
2013年に弱冠19歳で乃木坂46の2期生として入営してから6星霜。笑いもあれば涙もあり、全力を奮って坂道を駆け抜けた伊藤かりん氏。
以下我がみん友にしてかりん氏を推す、アナタニオクルワッタシノエレガ~ンス氏のかりん氏関連ブログを参考・引用させて頂きつつ、筆をすすめて参ります。
2019年、将棋でもプロを目指すのは難しくなるとされる25歳も近くなったかりん氏。己の行く末をふと考えた時、以下の様な決断を下すに到りました
「我が乃木坂46を愛する気持ちに一辺の淀み無し。出来得れば老婆になるぐらい迄献身したいものよ。しかし、確実に時代は流れて居る。優秀なる後輩も入営した。託すべき乃木坂魂も託した。我が役目は果たしたと見るべきか。今はまずこれまでなり、と駒を置こう。今生の務めだ。此処等で良かろうかい。引き際も又、アイドルとしては肝心よ…」
※胸中を語るかりん氏直筆の日誌。
※将棋番組にて活躍されるかりん氏。
そして、迎えた自身最後の晴舞台、乃木坂46への最後の御奉公。アンダーライブ2019in横浜アリーナ。盛況なる内に演目は進みました。
多くの大観衆が声も枯れよ!とばかりに声援を挙げ、ちぎれんばかりにサイリウムを振りかざします。
「今と云う時は2度と来ないぞ!皆、後悔の無い様に気合いを入れて応援だ!」
「届け!我等が思い!」
※忘れ得ぬラストライブ、横浜アリーナの様子。
著者はこの運命の日である5/24(金)に、ライブ参戦をさせて頂きました。以下に其の時の様子も振り返って参ります。
入り口前はかなりの混雑ぶり。開演前から熱狂の巷と化しておりました。
まずはグッズ販売所へ。「アンダーライブ」「4期生公演」「選抜ライブ」とそれぞれに描かれたマフラータオルの内、この日のアンダーライブバージョンを買おうとするも、既に完売、残念無念(涙)
ポスター付のアルバムやら、ステッカー等を買いました。
厳重な持ち物検査、金属探知機検査、チケットと身分証明書の照合等をクリアして会場につながる中へ入ると、各勇士に宛てた花束や、勇名を記した旗が目に入りました。また、当時みん友さんになって頂いたばかりで、共に乃木坂を応援する同志・いぃさんとも入り口付近にてお会い出来て良かったです。お互いに今後も盛り上げて参りましょう。
当ライブにて復員除隊をされる2期生、伊藤かりん氏の名前も。
2階のアリーナ席からの景色です。舞台上と大型モニターから勇士達のライブを観覧します。ぐるりと取り囲むのはステージ裏席(モニターのみの観覧、直接は見れない)の方々も含め、約15000人の観衆です。ライブが始まれば大歓声と合いの手、打ち振るうサイリウム、汗と感涙でパフォーマンスする勇士達。やはり、現場が一番です。
終了後、興奮冷めやらぬ会場周辺。同行した同僚と共に長崎ちゃんぽんにて腹ごしらえをして撤収しました。
其では視点を観客席から、ステージへと移します。
かりん氏の胸中、去来するものは何であったか?郷里に残した御家族、先に散っていった勇士達、残れる者達、スタッフ一同等々。顔、また、顔…。流した涙、汗。2度と戻らぬ青春の日々も今は良き思い出。
ライブの終盤、かりん氏は挙手をして「我が胸の内を語りたい」と、申し出ました。以下にそれを引用・掲載致します。
会場が感動的なムードに包まれる中、かりんが「すいません、少しお時間をいただきます」と切り出してから、「言い残すことがないようにお手紙を書きました」と以下のような手紙を読み上げた。
-両親に向けて-
小さい時からアイドルに憧れていたけど、オーディションに落ち続けて、そのたびに私にどう声をかけていいか難しかったよね。それでも、遅咲きではあったけど、乃木坂46という最高のグループに入ることができたのはパパ譲りの運の強さかな。ライブもお仕事も1度も休むことなく活動できたのは元気な体に産んで育ててくれたおかげです。
伊藤かりんの1番のファンとして一緒に全国飛び回って応援してくれてありがとうございました。ママ、今すごい泣いてると思うけど、涙を拭いてアイドルとしての私を最後まで見届けてね。
-スタッフに向けて-
メンバー1人ひとりと向き合ってくれる、スタッフさんたちのおかげで私は私のやりたいお仕事ができたし、将棋にも出会うことができました。アンダーライブのときはみんなで輪になって話し合ったり、スタッフさんたちが泣いて気持ちを伝えてくれることがあったり、私たちもその期待に応えたくて頑張ってきました。心も体も大変な時もあったけど、スタッフさんたちがいつも明るくいい空気作りをしてくれたおかげでここまで楽しくお仕事ができました。ありがとうございました。
-3期生に向けて-
出来上がってるグループに入るの大変だったよね。覚える曲数も膨大だし、年齢も違うし。ちょうど1年前の初めて一緒にやったアンダーライブの時はどうなることかと思ったけど、たった1年で頼もしくなったね。4期生も入ってきたし、これからは先輩という立場でみんなが思う乃木坂46を伝えていってあげてください。
-1期生に向けて-
今更だけど後輩なのに親しくし過ぎてごめんなさい(笑)。こんなに仲良くなれるって思っていなくて、改めてびっくりしています。1期生という目標があったからずっと頑張ってこられたし、私の大好きな乃木坂の雰囲気を作ってくれた1期生をいつまでも尊敬しています。みんなのことが大好きなのであと10年はメンバーとして頑張ってください。
-2期生に向けて-
2期生は最初から同じ境遇ではなかったけれど、神宮でやった2期生コーナーの時に全員バラバラな場所でそれぞれに闘ってたんだなって改めて実感しました。初めて1つになれた気がして、あの時を境に2期生への愛が日に日に強まっています。14人いた2期生もこれで9人になってしまうけど、まだまだしぶとそうな子が残っているから、これからもたくさん2期生の存在感を示していってね。そして来年の3月28日にみんなの1年の頑張りをまた聞かせてください。
-ファンに向けて-
最後にファンの皆さん、今までありがとうございました。私は結局選抜には1度も選ばれませんでした。選抜だけにこだわらないという姿勢でやってきたけど、確かに選抜に入ることが出来ていたら世界が広がってまだ知らない素敵な未来があったかもしれません。それでもやっぱり、私がアンダーにこだわるのは、アンダーが大好きだから、アンダーライブに出たかったから。だから私は自分が通ってきた道に何の悔いもないし、自分をかわいそうだと思いません。自分のアイドル人生を誇りに思っています。そんな大好きなアンダーライブを地元で開催して、そのステージでアイドル人生を終えられること、本当に恵まれているし、これ以上の幸せはありません。
私はアイドルというお仕事が大好きだったからとっても寂しいけど、今日のこの景色とみなさんの笑顔を焼き付けて、次のステージでも頑張ろうと思います。約6年間応援してくださりありがとうございます。そして、これからは一緒に乃木坂46を応援しましょう。本当にありがとうございました。
かりんが手紙を読み上げると、場内からは温かな拍手が送られた。また、かりんはメンバーへ宛てた手紙を読み上げる際は客席に背中を見せ、メンバーと向き合いながら思いを伝えていた。”あと10年はメンバーとして頑張って”というメッセージを受け、1期生の中田は号泣しながら「今年25歳だから、35歳になる。いけるかな…頑張るね…。うううう…。次は本当に最後の曲になるんです。みんなで楽しく歌おうね」と発し、客席をほっこりとさせていた。そしてラストは『乃木坂の詩』を歌い、観客と大合唱してアンダーライブは幕を閉じた(原文ママ)。
※「選抜現役兵の栄誉に預かることは叶わずとも、我が乃木坂46人生に一辺の悔いなし!同情は無用!」と、潔い言葉を残し、苦楽を共にした2期生の戦友・伊藤純奈氏と固い抱擁を交わすかりん氏。止めどなく流れる勇士達の涙は、この世の如何なる宝石より美しく、尊いものであります。
ふと、思い起こすは我が永遠の推しメン、橋本氏の卒業時の涙…
かりん氏は落涙を禁じ得ぬ各勇士達にティッシュを配るなど、気遣いの素晴らしい方でありました。
※写真右側より、白石氏、橋本氏、かりん氏。
今迄感動をありがとう!かりん氏!そして、お疲れ様でした!
※若年層向けに保険の啓蒙活動をされるかりん氏
※みん友さんのエレガ~ンス氏が発見せられたる麗しきかりん氏像。
※まるで散り行く勇士達に向けたが如き表題の2019年発売のアルバム名。
※同じ頃、都内六本木にて開催された乃木坂46展示会に見られた、かりん氏来訪の軌跡。
「アンダー」
其は決して誰かの代わり、補欠、選抜の二軍などというものではありません。
全ての勇士達が命懸けで護った立ち位置。
其処に一つ一つ、無数のドラマが散りばめられて居るのであります。
続く