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イイね!
2011年06月20日

御酒:1106 Salon de Soleil 33th ワイン会参加/Visca! Espana! の事

CANON PowerShot G12
<今宵は9人>

 土曜は毎月恒例のワイン会「Salon de Soleil(サロン・ド・ソレイユ)」にお邪魔して来ました。
 場所は赤坂の北イタリア料理店「アレーナ・ロッサ」さんにて。

 こちらはソムリエ・女優の竹本聡子さんが主催されるワインの会。1時間ほどのワインについての講義、講義内容に沿ったワイン各種、そしてワインに合わせたコースが楽しめます。


TOSHIBA au IS04
<@赤坂>

 今回の講義テーマはスペイン前編。
 スペインのワイン生産量(2009)は3900万hl。フランス、イタリアに続いて世界第3位。続くのは米、爾、豪と。

 flickr 1012- Salon de Soleil Wine Class
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 竹本聡子先生 公式ブログ



CANON PowerShot G12
<幸せの壁>

 という訳で、今回のワインリストは以下の通り。

 ・セグラヴューダス・ブルート・ヴィンテージ 2005(白泡)
  Segura Viudas Brut Vintage 2005
  地中海地方・ペネデス、D.O カヴァ、セグラヴューダス(Segura Viudas)造
  マカベオ67%、パレリャーダ33%
  「スペイン皇太子結婚式でもサーブ。柔らかく程よい酸味。」

 ・スパニッシュ・ホワイト・ゲリラ・アルバリーニョ 2009(白)
  Spanish White Guerrilla Albarino 2009
  北部地方・リオハ、Vino de Tierra バジェス・デ・サダシア、カスティーリョ・デ・マエティエラ(Castillo de Maetierra)造
  アルバリーリョ100%
  「スペイン最高の白ぶどうアルバリーニョ仕様。香り高く酸味豊富「海のワイン」と呼ばれる。」

 ・レイシス 1 1998(赤)
  RAICES 1 1998
  北部地方・地中海地方、Vino de Mesa、ボデガス・サン・アレハンドロ(Bodegas San Alejandro)造
  モナストレル40%、テンプラニーリョ30%、ガルナッチャ30%
  「アッサンブラージュの天才・ジャン・マルク・ラファージュ造、1998年のみ4万本限定のプロジェクトワイン。」

 ・カンポス・デ・リスカ 2008(赤)
  Campos de Risca 2008
  地中海地方・ムルシア、D.O フミーリャ、ニュー・ビネルヒア 2005(New Vinergia 2005)造
  モナストレル90%、シラー10%
  「モナストレルの特徴を活かし、外来種をブレンドすることにより高バランス・モダンなワインに。」

 ・ファウスティーノ 1世・グラン・リゼルバ 1998(赤)
  Faustino Ⅰ Gran Reserva 1998
  北部地方・リオハ、D.O.C リオハ、ボデガス・ファウスティーノ(Bodegas Faustino)造
  テンプラニーリョ85%、グラシアノ10%、マエスロ5%
  「リオハといえばファウスティーノ。スペイン王室御用達。長熟芳醇長い余韻。」


 今回もやはりどちらもグッド。
 カヴァはふんわりやわらか、それでいて強めの酸味。リオハのアルバリーニョもやはり香り高く酸味が上品。そしてラベルが可愛い。
 赤三本はどれも個性が立ってます。中でも、レイシス1は貴重なプロジェクトワイン。テーブルワイン扱いなのは、北部カタラユドの標高700mを超える寒冷な畑からテンプラニーリョを、酷暑の地中海イエクラからモナストレル、温暖なボルハからグルナッシュ。それぞれ厳選された品種をブレンドして作成。DRC(ドーメヌ・ロマネ・コンティ)のラ・ターシュを目指して制作されたスペシャル・メイドなのです。ボトルもDRCと同じタイプを使用。
 って、DRCなんてなめたこともないのですが。たしかに複雑芳醇な旨み、それでいて華やかな薫り、一口目からふわっと広がる果実味。凄いワインでした。


CANON PowerShot G12

CANON PowerShot G12

CANON PowerShot G12

CANON PowerShot G12
<VERDEコース

 お食事も最高!
 アンティパストは生ハムと半熟玉子のサラダ、プリモ・ピアット:魚介のリゾット、セコンド・ピアット:豚肩肉のソテー、ドルチェ:グレープフルーツゼリーと松の実タルト。
 久しぶりにちゃんとしたリゾットをいただきました。お米の質感が命だと思うのですが、その辺のファミレスではこのアルデンテ感はなかなか…
 あとこちらにいらした際には是非この生ハム半熟たまごサラダを。量もたっぷりですし、とにかく美味!


 ということで、次回は7月9日。
 スペイン後編です。

 って、あ!!
 しまった…この日はフロンターレの株主総会&福岡戦VIP席観戦の日だった……
 どちらかお断りしないといけないのか………

 サッカーは株主優待だから、こちらをどなたかにお譲りするか…………


CANON PowerShot G12
<ゲリラ!>

 それはそれとして、スペインワインのあれこれについて、頂いたレジュメからちょこっと抜粋しておきます。
 あとこのラベルがリオハのスパニッシュ・ホワイト・ゲリラ・アルバリーニョ。アニメ絵がナイスセンス。さすがは前衛芸術の国スペイン。特にバルセロナのあるカタルーニャ州、その中でもペネデスのラベルは面白モノばかりだそうです。早速楽天で検索だ!(笑


CANON PowerShot G12
<以下長文>

 スペインのワインの歴史は、仏伊よりも速いBC1100年頃。フェニキア、ギリシア人により到来。その後若干の停滞があり、本格的に盛んになったのはローマ人が訪れるBC200年頃。ヴェニスやジェノヴァの商人によってローマ全土に流通するように。
 その後、AC711年にイスラム勢力の支配下に入り、禁酒を是とするイスラムの戒律により、ワイン生産は衰退。1492年のレコンキスタまでその枷は続くことに。

 そして19世紀後半、フランスでフィロキセラ(ぶどう根アブラムシ)が発生。フランスのぶどう園が大打撃を受け、被害を逃れたスペインに生産者と技術が流入することに。これによって、スペインのワイン生産が一気に近代化。
 50年代から60年代にかけては、大量生産ワインが中心だったものの、70年代に独裁政権が集結を見るとともに、ワイン造りも量から質へ方向転換。
 80、90年代にはプリオラート、リアス・バイシャス、ラ・マンチャなどの銘醸地が新興。21世紀の現代では、最新の醸造学を導入した新しい世代のワイン造りも始まり、スーパースパニッシュと呼ばれる新鋭ワインが誕生。新たな黄金期を迎えることに。
 ちなみに、2012年にはあのロートシルトとスペインの名門ベガシシリアがジョイントベンチャーを起すとか…ルーチェ再びですな。楽しみです。

 スペインのワイン法、原産地呼称DO(Denominacion de Origen)制度成立は1932年。フランスの1935年に先駆けます。
 現在では品質分類が6段階。上から、V.P.(Vino de Pago 単一ぶどう畑限定高級ワイン 09年現在9ヵ所)、D.O.C(Denominacion de Origen Calificada 特選原産地呼称ワイン 09年現在2ヵ所 リオハ、プリオラート)、D.O(Denominacion de Origen 原産地呼称ワイン 70ヵ所以上 10年登録でD.O.Cに昇格)、V.C.I.G(Vino de Calidad con Indicacion Geografica 特定地域ワイン 5年登録でD.Oに昇格)、Vino de la Tierra(地方ワイン Vinedos de Espana)、Vino de Mesa(テーブルワイン)。
 それぞれ熟成期間に応じて、Sin CrianzaもしくはJoven(熟成無し)、Crianza(赤24ヵ月、白18ヵ月)、Reserva(赤36ヵ月、白24ヵ月)、Grand Reserva(赤60ヵ月、白48ヵ月)に分類。
 また、変則的なD.Oとして、発泡性ワインCAVAがある。これは原産地がひとつには限られず、指定された産地からのぶどうを使用できる。Reservaは瓶詰めから滓抜きまで15ヵ月、Grand Reservaは30ヵ月。シャンパーニュの15ヵ月に匹敵する品質基準。

 今回扱われたのは、スペイン北部地方と地中海地方。
 北部地方はピレネー山脈の麓からエブロ川流域地域。州としてはラ・リオハ、ナバーラ、アラゴン、バスクなど。
 ラ・リオハはスペイン第一の銘醸地。エブロ川上流域に位置し、1991年最初のD.O.C(特選原産地呼称)に認められる。19世紀末のフィロキセラ禍により、フランス・ボルドー地方の生産者たちが移住してきたのが繁栄の端緒。
 ナバーラは以前はロゼワインの産地として有名だったが、現在は在来種と外来種をブレンドした新しいスタイルの赤ワインが評価を得ている。パンプローナの牛追い祭りの地。
 ソモンターノはアラゴン州北部、ピレネー山脈の麓。近代的な醸造所、醸造術で新しいスタイルのワインが開発される。スペインの「ニューワールド」と呼ばれ注目が高い。
 チャコリ・デ・ゲタリア、チャコリ・デ・ビスカヤ、チャコリ・デ・アラバ。バスク地方の産地。多雨なため、日本と同じ棚作りで栽培。オンダリビ・ズリ(微発泡白ワイン)が有名。シーフード用のベストワインの一つ。高い位置から底平のグラスに一気に注ぎ、泡立てて楽しむ。

 地中海地方はフランス国境から南の地中海沿岸地域。州はカタルーニャ、バレンシア。主要都市はバルセロナ。
 カタルーニャ州・ペネデスはカバの中心的産地。70年代からはスティルワイン(通常ワイン)の生産も。スペイン伝統のランシオ(酸化)タイプから、新しいスタイルのワイン造りに変換。革新性に優れる。ラベルも前衛的。
 カタルーニャ州・プリオラートは、2009年に2つ目のD.O.C(特選原産地呼称)に認定される銘醸地。80年代後半から、革新的なワイン造りを推進する「プリオラートの四人組」と呼ばれるスター醸造家が登場。濃厚かつ洗練された新しいスタイルの高品質なワインが生み出される。
 カタルーニャ州・フミーリャ、イエクラ。夏は40度、冬は氷点下。年間3000時間の日照に乾燥した気候。アルコール度の高いワインが生まれる。近年注目されるこの地方原産モナストレルの産地。フィロキセラの発生が遅かったため、ピエフランコ(接木されないブドウの木)が残り、一方新しいぶどうの栽培も始まり、独自の個性のワインが生まれる。


 まこんなトコロでしょうか。
 普段からスペインワインは本格派ながらリーズナブルということで、割とお世話になっておりました。特にテンプラニーリョの赤は安いのに濃厚で、ココアやコーヒーのような芳ばしい香りがナイスパフォーマンス。ちょっと土っぽい感じも嫌いじゃないくて。

 ただ、昨今のスペインは、その肥沃な土壌とおおらかな風土を利して、むしろ前衛的実験的な試みの新鋭ワインを生み出している、というのがトレンドのよう。
 元来自分もスペイン好き、と言うかリーガエスパニョーラのFCバルセロナ信者なわけでしたし、バルセロナのあるカタルーニャ州のペネデス、プリオラート辺りから、手頃なものを俄然セレクトしてみたくなりました。
 ウニコとか贅沢言わなければ、相当手間のかかる高品質ワインも手頃ですしね。いやーこれからはスペインワインの時代ですよ。


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Posted at 2011/06/20 16:45:48

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この記事へのコメント

2011年6月20日 17:59
なんとオサレな外観にそぐわないぶっきらぼうな貸切のボード(失礼)そこがまたイイネ!

そういえばきのう幸何とか公園に「ふろんたくん」と球団社長が来ていましたよ!

コメントへの返答
2011年6月22日 16:36
ありがとうございます。
そうなんです!
入り口であれー?って(笑

今日も夏日ですが、キグルミには厳しい季節ですよねー
2011年6月20日 20:28
そろそろ冷えた日本酒も美味しい季節になりましたとっくり(おちょこ付き)
コメントへの返答
2011年6月22日 16:36
ありがとうございます。
いいですねー冷酒…
暑気払いも是非やりませう!!

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「('A`) <対酒当歌 人生幾何 譬如朝露 去日苦多 慨当以慷 幽思難忘 何以解憂 唯有杜康」
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