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2010年03月15日 イイね!

映画:1003「シャーロック・ホームズ」鑑賞/221B Baker Street の事

CANON PowerShot G10 100313、仕事帰りに川崎のラ チッタデッラへ。
 「シャーロック・ホームズ」を見て来ました。
 映画『シャーロック・ホームズ』オフィシャルサイト

 実は当方、幼少の砌より、サー・アーサー・コナン・ドイル著の原作が大好きだったのです。そんなわけで、ヒジョーに期待して見に行きました。その期待は裏切られる事無く、痛快かつ異常にスタイリッシュな仕上がりに大満足。
 ホームズ役のロバート・ダウニー・Jr.、ワトソン役のジュード・ロウも完璧。シナリオは映画オリジナルですが、ちょい怪奇な雰囲気に論理的な解決。相当に満足な内容でした。
 特別な女性アドラー、ご存知モリアーティー教授もちょこっと登場します。

 ただ、一般のレビューでは、「マッチョに過ぎる」との評も見られます。
 確かにホームズと言えば、例えばNHKで放映されたBBCドラマのジェレミー・ブレッドに代表される、知力に長けた物静かな探偵像を思い浮かべるものです。
 私もあの作品は大々々好きなんですけど、実は原作を繙けば、ホームズは異常な観察力と広範な知識、深遠なる知力の持ち主であると共に、拳闘の名手にして、フェンシング・ステッキ術に長け、隠し玉に謎の東洋の武術バリツの遣い手であるという、そんな武闘派の側面も持っています。
 映画でもあるように、暇つぶしに自室で拳銃をぶっ放して壁に女王のイニシャルを打ち抜いたり、部屋で化学実験して異臭騒ぎを起こしたり、女性嫌いだったり、コカイン中毒だったり。
 ある種、無頼で武闘派で、エキセントリックな面をも持ち合わせている事は、シャーロキアンの皆さんにはある意味周知の通りでもあるのです。
 ワトソンもアフガン戦役を闘い抜いた退役軍医さん。戦傷で足をひきずるものの、こちらもバリバリの武闘派でもあります。
 今作のスーパーに激しいアクションシーンも、そちらの側面からすればまったく問題ないな、と。むしろコレコレ!こうじゃないと!という感もございました。

 絵造りも、19世紀末のある意味一番汚かった頃のロンドンの雰囲気を非常に良く表現していました。昔の欧州、特に都会は酷かったんですよね。CGも併用され、いい感じに再現されています。昨今のハリウッド映画で、時に気になるご都合主義的な展開も最小限。

 個人的には、ホームズが現場の状況を一瞬で把握し、次の刹那に最適の行動パターンを脳内で組み立てるシーン。逆フラッシュバック的な描写が実にイカしていました。スピーディーかつ超スタイリッシュ。特に拳闘シーンのそれは、男の子だったらぐっとくること間違いなしです。


<映画『シャーロック・ホームズ』予告編(動画)>

 予告編等も。
 と申しますか、アドラーとの絡みは日本公開版は変更になっているようですね。見た事無いカットがこちらには挿入されています。
 まー、しかしあれです。ダウニーJr.の鍛え上げられた肉体は素晴らしいですね。私も夏に向けて作り直さねば…

 あ、そうか。
 映画の印象が、最近見た何かに似ているなーとひっかかっていたのですが、「特命係長」シリーズにちょっと近いものがあるような気もします。マッチョな二人とハードボイルドな展開、只野仁ほどアンダーなネタは無いんですけど、雰囲気が近いような近くないような(笑

 とにかく、個人的には大当たりの娯楽映画でした。難しい事考えず痛快で格好良くてハッピーエンド。たまには難しいお話も勉強になって良いのですけど、基本的にはこうでないとね。
 上述のように、モリアーティー教授も出てきます。このキャストで続編も期待したいものです。

 と言うことで、次は断然「アリス・イン・ワンダーランド」ですかね~
 終わっちゃう前に「おとうと」も見に行かねばなりませぬね。 


 D
Posted at 2010/03/15 23:07:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2010年02月21日 イイね!

映画:1002 「食堂かたつむり」鑑賞/Requiem for Hermes. の事

CANON PowerShot G10 仕事帰りにTOHOシネマズ川崎へ。
 「食堂かたつむり」を見て来ました。

 最近は「アバター」「Dr.パルナサス」など、CG山盛り絢爛豪華な大作続き。肩の力の抜けた、ホッとする邦画が見たいなぁ、と今作を。「料理映画に外れなし」とも申します。
 映画『食堂かたつむり』公式サイト

 訳ありの母子家庭に育った女の子が、都会で傷つき、声までも失い、母の待つ地元の山村に戻ってくる所からスタート。穏やかな自然と食材に恵まれた村で、一日一組・完全予約制の食堂「かたつむり」を開店。
 その料理は食すお客さんの小さな望みを叶え、作る主人公自身も癒され。わだかまりのあった母娘関係も、最期には大きな母の愛の存在に、やがて昇華されて行って…
 詳細は上の公式サイトと下の予告動画などをご覧ください。

 期待通り、美味しそうなお料理に、ほっこりしつつもちょっとほろりとするストーリー。楽しめました。
 全編すっぴんの主人公柴咲コウも清楚で美しく、エキセントリックな母親役の余貴美子も見事。主人公を支える熊さん役のブラザートムもいい味出していました。

 あ、でも今作も結構CG使っているんですよ。今回選んだ理由に、脱CG的なところもありましたので、そこはちょっとずっこけました。
 更にところどころにミュージカル的な演出もあったり、失語症の主人公に静かな山村が舞台、とは思えないような明るい楽しい雰囲気も満載。映画のテーマが食と生と死という重厚なものであるのに、可愛い絵本の様な印象もあります。こういうのも嫌いではありません。

 ちょっとネタバレ的な感想もありますので、続きはyoutubeの予告動画を挟んで下へ。


<「食堂かたつむり」予告編(動画)>

 あら、予告動画でもお母さんがガンで亡くなってしまう事は出てますね。
 そうなんです。上にもちょこっと書いたのですけど、個人的にはこの映画、そして原作(食堂かたつむり、小川糸)のテーマは、食と生と死ではなかろうかと。

 その最大の象徴が、お母さんの愛豚エルメス。我が子以上に溺愛し、劇中では口の利けない主人公と以心で何度も会話をしたり。そんな彼が最終的に食されてしまいます。
 調理するのはもちろん主人公。饗されるのは母親の結婚式。しかもその母親は末期がんの告知を受けている、という。
 「オーシャンズ」への感想と言うか告発でも書きましたけど、生きると言うことは食す事。食すと言うことは他者の命を奪う事。だからこそ、生きる意味を自覚し、感謝して残さず頂くべきでありましょう。
 エルメスの肉に、愛おしむように塩と胡椒をすり込む主人公。見事に調理された豚料理の数々。笑顔笑顔の結婚式の食事シーン。愛と感謝に溢れた素晴らしいカットでした。

 この日も例によって会社から直、晩御飯食べずにレイトショーへ行ってしまった為、美味しそうなシーンの連続にお腹が減る事!ザクロカレー食べてみたいですなぁ。
 しかも、間違ってレディースデーに行ってしまったので、女性ばっかりの中にオッサン独りという状況。グッときてるのを押し殺すのに苦労しました(笑

 欲を言えば、さらっと扱われたエルメス、オカンの死のシーンを、もうちょっと詳しく描いて欲しかった気もします。までもそこは敢えて流すからこそ、余韻が残るとも言えるかもしれませんね…
 とにかく、美味しくて可愛くてほっこりほろりとするお話しでした。良い映画です。


 次は「ゴールデンスランバー」「ラブリーボーン」「パーシー・ジャクソン」「アリス・イン・ワンダーランド」「シャーロック・ホームズ」あたりのどれかで行こうと思います。


Posted at 2010/02/21 16:33:47 | コメント(4) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2010年02月08日 イイね!

映画:1002 「Dr.パルナサスの鏡」観覧/何時しかパンズ・ラビリンス讃歌 の事

Canon PowerShot G10 100207、Peugeotのpacific-18(自転車)のメンテで川崎方面へ。
 ついでにチネチッタで映画も見て来ました。楽しみにしていたテリー・ギリアム監督の新作「Dr.パルナサスの鏡」です。
 映画「Dr.パルナサスの鏡」公式サイト

 いやー面白かった!
 先週見たオーシャンズがアレだっただけに、ホント良かった良かった…

 ちなみにこの画像、チネチッタの出口の自動ドア。いいセンスですよね。映画見た方は必ずニヤリとされることでしょう。バシャっと飛び込みたいです。

Canon PowerShot G10 チネに行ったらやっぱりホットドッグ。私はいつもチーズ掛けで。 

 と言う事で、内容です。
 あらすじ他は上掲の公式サイトをご覧頂くとして、大枠はいわゆる悪魔との取引譚です。デカメロンやイワンのばかなどでも見られる、あちらではメジャー、古典的なモチーフ。もちろん原点は聖書中の聖人vs悪魔。その対決には夢幻的ビジョンが憑き物でなくて付き物という。
 さらに、そこはテリー・ギリアム監督。映像は彼の想像力というか妄想力が炸裂した、素晴らしく美しく、時にビザールな世界が見事に描かれておりました。
 必見はあれですかね。ハシゴと空から警官とママン対決へのシーン。ここらあたりは絢爛豪華なモンティ・パイソンという雰囲気も。わたくし大好きです(笑

 皆さんご存知の通り、今作はヒース・レジャーさんの遺作でもあります。撮影中にオーバードーズされてしまいご逝去という…合掌。
 しかし、幸か不幸か、亡くなる直前に現実世界シーンの撮影は終了していたそうです。その部分はそのまま活かし、残る夢想世界、つまりパルナサス博士の鏡の世界をヒースの友人である、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが代わって演じる事となったわけです。
 しかし文字打ってても思いますけど、もんのすんごいメンツですね。しかもこれ友情出演。しかもしかもそのギャラは、ヒースの遺児に譲渡されたと言う。ヒースの才能と人望が伺えます。いいお話です。

 演出的には、鏡の世界では顔もスタイルも、対象者の想像力のままに変わりうる、ということで、ヒースからスリーフレンズへの移行も、ほぼ違和感無く見る事が出来ました。むしろこちらの方がより幻想的雰囲気を醸せているのか、とも。
 もちろん、当初の想定通り、ヒース独りで演じていたらどうだったか…とくにラストのシーンは彼にやって欲しかったな…とも思うのですが、それは今となっては詮無き事。現状のベスト、というかこれ以上無い結果を得ていると思います。

 ちょいグロ夢想≒暗黒妄想モノがお好きな方、モンティパイソン好きな方には是非!もちろんギリアム監督フォロワーの方には言うまでもないでありましょう。
 個人的には「パンズ・ラビリンス」に次ぐくらい。最近ではベストな映画でございました。
 逆を申しますと、こちらをご覧になられていいな、と思われた方で未見の方は、是非パンズ〜を。同じ妄想系でも、数段勝ると思います。
 悲しくて痛くて辛くて重くて…でも儚くて。そして身の毛もよだつほど美しい。観賞後は映画館の椅子からしばらく動けないほどでしたよ。って、なんだかすっかりパンズ讃歌になってしまいました。スイマセン。でもホント素晴らしい作品なんですよ…


<「Dr.パルナサスの鏡」予告動画>

 予告編等もあるですね。youtube様々です。
 ゴージャス・スリーフレンズは言わずもがな、主役のクリストファー・ブラマー、悪魔役のトム・ウェイツもさすがの名演ぶり、そしてなにより、ヒロインのリリー・コールが可憐なんですよ。うんうん。
 ホント、お好きな方には是非。


<「パンズ・ラビリンス」予告動画>

 検索したらパンズ〜の予告編もありました!
 うーん、やっぱりいい…これ見てるだけで泣けて泣けて…そして血が凍る。
 週末はDVD借りてきます!(笑えず


 次はタイミング次第で、「サロゲート」「ゴールデンスランバー」「ラブリーボーン」「かいじゅうたちのいるところ」「今度は愛妻家」「パーシー・ジャクソン」からでしょうか。
 来月以降公開では、「アリス・イン・ワンダーランド」「シャーロック・ホームズ」。こちらは必見します。
  

 あ、最後に一つネタバレというかご注意を。
 トニーが最初から大事にしているあのパイプは、吊るし首になっても気道を確保する為のトリック用の道具なのです。
 これからご覧の方はそこをお忘れなく。
 あとエンドロール後にもちょっとした…と申しますか悲しいオマケ映像もございます。


 D
Posted at 2010/02/08 22:49:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2010年01月29日 イイね!

映画:1001 「オーシャンズ」観覧/主観と作為と の事

Canon PowerShot G10 100128、公開前からもんのすごーーく期待していた「オーシャンズ」を川崎チネチッタで観覧してきました。
 映画「オーシャンズ」オフィシャルサイト


 ひとまず結論から。かなりガッカリしました。
 
 70億円をつぎ込んだ海中映像は良かったです。イルカやマグロの疾走、ザトウクジラ・シロナガスクジラの狩り、海鳥の突入、極の氷下の澄んだ海、嵐の航海など、これまでにないダイナミックな映像にはかなり引き込まれました。その点での評価は「アース」や「ディープ・ブルー」に匹敵するくらい。
 また、有名な佐渡の「弁慶(コブダイ)」、松江のコウモリダコ、エチゼンクラゲなど、日本ロケが多く、海外ながらオニダルマオコゼやハナミノカサゴ、クマノミなど、ヒリゾや三浦でも会えるような身近な題材が多かったのも、ちょっと嬉しい感じで。特に佐渡の水クラゲの大群は美しかった……ポニョのオープニングを完全に凌駕していましたよ。

 そんな感じで、当初懸念していたBGMもナレーションもあまりうるさくなく、映像は綺麗だし興味深いしで、「あ〜海に行きたい…潜りたいなぁ」なんてほっこりしていたのですが、後半になってがっかり。
 うろ覚えなのですが、「これからお見せする映像は、現実におこっている事です。信じられないこともあるかも知れませんが、これは現実です。」というナレーションが入ったあとからです。

 ネタバレにもなりますので、また捨てカットを挟みます。


Canon PowerShot G10

Canon PowerShot G10
<ラ・チッタデッラ>

 さて、問題とは、もちろん映画後半に挟まれる、マグロの養殖、巻き網漁、イルカ漁、捕鯨、フカヒレ漁に関する映像です。
 最後半の博物館・水族館での幼稚な環境保護メッセージもそうとうアレですけど、これらに比べればなんてことはないでしょう。

 ここで提示したいのは、
 
1.漁のシーンは、すべてCGとアニマトロニクスによる作り物である
2.そもそもそれら漁について、事の是非は明言していない
3.協力:シーシェパード

という3点です。

 まず、「その1.作り物の映像」に関して。
 マグロの養殖、イルカ漁、捕鯨シーンはCG。網にかかった動物達、ヒレを切り取られ丸太のような体で海底でのたうつサメはアニマトロニクス(人形)。映画のラストに「人が動物を傷つける映像は、全て加工されたものです。」というテロップが入りますし、パンフレットにも明記。新聞のインタビューで監督も認めています。
 つまり全てはイメージ映像、ヤラセだったのです。そしてそれが誰のどんなイメージなのか。こんな手法は、ドキュメンタリーとしては下の下だと思います。
 asahi.com(朝日新聞社):動物との一体感表現「オーシャンズ」の両監督

 その2.にも関連しますが、特に捕鯨問題については、色々と無理な主張がまかり通っているように思えます。簡単に思いつく反証でも、

・動物養殖の是非 (マグロの養殖→牛豚家畜)
・野生動物漁の是非(捕鯨、イルカ漁→ジビエ(鹿、うさぎなど)漁)
・食に関わる残酷性(フカヒレ漁→フォアグラ)

 他にも、スポーツハンティングについてや、過去鯨油のためだけに捕鯨を行い乱獲したのは誰か。などなど。

 もちろん、上記作り物のモチーフとなる漁は実在しています。個人的には、これだけ色々な食材が揃う現代において、無理して可愛いイルカちゃんを食べたいとは思いませんし、ヒレだけ切り取って、生きたまま捨てるのはやりすぎにも思えます。
 で、ありますけど、そもそも漁というものは残酷性をはらむもの。人が、生き物が生きるということは、どうにも他者の犠牲のもとにしか成り立たないものです。美醜、好き嫌いで生命、食文化について語るのは幼稚な感情論に過ぎる。なんて単純な理屈に何故思い至らないのか、思い至っていながら主張しているのか…
 今作でも、相当恣意的に残虐映像を挟んでいながら、敢えて事の是非について明言しなかったのは、そんな厨二病的無意味な罵り合いを回避するのが目的だったのかも知れません。もちろん私が見たのは吹き替え版。本国版でなにを言っているのかは知らないのですが。

 やはりその3.が関連しているのかも知れませんね。エンドロールにこの名をみつけたときには、「やっぱり……」。
 彼らに関してはコメントもありません。どんな思想にあろうとも、テロルはテロルです。

 あ、件のフカヒレ映像に関しては、気仙沼あたりの普通のフカヒレ漁師さんだったら、肝油は貴重だし、お肉も練り物にしたりして美味しくいただくしで、ボディのみを捨てたりはしないと思うのですが。
 そもそも危険すぎて、サメを生きたまま舟に上げたりはしないでしょう。当然生きたままヒレだけ切り取るってのは無いようにも思えます。黄海あたりのギャング漁師の話しを元に、コラージュした映像かも知れませんね。


 そんな感じで、色々とつっこみたいところもあったのですが、そんなこんなについて、うだうだ考察できたのは収穫ではありました。
 でも映画如きでそんな難しいこと考えたくないってのが、脳味噌プリン化している今の本音。これだったらNHKスペシャルの方が全然イイや、ってのが結論だったり。ホントもったいない。
 ドキュメンタリーにもっと徹して、海の雄大さ、生命の息吹、自然の驚異を大いに表現してくれるだけで良かったのですが。いい映像も沢山あっただけに実に残念です。

 冒頭に書きましたけど、これだけ映画見てガッカリしたのは「ハンニバル」以来です。期待していただけにね…


 このやるせなさを解消するには…
 やっぱりリアル・オーシャンズに赴くしかないですね。
 ヒリゾ行きたい!潜りたい!!

 
 D
Posted at 2010/01/29 13:56:06 | コメント(2) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2010年01月25日 イイね!

映画:1001 「アバター 3D 字幕版」観覧/ビート・マクト の事

Canon PowerShot G10 100123、大盛況でなかなかタイミングが合わなかったアバターをようやく。ラゾーナ川崎、109シネマズのIMAXシアターで見てきました。
 映画「アバター」オフィシャルサイト

 ひとまず、映像がすんごいです。
 最初の内は3D表現に目がついていかず違和感もあったのですが、それもすぐに慣れました。
 ちょっと前の3D映画では、飛び出し感を重視していたと思うのですが、今作ではその技術を奥行の表現に活かしているように思えます。絵作りに重層的な深みが。

 そして、何と言ってもCGの凄さ。原始の森に覆われた惑星パンドラの自然を存分に活写しています。CGさえあればもうなんでもアリなんですね。お金さえかければ描けぬものはない、と言う。
 青い宇宙人ナヴィの、しなやかかつ強靱な肢体、躍動感溢れる動きの表現も秀逸。そのひんやりとした青い肌、その下の筋肉の動き、息づかい、体温。実に生々しいです。最初は「あ、宇宙人だね」なんて思っていたのですが、話が進む内にどんどん感情移入してゆきます。ヒロインなどは、途中から完全に可憐に。一見突飛な存在でありながら違和感を覚えさせないのは、やはり実際の俳優の演技にあとからCGをかぶせるモーションキャプチャ技術のお陰でしょう。

 同じくキャメロン監督のターミネータ2、タイタニック。また、ジュラシックパークやマトリックス、新スターウオーズ等とジャンプアップしてきた、CG技術のさらなる伸長を実感できました。
 ストーリーのあれこれはひとまずおいておくとして、技術的な面だけでも、確かに今見なければならない、エポックメイキングな作品である。と思う次第です。
 是非映画館の大スクリーンで、できれば3D版を。確かに目はちょっと疲れます。それと3Dメガネが大作りで重すぎて、最後までしっくりフィットしなかったりするのですけど…でもそれだけの価値はあると思います。

 ただ、技術以外の点ではちと気になる所も…
 ネタばれぽくもありますので、また捨てカットを挟んで下に続けます。




Canon PowerShot G10
<ラゾーナ川崎>

 と言うことで、ストーリーはわりと既視感のあるものでした。
 ポカホンタスやダンス・ウィズ・ウルブスなどのネイティブアメリカンもの+ナウシカ、もののけ姫、ジブリ系。まれびと伝承をベースとしたアンチ文明的なスタンス。もちろん王道ハリウッド映画として、最終的にはパワーとパワーがぶつかり合うスペクタクルもご用意。悪の存在が凝縮され、ヒーローの一撃によって一件落着のカタルシスで一丁あがり。

 もちろん勧善懲悪が悪いと言うことではないですし、個人的にもそんな感じでドキドキハラハラ、最後にスッキリ、というのも嫌いではないのです。それにしても単純だったかなと。
 特に、最終決戦にて、主人公が軍服着てマシンガン振り回してYeah!という所には、ちと失望を禁じ得ぬ感も。ジブリ作品を範とするのならば、背景の精神的な部分ももうちょっと汲んで欲しかったような気もします。あちらはあちらで、教育的に過ぎると鼻につかなくもないのですけど。

 あ、でもこれまでのハリウッド映画で、主人公が完全にあちら側に移行してエンド、という結末ってありましたっけ。特に今回は人間であることを捨ててしまう訳で。911以後の反省というか内省がそこに現われているのでしょうかね。主人公が戦傷を負っていること、事の発端が地下資源、ホームツリー崩壊のカット、色々と想起せざるを得ない部分もありました。
 個人的には、このラストでシナリオへの不満はかなり解消されました。ちょっとひねった、あいまいにぼかしたハッピーエンドは嫌いではないのです。

 できれば私にもアバターを一体。
 いつでも人間を捨てる覚悟があります(笑



Posted at 2010/01/25 16:45:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ

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「('A`) <対酒当歌 人生幾何 譬如朝露 去日苦多 慨当以慷 幽思難忘 何以解憂 唯有杜康」
何シテル?   08/17 11:14
いや、そんな! あの手は何だ! 屋根が! 屋根が!………無い
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