
「土木の日記念イベント」ブログ続きのパート③にて完結編です。
続いては、建物や道路など暮らしに役立つものを作ったり、地震や大雨など自然災害に立ち向かう、カッコいい車たちの展示を拝見します。
斐伊川放水路分流堰を見学した後は、放水路上で催されてた働く車たちの展示を拝見しました。
真っ先に向かったのは低く構えたフォルムがカッコいいこちらのマシーンです。
国土交通省が開発した草刈り機。(型式:AMX-7)

県内に数台しかないと聞きました。
ラジコン操作で動きます。 前後左右の駆動操作が簡単。

ゴムのキャタピラーは左右独立駆動で小回り効く。 最大登板角度45度の坂も登れるそうです。
草刈り部分の昇降も出来ました。 ラジコン操作で上に持ち上げてみる。

前方にある草刈り部分はハンマーナイフ式でナイフ数量は112枚とか。
草刈り機 型式:AMX-7
全長:4350mm、全幅:2060mm、全高:1280mm、重量:2680kg
エンジン型式:水冷ディーゼルV3300、排気量:3318cc、出力:67ps、最高速度:6.5km/h

この草刈り機は、河川堤防などの草刈りを行うものです。 草刈作業を行うことで、堤防が壊れてる箇所を早期発見し、安全な堤防を維持しています。 従来までは搭乗型の草刈機を利用していましたが、堤防は斜面がほとんどで作業においては常に危険が伴いましたが、この草刈機はラジコンで操作でき、安全度も作業効率も上がりました。 範囲についても最大で40度の傾斜まで除草が可能です。 また、刈り取った草についてはJAと提携し、家畜の飼料や農園等の抑草材料として利用されています。 (説明パネルby国土交通省河川事務所)
油圧ショベル(ショベルカーあるいはバックホウと呼ぶのが正しいのか)

土木の現場で活躍する建設機械。 子供たちに人気でまさに花形的存在。
ヤンマーのミニショベルViO45
ショベルを上下に動かしたり、左右に旋回したり、クローラー(キャタピラー)で前後に移動。

こんなに先までショベルを伸ばすことが可能。
ロードローラー(タイヤ式ローラー)

ロードローラーは、土木・建設の現場で地面を圧して固める建設機械、特殊車両です。
鉄輪(マカダム式ローラー及びタンデム式ローラー)ではなくて、空気入りタイヤ(タイヤ式ローラー)を前に3輪、後ろに4輪持ちます。
マカダム式及びタンデム式と比べて、タイヤ式は騒音を抑えて作業できるそうです。
機械の重量を利用して静的圧力をかけ、タイヤの特性を生かした締固めを効果的に行います。
グレーダー

グレーダーは、道路工事での整地、道路の除雪作業などで活躍する建設機械、特殊車両です。
今日、整備された平坦な道路を走ることが出来るのも、これら建設機械が働いてるお陰です。
河川パトロールカー

川は公共のものです。 みなさんが楽しく利用できるよう、毎日、河川巡視員が河川パトロールカーに乗って巡回しています。 河川の利用状況の把握やゴミの不法投棄や焼却の監視、洪水時の水位の変化や堤防などの河川施設や周辺に異常がないかをチェックし、良好な河川環境の維持、災害を未然に防ぐため、常日頃からパトロールを行っています。 (説明パネルby国土交通省河川事務所)
排水ポンプ車

災害対策用の排水ポンプ車は、河川の洪水で住宅街などに溢れた水を排水し、河川に戻すような作業に使用されます。
水色の機械がポンプで左右に6個、計12個あります。 白い箱は発電機、オレンジ色のドーナツ型したものは浮き輪なのだそうです。

この車両1台で、排水装置の水中モーター駆動ポンプを12台装備しています。
12台のポンプを装備し、全台数で運転した場合、25mプール(25mX15mX1m)の水を約6分で排水できます。(60m³/minの場合)
また、2台のポンプを繋ぎ合わせることで20mの高さまで水を汲み上げることができ、高い堤防でも排水することができます。 また、ポンプは小型軽量化(35kg/台)されており、人力での移動・設置が可能です。 (説明パネルby国土交通省河川事務所)
オレンジ色のドーナツ型したものが浮き輪だったとは初めて知りました。
排水ポンプ車は運転席に座ってみました。
照明車

照明車は、災害が発生した現場に、速やかに急行し、夜間作業の照明、崖崩れの発生しそうな箇所の監視などに使用します。 照明灯は約80m離れた場所でも作業が行える明るさがあります。
なお、この照明灯は左右が独立し、反対方向も照らすことが出来ます。 (説明パネルby国土交通省河川事務所)
電源装置:発動発電機20KVA(ディーゼル)、照明装置:主照明灯2KWx3灯x2列/補助照明灯150Wx2灯、証明用伸縮性:6段油圧伸縮式/最大地上高10.5m、主照明旋回角度360度(左右各180度)、主照明角度180度(+90度~-90度)
最後に、高所作業車です。

高所作業車とは、高所で作業を行うためにその機構を有した特殊車輌並びに建設機械です。
電力電話配線・信号機・街灯・道路標識などなど、様々な場所と用途に使用される高所作業車。
建設現場では、溶接・塗装・耐火被覆・配線・配管・ダクト・保温工事等あらゆる高所作業で活躍。

高所作業車はブーム式といわれる構造タイプで、クレーンのようなブーム(棒状の構造物)の先に作業床が備えられ、作業床の上にある操作台で操作員の方が昇降・伸縮・旋回の操作をします。
イベントでは、作業床(バスケット)に体験乗車が可能でした。

行列に並び順番を待ちます。 ヘルメットと安全ベルトを装着して体験乗車する。
作業床(バスケット)に乗り、腰の安全ベルトから伸びるフックを手摺りに引っ掛けます。

準備OK
ブームがぐんぐん伸びて上がっていく。

とても高くてちょっと恐い。
さらに伸びて約10メートルの高さに。 高所作業車の真上まで上がりました。
高所作業車の上から眺める斐伊川放水路と働く車たちの展示です。
作業床(バスケット)は10メートルの高さに位置しながら360度旋回します。

反対側の景色。 下に建設機械のグレーダー。 高所作業車のアトラクション楽しめました♪
以上、働く車たちの展示でした。
今年の「土木の日記念イベント」これで満足です♪ ありがとうございました。