
<式根島の磯マップ>
2018/10/06-08
伊豆諸島の式根島シュノーケリング行の初日のまとめです。
この日は9時頃に島に到着。
11時から島北西部にある中ノ浦海水浴場。14時半から北東にある泊海水浴場へ向かいました。
中ノ浦海水浴場は、式根島のシュノーケリングでは最初に挙げられる一番大きな海水浴場です。
島の北西部にあって、湾は北を向いています。透明度は10〜15mほど。暫く大荒れが続いていたため、やや白濁がありましたがポテンシャルの高さは感じました。
地形はダイナミック。浅瀬からサンゴがあり、沖に出るとさらに大きな群生になっています。
魚影もとても濃く、南伊豆のレギュラー組の他、ヤリカタギyg、コクテンフグ、ムラサメモンガラygなどの南方系にもたくさん会えました。
泊海水浴場は、式根島のイメージ画像として使われる、とても美しい海水浴場です。
島の北部にある巾着型の丸い遠浅の入江で、開口部は南北に2つ。どちらもとても狭くなっているので、外洋が荒れていても湾内はとても穏やかです。特に南側の開口部手前付近は、潮の流れがあって透明度良好。この日も優に25m以上は見えていました。
ポイントとしてはこじんまりとしていますが、魚種は浅瀬からかなり豊富。
ちょっとめずらしいウミヘビ(モヨウモンガラドオシ)やカンムリベラyg、大きなヒラメなどを見れました。
とにかく穏やかで綺麗な湾なので、お子様連れには最高だと思います。
入水後は自転車でささっと島を縦断。
南岸に有る無料の露天風呂、松が下雅湯につかり、晩御飯は宿の肥田文さんで素敵な島ディナー。
あっという間に初日は終了したのでした。
場 所:式根島・中ノ浦海水浴場、泊海水浴場
日 時:181006 11:00〜16:30
天 候:晴れ時々曇り
気 温:24℃
水 温:24℃
波 高:無し
風 :南西強
透明度:10〜25m
撮 影:水中:NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM + WP-N3
INON UCL-165M67
陸上:NIKON D700
水中撮影:181006-08-01 さるびあ丸で行こう/式根島・伊豆諸島シュノーケリング行 の事
2018/10/06-08
伊豆諸島の式根島へシュノーケリングと観光に行ってきました。
10/6の到着から帰りの船の出る10/8の午前中まで、式根島の海を堪能しました。
結論から言いますと、最高でした。
式根島はシュノーケリング・アイランドと言って過言ではないと思います。
今回は10/5の夜に東京の竹芝桟橋から東海汽船の大型船で式根島へ。寝ている間に移動して翌朝到着するというシステムです。
早割やインターネット予約割引やなど割引サービスがいくつかあって、往復でだいたい1万円〜1万2千円です。
個人的には伊豆諸島といえば、ドルフィンスイムやスクーバダイビング。実際にこれまでに訪れた、利島や大島はダイナミックすぎて、ボートかタンクを背負わないとなぁという感じだったのですが。今回初めて式根島を訪れて、その印象がガラッと変わりました。
式根島の大きさは一周12km。リアス式の海岸線で穏やかな入江がたくさんあります。メジャーな海水浴場だけでも、中ノ浦、泊、大浦、石白川(いしじろがわ)の4つ。隠しビーチ的な穴場の入江も各所にあります。
海中は伊豆の海のゴージャス版といった感じで、黒潮の本流が当たる離島ならではの透明度、サンゴや魚種の豊富さはさすがです。上述の4つの海水浴場でも十分楽しめるのですが、地元の方に教えていただいた、ちょっと不便な場所にある隠しビーチは本当に素晴らしかったです。
潜るポイントは島の南北に分布しており、外洋への開口部も色々です。つまり、風向きや潮加減次第で、その日のベストなポイントが選べます。
島が小さいので移動するのも簡単です。とくにレンタルの電動自転車がオススメ。いちいち着替えず、ウェットスーツを着たまま各ポイントを巡るのは、想像以上に楽しいものでした。
風向きと波具合を見て、初日は島北西部にある中ノ浦海水浴場、北にある泊海水浴場。二日目は島南東部にある隠しポイントの丸根ヶ浜。三日目は島南東部にある石白川海岸とその沖にあるモウヤ岩礁を選びました。
各ポイント別に別記事でまとめますが、どこも本当に素晴らしかったです。

<@中の浦海水浴場>
まずは中の浦海水浴場から。

<@中の浦海水浴場>
島の北西にあって、北向きに開口部がある細長い入江です。

<オカダトカゲ?@中の浦海水浴場>
あ!
どうも伊豆諸島の固有種、オカダトカゲっぽいです。

<ソラスズメダイ他@中の浦海水浴場>
早速入水。
前日までの大荒れで砂が舞って白濁りがありますが、水質は素晴らしいです。

<シマアジ@中の浦海水浴場>
波打ち際からシマアジの群れが寄ってきます。

<シマアジ@中の浦海水浴場>
近い近い。

<ゴマチョウチョウウオyg他@中の浦海水浴場>
ヒリゾでもあったゴマチョウyg。

<ヤリカタギyg他@中の浦海水浴場>
波打ち際は砂地で、そこから先はすぐにサンゴがびっしりです。
よく見ると右にヤリカタギygが顔を出しています。

<ソラスズメダイ他@中の浦海水浴場>
サンゴはエダミドリイシやキクメイシ、ハマサンゴ系。
伊豆でも見かける種類ですが、やはり規模が違います。

<ソラスズメダイ他@中の浦海水浴場>
立派なエダミドリイシ。

<ソラスズメダイ他@中の浦海水浴場>
岩全体を覆うキクメイシ。

<ツユベラyg他@中の浦海水浴場>
ツユベラygが普通にウロウロしています。
そして左にシラコダイyg、右下にナミチョウyg。

<ツユベラyg他@中の浦海水浴場>
いい色です。

<シマアジ@中の浦海水浴場>
シマアジの群れの距離感w

<シマアジ@中の浦海水浴場>
ハイシーズンは餌をもらえるのかもしれません。

<ソラスズメダイ他@中の浦海水浴場>
入江の出口辺りまで出てきました。
コブハマサンゴやキクメイシの土台の上に、テーブルサンゴのエダミドリイシ。ほぼサンゴ礁になっています。

<ヤリカタギ他@中の浦海水浴場>
枝の間を覗くと、チョウチョウウオ系のヤリカタギygが潜んでいます。

<ソラスズメダイ他@中の浦海水浴場>
ソラスズメの乱舞。
中央左にヤリカタギyg、イトヒキベラやヤマブキベラ等もいます。

<ハマフエフキ他@中の浦海水浴場>
80cmはありそうな巨大なハマフエフキが様子を見に来ました。

<ハマフエフキ他@中の浦海水浴場>
しばらくストーキングされました。

<コクテンフグ他@中の浦海水浴場>
伊豆ではあまりいないコクテンフグです。

<コクテンフグ他@中の浦海水浴場>
子犬のような顔をしています。
膨らむとめちゃくちゃ面白いんです。

<ヤリカタギyg他@中の浦海水浴場>
ヤリygがペアに。

<ツノダシ他@中の浦海水浴場>
ツノ氏は逆に少なめかもしれません。

<ツノダシ他@中の浦海水浴場>
下から。

<ヤリカタギ他@中の浦海水浴場>
奥に緑のオトメベラ、左にクギベラygがいます。

<ヤリカタギ他@中の浦海水浴場>
ヤリ氏。

<ハマフエフキ@中の浦海水浴場>
お昼を食しに砂地を通って浜に戻る途中です。

<ムラサメモンガラ@中の浦海水浴場>
あ!波打ち際のフムフムヌクヌクアプアア!

<ムラサメモンガラ@中の浦海水浴場>
ハワイの州魚で「humuhumunukunukuāpuaʻa:豚のようになく四角いサカナ」という意味だそうです。

<ムラサメモンガラ他@中の浦海水浴場>
幼魚は伊豆でもたまに会えますが、手のひら大以上の大人サイズは貴重です。

<ムラサメモンガラ他@中の浦海水浴場>
第二形態のモンツキハギも地味に嬉しいです。
(第一形態は真っ黄色、第二形態でオレンジの紋付きが現れる。第三形態はグレー&焦げ茶もしくは真っ黒な体にオレンジの紋付き。)

<シマアジ他@中の浦海水浴場>
またまたシマアジの群れに囲まれて…一匹だけギンガメアジですね。

<シマアジ他@中の浦海水浴場>
ギンガメを探せ!

<島のり弁@中の浦海水浴場>
ファミリーストアみやとらさんの島のり弁を食して、午後の海へ。

<ツノダシ他@中の浦海水浴場>
ツノ氏追加。

<ソラスズメダイ他@中の浦海水浴場>
午後も良い海。

<ソメワケベラyg他@中の浦海水浴場>
黄色いホンソメ先生…元祖ソメワケベラygだ!
ygの頃はホンソメワケベラの色違いですが、大人の第二形態になると、上半身は青黒く下半身は黄色にスパッと染め分けられます。
本来は三宅島・小笠原諸島以南だそうです。

<ホンソメワケベラyg他@中の浦海水浴場>
奥に色違いのホンソメワケベラygがいます。

<ワカウツボ@中の浦海水浴場>
板サンゴ(センベイサンゴ?)に住むワカウツボ。

<ワカウツボ@中の浦海水浴場>
伊豆でも会えますが、南方気味で少し珍し目です。

<ワカウツボ@中の浦海水浴場>
ご立腹です。

<ムスジコショウダイ@中の浦海水浴場>
こちらも伊豆ではちょっと珍し目です。

<ムスジコショウダイ@中の浦海水浴場>
コショウダイ系の常で、大人になると幼魚とは似ても似つかない姿に。
細い白黒の縦縞の身体に鮮やかな黄色に黒玉のヒレになります。

<ヤマブキベラ他@中の浦海水浴場>
ベラもいつものニシキベラに、オトメベラ、ヤマブキベラ、クギベラyg。

<ヤリカタギ他@中の浦海水浴場>
ヤリカタギygとチョウチョウウオ。

<ヤリカタギ他@中の浦海水浴場>
こっち見んな!

<ツユベラyg@中の浦海水浴場>
小さめのツユベラygもいました。

<ツユベラyg@中の浦海水浴場>
相変わらずシマアジが近いです。

<シマハギyg他@中の浦海水浴場>
波打ち際にygの群れ。

<シマハギyg他@中の浦海水浴場>
モンツキハギyg、オジサンyg、アオブダイygも一緒です。

<コウワンテグリ@中の浦海水浴場>
大人のコウワンテグリもいました。
伊豆ではygがメインですね。
と、泊海水浴場も気になるので、中の浦はここで切り上げることにしました。

<@泊海水浴場>
自転車で北西に数分、泊海水浴場に移ってきました。
遠浅で穏やかで、本当に美しいビーチです。

<@泊海水浴場>
ウェットのまま自転車できたので、即入水できます。
あー、中の浦に輪をかけて水質良好です。巾着型の入江なので外洋の影響を受けづらいんですね。

<イシダイ@泊海水浴場>
水が無い系です。

<カゴカキダイ他@泊海水浴場>
サンゴはそれほどでもないので、魚種は伊豆に近い感じがします。

<キビナゴ@泊海水浴場>
キビナゴの群れが入ってきています。

<ハマフエフキ@泊海水浴場>
北側の開口部の狭い水道付近は、外洋からの影響で若干砂が舞っていました。
水流もあってハマフエフキなど大型魚が見られます。

<ヒラメ@泊海水浴場>
あ、

<ヒラメ@泊海水浴場>
巨大ヒラメもいます。

<フウライチョウチョウウオ他@泊海水浴場>
ほぼ大人のフウライチョウチョウウオがいました。

<チョウハン@泊海水浴場>
このチョウハンもほぼ成魚。
背鰭軟条部には目玉模様が消えかかっています。

<クロホシフエダイ他@泊海水浴場>
クロホシフエダイはちょくちょく見ますが、下のヒメフエダイは南方系ですね。

<ギンガメアジ@泊海水浴場>
綺麗なギンガメアジ。

<ギンガメアジ他@泊海水浴場>
たまにめっちゃ見てきます。

<イシダイ@泊海水浴場>
入り江に2つある開口部の南東側。その手前は潮流が強めの浅瀬になっていて、水質がMAXです。

<ボラ@泊海水浴場>
遠くのボラの群れも手にとるようです。

<イズヒメエイ@泊海水浴場>
北側の開口部からメータークラスのイズヒメエイが入ってきました。

<イズヒメエイ@泊海水浴場>
大きいし分厚い!
ヘリに噛み傷がたくさんあるのは、繁殖期にオスが噛み付いて押さえつけて交尾しようとするから。人気のあるメスの印だそうです。この個体も妊娠中かもしれません。

<カンムリベラyg@泊海水浴場>
カンムリ氏もペアで出ました。
手前の大きめの個体は下半身が黒くなりかけていて、第二形態の片鱗が出ています。

<ヒメフエダイyg@泊海水浴場>
ヒメフエダイもついてきています。
こちらの第二形態は全身真っ赤です。

<トカラベラyg他@泊海水浴場>
伊豆では豆粒サイズしか見かけないトカラ氏もかなり大きくなっていました。顔から第二形態になりつつあります。
ちなみに幼魚の第一形態は白と黒のモノクロチェック。第二形態は顔はベラっぽく緑にオレンジの縦縞、身体は細かい白メインの白黒チェックでヒレは黄色。第三形態は顔は緑にオレンジの縦縞のまま、身体が緑から青への明るいグラデになります。ってベラ系の変態はほんとにどんだけ〜?ですね。

<イシダイ他@泊海水浴場>
イシダイ、カゴカキダイ、シマハギのシマシマ軍団が突撃してきます。

<イシダイ他@泊海水浴場>
こっち見んな!

<トラウツボ@泊海水浴場>
安心のトラさん。

<モヨウモンガラドオシ@泊海水浴場>
岩の下に黄色と黒のまだら模様の…

<モヨウモンガラドオシ@泊海水浴場>
ウミヘビだ!
と言っても毒のない、ウナギ目ウミヘビ科の魚類の方のウミヘビです。

<サビウツボ@泊海水浴場>
ニョロニョロのような見た目と動きの実にキュートなサビウツボ。
図鑑では和歌山以南生息のはずです。

<サビウツボ@泊海水浴場>
特に白目がちな目が可愛い。

<キビナゴ@泊海水浴場>
突然キビナゴがパニックに。

<ヒレナガカンパチ他@泊海水浴場>
こんな浅瀬にヒレナガカンパチの群れが!
これが原因だったんですね。

<モヨウモンガラドオシ@泊海水浴場>
モヨモン氏が穴から出てきました。
確実に1m以上はあります。長い!

<モヨウモンガラドオシ@泊海水浴場>
その名の通りの美しい模様紋柄です。

<モヨウモンガラドオシ@泊海水浴場>
お顔はキュート。

<モヨウモンガラドオシ@泊海水浴場>
触ってみると想像以上に固く、筋肉質を超えた、硬化したガスホースのような質感でした。
確かにウナギではなくてウミヘビです。
というところで本日のシュノーケリングは終了です。
サンゴ礁の中の浦、穏やかで高透明度の泊。どちらも素晴らしいポイントでした!

<@松が下雅湯>
ウェットのまま自転車で島を横断。
島南部にある松が下雅湯で入浴しました。水着着用の海際無料混浴露天風呂です。
ちなみにこちらは、「内科の湯」と呼ばれ全国露天風呂番付で東の張出横綱に番付された、潮溜まりの野生温泉「地鉈温泉」のお湯を引いてきたものです。景色も効能も抜群です!

<@漁師宿 肥田文>
晩御飯は宿の肥田文さんで。

<@漁師宿 肥田文>
この魅惑のラインナップ…
獲りたてアカイカにタカベの塩焼き!名物のタタキ揚げ(島のかまぼこ)に明日葉天ぷら!最高に決まっています。
そして驚愕なのがねずみ貝と岩のりのお味噌汁。ねずみ貝はタマガイ科の島の小さな貝。こういうものの出汁が美味しくないわけがないわけでして…至高の滋味でした。

<@漁師宿 肥田文>
島焼酎と迷ったのですが、ここは南伊豆の喜平さんの純米酒で。
いまでこそ東京都下の伊豆諸島ですが、1878年までは静岡県でした。
島の商店でも下田のお酒を地酒として扱っているのはその名残でしょうか。。
そんな感じで、泳いで飲んで食べたところで旅の疲れも出たのかバタンキューとなったのでした。
翌日10/7の秘密の丸根ヶ浜シュノーケリングに続きます。
水中撮影:181006-08-01 さるびあ丸で行こう/式根島・伊豆諸島シュノーケリング行 の事
Flickrアルバム:
181008 Snorkeling @ ISHIJIROGAWA Beach / SHIKINE-JIMA Island, TOKYO,
181007 Snorkeling @IKEBA-OONE, Beach MARUNE / SHIKINE-JIMA Island, TOKYO,
181006 Snorkeling @ Beach NAKANOURA, TOMARI / SHIKINE-JIMA Island, TOKYO,
ブログ:シュノーケリング@伊豆諸島・式根島
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