来月の20日で調度橋本氏が乃木坂46を卒業・芸能界を引退された日から早3年となります。今に残る氏の肖像は18~24歳迄の一世を風靡された美しき軌跡。現役或いは卒業後も芸能界にて継戦中の勇士達と違い、其が更新されることは永遠にありません(何らかの形で表舞台に御出になれば話は別ですが)。しかし27歳になられる氏が今でも此の日の本の何処かで息災健勝にやってらっしゃると、ファン一同は今でも願って居るのであります。
さて、そんな橋本氏に拘るきっかけは何か?と書き連ねて早5回目の本ブログ。端的に言えば現役時代は白石氏推しで、むしろ卒業・引退後に推し変したというのが結果論であります。しかしながら其だけですと其処で終わってしまいますので、今年結成から8周年を迎える乃木坂46の歴史をかいつまみつつ、当時著者がどういった心境・環境に居たか?も併せながら筆を進めて参ります。今暫く御付き合いの程、宜しくお願い致します。
時計の針は2013年から再び動かすとします。此の年は乃木坂46にとっても新戦力拡充の第1期でありました。ぼちぼち己の新たな道を求めるべく、1期生の卒業勇士が出る一方で、2期生募兵・合格発表の報が成されたのであります。
当時、初代センターを務められた生駒里奈氏(2018年5月卒業)は「未だ見ぬ2期生に向けた言葉」と称する訓示を発表されました。
※ぐるぐるカーテン選抜時の生駒氏。
卒業後の現在、自らの命をかけても構わなかったのが乃木坂46であると感動の実話を話す生駒氏。
「我こそは、と新たに我等が門を叩く者達に告ぐ。貴様達には全てを投げ打ち、乃木坂46へ二つ無き身を惜しまずに、命を捧げる覚悟はあるか?散って悔い無き大和魂、撃ちてし止まん気概のある者だけ求む。諸君等の入営を期待する。」
其は結成当初からAKB48の公式ライバル・乃木坂46の「センター」としての重責を担い、あらゆる世間の荒波をも受け止め、日夜血反吐を吐く想いで猛訓練と活動をこなし、一歩ずつ組織としての歩武を踏み締めて来た生駒氏の魂の叫びでありました。
「生半可な者はいらん。戦友の屍すら踏み越えて前進し続ける者だけ来い!」
此を一目見て、脳天直下・雷(いかずち)に打たれたのが、現2期生エース・選抜抜擢回数16回の勇士、堀未央奈氏であります。
2013年入営当初の堀氏。
後述する7枚目シングル「バレッタ」のセンター抜擢時の堀氏(綺麗に造り込まれた日本人形の如き有り様に「ただ者ではない。後に乃木坂46の歴史を変え、名を刻む」と感じました)
現在の堀氏。
堀氏の談話。
正に生駒氏の訓示を受け止め、不言実行!募兵検査に合格したる後、直ちに自らの高校を退学し、全てを捨て去って上京したのであります。
そして程なくして、7枚目シングルのセンターに大抜擢されると云う快挙を成されました。
当時橋本氏は此の衝撃的なサプライズ発表のなされた代々木第一体育館開催の「真夏の全国ツアー2013ファイナル」を終えた後、同年10月8日付のブログに斯様な心境を吐露して居ます。
※以下引用原文。
ここから先は正直な思いを書きます。
7thの選抜発表がありました。
引き続きフロントメンバーに選んでもらいました。 ありがとうございます。 今回も頑張っていきます!!
そして今回はセンターに二期生の未央奈を迎えます。
選抜発表の収録は少し前にありました。 発表された瞬間は、正直受け入れられませんでした。
未央奈をではなく、大人の判断を。 収録が終わった後、みんなで泣きました。
1期は乃木坂の結成からずっと一緒にやってきて、 この2年間、2年しか経っていないことが嘘のように感じるくらい嬉しいことも辛いこともたくさん一緒に感じてきたし、一緒に過ごしてきました。
まだ握手会の日に控え室でしか顔を合わさない、何の経験もない2期生がセンター、こんなこと言える立場じゃないのは分かってる、けど、 何を基準で抜擢されたのか全く私たちには不明確で、悔しかった、でも決めたんです。
7枚目、未央奈を支えるし、一緒に頑張ります。
モヤモヤした思いを抱いている時間は自分にとっても、未央奈にとっても、乃木坂にとっても何のプラスにもなりません。
きっと未央奈はここから数ヶ月 センターという大変なポジションで活動していくことで飛躍的に成長するだろうしどんどん魅力的になるはずです。
けど、皆さんに 「やっぱり1期は違うね、力があるね」 と思ってもらえるようにわたしも未央奈と一緒に成長して、輝いていきたいと思います!(`_´)ゞ
そう意識させてくれた未央奈には感謝しているし、私を成長させてくれる存在です。
一緒に頑張っていこう!!今度ご飯行こう! なんかあったら、 隣にいるしなんでも聞いて!言って!(`_´)ゞ
未央奈を応援しようと思ってくれている方は既にたくさんいると思いますが 私たちも負けずに頑張るので、 これからも変わらず乃木坂46を応援してほしいです! よろしくお願いします!
※引用終わり
今でこそ、先輩が後輩の面倒をよく見ると云う美徳の確立された乃木坂46ですが、当時はまだ結成から間もない頃。後に「表舞台よりも裏方を好む」とされた橋本氏ですら、運営側の決断に一時「納得が行かぬ!」と、腰間の一刀の柄を叩き、鼻息を荒くしたぐらいでありますから、他の1期生諸氏や反対派のファンにしてみれば言わずもがな。
「何の手柄も無い新兵風情がセンターだと!?」
「我ら1期生を愚弄するのか!?」
「悪辣非道なる運営と堀を斬るべし!」
と云う空気が一部に蔓延したのであります。
此に更なる追い討ちをかけるように記念すべき初の日本武道館公演「Xmas show2013」に於いては以下の如き、バレッタ&堀氏の運営ゴリ押しとも取れるセットリストでありました。
セットリスト
00:OVERTURE
01:おいでシャンプー
02:ガールズルール
03:世界で一番 孤独なLover
04:13日の金曜日
05:バレッタ
MC
06:月の大きさ
07:初恋の人を今でも
08:失いたくないから
09:やさしさとは
10:私のために 誰かのために with ゴスペル
11:会いたかったかもしれない
MC
12:ゴスペル
13:X’masメドレー
・X’mas OVERTURE
・もろびとこぞりて
・赤鼻のトナカイ
・サンタが街にやってくる
・きよしこの夜
・あわてんぼうのサンタクロース
・We Wish You a Merry Christmas
14:バレッタ
15:そんなバカな
16:ぐるぐるカーテン
企画コーナー
17:指望遠鏡
18:他の星から
19:でこぴん
20:ハウス!
21:制服のマネキン
22:君の名は希望
E1:走れ!Bicycle
E2:乃木坂の詩
E3:バレッタ
何と1日の公演で3回、アンコール後の〆で歌われることの多い「乃木坂の詩(うた)」の後に迄も起用されたのでありました。
後世2017年夏の18枚目シングル「逃げ水」に於いて、当時3期生新兵の大園&与田氏のダブルセンター抜擢。2019年9月の24枚目シングル「夜明けまで強がらなくてもいい」に於ける4期生新兵遠藤氏のセンター抜擢と云うのがありましたが、堀氏とバレッタの関係性程、大なる事件はありませんでした。
尚、誤解の無き様に申し上げれば堀氏は只命令を奉じて承詔必勤で挑んだ迄であり、何らの罪はありません。転じて現在の氏の活躍ぶりを見れば、運営側判断は賛否両論はあれども正解であった、と言えそうであります。
続く
Posted at 2020/01/23 23:26:08 | |
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