ニコンが発表したフルサイズミラーレス機
「Z7」と
「Z6」
価格設定からすればZ7が上位機種、Z6が下位機種という位置付け。
あ、カメラに関心の無い方はスルーを。長いですよ(笑)
今回の発表では、ニコンが遂にフルサイズ・ミラーレス一眼を出したことが
大きな話題となっています。
更にはニコンが長年守り続けてきたFマウントと呼ばれるマウントサイズ(内径44mm)に加え、
新たに大口径のZマウント(内径55mm)を規格化したことがカメラ界の注目を浴びています。
ただ新マウントが発表されたとは言っても当面はFマウントとZマウントのレンズが
併行販売される形になるのでしょうが、将来(かなり先)、ミラーレス機の弱点が解消されれば
Zマウントに統一されるのかもしれませんね。
そんな歴史的な第1号機となる「Z7」と「Z6」ですから私も大きな関心が!!。
何と言ってもミラーレス機はレフ機に比べ軽量化が図られるという大きな魅力がありますので!
最近、寄る年波には勝てずギックリ腰でのたうち回っている私には、
軽量化は素敵な女性と食事に行くのと同じぐらい魅力的なことです(^^)
(ニコンのカタログ写真から)
で、これはもう
「Z7」を購入するしかないと!
(ニコンHPから)
資金をあらゆる方向からかき集めて発表当日に事前予約を入れることに!
もちろん妻には絶対バレないよう隠密行動で(笑)
そしていよいよ製品発表当日が到来♪
大いなる期待を持ってニコンHPのZ7のサイトへGO!
と
こ
ろ
が
・
・
・
ところがですよ、
何と言うことでしょう・・・
スペックがぁ~~~~キタイハズレ(涙)
これは静止画用のカメラかいな?
と思うしかないZ7のスペックじゃありませんか。
犬や猫といった動体撮影が主で、輝度不足環境でも使うことが多い私には向かない
スペックに口がアングリ(^^;
以下「Z7」のスペック上の不満です。(あくまでも私個人の主観による不満です。)
○ 実質的な連写可能枚数が少ない。
連写速度はカタログ上9コマ/秒となっているものの、それはAF-S時だけのこと。
動体撮影で連写が必要なシーンではAF-Cで撮影することになりますが、
この場合のAE追随の連写枚数は5.5コマ/秒。
対して今所有してい
るD850は常時AE追随の連写枚数9コマ/秒(バッテリーグリップ装着)。
D850の方が大きく勝っています。
ニコンのHPには連写9コマ/秒と特出しで表示してあったので、当然AF-S,AF-Cを問わず
全コマAE追随の9コマ/秒と理解したのに、よ~く仕様の詳細を見てみると違うのですね。
このあたりの表記にはちょっと釈然としないものが。
○ バッファー容量があり得ないほど少ない。
連続撮影可能枚数はRAW(圧縮RAW/12ビット)で23枚だけ。
D850は200枚も一気に撮れるのに。
連写を要する動体撮影では直ぐにバッファフルになって使い勝手が悪そう。
その弱点を少しでもカバーしようと高速メモリーのXQDカードを採用した?
しかしXQDには後で書く問題が!
○ AFが低輝度撮影環境に弱い。
AFの検出範囲が-1~19EVと頼りない。
D850は-4EVから検出可能なのに。
室内撮影が多い私にはこれは困る!
「ローライトAF」を使えば-4EVからの検出も可能のようですが、
そのためにはON・OFFの操作が必要だとか。
わざわざこのような仕様になっているのは、常時ONにした場合何かしらの影響が生じる
からということかもですね。
○ 劇的な軽量・小型化が図られていない。
期待していた軽量化はD850に比べ-330gの675g。
そこそこの軽量化は図られていますが、もう一声欲しかったところ。
これはZ7が動画性能を上げるための影響でしょうか。
動画は静止画と違い撮影が途切れることがないので熱対策が大きな問題だとか。
今のところ熱対策のためにはボディを大きくするのはやむを得ないらしいですね。
動画に興味のない私には余計な機能なんですけど(笑)
ちなみにZ7の動画性能は良好のようです。
重量の話に戻ると、Zマウントのレンズはまだ少なく、特に望遠系やマクロレンズは
当分はマウントアダプタを介する必要がありますので、
僅か135gとは言えその分の重量も加わるし、長さも長くなっちゃいます。
○ バッテリーの持ちが悪い。
ミラーレス機だからバッテリーの持ちが悪いのは当然だけど、それでも330枚だけとは。
D850は1840枚ですよ!(いずれもCIPA規格準拠)
もちろん330枚はCIPA規格準拠によるものなので、撮影スタイルによってはその倍、
あるいはそれ以上の撮影が出来るかもしれませんがそれでも少ない。
○ メモリースロットがシングル。
何でダブルスロットじゃないの~。
しかも絶滅危惧種かつバカ高いXQDカードを採用しているし。
しかもしかも世間ではXQDカードの倍の最高速度が可能なSD規格が新たに作られたのに。
将来XQD規格と互換性のあるCFexpressカードを使えるようにするかもしれないとのことですが、
これとて高価です。
XQDカードとCFexpressカードはメモリー容量が足りなくなってもSDカードのように
そこらのコンビニでは買えませんから!
○ コスパ悪し。
ボディ本体だけで実売価格40万円超とは(笑)
それだけのスペックがあれば納得できますが、
D850を明らかに凌駕する性能は少ないのにD850よりも随分とお高い。
これだったら人には
超優秀なD850をお勧めしますね。
また、スペック上の問題のほか、「ニコンファンミーティング2018」で実際に実機を
操作されてきた方の評価には次のようなものもあります。
○ マウントアダプタを使ってFマウントレンズを装着すると最初のAFにタイムラグが生じる。
(つまりAFの初動が遅い。)
○ XQDカードとZ7の相性が悪くXQDカード本来の性能は発揮されず、
高速タイプのSDカード並みの速度しかない。
(XQDカード本来の4分の1程度の速度しか出ないということですね。
これでは高価なXQDカードを使う意味がないです。)
結果として動体撮影には向かないカメラであるということです。
と、まぁ~不満点をあれやこれや挙げましたが、
ニコンが社運を賭け渾身の力を込めて作ったカメラですからもちろん優れた点もあります。
このあたりの評価はカメラに何を求めているかによって全く違ってくる訳で、
私とは別の見方をされる方もたくさんおられるはず。
このことは車選びと同じですね。
その証拠に事前予約が殺到して早くも供給不足になるとのアナウンスが流れるほどの
大人気です。
それはそれで大変良いことですね。
沢山売れれば次期機種の開発費が潤沢になりますからね。ニヤリ。
で、私はどうするのかと言えば、
Z7の購入は中止です。
私の求めるカメラからすればD850の方が遙かに優れています。
やはり1号機というのはこういうものなんですかね。
何年後になるか分かりませんが、ニコン応援団としては、改良されたZ7の2番機に
期待することにします(^^)
きっとニコンの優秀な技術陣が「これだ!」と唸らせる製品にしてくれるでしょう!
が、話はここで終わりません(笑)
Z7の購入は中止したと言っても寄る年波には勝てません(^^;
そこで、2番機登場までの繋ぎとしてZ7の下位機
「Z6」をD850のサブ機にしようかと
考えています。
Z6はボディ+キットレンズ(24-70mmF4)で重量1,175g。
現在メインのD850+24-70F2.8E VRの2,075gの約半分。
メインより1㎏近く軽くなります。これは魅力。
それにZ6の常用ISO感度は100-51200と、まぁまぁ。
またキットレンズ(24-70mmF4)はサンプル画像を見る限りかなり優秀なレンズ!
スペック比のコスパもZ7ほど悪くは無し。
気合いを入れて撮る時や厳しい撮影条件下ではメイン機D850で、
旅行やお散歩スナップはサブ機Z6で、という使い分けです。
この際、XQDカードの1スロットには目をつぶる(笑)
Z6の発売は11月末とまだまだ先。
急ぐことは無いのでゆっくり考えてみます(^^)
☆☆☆ 後日追記↓ ☆☆☆
「一度は断念したZ7・・・でも購入(^^;」
「ミラーレス機への入れ替え完了 Z7に続きZ6購入」
「Zマウント用の超広角レンズ Z 14-30 f/4 S」