
東三瓶フラワーバレーで開催されるポピー祭りに合わせて実施される志津見ダムの見学会に
2018年以来6年ぶりに参加してきました。
ポピー祭り開催に合わせて、志津見ダムでも見学会とダム湖巡視艇体験ができます。
朝一番で志津見ダムに到着の図です。 奥の建物は志津見ダムの管理事務所。
9時半の受付開始を待ってダム見学とダム湖巡視体験の予約券をげっとしました。
ついでにダムカードも頂きました。 (過去にも何枚か貰ってます)

このダムカードで使われてる写真は、完成年(2011年)試験湛水中に満水位(サーチャージ水位)に達し、国内初となる「全堤長自由越流」を行ったときのダム歴史に残る名場面です。
それでは早速、ダム見学会からです。 ダムの職員さんが案内してくれます。

志津見ダムは国管轄の重力式コンクリートダムで、日本初の連続サイフォン式取水設備を採用。
ダム本体に放流量を調節するゲートが無い自然調節方式(ゲートレス)で、計画を上回る洪水時は堤頂部を最高水位の非常用洪水吐きとして越流放流がされます。
着工:2004年、完成:2011年、堤高:81.0m、堤頂長:266.0m
志津見ダムの目的は、洪水調節、河川環境の保全、工業用水の供給、発電。
志津見ダムのダム湖の名称は志津見湖。 総貯水容量5,060万㎥でとても広いです。

貯水量は出雲ドーム約106杯分、面積は出雲ドーム約140倍とのこと。(東京ドーム換算は不明)
左岸側のフーチング階段を降りていきます。
階段の途中にダム堤体の内部へ通じる扉がありました。

固く閉ざされてた鉄扉が今、職員さんの手により開けられる。
ダム堤体内部に潜入です!
ひんやり湿った長い通路を歩きます。 奥にガラス扉の空間が見える。
こちらが志津見ダムが誇る日本初の連続サイフォン式取水設備の機械です。

連続サイフォン式取水設備とは、空気によって止水を行う新しいタイプの選択取水設備です。
※ 逆V字形の管を縦に続けて組む取水設備を設置したことが日本初になります。
※ 選択取水設備とは、ダム湖から水を取る高さを選ぶことで放流水温を調節する設備。
ダムに流入する水温に対し、放流する水温が大きく差があると、下流で魚や農作物などに悪い影響がでる恐れがあることから、流入する水温と同じ水温となる高さから取水します。

下流の魚や農作物などのため、ダム湖の水の高さを選択して取水することで放流する水温を調節して河川環境の保全が行われてます。
さらに通路を進む。
通路の途中に地震計がありました。
ダムたわみ計測装置(プラムライン)です。

この下にワイヤーが吊るされてて・・ダムの上部と底部の相対変位からたわみを測定する装置。
また通路を進んで扉が開けられるとダムの反対側、右岸側に出ました。
フーチング階段を上って堤長部に向かいます。
右岸側からのダムビューです。 ダム堤体の真ん中に三角形の常用洪水吐き2門が見えます。
以上でダム見学は終了です。(約20分) 勉強になりましたね、ありがとうございました♪

266mの堤頂部を歩いて事務所や駐車場がある左岸側に帰ります。
続いてはダム湖巡視艇体験に参加します。
愛車で坂道を下り巡視艇乗り場に向かいます。
ダム湖畔の臨時駐車場に愛車を停める。
前の便の巡視艇しつみ1号が出発。

しつみ1号は船体の中央に操縦装置があります。 しつみ1号が本来の巡視艇。
自分が乗るのはしつみ2号。 船体中央に操縦装置は無し、船頭さんは艇尾エンジン前に座る。

こちらは実は巡視艇ではなくてダム湖のゴミを拾う作業艇になるそうです。
ダム湖巡視艇体験のルートは広いダム湖(志津見湖)の赤く塗られた範囲。
それでは作業艇しつみ2号に乗ってダム湖巡視艇体験の出発です。

前方に見える高い橋は戸井谷大橋。 これを潜ります。
ダム湖が広がります。
艇庫です。

巡視艇や作業艇は普段はあの上にある艇庫に格納されています。
巡視艇を乗せるエレベーター台があって
これを船頭さんが手持ちのリモコンで湖面まで下げたり、
今度は上げたりとデモンストレーションして見せて下さいました。

これは初見でした。 リモコン操作だったとは知らなんだ。
天候は曇り空で涼しい。 風を心地よく切って進む巡視艇体験は気持ちが良い♪
乗り場に戻る前の便のしつみ1号とスライド。
ダム堤体が見えてきました。
横に広がるオレンジ色のものは流木止設備。

フロートをロープでつなぎ、水面下には網が垂らしてあります。 上流から流れてきた流木などがダムのゲートなどに噛みこまないよう止めるために設置されています。
普段は閉ざされてる流木止設備のゲートはダム湖巡視艇体験のために開けられてます。
ゲートを突破するしつみ2号。
志津見ダムは堤高81m、堤頂長266mの重力式コンクリートダム。
赤丸で囲ったころが志津見ダムの最大の特徴で、日本初の連続サイフォン式取水設備です。

逆V字形の管を縦に続けて組む取水設備を設置したことが日本初となります。 従来の取水設備よりも、維持管理を省力化し、鋼材・制御装置等の費用が抑えられ、コスト縮減となるそうです。
常用洪水吐きのオリフィス・ゲートx2門(洪水調整用)

常用洪水吐きから水が流れてるときは、あまり近付きすぎると巡視艇も吸い込まれるそうです。
しつみ2号はダム堤体にアプローチ。
ダム湖目線でダムを眺められるのがダム湖巡視艇体験の醍醐味です。
ち・・近い。

実は水位はぎりぎりのところで常用洪水吐きに届いておらず水は流れていませんでした。
しつみ2号の上で立ち上がって常用洪水吐きのオリフィス・ゲートを覗き込みます。

向こう側の景色が見える。
かなり近付きましたね。 貴重な体験でした。
ダム左岸側のワッフル壁が見事だったので撮影。
しつみ2号はダム堤体から遠ざかり、再び流木止設備のゲートを通り抜けます。
まだ時間があったので船頭さんの粋な計らいでダム湖を遠回りして帰ります。

速力を上げて走らせたりもされました。 ダム湖巡視艇体験は風が気持ち良かった。
巡視艇乗り場のほうに戻ります。 戸井谷大橋と艇庫が見える。
戸井谷大橋を潜ります。
巡視艇乗り場に戻ってきました。 愛車スプラッシュも見える。
以上でダム湖巡視艇体験は終了です。(約30分) 楽しめましたね、ありがとうございました♪
満足したのでこれでもう帰ろうかと思ったんですが、せっかくなのでポピー祭りにも少しだけ・・

いろいろと催し物もありますし。
ポピー祭りの会場は志津見ダムの上流部に数km走った東三瓶フラワーバレーです。

警備の人の指示に従い臨時駐車場の空きスペースに愛車を停めました。
スローモビリティ乗車体験をされてました。 この車両は見覚えある。
4年前に自動運転サービス実証実験に参加して乗車したことがある自動運転車両でした。
ポピー祭りなんですが、広大なフラワーバレーの一面に咲き誇るポピーとまではいかずに
今年は見頃が遅れてるようでした。 ポピー満開はまだこれから。
ポピー祭り賑わいの様子。 露店がたくさん出てます。
ステージイベントはちょうど神楽をやってました。
小学生以下の子供たちによるやまめのつかみ取り。
やまめの塩焼きが食べてみたくて買い食い。 ワイルドに齧りつき美味しく頂きました♪
舞茸やエリンギの試食も美味しく頂きました♪
そして、舞茸の天ぷらそばも美味しく頂きました♪

やまめの塩焼きも舞茸の天ぷらそばも本当に美味しくてポピー祭りに寄ってみて良かった。
志津見ダムの展示ブースもあってそこに日本酒もありました。

志津見ダムで貯蔵中の限定酒で、秋のコスモス祭りで販売予定だそうです。
ラベルに志津見ダム貯蔵酒と書かれており、志津見ダムの絵も描かれてます。

これは気になる。 秋のコスモス祭り(同じ場所で開催)も来ることになるのかな?
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