
100511、あなたとわたしの合い言葉、有楽町で逢いましょう〜
ということで、行ってきました有楽町交通会館。日本吟醸酒協会主催、2010年度吟醸新酒祭に参戦です!
日本吟醸酒協会「2010年度吟醸新酒祭」
御酒:0910 BDN@2010年度東京秋の吟醸酒を味わう会/何以解憂 唯有杜康 の事
御酒:0905 BDN@2009年度吟醸新酒祭/あなたと私の合言葉 の事
御酒:0810 BDN@秋の吟醸酒を味わう会・對酒當歌人生幾何の事
御酒:0805吟醸新酒祭・斗酒猶辞せずの事
今年も全国津々浦々56蔵がご参加。例によって純米吟醸から大吟醸、一般では手に入らない鑑評会出品酒まで、選び抜かれた吟醸酒が供されたのでした。詳細は上のリンクをご参照ください。
それにしても、これまた毎度ながらに素晴らしい吟醸酒の数々…春秋開催されるこの会は、私にとってまさに魂の胃洗浄。参加しないと燃料切れで死んじゃうと思います。<イヤマジデ
ちなみに今年の秋の会は10月19日(火)に。入場料は5000円程度と、春より若干お高くなりますけど、酒肴重と大吟醸一本がお土産でつきます。こちらも最高ですよ。
さて、今回はもうそろそろホワイトアウトから卒業しようと、ご一緒くださったダントツさんとそのお師匠さんがオススメしてくださる銘柄を中心に、美味しい所をポツポツとつまんでゆく作戦。全種呑みは特にフェイバリッツな蔵だけ、ということに。
最近ようやく自分の好みらしきものを把握してきたのですが、「香りはふわっとフルーティ、口当たりはシャープ、のどごしはピリッとストロング、強めの酸味を感じさせつつ、すーっと抜けていく。」こんな感じです。甘い辛いよりも香りとインパクト重視ですね。
今回の出品蔵では、青森の桃川、田酒、富山の若鶴、兵庫の小鼓、広島の富久長さんあたりがそういうお酒を出してくれておりました。店頭でお見かけの際には是非お試しください。ホント美味しいです。
ここ数年からの方向性なのですが、会場ではメジャーな山田錦以外の酒造好適米が目立っておりました。愛山・八反草・亀の尾・雄町・美山錦などは既に知っていたのですが、今年はさらに亀粋(亀の尾の先祖)、八反(八反草の先祖)、山田穂(山田錦の先祖)などが。美山錦も山田錦の先祖ですし、どうも日本酒業界は温故知新で多様性を模索しているようですね。
そして、このお米の違いが期待以上の個性の違いを産んでいます。ふっくらと柔らかな山田錦を中心に、酸味の愛山、キレの八反草、コクの雄町…etc。この呑み比べは実に面白くも美味。
しかし、これだけ贅沢なことができるのも、この会ならではですね。お店で同じ事をしたら…なんと恐ろしい…(笑
お財布にもやさしく、死ぬほど美味しく、しかも呑んでも呑んでも何故か二日酔いしない。ホントにホントにホントにオススメの会なのです。

試飲会の後は、アイスバインでビールをやろうと、ダントツさんご推奨、銀座のドイツ料理のお店「ゲルマニア」さんへ。
ドイツビアレストラン【ゲルマニア】
ドイツビールでほどほどにプロージット!
ソーセジもジャーマンポテトも美味!
名物のアイスバイン(豚の脛肉煮込み、アイスヴァインは貴腐ワイン)はもう実に滋味で…
なにより、生バンドの演奏があるのが最高ですね。
いやー楽しかったです!どうやって家に帰ってきたか分からないくらいに!(笑
ご参加の皆様、これに懲りられず、またよろしくお願いいたします〜
以下には吟醸酒についてのご説明をさらっと。毎度書いてますので小さくします。
そもそも「吟醸酒」とは、特定名称酒と呼ばれる純米酒や本醸造酒の中で、原料米を60%以下まで精米して使用したもの。リンゴやバナナのような華やかかつフルーティーな「吟醸香」が特徴。低温発酵など、随所に手間のかかる特別な製法で醸造されています。
種類は純米吟醸・純米大吟醸・吟醸・大吟醸の四つ。
吟醸酒は精米歩合60%以下(40%は削って捨てる)、大吟醸は50%以下。鑑評会出品酒など(斗瓶取り、雫酒など)のスペシャルメイドでは、精米歩合35%というものもあります。ここまでくると使用されるのはほとんど芯だけ。一般に米を磨けば磨くほど、濃厚かつ澄んだ味になるとのこと。また、ここまで削るためには高度な技術が必要で、米を破損しないために時間もかかります。とにかく吟醸酒は手間がかかるのです。
吟醸酒・大吟醸は工程の最後に、特徴である吟醸香をより引き出すために醸造用アルコールを添加します。逆に純米吟醸・純米大吟醸は醸造用アルコールを用いません。そのため、穏やかな香りとより繊細な旨味が特徴になります。
続いて鑑評会出品酒について。通常鑑評会出品酒は、大吟醸用仕込酒の中でも特に選ばれたもの1斗(18リットル)だけを、袋取り(首つり)という、自然の重力だけで絞る方法で抽出し、さらにその中の一番澄んだエッセンスを中取りし、専用の斗瓶に移し特別に熟成します。「斗瓶取り」「斗瓶囲い」「雫酒」「中取り」という手法です。とにかく非常に手間のかかる工程ですが、その分、薫り高く華やかで、口当たりは鮮烈、スッと抜ける後味を持つお酒が生れます。価格も通常の大吟醸が一升5000円前後なのに対し、1万円を優に超えるように。と申しますかほとんどの蔵では非売品とされるようです。
ただ、一発目のインパクトは確かに鑑評会出品酒は強烈至極なのですが、じっくり味を楽しんだり、食事に合わせて食材の旨味を引き出すのに向いているかといえば、決してそうではなく。むしろ吟醸酒ではなく一般かつ廉価な普通酒・純米酒の方がそんなシチュエーションでは美味しかったりすることが多々あります。ここがお酒の面白い所ですね。
ま、結論として、日本酒最高!ということです(笑
以下には今回頂いたお酒のリストを掲載してみます。都合25蔵81種と言ったところですね。
当時のコンディションがコンディションですので、記載漏れや重複、チェックミスはご容赦を。全体のリストは上の協会のリンクからご参照ください。
ちなみに、今回は焼酎とリキュールのブースもできてます。これがまた危険危険!(笑
★印は鑑評出品酒等、参考出品の非売品。◎は個人的ツボです。
<青 森>
・桃川(株)
青森県新酒鑑評会金賞酒★ ◎
桃川大吟醸 ◎
大吟醸純米 佞武多(ねぶた) ◎
・(株)西田酒造店
喜久泉大吟醸 斗瓶取り ◎
田酒純米大吟醸 生
田酒純米大吟醸 百四拾 生 ◎
大吟醸善知鳥(うとう) 生
<岩 手>
・(株)南部美人
大吟醸 斗瓶囲いしずく酒★
純米吟醸 美山錦
<秋 田>
・日の丸醸造(株)
鑑評会出品酒 まんさくの花★ ◎
別格大吟醸 まんさくの花 ◎
山廃純米大吟醸 まんさくの花 ◎
大吟醸 まんさくの花 ◎
純米吟醸 まんさくの花 ◎
・(名)鈴木酒造店
秀よし大吟醸 雫酒★
秀よし純米大吟醸 秋田酵母No.12 香るお酒
秀よし大吟醸生古酒 中だれ
<山 形>
・米鶴酒造(株)
米鶴大吟醸袋取り 巨匠
米鶴純米大吟醸 亀粋
米鶴純米大吟醸 亀の尾
米鶴盗み吟醸 あらばしり
・亀の井酒造(株)
くどき上手斗瓶囲い 命(いのち)★
くどき上手純米大吟醸 亀の尾
<宮 城>
・(資)内ヶ崎酒造店
大吟醸 鳳陽
純米大吟醸 鳳陽
<福 島>
・夢心酒造(株)
純米大吟醸夢心 斗瓶囲い★
<群 馬>
・龍神酒造(株)
尾瀬の雪どけ大吟醸★
<山 梨>
・山梨名醸(株)
七賢 斗瓶囲い★
<富 山>
・若鶴酒造(株)
若鶴 鑑評会出品酒★ ◎
苗加屋純米大吟醸 ◎
苗加屋大吟醸 ◎
苗加屋純米吟醸 無濾過生原酒 ◎
彦八純米大吟醸 無濾過生原酒
・(株)枡田酒造店
満寿泉大吟醸 寿
満寿泉大吟醸
<石 川>
・(株)一本義久保本店
一本義大吟醸 第一義諦
伝心大吟醸 斗瓶囲い 生
<岐 阜>
・御代桜醸造(株)
御代櫻純米大吟醸雫 酒向(さこう)21BY ◎
三十四歳の春21BY
御代櫻純米吟醸 生原酒滓がらみ21BY ◎
<兵 庫>
・(株)西山酒造場
新鮮さを保ったままの純米大吟醸 但馬強力45 ◎
新鮮さを保ったままの純米大吟醸 兵庫北錦58★ ◎
・(株)本田商店
大吟醸米のささやき GOLD YK35
大吟醸米のささやき YK40-50
純米吟醸 純米ドラゴン
<鳥 取>
・千代むすび酒造(株)
千代むすび大吟醸 斗瓶囲いしずく酒
<広 島>
・(株)今田酒造本店
富久長純米大吟醸 雫酒★ ◎
富久長純米大吟醸 八反草50 ◎
富久長純米吟醸 中汲み槽しぼり
・賀茂泉酒造(株)
大吟醸 寿 ◎
純米大吟醸 千本錦 瓶囲い ◎
純米大吟醸 生酒
青泉 純米吟醸生酒
古酒(参考出品)
・中尾醸造(株)
大吟醸原酒 まぼろし桐箱★
誠鏡純米吟醸 雄町
<愛 媛>
・梅錦山川(株)
梅錦 大吟辛口
梅錦 秀峰
梅錦 純生大吟
<佐 賀>
・天山酒造(株)
大吟醸飛天山 斗瓶取り★ ◎
純米大吟醸 以心伝心 ◎
七田純米大吟醸 無濾過生
七田純米吟醸 無濾過生
<熊 本>
・千代の園酒造(株)
千代の園大吟醸★
純米大吟醸 朱盃
吟醸原酒 ロックがうまい
米焼酎およびリキュールの部
<北海道>
・高砂酒造(株)
国士無双 梅酒
<青 森>
・桃川(株)
桃川森のリキュール「神ッ実酒」
<広 島>
・(株)今田酒造本店
富久長 海と太陽のレモン
梅の宿
・賀茂泉酒造(株)
純米梅酒
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慨当以慷 幽思難忘
何以解憂 唯有杜康
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Posted at
2010/05/14 15:03:32