
「全国山城サミット」ブログ前編に続く後編です。
第25回全国山城サミット安来大会は、戦国時代から江戸時代にかけて全国屈指の規模と堅城ぶりを誇った山城である月山富田城を舞台に、山城と尼子氏をキーワードに開催しています。
お昼休憩の間に小ホールで催されていた山城交流ブースを覗いてみました。

山城交流ブースでは、全国のサミット加盟自治体や山城関係団体が山城に関する展示をしてます。
中国・四国地方の山城が中心でしたが、遠方から参加してる岐阜県の山城ブースが熱かったです。

東美濃の山城: 岩村城跡(恵那市)、苗木城跡(中津川市)、美濃金山城跡(可児市)
3点セットでの猛プッシュ。 可児市は来年第26回全国山城サミットの開催地に決まってます。
チラシやパンフをこれでもかと下さいました。

岩村城跡は今年3月に行きましたね。 (ブログ:
岐阜&愛知遠征2日目 小里川ダム&岩村城 )
苗木城跡や美濃金山城跡は、この場で初めて知り興味を持ちました。 是非とも行ってみたい。
五平餅せんべい(東濃地域の郷土食である五平餅味に仕上げたせんべい)も下さいました。

これは大ホールの自席に戻った後、美味しく頂いています。
山城交流ブースでは他にもたくさんのチラシとパンフを貰う。 広島、山口、愛媛の山城。

尼子氏の月山富田城を攻めた毛利元就の居城が郡山城。
鳥取県の山城です。 鳥取城、米子城の他は初めて知るお城ばかりだった。

萌えキャラの起用が目立つ。
鳥取県江府町、伯耆国吉城のブースでは横田内膳オリジナル手拭いを頂きました。
そして、こちらは会場入場時に貰った地元・安来市と月山富田城のチラシとパンフです。
この中にメモ帳もあって、どじょう掬い安来節のパラパラ漫画になっていました。

以上がブログ前編で購入したグッズ類に加えての今回の戦利品です。
さて、お昼休憩が終わり、13時からサミット後半のスタート。
講演2 「縄張から山城を読み解く」

滋賀大学のお城博士 中井均氏
お城でいう縄張とは、本丸・二の丸・三の丸・曲輪・土塁・堀などを配置するお城の設計です。

縄張には、軍事的防御をどのように考えてお城が築かれたのかが表現されている。
縄張から見た月山富田城。 戦国時代屈指の山城には、土で築かれた部分と石垣で築かれた部分が同居。(構造的相違と見るのか時代的相違と見るのか)

山中に残る城郭構造(縄張)をどう読み解くのかが山城歩きの楽しさ。
続いては、松村邦洋さんトークショー。

松村邦洋さんは、歴史や大河ドラマが大好きで日本史にとても詳しい。
松村邦洋さんの先祖は、山口の大内氏の家臣でした。

毛利元就以前の中国地方は戦国大名・大内氏と尼子氏が二大勢力であった。
トークショーの内容は前日の「
戦国尼子フェスティバル」でのステージと同様、歴史に関するもので、得意のものまねで大河ドラマを再現したりして場内は爆笑の連続に。
しかし、ただ面白いだけでなく、歴史に絡めたネタが詳し過ぎて、驚いて感心させられてしまう。
西田敏行
ビートたけし
堺雅人
麻生太郎
あと、津川雅彦、木村拓哉、安倍晋三、プロ野球選手などのものまねが次から次へと。
トークショーは爆笑続きの30分間でした。
この後、15分間の休憩時間があって、その間に月山富田城最中を頂くことにしました。

お城の形をしたもなかです。 石垣のように詰まった粒あんが甘くて美味しい。
さて、いよいよ全国山城サミットも終盤です。
パネルディスカッション 「山城の魅力と楽しみ方」

パネラーの皆さんが意見を交換し、来訪者が山城をより一層楽しんでいただくためには、行政としてどのような整備が必要なのか、地元としてどのようなおもてなしが必要かを探っていきます。
閉会セレモニーでは、次期開催地に決定している可児市の挨拶がありました。

来年の全国山城サミット2019は、岐阜県可児市(美濃金山城/明智城)を舞台に開催されます。
最後に安来市長により山城サミット宣言が読まれて第25回全国山城サミット安来大会は閉幕。

16時、全国山城サミット本編は終了。 大変面白く、お城への興味が深まった内容でした。
続いては、オプションで月山富田城を歩く史跡見学会がありましたが・・
事前申し込みしてた史跡見学会は、定員80人のところを抽選で落選しており、悔しいので史跡見学会の一団とは別に勝手に単独で登ることにしました。

前日は尼子フェス開催の場であった歴史資料館前にカマロを停めておく。
そこから歩いて山頂を目指します。 ここは山中御殿跡の手前にある大きな石垣。

彼岸花が咲いてました。
山中御殿跡から眺める月山富田城。 目の前には最大の難所である七曲りが立ち塞がる。

月山富田城は、月山(標高197m)に営まれる難攻不落の山城。 戦国時代に山陰の覇者尼子氏が本拠を構え、170年間に及ぶ尼子氏六代の盛衰の舞台となりました。 国の史跡にも指定され、日本100名城にも選定されてます。
月山富田城は、平成27年度から始まった5カ年計画の整備事業により、深く覆い茂っていた樹木が伐採され登山道や曲輪などの整備が進み、より登りやすく、また眺望も楽しめるようになりました。

七曲りを頑張って登る。
山頂部に上がり、そう広くない三の丸に立って二の丸石垣を眺めています。
二の丸に上がりました。 二の丸は本丸とほぼ同じ高さにあります。

鳥居があるのは、この先にある本丸のその奥に神社があるためです。
二の丸から眺める山中御殿跡や城下町の風景。

実は二の丸のほうが本丸より眺めが良い。
そして、惜しくも200mにあと3m足らない標高197mの月山を登りきって本丸に到着です。

本丸跡には、山中鹿介幸盛の記念碑や月山富田城の守り神だった勝日高守神社があります。
以上で「全国山城サミット」のブログは終了です。 ありがとうございました。
2015年から日本100名城スタンプ活動を中心にお城巡りを始めました。
お城に興味を持ってからまだ年数が浅いんですが、その中で「全国山城サミット」という大イベントに参加する機会が得られたことは大変幸運なことでした。
今後も、他の様々な活動と並行し、お城活動を続けていきたいと思います。