
<閉店間際のラゾーナ、遠くにMUZA>
昨夜は近所の109シネマにて、行ってきました「THIS IS IT」。
公開二日目ということもあり、木曜の夜にして満員。注目のほどが伺われます。
マイケル・ジャクソン THIS IS IT オフィシャルサイト

<ネ申になっちゃったよ>
って、そんなことはどうでもいいのでした。
GodになってしまったKing of Popの素晴らしさを、ただただ伏し拝むが如く拝観する二時間…リハにしてこの完成度、もはや言を尽された感もありますが、やはり夭折はあまりに惜しい。
ロンドン公演の発表を聴いたとき、私も思ったものです。12年ぶり、しかも50を過ぎて昔のように踊って歌えるのかしら?そもそも本当に開催できるのか?…結論として、それはまったくの杞憂だったわけです。
スクリーンの中のマイケルが見せるダンスのキレ、ハリのあるヴォーカルは、リハとは言えほとんど完璧でした。特にバラードの素晴らしいこと…Human NatureやHeal The Worldのファルセットは至高。本物のスターに年齢は関係ないのです。
細かく見ていけば、Beat It!やBadなど、アップテンポな曲では、マイケルも完全には入り込んでいない様子も見て取れます。高完成度とは言えリハですし、このあたりはライブの現場で観客のグルーブが加わって初めて完成されるものなのでしょう。だからこそ…
しかし、リラックスした状態でも、マイケルの流した風情の動き、何気ない一挙手一投足についつい目が吸い寄せられてしまいます。力を抜いているだけに、その所作の滑らかさ、精確なリズム、タイミングの絶妙さが弥が上にも際立つのでしょう。周りを固めるダンサーも超一流のメンバーなのですが、やはりマイケルは特別な存在感があります。
また、貴重なバックステージ・ドキュメンタリーとしてもなかなかに秀逸な出来だと思われます。稀代のポップスターが、いかにして完璧なステージを作り上げるのか。マイケルとスタッフとの意見の交換、サウンドディレクターとの微妙なニュアンスのすりあわせ、アーティストへの繊細な気遣い、ダンサーとの高度な一体感、等々のオフショット的なシーンもまさに一見の価値アリです。
それにしても、素のマイケルのなんと穏やかで知的なことか…もちろんマイケルの要求は高く、妥協はありません。しかしそれに応えるスタッフたちの表情。「彼と仕事ができる」その喜びの前では、どんな困難も何ほどのこともないわけです。もちろん映画的結構を取り繕うための脚色も無くはないのでしょうけど、これだけの巨大プロジェクト、緊迫した現場なのに、これだけ和やかな波長の空気が流れる風景も見たことがありません。
つまり、あれなんです、ちょっと恥ずかしいので文字を小さくしますけど、
「愛」です、「L・O・V・E」その四文字なんです。マイケル・ジャクソンは愛の人なんです。もう死んじゃったんだからこれくらい言ってもいいはずです。つうか死ぬこたぁないでしょ。人類的な損失ですよホントにもう。Forever King of Pop! We Love the Earth! We Love Michael!
と、私の稚拙な文をいくら積んだとて、大スクリーン・大音響での一見・一聴に如くはずもありません。
マイケルがお好きな方には言わずもがなでありますけど、何と言っても限定公開。DVDも発売予定ですけど、やはりそこは是非映画館で。今回私は109シネマズのIMAXシアターで見ましたけど、通常料金より200円高くてもこちらがオススメです。
そんなエンドロール後のラストカットの後には、満員の客席から拍手も。こんなの少林サッカー以来です。ってそれもどうかと思いますが、そちらと違うのはすすり泣く女性が沢山いたこと。私もHuman〜、Heal〜のシーンでは少々…
いやホントに最高でした。もう一回見たいです。
D
Posted at 2009/10/30 17:15:40 | |
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