
中国地方5県のうち山口県だけは、自分の中では長距離出張区域に指定していましたが、今回スケジュールの都合で宿泊無しの日帰り遠征を決行することにしました。
今年の中国地方ダムマニア制度コンプリートコース認定のため巡る必要がある全76ダムのうち、残りあと2つのダム、7月21日よりダムカード新規配布開始となった末武川ダム(下松市)と水越ダム(周南市)を目指します!
この2つのダムのうち、末武川ダムのほうはその場でのダムカード配布は無く、ダムを訪れたという証拠写真を撮ってから、少し離れた下松市役所米川公民館に出向き写真提示することでダムカードをもらうことが出来ます。
なので、ダムの位置や配布場所、配布時間(9時~17時)を考慮しますと・・
末武川ダム → 米川公民館 → 水越ダム の順に巡ろうと考えました。
ところが、遠征決行前夜のグッド・タイミングで前ブログのコメント欄に有り難いホット・インフォメーションが寄せられまして、末武川ダムと水越ダムとの間に位置する菅野ダムで見学会および記念ダムカード配布の情報を得ることが出来ました。 (ニャンピーさん、情報有難うございました。)
なので・・末武川ダム → 米川公民館 → 菅野ダム → 水越ダム の順に巡ることに変更。 が!
どうせ山口県のダムを巡るなら、山口県内だけでやってる発電所カードも一緒にげっとしようと欲が湧きました。 ダムと水力発電所はセットで同じ場所にあることが多いです。

山口県だけでやってる発電所カードは全11発電所の全11枚あり、
5月遠征で県北部にある2つの発電所を巡り、既に2枚の発電所カードをもらっています。
今回の遠征で巡りたい末武川ダム、菅野ダム、水越ダムに関連または近隣の発電所、そしてその発電所カードの配布場所と配布時間(やはり9時~17時)を考慮して最終的に以下の順に巡ることに決めました。
① 本郷川発電所(玖珂郡本郷村/カード配布場所:水越ダム管理所) 訪れた証拠写真撮る
② 生見川発電所(岩国市/カード配布場所:水越ダム管理所) 訪れた証拠写真撮る
③ 末武川ダム(下松市/カード配布場所:米川公民館)および末武川発電所(同/カード配布場所:東部発電事務所) 訪れた証拠写真撮る
ここまでを朝9時までに巡って、以下を配布開始の9時から巡る作戦。
④ 下松市役所米川公民館 末武川ダムのダムカードをもらう
⑤ 徳山発電所および隣接の東部発電事務所(周南市) ③⑤の発電所カード2枚をもらう)
⑥ 菅野ダム(周南市/見学会と記念ダムカードもらう)および菅野発電所(同/カード配布場所:水越ダム管理所/訪れた証拠写真撮る)
⑦ 水越ダムおよび水越発電所(周南市) 水越ダムのダムカードをもらい、①②⑥⑦の発電所カード4枚をもらう
遠征決行の当日朝、写真はいきなり本郷川発電所から始まります。

これでも自宅をまだ暗い午前3時過ぎに出発し、有料道路は利用しないスタンスから全編一般道で220km以上をひた走り、朝7時にようやく到着した場面です。
本郷川発電所には北東の方角からアプローチしましたが、半端ない深い山の中にあり最後の数kmは対向車と擦れ違うことが出来ないつづら折りの極狭道を心折れそうになりつつも運良く対向車に出くわさず辿り着くことが出来ました。 そんな山道に突然、本郷川発電所がひっそりと現れた。
本郷川発電所と道路を挟んで反対側の山の斜面には大きなパイプの水路がありました。

本郷川発電所の建物は立ち入り禁止なので中の様子は分かりませんが、斜面から降りた水路の水が発電所地下にある水車を回し発電されるものと思われます。
本郷川発電所を訪れた証拠写真を撮りましたので、次の生見川発電所へと向かいます。
生見川発電所は
昨年8月に一度訪れた生見川ダムの下流にありました。

生見川ダムのダムカードは昨年もらっています。 なのでダムの上にある管理事務所には用は無く、最初から下流に降りて生見川発電所を訪ねました。
生見川発電所の建物も立ち入り禁止となっていて、見た目は何をする建物なのか分からない地味なものとなっています。

生見川発電所を訪れた証拠写真を撮って、次の末武川ダム/末武川発電所へと向かいます。
生見川発電所から末武川ダム/末武川発電所に向かう途中で、ひとつダムを通過しました。
後で知ることによると水越ダムでした。 どうせ水越ダムは最後に寄る必要があります。
さらに走るともうひとつ、途中にダムがありました。 これも後で寄る予定の菅野ダムでした。

「ダム見学会」の横断幕や幟旗に見惚れて思わず車を停めた。
菅野ダムの管理事務所です。 まだ、職員さんが見学会の準備作業中でした。

時刻は8時40分。 職員さんに聞くとダム見学会は9時からでまだ少し時間があるから、菅野ダムはまた後で訪れることにして当初の予定通り先に末武川ダムに向かいます。
末武川ダムには、予定より少し遅れて9時過ぎに到着しました。
ダム湖側から向かって見ると末武川ダム左側半分はロックフィル型ダムのようだ。

末武川ダムの上は車両は通過出来ないようになっていました。
なのでダム湖を大きくぐるりと周って、末武川ダムの反対側へ。

こちら側から見るとコンクリート重力型ダムのように見える。 中央にある半月型の巨大な穴にダム湖の水が吸い込まれてます。 立派な管理事務所が見えますが、ここではまだ?ダムカード配布はされていません。
時間を掛けわざわざ両サイドから末武川ダムを訪れた証拠写真を撮りましたので、ここから上流へ3.5km離れた下松市役所米川公民館へと向かいます。
末武川ダムのダムカード配布場所の下松市役所米川公民館に到着。

手前に運動場のような敷地の駐車場があるし、ちょっと廃校を利用したような建物に見えた(?)
まずは、ここで末武川ダムのダムカードをげっとです!

これで中国地方ダムマニア、コンプリートコース認定まで残りはあと水越ダム1枚のみになりました。
次は末武川発電所の発電所カードをもらうため徳山発電所/東部発電事務所へと向かいますが、そういえば末武川ダムに行ったものの発電所は見るのを忘れていた。
本当は発電所カードも発電所自体ではなくダムの写真だけでも、そこを訪れた証拠写真となるので配布OKなのですが、そのような甘えは自分自身に納得がいかないので発電所を確認しに再び末武川ダムに戻りました。

末武川ダムにあった案内看板、「現在地」とある位置辺りからは発電所の姿は見えなかった。
ダムの上を歩きだして、ダム中央に差し掛かったところでダム下の樹木の茂みに隠れていた末武川発電所を発見。

あそこまで降りるのは大変そうだし、近くに行ったところでただの箱型の建物なので・・
一応、ダム上から発電所を目視確認出来たので納得することにしました。
ここから山の中ばかりを走る今回の山口県ダム遠征で唯一といえる街中(徳山の街)を抜けて、街はずれの徳山発電所/東部発電事務所に到着。
建物の向かい(ボクスターが向いてる方角)に山の斜面があり巨大なパイプの水路が見えました。

こちらも菅野ダムと同じように建物の周りに見学会とかの幟旗が立っていて賑やかな装いでした。
実は7月21日~7月31日の期間は「森と湖に親しむ旬間」として、特に山口県下のダムおよび発電所では見学会などのイベントに力を入れられています。
発電所カードをもらいに訪れただけですが、強い勧めがあって見学会に参加することになりました。
見学会といっても見学するのは5,6人の職員さんたちに囲まれた私一人だけです。
まずは事務所内で発電所の紹介ビデオ上映を観ることになりました。

3種類のビデオがありましたが、時間の短い一番ライトな3,4分間のビデオを拝見しました。
今回のダム遠征で訪れるダムと発電所が利用する水源の川は、最終的な下流は岩国の錦帯橋が架かる川に通じると知った。
そして、今度は私一人に若手職員さん3名が付いて隣接する徳山発電所の建物内へ案内される。
エレベーターに乗り込み地底深く連れられて、地下30mの知られざる世界です。

想像以上に大きな発電機があった。 以前に
船上山ダムの発電所で見た小規模なものとは違う。
そして、さらに螺旋階段を降りて物凄い爆音がしてる一番下のフロアへ。

上のフロアにあった発電機の真下にある大きなタービン水車。
山の斜面にある巨大な水路から降りた地下水流の勢いで超高速回転しています。
約30分の発電所見学で、普段は見たり知ったりすること無い貴重なものを拝見させて頂きました。
最近は何かと貴重な体験をすることが続く気がする。
ところで肝心の発電所カードは、末武川発電所と徳山発電所の2枚だけもらえるはずが・・

なんと「森と湖に親しむ旬間」の期間中は特別に他の発電所のカードも用意されてるそうで。
あとで水越ダム管理所でもらうつもりで証拠写真を撮ってた生見川発電所と本郷川発電所、そしてたまたま「見学会」の横断幕に見惚れ立ち寄りダム管理事務所の写真を撮ってた菅野発電所まで、写真提示で配布条件クリアと見なされ一挙に5枚の発電所カードを頂くことになりました!
山口県ダム日帰り遠征(後編)に続きます・・