
<0809みなとみらい@横浜>
今月の読書備忘録などを。2月分です。小説48冊、漫画144冊、雑誌沢山、てところですね。
今月の個人的ベストを三つあげるならば…「フルメタル・パニック!」、「半分の月がのぼる空」、「午前3時の無法地帯」あたり。特にフルメタル〜は素晴らしかった。現在自分内ラノベランキング第一位です。
あと再読の「ベルセルク」については、もう語ることもありません。まあ未読の方はひとまずお読みになられてください。
某所でオススメ漫画についてコメントしましたので、こちらにも抜粋してみます。
個人的な最高は「ゴールデンラッキー(害基地4コマ)」。漫画表現史上最高の知性と痴性の極北、最高到達地点。ホントに。でも物凄く人を選びます。10人ほどの、これは、という近しい方にお勧めした所、誰一人受け入れてくれませんでした(笑
普通に一番好きなのは「ふたつのスピカ(涙腺崩壊宇宙飛行士ジュブナイル)」。二番は「ベルセルク(超絶書込、途中まで最強ダークファンタジー)」。三番は「ルサンチマン(我ら非モテの聖書「現実を直視しろ。おれ達にはもう仮想現実しかないんだ!)」。
変態紳士的観点からは「放浪息子(男の娘最高峰)」と「青い花(百合娘最高峰)」が双璧。次点が「惡の華(変態ジュブナイル)」ってとこです。
忘れてた!ゴッキーの下に、「ねこぢる」名義の全作品が来ます。「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」…奇妙な味をまさに体現していたのでした。(過去形なのが悲しいです
なお、Twitterに上げた文章なので、表現が直裁かつ短絡的なのはご容赦を。
例によって写真に意味はありません。ただの埋め草、と申しますか仕事用にピックアップしたものの流用です。
120229 Labour Bureau Pamphlet Cover Sample

<0912みなとみらい@横浜>
小説
・H・P・ラヴクラフト「ラヴクラフト全集1」再読
「闇に囁くもの」は何度読んでも不気味だな…あからさまな恐怖は一切ないんだけども、とにかくじーりじりと真綿で首を絞めるがごとく状況が悪化していく。ラストのぶっ飛び具合は断然インスマウスだけど、こっちもかなり好き。ミ=ゴ
・H・P・ラヴクラフト「ラヴクラフト全集2」再読
「太古の昔,全宇宙を支配していたという邪悪な神々は絶えてしまったわけではない。再びこの世を掌中に収める時が来るのを今なお待ち受けているのだ。本書は,悪夢のようなクトゥルフ神話を生んだ鬼才ラヴクラフトの全集第2巻である」
・賀東招二「フルメタル・パニック!」1~10巻読了(長編1~5)
対テロ傭兵団のエリート少年兵が隠れた特殊能力を持つ一般少女の護衛につくため、日本の高校に入学。傭兵団の隊長も少女の三角ボーイミーツガールストーリー。
長編短編が交互に発刊されるスタイルで、短編は戦地と日本の常識の差に四苦八苦する学園コメディ。長編はパトレイバー級の人型ロボットが中心のシリアスなマーセナリーアクション。8歳から戦地にある主人公。ロボ有りラブ有りデッドオアアライブ有り。長編は普通に名作。
Wikipedia見たら、ハリウッドが2009年に映画化の版権買ってるらしい。というのも頷ける本格派です。
11~20巻(長編5短編4)読了。
短編までもがシリアスに。長編はほとんど欝展開に近い…けども、誰も諦めてないからこれはラストのカタルシスへの伏線と見よう。つうか面白い。あと短編9巻で、オチが見えたような気もする。SWエンドかな。
21~22(長編11~12)巻読了。
うおー!熱かった。そして泣いた…そりゃー予定調和ですけども、長編12巻を費やしたボーイミーツガールの結末をコレ以外にしたら世界がそれを許さないでしょう。いや素晴らしかった。今の所最高のラノベ。
・大黒尚人「フルメタル・パニック!アナザー」1~2巻読了。
そのフルメタ10年後の後日譚。別作者で最新のラノベの風潮、つうか萌えを導入すると…こうなった…いや悪くないけども、いかに前作が素晴らしかったか、と言うことか。
・橋本紡「半分の月がのぼる空」1~8巻+別冊読了。
苦手な難病もの。ラノベなので主人公が直情的に過ぎてたりヒロインがドSだったり医者と看護婦が頻繁に患者を暴行したりするけど、やっぱり泣ける。
そしてこのジャンルを読んだあといつも思うのが、程度というか時間の長さの差はあれど、人間はかならず死ぬわけで、難病でなくとも、大事な人との別れは必ず来る。だからお若い方には今を一生懸命生きていただきたい。的な。非常にらしくないな。だから苦手なジャンルなんです(笑
あ、あとプロレスマニアというかルチャな描写はナイス。ソル・デ・レイ・ケブラーダ!

<0903みなとみらい@横浜>
・御堂彰彦「“不思議”取り扱います付喪堂骨董店」1〜4巻読了
アンティーク、呪われた骨董品にまつわるストーリー。1章毎に完結するショートショートスタイル。
呪いの品にまつわる依頼人は大体取り返しがつかない状況で、致命的な結果を迎える。骨董店の店主もバイトも呪いの品に関わる人間で、現状では明らかではないが、後暗いところがあると思われる。
と、全体的に救いがなく、人死にもザクザク出ているが、飄々とした文体で不思議と暗澹とした印象はない。ラノベ的な狂騒や萌えとも無縁。雰囲気的には、軽めの笑うせえるすまん、男子版魔法使いの娘といったところか。例えばビブリオ古書堂の事件手帖的な文学性もある。
こうなると、結局ラノベというジャンルは出版レーベルに由来するということか…銀英伝も徳間デュアル文庫から再刊された以降はラノベ扱いされることもあるし。あとカラーの口絵。
本読み変態の自分としては、どんな萌え文学、官能小説も広辞苑も百科事典もスマホの説明書もカルト教団の機関誌も読めるけど、やっぱり基本的には真面目でかつ面白くないと困る。今作はそういう意味で普通に面白いです。
あと一話につき必ず一つは叙述トリックがあるのも楽しい。そうきたか!的ミステリィ体験がある。
・裕時悠示「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」1~4巻読了。
アンチ恋愛脳の主人公×ヒロインのカウンター青春ストーリーのはずが…なんだよ、結局ハーレム展開かよ。と、思わなくもないものの、幼少期のトラウマからそういう男女間の機微に嫌悪感を抱く描写には若干の共感が。
・入間人間「トカゲの王」1巻読了
異能伝奇バトル物。主人公はリアル中2。かつ深刻な厨二病。能力は目の色を変える事だけ。誰かの策謀で凄惨な事件の暴虐に巻き込まれ、血反吐をまきのたうち回り泣き叫び…上っ面な残虐描写の垂れ流し。お決まりの超覚醒も無し。でもそこがイイ。
・神崎リン「イチゴ色禁区」1~3巻読了
日本を裏面から支配する神道ネットワーク。その巨大組織に属す主人公。歴史の奥に隠された秘密、もたらされる闇との対決。設定は非常に興味深い。んですけども…話のベースが小学生へのセクハラとスネデレで成り立っていて…そういうのもあるか
・松智洋「パパのいうことを聞きなさい!」9巻読了
原作は真面目な擬似家族ストーリーだなぁ。YJの漫画版やアニメ版から入るとちょっと戸惑う人もいるのでは。
主人公も三姉妹も成長して、ますます家族になってきてる。完全に父親目線で読んでしまいますよ…あれ?目から汁が…

<0912みなとみらい@横浜>
漫画
前段は特にインプレッシブだったものを基本時系列で。
上三つに関しては特記項目。
・三浦建太郎「ベルセルク」1~5巻再読
うう…心が抉られる。魂が震える。何度読んでも、黄金時代編は…凄みがある。圧倒的な破壊と暴力、絶望の深淵。他に類の無い逆境にあっても、ひたすら抗う主人公。ベルセルク前半はファンタジー・バイオレンス巨編として冠絶している。
6~12巻再読
遂に触が始まった…「大いなる祝福の刻!彼なりし亜の刻、亜なりし彼の地へよくぞ集った、人の造りし神ならざる神の子羊達よ!」作者がこの一編を描くために、悪魔に、いやゴッドハンドに魂を売っていたとしても、僕は全く不思議に思わない。
圧倒的、とにかく圧倒的。ゴヤ、ボス、ブリューゲルらが夢見た、悪夢に見た、暗黒妄想の世界が、それら史上の偉人らの作品を超えるクオリティで現代に現出している。魔女っ子編までは将に、最強。
13~20巻再読
怒涛の触を乗り越え、狭間の世界での戦いの日々スタート。聖誕祭編、モズグス様迄の流れは本当に素晴らしい。「信仰とは望んでいる事柄に対する保証された期待、見えない実体についての明白な論証」byポール。宗教家の本質が彼にはある。
それはつまり、盲信、他人にとっての狂気こそが実態。得てしてそこには最悪の残虐が伴う。それにすがるヒトの弱さを否定するものではないですが、出来れば一生近づきたくない部類の存在、ということで。
21~36巻読了
やっぱ面白!リアルタイム時はミレニアム・ファルコン以降は蛇足かな…とか思っていたけど、こうして通して読み返すと、まあ圧倒される。なんつっても画力。圧巻の書き込みの質量。この物量作戦の前ではどんな設定も説得力を増すわけで。
魔女っ子と狂戦士の鎧他でガッツも丸くなったよなぁとか思うけども、これはあれだ、黄金時代編と同じく、この先への前振りなんでしょう。むしろ怖い。それにしても、ファンタジア…魔と人との融合。ダイバの言うように魔としてのアイデンティティの喪失に繋がるのではなかろうか、とも思うけど。でも使徒は知らんけど妖魔あたりは家族も作るんでしょう。暗黒皇帝ベルドとかアシュラムとかの理想に近いのかどうか。
つうかグリフィスとガッツはどう決着つけるのか。やはり続きが気になって気が狂う。俺のベヘリットが血の涙を流す。しかし今のペースだと…スタートが89年となると…あと20年はかかりますか。
・ねむようこ「午前3時の無法地帯」1~3巻読了
うわ、これは久しぶりにキた。イラストレーター志望女子が、間違いでパチンコ専門のデザイン事務所に入社。午前様も徹夜も当たり前、仕事に振り回され、生活もプライベートも崩壊する、DTP土方の生活がリアル。
自分語りになっちゃうんですけども、当方の最初の職場が印刷メインの小さな代理店で、最初は営業で入社。某新興自動車用品店と某超大手酒メーカーの直営居酒屋管理会社を担当。どちらも宵っ張り。特に用品店がひどくて…店舗営業と社内会議が終わる午前3時からが我々下請けとの打合せ、という。玉稿を頂戴し、朝のうちにデザイナーに投下。その後の印刷終了までの殺人スケジュールは言わずもがな。と、ここまではま大したことはないのです。
問題は、あまりの殺人予定にデザイナーさんが逃げる逃げる。仕方が無いので、営業の私がMACで代わりに直す。いつしかデザインスキルがついちゃう。仕事を受けてくれるデザイナーさんがいなくなる。短絡シャッチョーが「じゃあユーが作りなよ!でも営業もやってね」となる。
次に逃げたのが用品ブツ撮りのカメラマン。横で見てた私が代わりに撮るようになる…つまり、私独りで深夜原稿取りにいって、そのまま朝までブツ撮りして、その日のうちにデザインアップ。深夜終日営業の製版所に持ち込んで、電車が無いので仮眠or自家用車で帰宅。という地獄のデスマーチが完成。深夜早朝の首都高を106Xsiで珍走して、何度も死にかけたのはこの頃です。
まあ当然そんなの身体がついていくはずもなくて。20代の体力を持っても無理だったのでした。で、そういうDTP土方のリアルさをこの作品は良く表現してくれてました。そして…そういうリアルナイトメアな日常の中にも、くりえいちぶなひょーげん者、つう仕事特有の楽しさやりがい的なアレも確かにある、ということも。まあほとんどストックホルム症候群のようなものだとしても。でも人には勧められないですなー。もっと楽で実入り良い仕事はあるはずです。

<0912山下公園@横浜>
・吉田基已「夏の前日」1~2巻読了
才能ある美大生と年上の女性画廊経営者の恋愛模様。率直な性愛描写と臆病な情操描写が素敵すぎる。
それにしても…俺、来世ではイケメンになるんだ。だから残り少ない人生、せいぜい善行を積むことにする。今日もパンダのWWFに小銭入れてきた。
・幸村誠「ヴィンランド・サガ」11巻読了
ウォー!さいっこうに面白くなってきやがったぜ…長らく続いた農奴編終幕近し。また激動の時代に。12巻が待ち遠しくてたまらないぜ…エノス!!
・カズミヤアキラ「少女幻葬ネクロフィリア」1巻読了
またネクロノミコンか。暗黒の禁書にしては人口に膾炙し過ぎですよな。つうかネクロフィリアは屍姦て意味じゃないか。
それはそれとして、悪魔崇拝者の両親に虐待された姉弟、姉は親に殺され、親は異端審問官に殺され、弟はかろうじて生き残り新米神父に。しかし死んだ姉を屍体蘇生させるため、父の業で悪魔と契約。ゾンビとしてよみがえった姉は定期的に屍体を食さねば腐乱。解決?のためにはネクロノミコンが必要…という。ダークで…イイ
・荒川弘「百姓貴族」1巻読了
漫画家の前身が北海道の半酪農家だった作者の経験。現作の銀の匙より端的でぶっちゃけてる。現状ではこちらの方が面白い。あちらはストーリー展開的にコレから。
・久住昌之×谷口ジロー「孤独のグルメ」1巻再読
再読。やっぱり面白い。それにしても…複数の情報筋からの意見ですが、ごろーちゃんと当方は言動が似ているらしい。当方は酒を飲むけども。
・花形怜×ひらまつおさむ「珈琲どりーむ」1~5巻読了
風邪で寝てると読書が捗る。コーヒーマニアの老舗茶舗の跡取り若旦那とお茶嫌いダメ親の経営する喫茶店を切り盛りする娘のウンチク系ラブコメ。コーヒー好きならゼッタイ好きになる作品。つうかコーヒー飲みたい。
各話ごとに薀蓄コラムもあって非常に勉強になる。ちなみに二話目の薀蓄はコピ・ルアック(要検索。僕は飲んでみたい(笑。そして、実はコーヒー消費量世界一はフィンランドらしい。一年1200杯日本の三杯。当方は余裕でクリア。
・影崎由那「碧海のAiON」1~9巻読了
最近多い女子酷い目系。悪魔から不死身にされた主人公。人魚から奪った力で人に徒なす人魚を狩る。絵柄は非常にキュートなんですが、主人公の戦い方が…一度相手に殺されないと相手を狩れないという縛り。作者はSですな。
最も因縁ある人魚の末妹が味方になったり(この人魚が一番可愛い)、人魚側の攻撃準備が整いつつあったり、いよいよ最高潮!(文字通り最高の潮)というところで、311。恐らくそれが大地震と大津波だったのは確かで、現在は一旦日常編に戻り、小康状態。
・西尾維新×暁月あきら「めだかボックス」1~13巻読了
導入は学園日常ドタバタ系ラブコメかと思ったら、ぶっ飛び系学園異能バトルギャグに変化。つまり共学版魁!!男塾に。つまりつまり突っ込んだら負け(笑。敵味方あるけども、純粋悪はなく、殴れば友達。王道ではある。
王道ではあるが、敵も味方もキャラクタがもれなく変態で、なんとなく不気味でちょっと不愉快で、全体に展開もストーリーもそこはかとなく粘着質なのは西尾さんの力か。武装錬金ぽくもある。でもそういうの嫌いじゃない。いやむしろ大好き。
・ニトロプラス×種子島貴×たなか友基「鬼神咆哮デモンベイン」1~4巻読了
またネクロノミコンか(笑。あでも原作含めデモンベインは我が国におけるクトゥルー神話の普及に大いなる貢献を…ふふ…ルルイエの浮上もそう遠くは……ショッゴスについての噂を聞いたことはおありかね?

<0912みなとみらい@横浜>
・小玉ユキ「坂道のアポロン」8巻読了
陽性で強靭極まるマッチョメン、それが千。だがしかし…目立つ伏線はないものの、緊張感のあるコマ使いとすれ違う視線の演出でどんどん緊迫感が高まっていって、そしてあの事件。苦しいな。人の絆なんて、心なんて、ちょっとしたことで離れてしまうのですな…
病院屋上、洗濯シーツ舞う中の漢同志の抱擁号泣見開きは、ここ最近でもっとも破壊力のある一枚であった。涙腺的に。だがしかし、スマホ臭BL臭皆無なのがまたエライ。
いやそれにしても良い作品。とにかく雰囲気がいい。60年代特有の空気感てやつなのかな。なんだろ、バンカラだけど品があると言うか。アニメもちゃんとやれば名作確定。問題はジャズセッションの完成度だけ。
・森恒二「デストロイアンドレボリューション」2巻読了
高校生超能力テロリスト続編。相変わらず息詰る描写。同士が増え、ワンネスパワー保持者が増え、テロ組織としての内実も変容、優秀で魅力的な敵も登場。スピリチュアルな世界にも踏み込みはじめた。この先、どう転んでも白熱すること間違い無し。やっぱり凄い作家さんだ。
・ゆうきまさみ「ゆうきまさみのはてしない話」1~2巻読了
大昔に既読ですが文庫版が出ました。1987~2003年までのニュータイプ誌連載のコラム。
この人大昔から絵柄が変わらないのがいい。昔から洗練されてると言うか。内容は決行硬派で勉強になる。
・光永康則「怪物王女」17巻読了
今巻は1話完結形式の日常怪異編でストーリーはほとんど進まず。でもそういうのも大事。それにしても、表紙扉のニ行聯句、アトラク=ナクア、インスマウス、宇宙からの色…いいクトゥルー神話漫画ですな。
・那州雪絵「魔法使いの娘二非ズ」2巻読了
アーバナイズされた陰陽ゴーストバスターズ2巻。相変わらず淡々とした怪異譚そして押さえた描写。なのに非常に強い。抑えているからこそ怖い。前も書いたけどシンプルな陰影描写がキリコぽいんですよな。
・きづきあきら「ヨイコノミライ」1~4巻読了
仲良し高校漫研を悪意を持って引っ掻き回す、漫画セミプロ賞金稼ぎの女子。きづき先生はエロ可愛黒い悪女を描かせたら当代屈指。それにしてもラストは…女子怖い。
・柳原望「高杉さん家のおべんとう」1~2巻読了
タイトル通りのグルメ漫画かとおもったら、最近流行の歳の差カップル疑似家庭ものでした。ヘタレ三十路準教授と無口節約中学生が面白い。
さて、ここで一つ懸念。最近この手のジャンルが身につまされるのですが、アラフォー無頼を気取っていても、もしかしたら、なんらかの暖かさに飢えているのか…いや、それはない。だいたい無頼を気取ってないし(笑)。まあ、疑似家族物と言う物は、一種の社会の縮図として普通に面白いと言うことか。
・塩野干支郎次「ブロッケンブラッド」1~5巻読了
大人気女子中学生アイドル(実は短大卒23才)ノイシュヴァンシュタイン桜子こと謎の美少女クリスチーネ幸田ことお天気魔女予報士ホーエンツォレルン楓子は錬金術に拠って生み出された人造魔法少女である。日夜悪の錬金術師と戦う彼女の正体が男子高校生守流津健一であることを知るものは少ない…
な…何言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
的なぶっとんだ設定なんですが、画力とギャグの冴えで非常に面白い。ほとんど様式美的なボケと突っ込みのテンプレート。だがそれがイイ。そのcrazyなスタイル、冗長過ぎるネーミングセンス…もしかしたら作者は竹中直人御大往年の大名作、普通の人々、恋のバカンスのフォロワーなのかも。ショスタコーヴィッチ一郎太的な。
・樹なつみ「ヴァムピール」1~5巻読了
死者に取り憑き、生者の負の生命力を喰らう超常者ヴァムピール(いわゆる吸血鬼)。主人公格が複数あり、ヴァムなりそこねの半死者、半死者に取り付き残ったヴァム、ヴァムと共存する死者、ヴァムの穢れを祓える一般人の精神科医。そして敵対する完全体のヴァム、などなど。
かなり複雑な展開・構造になっていますが、すっきりと読めます。絵もうまいし、内容もシリアスかつオカルティック。大好きだ。
・勝木光「ベイビーステップ」20巻読了
真面目で理詰めなテニス漫画続編。主人公とヒロインがつきあいはじめてプール行ったりしますけども、基本はテニステニステニス。なんか読んでて勉強になるくらい打ち込んでいるのが非常に好感が持てる。私も座禅組むか。

<0912みなとみらい@横浜>
ここからは普通の時系列。
・谷川ニコ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」1巻読了
これは痛い…喪女子の自虐ストーリー。性別をひっくり返せば高校時代の自分で…なんだかかさぶたをむりやり剥がされるような気分。最高です。
「(戯れるリア充を横目に)私の寿命一年減らしていいから、あいつら事故死しねーかな・・・」
・ヒロユキ「マンガ家さんとアシスタントさんと」6、7巻読了
相変わらず主人公はまっすぐで明朗な変態だなぁ。むしろ潔い。
8巻読了
をを、スーパーアシスタントとの外堀が埋まりつつある。いや、一番手は葵さんか…だがヤツは男だ。だがだが、それがどうした!
・菅野マナミ「ひまわりさん」2巻読了
しっとり書房漫画続編。先代ひまわりさんのエピソードは美しくもはかなかった…なんかどんどん面白くなってきたような気がする。
・ろびこ「となりの怪物くん」8巻読了
主人公同志がやっとつきあった…少女漫画にしては破格の進展の遅さですな。
・なもり「ゆるゆり」7巻読了
全編書き下ろし、だと…なもり先生は神か。
・藤木俊「はじめてのあく」12巻読了
黒澤さん無双であった。つうか真世界の人々あっさりしすぎ。
・黒田bb「Aチャンネル」1~2巻読了
ああこういう作品だったんだ。保健教諭が変態すぎていい。あと黒田bbさんは名前が格好いい。
・鎌池和馬×近木野中哉「とある魔術の禁書目録」9巻読了
法の書編中盤。今作は絶対に重いテーマをひっぱってくるから気が抜けない。
・藤堂あきと「パーツのぱ」1~4巻読了
秋葉原の昔ながらのPCパーツ屋さんの日常。専門用語が多く最初はちょっとあれだったけども、キャラクタの性格が掴めてからは面白くなってきた。ひさしぶりにWINマシンが欲しくも。
・山崎毅宜「白球少女」1~3巻読了
元天才野球少女がいかにして甲子園を目指すか…という内容かとおもったら、3巻たってもマウンドにすら立ってません。変態ドタバタ学園アクションでした。でも面白い。
・永野護「FOOLforTHECITY」1巻読了
ファイブスターズの永野さんの処女作。って87年か!たしかに時代を感じさせるけど、いい近未来ロケンロールストーリーでした。
・さいとうちほ「SとMの世界」1~2巻読了
ドナスィヤン・アルフォーンス・フランスワ=マルキ侯爵とレオポルト・フォン・ザハー男爵とはほぼ無関係。異世界スリップもの。少女漫画少女漫画してる。
・瀬口たかひろ「あみーご×あみーが」1~2巻読了
少女サッカー漫画。これから、というところで打ち切りなのかな。なでしこブームの今ちゃんと完結して欲しいかも。
・有馬啓太郎「うりぽ」1~2巻読了
宇宙人子育てもの。あれ?この辺は熱に浮かされててあんまり覚えてない…あとで要再読。

<0912山手公園@横浜>
・藤原ここあ「妖孤×僕SS」6巻読了
ようやく百鬼夜行ショックから、読者の方が立ち直った。って自分のことですが。展開もおきらくのほほん日常になって…るけど、また次巻で激動しそう。でももう不意打ちはないから大丈夫(それもどうか
・山内泰延「男子高校生の日常」5話読了
「女子高生は異常」のメガネは「シルバーデビル」、冬服は「ギガンテス」、セーラーは「アークデーモン」。というあだ名が判明。どんだけ(笑
全体に面白くはあるけども、アニメは三倍面白い。四コマは動画になると化ける。
・やまむらはじめ「神様ドォルズ」9巻読了
空守村に戻ってあれやこれや。相変わらず、登場人物の精神状態というか思考回路がパンクすぎてまったく感情移入し難い。特に幹部と隻の方たちが…むしろサイコでいい味出してる。
・渡辺航「弱虫ペダル」21巻読了
インターハイ最終日最終ストレート間近。相変わらず熱い。そして冴えわたる顔芸。今朝の夢で出てくるくらいですわい。
・七月鏡一×藤原芳秀「JESUS砂塵航路」11巻読了
藍東学園にどんどん濃いキャラクターが集まってきた。このなんでもありのフリカッセなスターシステム…手塚御大の海底超特急マリンエクスプレス的な祝祭感がある。
・入間人間×山根真人「電波女と青春男」1巻読了
小説のコミカライズ版。ブリキ絵と比べるとかなりシンプルですが、雰囲気はあるかな。デフォルメキャラは可愛い。
・タアモ「恋愛ロケット」1巻読了
バストアップの絵が印象的。甘くて優しい世界だ。
・大武政夫「ヒナまつり」2巻読了
お人好し○暴さんとぶっとび超能力少女の同居物語。被害者はおもに○暴さん。ギャグのレベルが銀魂的に高い。これアニメ化するんじゃないかな。
・志水アキ「ニート女と小学2年生」読了
短編集。社会に適合できない人間が、少しのきっかけと努力で、ほんのちょっとだけ前向きに頑張っていける。そんなお話。まともな感受性の持ち主だったらきっとほっこりと心温まることでしょう…
私は社会不適合者表現が見につまされて痛くてちょっと辛い。
・浜田よしかづ「つぐもも」1~7巻読了
付喪神とのドタバタ日常&ゴーストバスターズもの。とにかく絵が上手い。MACの能力とアナログの良さが融合。ムーブマンもグッド。あ、内容ですか?それはその…はははは
・五十嵐藍「鬼灯さん家のアネキ」1~4巻読了
義理姉妹4コマ。姉から弟への一方的セクハラ、というわりとアレなジャンル。詳細は伏せますが、Mの兄弟にはおすすめできるよ!佐藤くん!
定期購読雑誌
・スピリッツ、イブニング、モーニング、モーニングツー、ヤングジャンプ、ヤングマガジン他
・Number
・ベストカー、ENGINE、CARMAGAZINE
・ファモーソ
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