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D3_plusのブログ一覧

2010年11月19日 イイね!

読書:1010-11 最近のお読み物/ダス・ゲマイネ の事

au TOSHIBA biblio 気が付けば11月も半ば。すっかり冷え込んで参りました。
 昨日は久しぶりのお客さんが我社をご訪問。もこもこの毛皮を着ていても、やはり寒いに変わりはないご様子。

 しかし、11/6にはまだ南伊豆で潜れたんですけどねー。異常気象でもやはり季節は巡るものです。


 と言うことで、最近読んだものの備忘録。

 例の青空文庫(無料名作)あいうえお順イッキ読みは、太宰治マンスリーに絶賛突入中です。

 太宰はやはり面白い!その一言につきます。芥川先生の方が、文学的に一段上にあるような気もするのですが、こと読者への訴求力、アミューズメント性では、これほど楽しませる作家もいないでしょう。走り書き的な極短編以外はどれも面白い。

 「道化の華(心中未遂事件の説き明かし的作品)」のような、私小説的な作品は、若干、作者の衒いというか、偽悪的な露悪趣味が鼻につく場合があったりもしますが。だがそれがイイ。

 その点、「走れメロス」「駈込み訴え」のように、あくまでフィクションとして割り切ったものは、その文章の切れ味、冴えにうならされます。畳みかけるような筆致は疾走感抜群。
 特に「駈込み訴え」はやはり変わらず個人的ベストです。こういう、独白メインの狂騒的躁的なまでに暴走するドライブ感は大好物です。「インスマウス」しかり「孤島の鬼」しかり。芸術は狂ってナンボのものでありましょう。

 さらに、今回の再読での発見は、女性心理の描写の巧みさ。作品では、「皮膚と心」「女類」「純真」「貨幣」「女生徒」。
 「女生徒」の大人になりかけた少女の内面を、偏執的になぞった文章は、当惑するくらい真に迫ったものでした。時に美しく、時に可愛らしいんですけど、なんだかちょっとゾッとしたり(笑。この作品も、独白調の暴走系でもあります。
 もちろん、女性ならぬ男性であるところの私が思う「女性心理」なわけでして。実際のところはどんなものなのか、逆に女性の読感を知りたいところでもあります。

 独特の無頼&デカダンな雰囲気に始まり、秀逸かつちょっと悲しいオチでほろりとさせる作品も、また好物。「眉山」「畜犬談」「女類」「貨幣」は良かったなぁ。


 結局、太宰は面白い!という結論に戻るのでした。改めて、凄い作家です。
 
 
 その他では、ミルトンの「失楽園」の再読も始めました。最近電車に乗ることが久しぶりに増えてきたので、カバンに忍ばせて暇つぶしにしています。
 これはもう、完全に「セイトゥンさんスゲぇっす!明けの明星ハンパねー!」て内容なんですよね。もちろん、当時の状況から、おおっぴらに堕天使をよいしょするわけにも行かないんですけど、その辺の作者の葛藤と、表現法がこれがまた面白いという。
 
 これ終ったらギョエテの「ファウスト」かヘンリク・シェンキェヴィチの「クオ・ヴァディス」を再読する予定です。
 
 
携帯電話用データ(パピレス無料名作≒青空文庫)
・太宰治「二十世紀旗手」
・太宰治「八十八夜」
・太宰治「ア、秋」
・太宰治「愛と美について」
・太宰治「小さいアルバム」
・太宰治「老ハイデルベルヒ」
・太宰治「兄たち」
・太宰治「青森」
・太宰治「あさましきもの」
・太宰治「美男子と煙草」
・太宰治「美少女」
・太宰治「眉山」 ☆☆
・太宰治「畜犬談」 ☆☆
・太宰治「地球図」
・太宰治「千代女」
・太宰治「断崖の錯覚」
・太宰治「男女同権」 ☆
・太宰治「誰」
・太宰治「誰も知らぬ」
・太宰治「十二月八日」
・太宰治「デカダン抗議」
・太宰治「道化の華」 ☆
・太宰治「服装に就いて」
・太宰治「不審庵」
・太宰治「玩具」
・太宰治「グッド・バイ」
・太宰治「五所川原」
・太宰治「逆行」
・太宰治「恥」 ☆
・太宰治「薄明」
・太宰治「花火」
・太宰治「花吹雪」
・太宰治「犯人」
・太宰治「春の盗賊」
・太宰治「走ラヌ名馬」
・太宰治「走れメロス」 ☆
・太宰治「皮膚と心」 ☆
・太宰治「火の鳥」
・太宰治「富嶽百景」 ☆
・太宰治「HUMAN LOST」 ☆
・太宰治「陰火」 ☆
・太宰治「一燈」
・太宰治「女類」 ☆☆
・太宰治「女生徒」 ☆☆☆
・太宰治「純真」 ☆☆
・太宰治「貨幣」 ☆☆
・太宰治「駈込み訴え」 ☆☆☆☆


書籍
・H・P・ラヴクラフト 作(大西尹明/訳)「ラヴクラフト全集2」創元推理文庫(100回目位の再読)
・ミルトン 作(平井雅穂 訳)「失楽園(上)」岩波文庫


漫画
なし


雑誌
・スピリッツ、イブニング、モーニング、ヤングジャンプ、ヤングマガジン 他
・Number、CG WORLD
・ベストカー、ENGINE、CAR MAGAZINE
・ファモーソ



au TOSHIBA biblio ぬこ先生は、結局MAC部屋まで上がられ、数時間仮眠を取ってから帰ってゆかれました。
 
 お休みですなーと、無視して仕事をしていると、ナーナーと人を呼んだり。さらに無視していると、足元をぐるぐるマークしてきたり。
 気になって正直仕事になりません。
 
 でも是非また来社していただきたい(笑


 さて、それはそれとして、結局昨晩はピエール・ボネルを空けてしまいました。今宵はもう一本行ってみようかと。
 今朝の新聞によると、ドン・キホーテのペットボトル・ボジョレーが、去年からさらに値を下げて、750mlで578円!だとか。

 いくら何でも安すぎでしょ!御仏の御百姓さん泣いてるよ!と思わなくもないのですが。
 でもちょっと試してみます。

 流通ニュース:ドン・キホーテ/ボジョレー・ヌーヴォー、578円

 

Posted at 2010/11/19 13:51:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2010年10月06日 イイね!

読書:1007-09 最近のお読み物/呑まれすぎる悩み の事

au TOSHIBA biblio 最近読んだものの備忘録など。

 怒濤の海シーズンにつき、ほとんど読書は無し。三月でこれだけとは、情けない限りでございます。


 この夏のトピックは、やはりハワード・フィリップス・ラヴクラフト御大原作の漫画作品が、PHP研究所から立て続けに発表になった事でしょうか。
 6月の「クトゥルフの呼び声」に続き、この9月には「インスマウスの影」、「狂気の山脈」と代表的傑作がコミック化。

 信者はもちろんマストですけど、クトゥルー神話大系に興味がおありとか、夜の悪夢でどうにもナニモノかに呼ばれるとか、どうも先祖がアーカム出身らしいとか、新居の部屋の隅あの壁の角度が!角度が!とか、古本屋さんで人革で装幀された生きた本を買ってしまったとか、いや、そんな!あの手は何だ!窓に!窓に!とか…
 そんな、入門の方にも是非オススメです。ビジュアライズされると取っ付き易いですし。今作は漫画だけでなく、森瀬繚先生による解説のテキストも非常に充実しております。読み応え有り!です。
 

 例の青空文庫(無料名作)あいうえお順イッキ読みは、芥川先生が終了。続いて有島武郎先生へと突入、そして読了。こちらも面白かったです。
 ベストはやはり「生まれいずる悩み」。「小さき者へ」「或る女」「カインの末裔」も必読でありましょう。

 有島先生は風景描写が見事。特に生地である北の大地、そして海を描かせれば、右に出る者は無いでしょう。上述の「生まれいずる悩み」等でその特徴が存分に。
 正直、芥川先生ほどの洗練は無いのですが、とにかく筆が走った際の勢いに圧倒されます。時にそれが鼻につく事もあります。特に人物描写にその難が。

 しかし、それこそが彼の描写の真骨頂とも。つまり、大自然は、峻厳なる激しさの内に立脚するもの。それ故の美しさ。一方、素の人間と言うものは、その強すぎる自我・エゴ故に、ヒトとしての醜さ浅ましさが根っこにあると。

 つまり、有島先生は、物事の本質を捉え、活写する術に長けているのでしょう。
 「或る女」「カインの末裔」を読むと、ヒトの感情のなんと醜い事か…と思い。「生まれいずる悩み」では、北の大地の美しさに震える。
 そして「小さき者へ」。おそらくこれこそが最高傑作。ある静かな一夜の、父から、親から、子への所信表明。確かに感動的な名作。ですが…彼の末期を知るにつけ、どうにも違和感があったりもします。
 
 ま、それだけの強烈な印象を受けるのも、やはりこの時代の作家は、良きにつけ悪しきにつけ、身を、特に精神を、ギリギリまで削って言葉を紡いでいたのでしょう。とにかく僭越ながら☆をつけた作品は、当方にとり、半端無かった事は間違いないです。

 ということで、有島先生も無事終了。愈々太宰治先生に突入…まずは「二十世紀旗手」をダウンロード。やはりやはり、一発目から強烈。凄い人です。
 現状「駆け込み訴え」がフェイバリットなのですが、再読でまた印象が変わる事を楽しみにしております。


携帯電話用データ(パピレス無料名作)
・芥川龍之介「新緑の庭」
・芥川龍之介「仙人」
・芥川龍之介「霜夜」
・芥川龍之介「谷崎潤一郎氏」
・芥川龍之介「着物」
・芥川龍之介「長崎」
・芥川龍之介「夢」
・芥川龍之介「龍村平蔵氏の芸術」
・芥川龍之介「露譯短編集の序」
・有島武郎「或る女」☆☆☆
・有島武郎「僕の帽子のお話」
・有島武郎「カインの末裔」☆
・有島武郎「私の父と母」
・有島武郎「小さき者へ」☆☆
・有島武郎「クララの出家」
・有島武郎「二つの道」
・有島武郎「碁石を呑んだ八っちゃん」
・有島武郎「片信」
・有島武郎「卑怯者」
・有島武郎「広津氏に問う」
・有島武郎「一房の葡萄」
・有島武郎「火事とポチ」
・有島武郎「かんかん虫」
・有島武郎「小作人への告別」
・有島武郎「水野仙子氏の作品について」
・有島武郎「溺れかけた兄妹」
・有島武郎「星座」
・有島武郎「宣言一つ」
・有島武郎「想片」
・有島武郎「燕と王子」
・有島武郎「生まれいずる悩み」☆☆☆
・有島武郎「運命と人」
・有島武郎「真夏の夢」
・有島武郎「An Incident」
・宮本百合子「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
・太宰治「二十世紀旗手」


書籍
・H・P・ラヴクラフト(大西尹明/訳)「ラヴクラフト全集1」創元推理文庫(100回目位の再読)
・菊池秀行「D-悪夢村 吸血鬼ハンター22巻」朝日文庫


漫画
・H・P・ラヴクラフト(宮崎陽介/画)「クトゥルフの呼び声」PHP研究所
・H・P・ラヴクラフト(原田雅史/画)「インスマウスの影」PHP研究所
・H・P・ラヴクラフト(宮崎陽介/画)「狂気の山脈」PHP研究所
・ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ 2巻」エンターブレイン
・三浦建太郎「ベルセルク 35巻」白泉社
・若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ 10巻」白泉社
・しげの秀一「イニシャルD 41巻」講談社

雑誌
・スピリッツ、イブニング、モーニング、ヤングジャンプ、ヤングマガジン 他
・Number、CG WORLD
・ベストカー、ENGINE、CAR MAGAZINE
・ファモーソ



au TOSHIBA biblioau TOSHIBA biblioau TOSHIBA biblio
<Gimmie back my alcohol!!>

 つうかDMC終わっちゃったんですよね…近年最高の音楽?漫画でした。「卑猥の雨」の回の見開きなんかは、記憶に残る名?シーンでした。悲しいです。

 そして読書のお供達。
 左から「惣誉 生酛仕込 純米大吟醸」「宮の華 八重干瀬(やえびし)」「青島ビール」。どちらも関係各位様よりの下賜品。どちらも実においしゅうございました!ありがとうございます!D3_plusは分不相応身に余る果報者でございます。
 今宵は三崎の干物を肴に、八重干瀬ロックで晩酌中なのです。うん、美味し!

 と言うことで、毎年恒例日本吟醸酒協会主催「秋の吟醸酒を味わう会」が近づいてまいりました。
 今年は10/19(火)。場所は飯田橋or水道橋のホテルメトロポリタンエドモンド。各種吟醸酒、一本一諭吉越えの大吟醸から非売品の鑑評会出品酒までもが5250円にて試飲し放題。さらに酒肴重にお土産大吟醸720ml一本が付くと言う大盤振る舞い。
 正直、日本酒スキーにとって、これほどお得な会も他に無いと思われます。

 詳細はこちら。当方はもちろん参戦致しますぞ。

 ブログカテゴリー:御酒
 日本吟醸酒協会「平成22年東京秋の吟醸酒を味わう会へのお誘い」



 D
Posted at 2010/10/06 22:56:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2010年07月06日 イイね!

読書:1006 最近のお読み物/ビート=ドライバーズ・ハイ!! の事

au TOSHIBA biblio 最近読んだものの備忘録など。

 まあ先月から今月に掛けて、個人的にはW杯強化期間。ほとんど本を読めてません。あとTwitterが危険危険。もうね、隙があったらツイットツイットな感じで…イカン!これは甚だ遺憾!

 とまれ、どうしてもご紹介したい一冊が。天才テリー伊藤さんのベストカー増刊『テリー伊藤・責任監修 ドライバーズ・ハイ!!』です。
 ベストカーブログ 音羽の不夜城|ベストカー増刊『テリー伊藤・責任監修 ドライバーズ・ハイ!!』本日発売!

 テリーさんと言えば、稀代のクルマ変態として有名です。このムックでもその変態…天才ぶりを遺憾なく発揮。実に面白い本に仕上がっております。これで600円。非常にお得。
 さらに、氏は新車時よりのビートオーナーとしても高名。19年経った現在でも所有されているとか。この本でも1頁丸々をビートのために割いております。これがもう素晴らしい文章で…
 これまでにも何冊もビート関係の本が出、雑誌で扱われてきておりますが、正直この1頁が一番グッときました。短いながらも間違いなく、ここには氏のビートへの熱い思い、いやむしろビート愛!が溢れております。オーナーの方でしたら必ずや深く頷首し、やがて感動されることでありましょう。

 許されるならば全文を転載したい所でありますが、それはアレがアレですので、極一部のみを抜粋いたします。

 曰く「ビートは現代の車が失った、大事なもの全てを未だに保持している。」と。嬉しくなるじゃあありませぬか。そして泣かせるのが結句。


 「私が死ぬ時、そのガレージにはビートだけが残っている可能性は高い。それはきっと、'91年に買った時そのままの、小さく可憐で、美しい姿に違いない。」…ヨヨヨ…涙で液晶が滲んでいたら、分かってください…


 その他にも、90車種イッキ乗り、国産外車スポーツカー対決と充実の車記事。さらにはあの王貞治氏との対談、国政に至るまでの鋭い意見、哲学までもが網羅。正直個人的にはビートについての1頁のみで買いなのですが、ホントオススメです。面白かった!


 後は芥川先生イッキ読みもようやく終わりが見えてきました。青空文庫(無料名作)にある228作のうち、既に218作を読了。なんかちょっと寂しいです…
 ちょっと記憶が曖昧な部分もありますが、個人的には、「侏儒の言葉」「河童」「南京の基督」が好きかなぁ。

 しかし、結局全体の感想は、「こんなに頭がよろしくて、センシティブ極まる感性をお持ちでは、逆に生きづらかったのでせうなあ。自死はホントに残念極まるのですが…それも致し方なし…」というところです。
 いや!だがしかし!やはり夭折は惜しすぎます。感性豊かな若き天才の文学も大好物ではありますが、やはりその天才性は中絶するにはもったいないなさすぎ。酸いも甘いも噛み分け老成熟成した、大文豪芥川先生の作品も読みたかったです…ホントに…。結局「惜しいなぁ。」がホントの感想ですかね。

 五十音順で読み進めようと思っておりますので、次は…有島武郎先生ですね。恥ずかしながら「一房の葡萄」ぐらいしか拝読していないような…楽しみです。


携帯電話用データ(パピレス無料名作)
・芥川龍之介「侏儒の言葉」
・芥川龍之介「出帆」
・芥川龍之介「酒虫」
・芥川龍之介「秋山図」
・芥川龍之介「煙草と悪魔」
・芥川龍之介「たね子の憂鬱」
・芥川龍之介「二つの手紙」
・芥川龍之介「手紙」
・芥川龍之介「点鬼簿」
・芥川龍之介「トロツコ」
・芥川龍之介「杜子春」
・芥川龍之介「一塊の土」
・芥川龍之介「追憶」
・芥川龍之介「樗牛の事」
・芥川龍之介「忠義」
・芥川龍之介「馬の脚」
・芥川龍之介「海のほとり」
・芥川龍之介「運」
・芥川龍之介「魚河岸」
・芥川龍之介「芥川龍之介歌集」
・芥川龍之介「薮の中」
・芥川龍之介「山鴫」
・芥川龍之介「槍ヶ嶽紀行」
・芥川龍之介「槍が岳に登った記」
・芥川龍之介「保吉の手帳から」
・芥川龍之介「横須賀小景」
・芥川龍之介「世之助の話」
・芥川龍之介「妖婆」
・芥川龍之介「さまよえる猶太人」
・芥川龍之介「夢」
・芥川龍之介「百合」
・芥川龍之介「誘惑」
・芥川龍之介「続芭蕉雑記」
・芥川龍之介「続文学的な、余りに文学的な」
・芥川龍之介「続西方の人」
・芥川龍之介「芥川の事ども」
・芥川龍之介「十本の針」
・芥川龍之介「女仙」
・芥川龍之介「漱石山房の秋」
・芥川龍之介「漱石山房の冬」
・芥川龍之介「素描三題」
・芥川龍之介「塵労」
・芥川龍之介「軽井沢で」
・芥川龍之介「都会で」
・芥川龍之介「仙人」
・芥川龍之介「耳目記」
・芥川龍之介「凶」
・芥川龍之介「鵠沼雑記」
・芥川龍之介「機関車を見ながら」
・芥川龍之介「春の夜は」
・芥川龍之介「僕は」
・芥川龍之介「東洋の秋」
・芥川龍之介「「侏儒の言葉」の序」
・芥川龍之介「しるこ」
・芥川龍之介「金春会の「隅田川」」
・芥川龍之介「芸術その他」
・芥川龍之介「結婚難並びに恋愛難」
・芥川龍之介「虎の話」
・芥川龍之介「後世」
・芥川龍之介「佐藤春夫氏」
・芥川龍之介「三つの宝」
・芥川龍之介「小説の戯曲化」

書籍
・ベストカー増刊『テリー伊藤・責任監修 ドライバーズ・ハイ!!』
・「オールカラー 本当に恐ろしいクトゥルフ神話」笠倉出版社。
・レイモンド・フランズ(樋口久訳)「良心の危機」せせらぎ出版(三回目位の再読)
・H・P・ラヴクラフト(大西尹明訳)「ラヴクラフト全集2」創元推理文庫(100回目位の再読)
・菊池秀行「D-魔性馬車 吸血鬼ハンター21巻」朝日文庫 もう21なのか…そうだよなぁ。第一巻からもう27年になるんだよな…

漫画
・ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ 1巻」
・中村光「聖☆おにいさん 5巻」
・後は「イニシャルD」の新刊と…なんだっけ?

雑誌
・スピリッツ、イブニング、モーニング、ヤングジャンプ、ヤングマガジン 他
・Number、CG WORLD
・ベストカー、ENGINE、CAR MAGAZINE
・ファモーソ



CANON PowerShot G10
<錆びるけど海最高ビート最高@0505石川県・千里浜なぎさドライブウェイ>

 つうかことえりが莫迦過ぎで発狂するかと思いました!ちょっと難しい漢字はすぐお手上げってもう!インターフェースもダメダメだし。やっぱりATOK買わねば…
 つうかつうかビート最高!!大事にしよう、とまた強く思う37の夜だったのでした…

 ってオランダ×ウルグアイで3:30に起きなければならぬのにもうこんな時間!仮眠します。


 D
Posted at 2010/07/07 00:10:57 | コメント(4) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2010年04月18日 イイね!

読書:1004 最近のお読み物/1Q84 Book3読了 〜猫の街に住んでます〜 の事

au TOSHIBA biblio 最近読んだものの備忘録など。

 土曜日の蹴球後に藤沢で、村上春樹さんの1Q84 Book3をゲットしました。三浦ツーリングから戻って、22時ぐらいから読みはじめ、4時半ぐらいに読了。一気に読ませる文章力はやはり流石。面白かったです。
 感想は下の方に。ネタバレがありますので、未読の方はスルーご推奨です。

携帯電話用データ(ハピレス無料名作)
・芥川龍之介「捨子」
・芥川龍之介「少年」
・芥川龍之介「将軍」
・芥川龍之介「俊寛」

書籍
・村上春樹「1Q84 BOOK 3〈10月−12月〉」新潮社
・「ホンダ・ビート ブック ゴールド」エンスーCARガイドSP

文庫
・H・P・ラヴクラフト(大西尹明訳)「ラヴクラフト全集2」創元推理文庫
・江戸川乱歩「孤島の鬼」春陽堂書店

漫画
・若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ 9」ジェッツコミックス
・石川雅之「純潔のマリア 1」グッド アフタヌーン

雑誌
・スピリッツ、イブニング、モーニング、ヤングジャンプ、ヤングマガジン 他
・Number、CG WORLD
・ベストカー、ENGINE、CAR MAGAZINE
・ファモーソ




 さて、1Q84 Book3。
 読書:1002 最近のお読み物/1Q84 Book1、Book2読了 〜我らが影の声〜 の事

 ざっくり言ってしまいますと、やや放り投げ気味だったBook1と2の数多の謎、それを丁寧に筆者本人が繙く、ある種の解説本的側面を持ちます。「空気さなぎ」のメタとしての「1Q84」、そして「Book1、2」のメタとしての「Book3」。小説構造としても画期的でしょう。

 解説、もしくは伏線回収のキーは、前作でも登場した私立探偵の牛河。彼が天吾と青豆に次ぐ第三の主人公として登場。牛河の章が独立して追加されます。
 牛河のその職務柄、そしてその個人的性向から、前作の謎は徐々に、しかし確実に解明されて行きます。天吾の母親についての過去の謎、青豆の家族の現状についての謎、やがて彼はふかえりに出会い、彼も1Q84に取り込まれ、二つの月を見…そこで突然の中絶が。あちらの世界の文法に則れば、それもリトル・ピープルの意志なのかもしれません。「空気さなぎ」の謎は解決しません。
 一方、青豆と天吾。そして二人の「この小さなもの」。牛河と「さきがけ」に追いつめられつつ、二人は急速に接近してゆきます。宿命的に。この辺りから、ストーリーはファンタジーの色が濃くなります。そして最終的には寓話的結末を見、現代の神話として締めくくられたのでした。個人的にはそう受け取りました。

 これだけの社会現象を起こした作品、それでいいのか?とも思わなくもないのですが。でもこれできっと良いのでしょう。究極的には全てのトラブル、或は事象は、つきつめれば社会と個人との関わりの問題。個人と言う物語の主人公はその個人のみ。「1Q84」の世界であろうと、「1984」の世界であろうと、「リトル・ピープル」に操られていようがいなかろうが、カルトの被害者であろうが、家庭内暴力の被害者であろうが、生きている以上、個人として自分の物語(=空気さなぎ)を紡いで行かなければならない。傷ついた魂を抱えていようがいなかろうが。
 
 思えば作中に「普通」に「幸福」な家族は一つとして描かれていません。寓話的神話的な最後のあの家族(未満)以外には。そして、作者はカルトにせよ暴力にせよ無理解にせよ、家族を破壊するものを「悪」として断じているように思えます。場合によっては殺人よりも罪深いものとして。肉体の死よりも精神の死をこそ重視する、ということは、Book1、2の感想でも書いております。
 もちろん、そもそも「普通」「幸福」とは何ぞや?という疑問は生じます。それは一般化出来るようなものではない。とは言え、やはり社会の最小単位としての「家族」。これが機能不全であって良いはずがありません。

 人類社会は家族から出発し、神を発明し、国家形態を発展させた。そしてその宗教(さきがけ、証人会)と国家(NHK?)は、個人を激しく疎外し続ける。そこには救済は無い。特に情報過多の現代には。リトル・ピープルの声は実際にはだれにも聞こえず、個人の物語を紡ぐのは、あくまで個人であるにせよ、やはりそこにも救済は無く、孤独のみが。そして人は独りで生きられない。
 Book1、2読了後に「傷ついた魂の救済」がテーマであろうと感想を持ったわけですが、それを導くものは、現代においては「宗教」や「組織」ではあり得ず、「家族」にこそある。それがメインテーマだったのではなかろうかと。個人的には納得です。

 ただ、これまた個人的には、自分の傷ついた魂の持って行き場は見つけられていません。おそらく見つける可能性も相当少ないでしょう。つまり「普通」で「幸福」な「家族」とやらには。
 そんな感じで、1、2と途中までは、同じような幼少期を持つということで、青豆のあり方に投影したりして読み進めていたのですが、そこはやはり女性。しかも見栄えが良い、という部分にひっかかりが。特に「小さなもの」を得てからの暴走ぶりには、男子たる自分には共感出来ないものがありました。もちろん完璧超人の天吾にはちとね。というわけで、おそらく私の行く末は牛河さんに相似するんでしょう。彼のあり方は実にしっくりきます。ま、彼の死には贄として、神話的に重要な意味があるのですが。
 願わくば、book4があるならば(多分無いでしょう)、彼の魂にも、ある一定の救済が与えられんことを… ささやかな汚れ仕事にちょっと有能ってだけでは、あまりに救われないですよね。

 あ、最後に「証人会」について。本部が小田原市とか印刷会社で働いて本部に呼ばれてやっぱり印刷工とか、ちょっとやり過ぎ。ちょろっと変えたのが逆にあざといような。まんまです。
 しかし、やはり作者は証人会には冷たい。さきがけにはある一定の理解を与えているように思えるのですが。いやむしろさきがけには一般現役信者は登場させていません。逆に、証人会の現役信者への醒めた筆致には、作者のこの種の問題に対しての、深刻な懸念をも感じます。やはりやはり、本来無条件で保護されるべき、幼児の無垢なる精神を殺してしまうことの危険性に、作者は気がついているんでしょう。上にも書きましたけど、それは殺人よりも罪深いと。死者は土に還りますが、精神的な死者はその傷ついた魂を抱えたまま生き続けるわけですから。
 あとはやっぱり、青豆と天吾の幼少期の挿話。特にこの一文が痛かった。

 「朝目を覚まし、学校に行くために服を着替えるのが苦痛だった。緊張のためによく下痢をしたし、ときどき吐いた。熱を出すこともあったし、頭痛や手足の痺れることもあった…」
 

 D
Posted at 2010/04/18 22:43:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2010年04月03日 イイね!

読書:1003 最近のお読み物/「孤島の鬼」再読と桜と の事

CANON PowerShot G10
<('A`)< 赤銅に 春の夕暮れ 雲焦がす>

 いやー、もう新年度ですね。ついこのあいだお正月だったと思うんですけど…ホント早い早い。今日は心機一転、コタツを片付けて部屋を雑巾掛けしてみました。一気に部屋が広々。まだちょっと寒いんですけどね。スッキリ。

CANON PowerShot G10
<('A`)< 花曇り 空を映して 桜雲>

 お花見は弊社近所の自分標準木で済ませました。すっかり満開です。次は桜吹雪、そして最後に桜の絨毯が楽しみですな。
 と言うことで、最近読んだものの備忘録など。

携帯電話用データ(ハピレス無料名作)
・芥川龍之介「寒さ」
・芥川龍之介「三右衛門の罪」
・芥川龍之介「猿蟹合戦」
・芥川龍之介「猿」
・芥川龍之介「西方の人」
・芥川龍之介「青年と死」
・芥川龍之介「仙人(大正5年)」
・芥川龍之介「仙人(大正11年)」
・芥川龍之介「廿年後之戦争」
・芥川龍之介「死後」
・芥川龍之介「蜃気楼」
・芥川龍之介「虱」
・芥川龍之介「白」
・芥川龍之介「葬儀記」
・芥川龍之介「早春」
・芥川龍之介「素戔嗚尊」
・芥川龍之介「人及び芸術家としての薄田泣菫氏」
・芥川龍之介「捨児」
・芥川龍之介「少年」

文庫
・江戸川乱歩「孤島の鬼」春陽堂書店

雑誌
・スピリッツ、イブニング、モーニング、ヤングジャンプ、ヤングマガジン 他
・Number、CG WORLD
・ベストカー、ENGINE、CAR MAGAZINE


CANON PowerShot G10
< ('A`)< 一瞬の 盛りぞ今と 狂い咲き>

 相変わらず芥川先生が面白いです。「猿蟹合戦」がシニカルで、「仙人」は洒脱、「捨児」でほろりと。一番は「素戔嗚尊」。躍動的荒事有り濡れ場有り。神話的寓話的ジューカン的な感じの部分では、検閲伏せ字なんかも有ったり。突出した個性が共同体内でどのようにして孤立し追いつめられるのか。神代の頃より、人心というものは御し難いもの。考えさせられます。
 あ、ちなみにようやくTwitterに飽きたと言うか慣れてきました。おかげで読書量もようやく平常時に戻った感じです。

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< ('A`)< 先駆けて 散るこそ花とは 未だなお>

 そして乱歩先生の「孤島の鬼」。何十回目かの再読なのですが、やっぱり面白い!どう考えても乱歩最高傑作。いやむしろ我が国の伝奇小説中でもトップではなかろうかと。
 今更解説を加えるまでもないのですけど、文中のこの一文が全てを表現しているでしょうかね。

 「地獄絵だ。やみと、死と、獣性の生き地獄だ。」

 猟奇と妄想、前時代的偏見と変態性欲山盛り。あさましさと獣性の極地がそこに。だがしかし、その境地にこそ、何者も犯し得ぬ、人間本来の美しさがあるという…特にラストのラスト、最後の一文が切なすぎます。

 「孤島の鬼」は乱歩の長編第一作。むしろ、先生の作品の中ではあっさり目の内容なのですが、いわゆる本格派としての全体の構成・展開、そして得意の猟奇な雰囲気とのバランスが抜群です。
 「幻影城」などを読むと分かるのですが、先生も本来はこちらの方向性を趣向されていたのです。惜しむらくは当時の編集側・読者側に、伝奇文学にそこまでの文学性を容れる用意が無く。徒なエログロ風味に特化した作品が求められてしまうという結果に。もちろん当方のような変態には、猟奇と悪夢なそちら方面の作品、例えば「芋虫」「陰獣」「盲獣」…も大好物では有るのですが。大戦で創作活動が中断されたのも残念でした。
 ま、それはそれとして、とにかく「孤島の鬼」は最高の一冊です。優れて映像的なお話しでもありますので、できれば忠実に映画化して欲しいのですが…ニュアンスを活かした作品は有るのですが、内容的に今の時代に完全再現はアウトだよなー、なんて諦めていたのですが、先日見た「ダレン・シャン」でちょっと希望が持てました。孤島の鬼も、いわゆる「フリーク」がお話しのキモですしね。ってちょっとネタバレスイマセン。
自転車徘徊:0911 ポタリング@横浜「大乱歩展」観覧 其の一/うつし世はゆめ の事
映画:1003「ダレン・シャン」鑑賞/Hunter D(笑 の事

CANON PowerShot G10
< ('A`)< 満開の 花に浮かれて 馬鹿揺れる>

 どうしてもこのアングルで撮りたくて、公園の四阿によじ上って…風が強いので危ないです。よゐこはマネしないでね!あとできれば通報もしないでね!(笑

 そんな感じで今日はお出かけできなかったので、明日はビートでちょっと出かけてきます。ちょっとドライブ、三浦のさきっちょでお昼して、車検の予約にも行って…先日突風で吹っ飛んでしまった、リアスクリーンのお代わりが届いたので、それも交換もせねばなりますまい。結構忙しいですな。
ビート故障:1003 リアスクリーン受難/土を捲いて重ねて来ちゃったよ の事


 D
Posted at 2010/04/03 23:22:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味

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「('A`) <対酒当歌 人生幾何 譬如朝露 去日苦多 慨当以慷 幽思難忘 何以解憂 唯有杜康」
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