画像無し)
トリアージ : 同時に多数の患者が出た際に、手当ての緊急度に従い優先順をつけること
そして、水防訓練はいよいよクライマックスを迎えます。
中州に取り残された孤立者を自衛隊ヘリコプターにより吊り上げる救助訓練です。
中州孤立者を発見し、上空でホバリングを開始。
陸上自衛隊が保有する多用途ヘリコプター UH-1J (愛称:ヒューイ)

全長:17.44m、全幅:14.69m(ローター直径)、高さ:4m、機体重量:3000kg、乗員:2+11人、エンジン/出力:T53-K-703/1,134SHP(連続)×1、巡航速度:200km/h、搭載能力:1400kg、航続距離:600km、燃料:1200L、用途:人員空輸(11人),人員救助,空中消火,物資輸送(1.4t)、製作会社:富士重工(株)
人員輸送や物資輸送などの他、災害派遣などでも幅広く活躍する多用途ヘリの傑作機です。
救助隊員がロープを使って降り始めます。
かなりの低空飛行でアプローチしています。

そして、私自身も河川際のかなり近い位置から救助訓練の様子を固唾を呑んで見守っています。
このようなヘリコプターを使った救助訓練は昨年の「
緊急消防援助隊中国四国ブロック合同訓練」で初めて見ましたが、そのときよりも間近で見ることが出来ています。 それに青空でよく見える。
中州に着地し孤立者とコンタクト。
孤立者に装具を取り付けて隊員自身のベルトに固定し、

準備が整ったところで上空のヘリに手を振って合図を送ります。
ヘリコプターによる吊り上げ開始!
うわー! 凄い!

滅多に見れない貴重な場面を訓練現場で目の当たりにすることが出来ました。
ヘリコプターまで到達。
乗り込んで救助完了。

この後すぐさま医療施設に向かい搬送します。 あっという間にヘリコプターは彼方に消えていった。
「鳥取県水防訓練」では様々な訓練の様子を目撃し勉強になりました。 ありがとうございました。
会場内では閉会式が行われてますが、それを横目に炊き出し訓練の場に向かう。

訓練参加者と一般来場者に振舞われる塩おにぎりの配給を受けます。
自衛隊の野外炊具1号で焚かれたご飯を食べるのはこれが初めての経験です。

塩おにぎりとても美味しかった♪ どうも、ご馳走様でした。(^^♪
欲張ってお替りお願いしましたが、それは炊き出し訓練のお母さんにやんわり断られました。
ともあれ、今回の水防訓練では大変貴重な見学が出来ましたね。 ありがとうございました。
Posted at 2018/08/15 13:38:21 | |
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