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2017年08月05日

水中撮影:170730-00 尊之島ガード/西伊豆・田子瀬浜シュノーケリング行 の事

<田子瀬浜/西伊豆>

いつでも穏やか。
NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 + WP-N3 + INON UWL-H100 28M67 type2



20170730
先週末(2017/7/29〜30)の伊豆へのシュノーケリング行の二日目です。
この日は台風5号の影響が強まり、ヒリゾ浜の渡し船は残念ながら欠航に。

東からの台風ということで、うねりを避けて西伊豆の田子瀬浜に向かうことにしました。
ちなみに読み方を検索しますと、「たごせばま」「たごせはま」「たごせのはま」と三種類出てくるのですが…西伊豆町役場のHPですと「tagosehama」となっていますので、それが正しいのかなーと思われます。

田子瀬浜の特徴は、伊豆半島でも屈指の穏やかさ、荒天時の強さにあると思われます。
西伊豆の丁度中央付近にある田子の港は、湾の入り口にある鷹之島(そんのしま)と、島の東西に伸びる大きな二本の防波堤によって、外海から完全にガードされています。

今回訪れた田子瀬浜は、その田子の港の奥のさらに奥。東側の防波堤の手前にある小さな浜です。(本当に奥の奥ですので、迷わないよう事前にお調べください。)
某ヒリゾ浜ほどではありませんが、ハイシーズンには駐車場が一杯になってしまうこともあります。できれば午前中早めに到着するほうが間違いがないです。

地形的には尊之島と石浜のビーチにはさまれた狭い水道状の水域になります。
巨大防波堤によって守られていますので穏やかですが、防波堤の両端から潮流が入り潮通しはかなり良いです。個人的にはミニ・ヒリゾ浜と呼んで差し支えない、シュノーケリングにかなり適したポイントだと思っております。

田子瀬浜で是非見ていただきたいのが、ソフトコーラル(ウミトサカ)の大群生とテーブルサンゴ(エンタクミドリイシ)の群生。浅瀬の景観としては伊豆でも屈指の絶景だと思います。

ポイントは遊泳範囲のブイの外にあります。
まずは浜から沖の尊之島に向かって左手(西)にある防波堤沿い。防波堤の手前半分から崖際にかけて、ソフトコーラルの大群生とテーブルサンゴの群生が見られます。
ごく浅い防波堤壁面に既にたくさんのソフトコーラルとサンゴ。防波堤と外海の境目にある崖の壁面にはさらにびっしりとソフトコーラルが。ちょっと引くぐらいの繁茂具合です。

もう一つのポイントは、尊之島に向かって右手(東)。かつお供養のえぶす様の小さな岬の先の壁面。こちらもごく浅い場所からソフトコーラルが見られます。
更に先に進んだ岬の突端にはより沢山。田子瀬浜でも一番大きなテーブルサンゴも見られます。沖の生け簀を支える太い鎖にも、金属面を覆い隠さんばかりにソフトコーラルが生えています。

これからの季節は上述のテーブルサンゴに、トノサマダイやスミツキトノサマダイなど、ちょっと珍し目の各種チョウチョウウオの幼魚が居着くようになります。テーブルサンゴとソフトコーラルに熱帯魚の幼魚達。そこだけ切り取ればまるで沖縄?的な素晴らしい光景が見られると思います。

遊泳範囲の両サイドの砂地では、ハナハゼとダテハゼ、ニシキテッポウエビの三者共生も見られます。
割と浅瀬で見られますのでこちらもオススメです。

今回は他に、サンゴの穴から顔を出す綺麗なホシギンポ、ガンガゼの林に隠れるミナミハコフグyg、違いのわかるニジギンポ、ウニと全く同じ配色のムラサキヤドリエビ、ソフトコーラルをついばむハコフグ、大人のチャガラの群れ、などが見られました。
魚影に関してはヒリゾ浜より少し落ちますが、これから秋にかけてどんどん良くなって行くと思います。


場 所:西伊豆・田子瀬浜
日 時:170730 11:00〜15:00
天 候:曇り
気 温:29℃
水 温:25.0℃
波 高:ほぼ無し
 風 :南微風
透明度:5m〜10m
撮 影:水中:NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 + WP-N3
       +INON UWL-H100 28M67 type2、INON UCL-165M67
    陸上:NIKON D700



20170729
台風5号が接近する中、先週末(2017/7/29〜30)伊豆にシュノーケリングに行ってまいりました。

初日の7/29は今季3回目通算5日目の南伊豆のヒリゾ浜へ。

伊豆半島の南端にあるヒリゾ浜は、すぐ南にある大根島、東の沖にある大島がうねりを防いでくれるため、昨今多い日本の東の海上に発生する台風には割と強いという特徴があります。(逆に通常の南からの台風には弱く、時には欠航の憂き目に…)

この日も天気図を睨みながらの進発だったのですが、渡し船は無事運行。
長い周期の嫌な感じのうねりがあるものの、台風と反対側の西から潮流が入る「下り潮」の間は水中のコンディションも良好。
水深が浅く潮通しの良い「小通り」はどこまでも。一番沖にある岩礁「沖ハヤマ」のドロップオフ、-20mの水底もよく見えました。
午後遅くには潮流が逆転し台風のある東側からの「上り潮」に。こうなると、うねりでかき混ぜられた濁った水がヒリゾ浜にどんどん入ってきてしまい、透明度は低下してしまいました。本当にあっという間に変化するので、見ていて逆に興味深いほどの勢いです。

魚影の方は相変わらずの特濃状態です。場所によっては魚で前が見えないほどで…タカベの大群(タカベ団子)がめちゃくちゃキレイです。
実は翌日は台風の影響が増して渡し船が欠航になり、西伊豆の田子瀬浜に移動したのですが、改めてヒリゾ浜の魚種・魚影の凄さを再確認しました。田子瀬浜もいつでも穏やかで、ソフトコーラルやテーブルサンゴなど他にない凄い魅力があるのですけど……

ということで、7月のオープンからずーっといる、メートルクラスのオオセ(底生のサメ)、トビエイ(尻尾を入れたら2m超え)にもまた会えたり。越冬クマノミも元気でした。お昼休みに中木川でウナギを手づかみにしたりw
死滅回遊魚(所謂熱帯魚)系では、既着のミツボシクロスズメダイやハクセンスズメダイ、ソラスズメダイなどの幼魚は順調に成長中。新たにトゲチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ、シマハギの幼魚なども到来していました。残るはクマノミygですね。
帰り際にはマツカサウオの幼魚も発見。一度現れるとしばらく同じ場所にいてくれるので今後も楽しみです。


p.s.
某科学技術振興機構のお子様向けの科学雑誌の表紙に、ヒリゾ浜で撮影したカエルウオの写真が使用されました。
国立研究開発法人 科学技術振興機構「科学するこころを開く サイエンスウィンドウ」

どこにでも普通にいるお魚ですけど、よく見るとものすごく愛嬌があるんですよね…ヒリゾ浜では小通りやあいあい岬下の波打ち際の岩の上で一生懸命コケを食べているのが良く見られます。



場 所:南伊豆・ヒリゾ浜
日 時:170729 08:00〜16:30
天 候:曇り
気 温:29℃
水 温:25.0℃
波 高:うねり有り
 風 :南微風
透明度:10m以上
撮 影:水中:NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 + WP-N3
       +INON UWL-H100 28M67 type2、INON UCL-165M67
    陸上:NIKON D700


水中撮影:170729-00 大島大根ガード/第3次通算5日 南伊豆中木ヒリゾ浜シュノーケリング行 の事


写真アルバム:170729 Snorkeling @ Beach HIRIZO-03-05


動画:youtube DIRU1974
中木へ行こうよ!! HP



<田子瀬浜/西伊豆>

尊之島ガード。


<防波堤/田子瀬浜>

田子と言えばソフトコーラル。


<防波堤/田子瀬浜>

ウミトサカ。


<外海口/田子瀬浜>

外海との境界の崖面に引くほど生えています。
が、秋に向かってさらに倍は増えます。


<防波堤/田子瀬浜>

テーブルサンゴ(エンタクミドリイシ)も群生してます。


<外海口/田子瀬浜>

外海口のソフトコーラル大群生の壁面の上に綺麗なホシギンポ氏。
NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 + WP-N3 + INON UCL-165M67


<防波堤/田子瀬浜>

ガンガゼの林にミナミハコフグyg。


<防波堤/田子瀬浜>

防波堤の壁面。
ほんの水深2〜3mぐらいです。
NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 + WP-N3 + INON UWL-H100 28M67 type2


<防波堤/田子瀬浜>

ウミトサカとハコフグyg。


<えぶす様岬先/田子瀬浜>

ゴンズイ玉がダブル。


<えぶす様岬先/田子瀬浜>

ウミトサカとソラスズメダイ。


<奥の岬/田子瀬浜>

奥の岬の突端に、おそらくいちばん大きなエンタクミドリイシ。


<奥の岬/田子瀬浜>

奥の岬の突端は−10mぐらいのちょっとしたドロップオフになっています。
沖の生け簀を支える鎖にびっしりとソフトコーラル。


<奥の岬/田子瀬浜>

ハコフグやハリセンボンが隠れています。


<遊泳範囲東/田子瀬浜>

遊泳範囲の東西両側のちょっと外に砂地があります。
ハナハゼとダテハゼ、ニシキテッポウエビの三者共生が浅瀬でも見られます。
たまにトビエイもいます。


<えぶす様岬先/田子瀬浜>

違いのわかるニジギンポ。
ふわふわと漂っていたので、そっと空き缶を差し出した所「なにこれ?なにこれ?」と周りを一周。「これいーじゃんいーじゃん!」とすんなり入ってくれました。尻尾から入るみたいです。
NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 + WP-N3 + INON UCL-165M67


<えぶす様岬先/田子瀬浜>

田子はガンガゼ、ムラサキウニ、バフンウニとウニが豊富。
ムラサキウニに寄生していたのがムラサキヤドリエビ。
ウニ完全に溶け込むミッドナイトパープルなカラーがかっこよすぎます。


<防波堤/田子瀬浜>

イシダイygがニセカンランハギygにクリーニングの真似事。
ホンソメワケベラほど上手ではないようで、すぐにやめてよーと逃げられてました。



続きます。



写真アルバム:170729 Snorkeling @ Beach HIRIZO-03-05


動画:youtube DIRU1974
中木へ行こうよ!! HP



ブログ一覧 | シュノーケリング@西伊豆・田子瀬浜 | 旅行/地域
Posted at 2017/08/05 13:27:06

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