
今回のブログは極めてマイナーなローカルネタとなります。
地元紙の記事で、「金山要害山」という山城跡があることを知りました。
地域に数多くあるお城跡の一つです。
地域の宝として再認識するため整備が進められ、2月末には案内看板が設置されたそうです。

心を突き動かしたのは、この案内看板の作成に地元の小中学生が参加したということでした。
ここに行ってみたい。
後方に見える山が標高約150mの金山要害山です。

専用の駐車場はありませんので、集会所の駐車場をこっそりお借りしました。
上の写真の奥のほう、下がったところに線路が隠れています。
ちょうど列車が通りましたが、シャッターチャンスを逃しました。
事前にコンビニで水分補給用に買ったペットボトルお茶を片手に歩きだします。
少し左に歩くと、ひっそり隠れて駅がありました。

JR木次線の南宍道駅。
下にある一般道路からは駅は見えず、山に向かってひっそりとある無人駅。

一日の平均利用客は2名だそうです。
駅から一般道路に降りると、金山要害山への登山口案内がありました。

上ってみる。
金山要害山への登山口は、いきなり身の危険を伴う線路越えです。

左、右、左、右、十分に安全確認を行ってから線路を跨ぎました。
線路を越えたところに金山要害山の案内看板。

『金山要害山』
金山要害山は北側(宍道湖側)を正面とする山城で、海抜144mの頂上には、詰成(つめなり)と呼ぶ本丸跡が広がっている。
この城は出雲守護・京極高氏の孫・秀益が城を築いて宍道八郎と号した応仁年間(1467~69)から、天正年間(1573~92)までの約130年間の間、この地方で勢力を誇った宍道氏の本拠地であったことは間違いないであろう。
詰成(山頂)からは宍道湖、北山が一望でき、眼下には支城といわれる宍道要害山、佐々布要害山が見通せる。また、のちに宍道氏が移り住んだ鳶が巣城は遥か北西に位置している。
山麓には城主・宍道氏が常住したと伝える御居出成(おいでなり)があるが、他にも二ノ成、茶臼成、出張成、天狗成、長成など、48の成が要害山にあるといわれる。
昭和63年3月宍道町教育委員会
(案内看板より)
ここから山に入ります。
スピリチュアルな森の中を歩くと鳥居がありました。

奥に見える小屋みたいなのが金山八幡宮。 登山の安全を祈願して参拝。(-人-)
金山八幡宮の左手を抜けて登山を続けます。
木や竹に囲まれた登山道を登る。

金属製の手摺りは真新しく、割と最近整備されたものと窺えました。
途中、少し広くなった場所が。

真新しいイラスト&解説付き案内看板の1枚目と遭遇。
案内看板のお陰で、ここが南支郭群という攻めてくる敵から守るため重要な役割を果たした場所であったことが分かる。 案内看板の最後には「平成29年2月」と記載。
新聞記事によるとこういった新たに設置された案内看板が9ヶ所にあるらしい。
木や竹が綺麗に伐採され、この南支郭群の様子がよく分かりました。

木や竹の切り口がまだ新しく最近整備されていることが見て取れました。
続いて登山道を歩きます。

矢印の下に小さな荒神様。 そして唐突にベンチも置かれてたりする。 もう休憩ポイント?
登山道はお城があった頃のものと思われる古い石段もあります。(写真左手)

写真右手は自然で出来た石垣のよう?
金属製の手摺りは途絶えて、ここからはロープに変わります。
案内看板のお陰で分かりますが、旧金山八幡宮跡という昔は神社だった場所がありました。
ここら辺りはまだ整備途中? ロープを張る新しい杭が用意されている。

空が開けてきたので頂上は近そうです。
こういったフル手作りのイラスト看板も数枚見かけました。

これが地元小中学生が作成に参加したという看板かな?
頂上に到着しました。

木や草は綺麗に伐採され広々としていました。 桜の木は残ってますがまだ咲いてません。
ここは詰成といって主郭になります。 本丸に相当するところ。

北側の景色が開けています。
詰成(主郭)から一段高い所に天狗成という展望台があります。
天狗成から北側の眺望。 右奥に宍道湖が見えてます。

ちなみにカマロを停めた集会所の方向は木の茂みで景色は望めませんでした。
天狗成にあった案内図。

おっと、登山道は2つあったのか。
登ってきた登山道とは別のルートを少し降りてみることにしました。

写真は少し降りたところから主郭を見上げてるところ。 整備されてるので形がよく分かる。
詰成と二ノ成の間にある大きな堀切。

右手を登ると二ノ成です。
二ノ成。

詰成(本丸)とほぼ同じ高さにある二ノ成(二ノ丸)。
二ノ成から降りて下ると桝形虎口跡。 この地方では珍しいとある。

桝形に囲んだお城への入り口で、侵入してくる敵を全面に囲み攻撃して守る。
この大きな案内看板が新聞記事の写真にあったものでした。
これにて金山要害山城は攻略としました。
綺麗に整備されたばっかりなので、スムーズに登山と城跡見学が出来ました。
無事に下山して集会所に戻ったところ。

ベンチに座りペットボトルお茶を飲みながらカマロを眺めています。 桜はまだ咲いてません。
どうも、ありがとうございました。