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2010年06月02日 イイね!

映画:1005「ヒーローショー」観覧/黒のS13 の事

au TOSHIBA biblio 100530、自転車で川崎のラ・チッタデッラへ。井筒監督の「ヒーローショー」を観覧してきました。日曜はホントは海でBBQの予定だったのですが…今週はやりますよ!
 映画「ヒーローショー」公式サイト

 今作は井筒和幸監督の35周年にして3年ぶりの作品。ジャンル的には青春バイオレンス、青春ノワールといったところ。主演にお笑いコンビの「ジャルジャル」を起用しています。井筒監督の得意パターンですね。
 そのダブル主役は、二人の“ゆうき”。気弱なお笑い芸人の卵、ヘタレな「ユウキ」役に福徳秀介。自衛隊レンジャー部隊出身、最強のヤンキー「勇気」役に後藤淳平。この両者の演技が抜群!
 お笑いの地を活かせる福徳はもちろん、特に後藤の演技にうならされました。設定通り基本暴力的な役回りなのですが、同時に、現実との葛藤に悩み、恋人との将来の夢を思う、その繊細な内面を押さえた演技で見事に表現。こゝろの闇を押し殺した無口な横顔には、ある種のオーラを感じるほどでした。監督の評価通り、新たな銀幕スターの誕生なのかもしれません。

 ストーリーの方はタイトル通り、ヒーローショーのアルバイトの若者達の間でのいざこざからスタート。当初はささいな男女関係のもつれだったものが、アンダーグラウンドな世界の人物を招き入れてしまうことにより、凄惨な暴力の連鎖に。そして取り返しのつかないカタストロフィ…
 監督もインタビューで述べているように、全編ほとんど救いのないシビアな内容です。R15に指定されるだけあり、容赦のないバイオレンスシーンも多数。金属バット、パター、鉄パイプ、ベアナックル。身の丈身近な暴力描写に、「痛ぇなぁ」と何度も顔をしかめてしまいました。昨今隆盛の3DやらCGやらの、バーチャルなそれとは一味違います。鈍器が肉にめり込み、血は飛び散らずジワジワゴボゴボ流れる。リアルな痛みがヒリヒリヒタヒタと。

 登場人物も、いわゆる「DQN(ドキュン)」な若者ばかり。とは言え年齢的にはもう学生ではなく、それでいて社会人としては世の中に受け入れてもらえない。そんなボーダーな彼ら。その葛藤、そして暴発。結果、主要キャストはほぼ全員悲惨な目に遭うのですけど、それも自業自得の因果応報。人間地味に真面目に弁えて日々粛々と生きていくのが一番だな。なんて思ってしまうほど。

 しかし、そんな一般人を気取る私と、フルボッコにされるスクリーン内の彼らとは、実際のところは紙一重の位置にいるのです。平和と言われる日本に暮らしていたとしても、いつそちら側に転落するか…ユウキのように被害者として巻き込まれてしまうのか、勇気のように思わず限度を超え、加害者になってしまうのか…
 さらに、登場する大人達がこれまた揃いも揃って駄目人間ばかり。彼ら無軌道な若者を生み出したのは、そうした周囲の大人、社会の責任が大であると言うわけです。その作中描かれる社会とは、ヒーローショーが暗示する安易な二元論、息子の友人と関係する母親、選挙にかまける金権な両親…これまた決して他人事ではなく。井筒監督作品らしく、一級の娯楽作品に仕上げながらも、社会への警鐘をも盛り込んでおります。

 愉快なオープニングから衝撃的な結末、そして意表をつくエンドロールまで、中だるみすることなく、終始緊迫したまま見通すことができました。R15ですので暴力・性描写は過激です。とは言え、先述通り、酷い目に遭うのは自業自得な方ばかり。まっとうな良民、特に女性と子供に手は出しません。そこに井筒監督の良心を感じたりもしました。
 見る方を選ぶかもしれませんが、なかなかの快作でした。オススメです。


<映画『ヒーローショー』予告編(動画)>

 予告編も良く出来てますなぁ。

 と言うことで、次はバイオレンスな邦画つながりで、北野監督の「アウトレイジ」が見たくなりました。猪木さんの「アカシア」も良さそう。
 あ、終わる前に「タイタンの戦い」「アリス・イン・ワンダーランド」がまず先ですかな。


 D
Posted at 2010/06/02 19:20:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2010年05月13日 イイね!

映画:1005『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』観覧/バンサンケツマ の事

au TOSHIBA biblio 100512、自転車で川崎のラ・チッタデッラへ。「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」を観覧してきました。
 祝!十周年 TRICK大感謝祭
(アドレスがwww.yamada-ueda.com(笑))


 「TRICK(Kは反転)」はご存じ大人気深夜ドラマ。
 私もシーズン1からはまっておりました。今作はシーズン開始10周年記念作品という事に。

 作品背景については…今更解説も必要ないでしょうけど、ちょっとだけ。
 自称超人気美人マジシャン・山田奈緒子(仲間由紀恵)と日本科学技術大学物理学教授・上田次郎(阿部寛)のコンビが、霊能力者が引き起こす超常現象や奇怪な事件に隠されたトリックを解決していくというもの。基本的にそれら怪奇現象はすべてまやかしなのですけど、謎めいたオカルティックな雰囲気はTVドラマとしてはなかなか。
 とまあ一応筋書きはそんな感じではあるのですけど、実際はそこよりもむしろ、随所にちりばめられた小ネタやパロディ、変な擬音に言いまつがい。そしてなにより山田と上田のデコボココンビの、ずれた掛け合いをニヤニヤ楽しむのが正調な鑑賞法であるような気も。ちょっとレトロでキッチュで怪しくて、正直言ってこういうの大好きです(笑

 で今作。劇場版TRICKはこれで3作目なのですが、今までで一番映画らしく仕上がっているように思えました。
 肝心のトリックも意外性があり、ストーリー展開・テーマもなかなかに重厚。ポイントはメインキャストに松平健を起用したことでしょう。流石はマツケン、普通に立っているだけで存在感出しまくり。やはり銀幕スターはオーラが違います。白馬も登場、使う呪文は「バンサンケツマ」…(笑
 もちろん売りのコメディ要素もふんだんに盛り込まれており、2時間くすぐられっぱなしです。そして、やはり最高なのが山田と上田の掛け合い。この10年ですっかりビッグネームになってしまった山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)ですが、相変わらずの絶妙な間合いです。
 矢部謙三 ( 生瀬勝久)をもうちょっと見たかった気もしますけど、スピンオフのドラマで堪能できますので、こんなものなんでしょうかね。

 ま、とにかくファンならば2時間楽しめる事請け合いです。なんらの教育的教訓的アレコレは無いのですが、娯楽ってのは元来そういうものですよね。なにかと厳しい昨今、たまには難しい事考えず、のんびりこういう2時間を過ごすってのも贅沢なものでございます。


<「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」予告編(動画)>

 作品的にネタバレは一切なしという事で。
 これからご覧の方は、ホントは予告編もカットされた方が良いかもしれません。
 しかし10年変わらぬ仲間さんと阿部さんのルックス…これこそ怪奇現象(笑


au TOSHIBA biblio と言うことで、次は「アリス・イン・ワンダーランド」、「第9地区」、「タイタンの戦い」、「ダーリンは外国人」、「プレシャス」あたりでしょうかね。

 ちなみに、早起きしたのでPeugeot pacific-18さんの空気圧をチェックしてチェーンに注油もしたのでした。
 いやー俄然軽快軽快。すい~っとどこまでも行きたくなりますね。
 風薫る五月、やっぱり良い季節でございます。


 D
Posted at 2010/05/13 15:14:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2010年05月06日 イイね!

映画:1005『オーケストラ!』観覧/хорошо! の事

Canon PowerShot G10 100505。GW最終日は近場で済まそうと、川崎のラ・チッタデッラへ。ダントツさんご推奨の「オーケストラ!」を観覧です。
 映画『オーケストラ!』公式サイト(いきなり音が出ます!)

 いやー素ん晴らしかったです。ブラボー!ハラショー!です。

 邦題「オーケストラ!」、原題「Le Concert」。題名通りの音楽映画です。
 主人公はロシアのボリショイ交響楽団の元巨匠指揮者アンドレイ・フィリポフ。30年前のトラブルにより現在は掃除係に廻されています。ひょんな事からパリのシャトレ座からの公演依頼のFAXを手に入れてしまう訳ですが、アンドレイは自らと同じように30年前に楽団を追われた仲間を結集し、偽ボリショイ交響楽団として再び表舞台へ!と思い立ってしまいます。そこからドタバタの奮闘劇があり、いくつかの謎を抱えたまま、ついにシャトレ座の舞台に立つことになるのですが…
 とにかく12分22秒のラストの演奏シーンが超絶です。心を揺さぶられました。泣きました。音楽って素晴らしいですな…
 
 をっと、例によって余計なネタバレ的な感想は下へ。予告編を挟んでおきます。
 

<映画『オーケストラ!』予告編(動画)>

 さて若干ネタバレ有りです。
 導入から中盤まではかなりコミカルな内容。「これなんてロシアン・ギャグ?」だなんて悩む事も多かったのです。がしかし、30年前絶頂期にあった楽団を襲った悲劇について。そして、何故ソリストは当代きってのスター・ソリスト、アンヌ=マリーでなければならないのか。何故曲目はチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」でなければならないのか。それらの謎が明らかになるにつれ、ストーリーは急速に緊迫感を増してゆきます。そして舞台は渾身のラストシーンへ。チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」の演奏シーン、爆発的な12分22秒で絶頂を迎えます。
 ちなみに、その30年前の事件。共産主義時代のソビエト・プレジネフ政権下でボリショイ交響楽団からユダヤ人団員が排斥され、彼らを守ろうとしたロシア人も解雇された…これは史実なのだそうです。今作の監督ラデュ・ミヘイレアニュ氏も、チャウシェスク独裁のルーマニアから亡命した経歴を持つ方。やはり主人公とかぶります。そんな政治的にヘヴィな来歴を、あえてコメディタッチにしたところが、逆にラストへの疾走感を演出しているのかな、とも。
 ちなみにちなみに、ヒロインのアンヌ=マリー・ジャケ役、メラニー・ロランは物凄い美人です。ラストでの天才ソリストぶりの美しい事…指揮者である主人公アンドレイと、目で語り、音楽で語るシーンはホント鳥肌もの。無言でありながらなんと雄弁なのか。そちらも見所です。

 いやしかし、この演奏シーンにはホントに心を揺さぶられました。なぜだか涙が止まりません。この「ヴァイオリン協奏曲」は、音楽映画史上に残る名シーンなのではないでしょうか。本物の音楽というものは、まさに琴線に触れるものなのですね。
 なんて言葉にしてしまうとヒジョーに陳腐になってしまうのですが。とにかく演奏シーンの説得力が凄まじいです。当方下賤の出自にて、クラシックのような高尚なものにはとんと疎いのですが、それでも深い感動を覚えざるをえませんでした。詳しい皆さん、素養を持たれる皆さんでしたらなおさらでしょう…ホントオススメです。

 あ、でも題名は原題のままでよかったような…劇中では「Concert」がキーワードですしね。まそこはどうでもいいですか。
 と言うことで、次は「アリス・イン・ワンダーランド」、「第9地区」、「タイタンの戦い」、「ダーリンは外国人」、「プレシャス」あたりでしょうかね。
 

 D
Posted at 2010/05/06 21:46:09 | コメント(2) | トラックバック(1) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2010年05月02日 イイね!

映画:1004『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』観覧/海の種 の事

CANON PowerShot G10 100429、品川で『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』を見て来ました。
 『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』オフィシャルサイト

 まず最初にお断りを。当方「海」と「友情」に滅茶苦茶弱いです。沖縄も大好き。で今作はずばりそのツボなわけでして。その期待通り、素晴らしい沖縄の海の映像美と熱い友情を満喫出来ました。

 ストーリーは世界初のサンゴ養殖と人工移植にかかわる実話が元となっています。金城浩二氏という市井の人物が、学歴も科学的裏付けも経済的バックアップも無しにそれを成し遂げようとします。それは全くの徒手空拳の活動、もちろん障害は数知れず、時に理不尽、時に自業自得で…
 この先はちょっとネタバレになりますので、その辺と重箱隅的無駄感想は下の方に。

 ちょっと心配だった、主演のナインティナインの岡村隆史さんも良かったです。沖縄のおっとりとした好青年を抑えた演技で見事に表現。沖縄弁もそんなに違和感無く、コントぽさも無し。母親役の原田美枝子さん、漁協の元締めを演じる國村隼さん、学者役の渡部篤郎さんといった、名優陣が脇をしっかりとサポート。
 國村さんは迫力ありましたよー。流石です。しかも正妻愛人に生ませた40人の子どもをもれなく認知して、アパート一軒借り切って扶養しているという設定。場内がどよめきました。
 奥さん役の松雪泰子さんも美しく、それでいて芯のある沖縄女性を好演。そしてなにより、主人公を補佐する三人の友人が最高。吉沢悠さんがホントいい人で…個人的には彼等と主人公との友情こそが最大の見所だと思いました。後半は畳み掛けるように涙腺が刺激されて…ホントにもうね…(泣

 海好きの方には必見でありましょう。ホント、サンゴは大事です。金城さんの開催される「海の種」活動に私も幾ばくかのお小遣いを差し出そうと思います。
 養殖サンゴの移植放流SeaSeed

 ネタバレの前に今は亡きヒリゾのエダミドリイシを挟んでおきます。
 と申しますか、下の素晴しいサンゴも去年の巨大台風で大打撃を受けたんですよね…天災では仕方が無いとはいえ、やはり環境というものはなかなかに繊細なものです。人の手でどうにかなるのならば、やはりやるべきことはやっておきたいものです。
 水中撮影:0910 ヒリゾ浜のサンゴについての残念なお知らせ/メーローの顎 の事

 その下には予告編の動画も。つうか最近思うんですけど、この辺の予告編大事な所出し過ぎですよね。今作のものも完全ネタバレです(笑

CANON PowerShot G10
<ヒリゾのサンゴも護ろうぜ!@0909南伊豆ヒリゾ浜>

 さて、ネタバレ込みです。
 ストーリーはほぼ実話であることはすでに言及いたしました。結局最終的に、養殖移植事業は成功し、サンゴはタマゴを産み、金城氏は「人間力大賞(若手の国民栄誉賞)」、「環境大臣奨励賞」 、「内閣総理大臣奨励賞」を受賞し、活動は軌道に乗るわけです。ハッピーエンドです。
 金城氏の理念・行動力には大いに共感し尊敬します。海が好きだから、サンゴを護りたいから、その一念で、上述通り、学歴も科学的裏付けも経済的バックアップも無しに突き進むなんて…私にはとてもまねが出来ません。

 ただ、そこでちょっとひっかかるのが、自分の夢のためならば、家族を犠牲に、周りに迷惑をかけてもいいのか。という問題。例えば映画内でも、科学的裏付けが無いために学会からの協力が得られず、経済的バックアップが無いために、家族が困窮し、借金がかさむわけです。フィクションでしたら、それもラストのハッピーエンドな大団円への布石として、障害は大きければ大きいほど有りなんですけども。
 やはり大事を成すためには、準備と根回しが大切。夢のために子どもを飢えさせては本末転倒でしょう。やはりベストはシュリーマン方式。財閥を作ってからトロイを発掘。最高です。次善の策でシーシェパード方式。お抱え学者で理論武装、マスコミを抱き込み、寄付金がっぽがっぽ。活動内容は最低ですけど、システム的には洗練されてます。
 夢も良いのですが、やはり現実には先立つものが大切なんではないのかなーと。凡人のつまらぬひがみと言ってしまえばそれまでなのですが。


<映画『てぃだかんかん』予告編(動画)>

 ね、サンゴの産卵とか奥さん逆切れ、漁協長さんへの根回しシーンとか出したら台無しですよね。
 ま、でもそんな中二病的な妄言は置いて置いて、今作は良かったです。つうか今予告編見返してまたグッとね…特にオープニングとエンディングの沖縄の綺麗な海の映像は、ホント素晴らしかったですよ…やっぱり海です。海最高!!
 少なくとも、オーシャンズなんかお金払って見てる場合ではないです。海が好きだったらこっちですよこっち。ナハハハ
  映画:1001 「オーシャンズ」観覧/主観と作為と の事


 と言うことで、次は「アリス・イン・ワンダーランド」、「第9地区」、「タイタンの戦い」、「ダーリンは外国人」あたり。
 実は「プレシャス」も気になっているんですけど、ちょっと重すぎるテーマにびびっております。どうしますか…


 D
Posted at 2010/05/02 13:38:59 | コメント(2) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2010年03月23日 イイね!

映画:1003「ダレン・シャン」鑑賞/Hunter D(笑 の事

au TOSHIBA biblio 100321、川崎のラ チッタデッラへ。
 「ダレン・シャン」を見て来ました。
 『ダレン・シャン』大ヒット上映中!

 「ダレン・シャン」は子ども向けダークファンタジー小説。原作は640万部の大ベストセラー。少年サンデーでコミカライズもされています。
 内容は吸血鬼譚。人間の少年がのっぴきならぬ事情で半吸血鬼(ハーフ・バンパイア)になり、吸血鬼のコミュニティに参加してゆきます。やがて巨大な敵(バンパニーズ)との争いに巻き込まれ、最終的には宿命との対決、そして…というもの。
 全12巻の大作。シリアスなテーマ、ダイナミックな急展開、壮大なラストへのストーリーは児童文学の枠を越えています。
 個人的には、本書と共に児童向けファンタジーの双璧をなすと言われる、ハリーポッターよりも断然上だと思います。吸血鬼好きのダークファンタジー中毒患者としての偏見多分に加味されておりますけど。

 さて、映画の感想を…ネタバレと言う程の事はないのですが、一応間を空けます。
 
 



au TOSHIBA biblio 映画の前にヴォッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシッコの09を。
 バンパイアものなんですから、やっぱり赤でしょう(笑
 
 一作目という事で、主人公が半吸血鬼になり、人間界の生活を捨て闇のサーカス(シルク・ド・フリーク)に姿を隠す、という展開になります。
 今作で最も重要であろうシルク・ド・フリーク(奇形人間のサーカス)の描写はなかなか。ちょいグロ、ビザールな雰囲気に引き込まれます。なにより、サーカスの団長を演じる渡辺謙さんが抜群!導入部のサーカス公演シーンの朗々たるセリフ廻し。いい味出してます。
 俳優と言えば、バンパイア将軍ガブナー役がウィレム・デフォーなんですよ。当方「ストリート・オブ・ファイヤー」の頃からの大ファン。レイベン格好良かったですよね~。実は今作を見ようと思ったのも、予告編で彼が出ていたから、ってのも有りました。
 主人公のダレン・シャン演じるクリス・マッソグリアもクール。クレスプリーはもうちょっとシュッとしていていいような気もするのですけど、配役もわりと豪華です。

 ただ、ちょっと全体的にライトな感じが気にもなるんですよね。
 元が児童文学とはいえ、人もバンパイアもバンパニーズもフリークも、結構ざくざく傷つき死んでゆきます。そもそも主人公は、友人を救うためとは言え、人間を捨ててハーフ・バンパイアになるわけですし、もうちょっと濃い葛藤とかが有っても良かったような気もします。
 ま、今作は長編の導入。「ダレン・シャン」はここからの展開がもんのすごいですしね。バンパイア・マウンテン以降はまさに怒濤。続編が俄然楽しみで…

 と、思っていたのですが、どうも今作は本国では興行的に失敗だそうです。制作費も回収出来ず、続編も怪しいとか。
 でもここで終わってしまうのはあまりにもったいない!とも思います。ストーリーのクオリティは折り紙付きですし、ホントここからが面白いのに…日本での営業が好調だったら、もしかしたら逆転続行もあるかもしれません。


<『ダレン・シャン』予告編(動画)>

 youtubeさんで予告編も。謙さんいい味出してますでしょ~
 お暇な方は是非。バンパイア好きの方、バンパイアになりたい方<マテ、はマストですぞ(笑


 D
Posted at 2010/03/23 22:07:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ

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「('A`) <対酒当歌 人生幾何 譬如朝露 去日苦多 慨当以慷 幽思難忘 何以解憂 唯有杜康」
何シテル?   08/17 11:14
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