
近所のラ・チッタデッラで「おくりびと」を見て来ました。
おくりびと 公式HP
素晴らしかったです。
葬儀で遺体を棺に納める納棺士のお話。これが予想以上に面白かったです。
モントリオール世界映画祭のグランプリ取るだけはありますね。
個人的なことですが、最近祖父、祖母と続けて葬儀があり、二度とも同じ納棺士さんだったんですよね。結構お若い方だったのですが、その洗練されていて丁寧で故人への尊敬に満ちた所作の、スムースさ優雅さに目を見張った記憶を思い出しました。
祖母がまだ元気な頃、茶室でお茶の作法を教えてくれた事があったのですが、ピシッとした緊張感とそれぞれの動作へのきめ細やかな気配り、納棺儀式もそういった伝統技法、伝統芸能に通じるものがあると思います。
しかも観客は肉親を失った家族、舞台は葬儀の場、そんな完全アウェーで行なう訳ですから、まさに厳しいプロの仕事と言えますね。
映画でも納棺士を演じる山崎努さんや本木雅弘さんの儀式の美しさが印象に残ります。
全体としてのテーマは、生と死、親子の情、残される者の思い、次代への希望など大変格調の高いものでした。考えさせられます。
と、それと同時に、葬儀にはある種の滑稽さが必ずつきまといますよね。
その辺の機微もペーソスに満ちたユーモアで包んでいて、そんなシーンでは何度も館内が湧いたり。ドッと湧いたと思えば、次の瞬間には重く静かなシーンを迎えて、たまに後ろの席のおねえさまが嗚咽をもらしていたり。そしてラストの大団円ではみんななぜかほっこり嬉しくなって。
これだけいろんな感情がうずまく映画館てのも久しぶりかもしれません。それだけ良い映画であると言えましょう。
つうかハンカチ忘れなくて良かった。一人で行って良かった。と言うことでして(笑
次は「20世紀少年」ですかな~
地雷予想も出ているのですが…見ない訳にも…

今回はちょっと贅沢して売店でワインを所望しました。
そこはラ・チッタデッラ、ちょっといいワイン、ボッラ・ヴァルポリチェッラが用意されてます。
でもどうにも冷え過ぎなんですよ。これじゃただエグイだけじゃないですか!そういうのも嫌いじゃないんですけども…
映画の前半は栓開けたまま放置して適正化を。だんだんぷーんと芳香が広がって、独特のナッツのような渋み甘味も出て来て…映画もワインも最高!
11月にはこんなイベントもあるみたいです…ウヒヒヒ
ボージョレ・ヌーヴォー PARTY
あとチッタは座席がいいのがいいですね。
ただ柔らかいだけでなく、芯がしっかりしているんですよ。
他のところだとお尻痛くなっちゃうんです。
D
Posted at 2008/10/04 13:01:36 | |
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