現在はこの代のGTIグレードに乗っており、意外とGTIについては都内で
見かけるケースが多いんですが、GTXやGTやGLi及びEなどストレート
グリルの仕様を見かけるケースが実は少なかったりします・・・。
今日はたまさか職域の駐車場にそんなストレートグリル仕様が停まって
おり、これは珍しい!ってことで捕獲ばしたとです(;´∀`)
この代は、ちょっと前に紹介したゴルフ4から変わった点として・・・
1.ボディ剛性
パネルのレーザー溶接による接合部分が先代の5mから70mに拡大された
結果・・・静的ねじれ剛性で80%以上、曲げ剛性で35%向上しました。
2.エンジン
全グレードに直噴エンジンを採用し、ちょっぴり燃費が良くなりました。
モデルライフ後期では、2L及び1.6LのNAに代わって1.4LのS/C+ターボ
あるいは1.4Lのターボ仕様が登場し、最近流行りの”ダウンサイジング
コンセプト”の草分け的存在となりました。
3.足回り
リアサスにマルチリンクを採用し、乗り心地と操安性がUPしました。
4.トランスミッション
全グレードに、当時としては段数が多めな6速ATを採用。直噴エンジン
との組み合わせで燃費向上に寄与。
モデルライフ中盤でデュアルクラッチ方式のセミATであるDSG(6速及び
燃費指向のグレードには7速)が採用されました。
5.デザイン
基本的なフォルムはそのまま踏襲しているものの、穏やかだった先代の
顔つきから一変して、丸を多用したヘッドランプ&テールランプを始め、
後に追加されたGTIやR32及びヴァリアントには、バンパーの下まで大きく
口を開けた通称”ワッペングリル”が採用され、見た目がかなりワイルドに
なりました(;´∀`)
※ちなみにゴルフ4のお話はこちらからどうぞ(;´∀`)
https://minkara.carview.co.jp/userid/1875209/blog/30968282/
まぁこれだけ力の入ったモデルチェンジだから、さぞかし売れただろうと
思うでしょ・・・?
ところが・・・
製造コストがかかった分だけしっかり車両販売価格に跳ね返ったため、
当時のドイツ国内の経済状況が芳しくなかったことも手伝い、ドイツ本国
では・・・
助けて・・・新しいゴルフが売れないの・・・(´;ω;`)
という話になり、販売テコ入れ策として・・・
エアコンをタダでお取り付けします。ってキャンペーン
までやる始末だったそうな・・・(´・ω・`)
製造コスト高や当時GTIやR32及び後期GTならびにVWの他の車種
でも採用されていたワッペングリルが不評だったこともあり、次代の
ゴルフ6ではコストダウン&シンプルなグリルデザインを心がけるに
至ったわけです。
そんなゴルフ5でも、しっかりと功績は残せているはずです。
まずは、ゴルフ5をベースにしていろんな車種が生み出されました・・・
背高なフォルムで、ミニバンライクに使えるゴルフプラス
7シーターミニバンのゴルフ・トゥーラン(写真はMC後)
SUVタイプのティグアン
電動格納式ハードトップを採用したイオス
日本市場で久々に名称が復活したジェッタ
約20年ぶりに名称が復活し、ラインナップに加わったシロッコ
アウディのA3やTTなんかも車台を共有していますし、もっと言えば
ゴルフ6の基本的な部分はゴルフ5をリファインさせたもので、骨格
まで一新させたゴルフは現行7代目まで待つこととなりました。
その次に、前期型はともかくとして後期型のゴルフ5で小排気量の
エンジン&過給機+デュアル・クラッチ・トランスミッションの組合せ
即ちダウンサイジングコンセプトが実用化されたことで、その後VW
の各モデルのみならず、その他のメーカーでもダウンサイジングが
取り入れられたきっかけとなったことです。
それに・・・
先々代のゴルフ3や先代のゴルフ4では今ひとつ
薄かった”GTI”の存在感を、再び特別なものに
引き上げたことでしょうか・・・(*´∀`*)
ここからちょっとおまけ・・・
今日捕獲したのは、ストレートグリル仕様で2番目のGT(トップはGTIを
旦那仕様に仕立てたGTX)・・・
このグレードは2LNAのGLiグレードにスポーツサス&シート、HIDヘッド
ランプ、本革巻きのステアリング&シフトノブなどを奢り、オプションにて
本革シートも用意されていました。
明るい青のボディカラーにベージュのレザーシートなんかは良い感じ♪
しかも、この前期GTのみ左ハンドル仕様が選べたんです(;´∀`)
しかし後期になると・・・
GTIや後に出たR32、あるいはヴァリアント(ワゴン)と同様に、ワッペン
グリルが採用され・・・
内装色が黒一色しか選べない仕様になってしまいましたが・・・
前期と違って排気量は1.4Lながら、S/C+ターボの二段過給にて170馬力の
パワーを得て、GTI(あるいはGTX)と同じく6速DSGを採用したことにより、
当時最廉価版だった1.6LのEグレードより燃費が良く、2LNAだった前期GT
よりも優れた走行性能を得るに至りました。
登場時期によって”GT”の立ち位置に微妙な違いがあるのも面白いですね(^ω^)